街を歩く

時計台を撮ってみた

いつもであれば観光客に取り囲まれている札幌一の名所も、沖縄より暑い猛暑日であれば流石に人もまばらだった。普段は人混みを避けて通り過ぎるだけだが、あまりに人がいないので写真を撮ってみる気になった。
時計台の現在は四方を高層ビルに囲まれ、どこをどう撮ってみても必ずビルが映り込む。撮影後にファイルを編集でもすればビルを消すことはできるのだろうが、それは記念写真としてはいかがなものだろう。

どうやら外国人観光客向けに設置された撮影台がある。この一段高くなった場所に立ち、下から空を向けた写真を撮ればビルの写り込みが少なくなるという、お上の情けみたいなものが置かれている。さすがにこの暑さではこのお立ち台に立つもの少ない。

個人的にはもう少し敷地内に入り込んで撮った方が良いと思うのだが、この辺りで写真を撮る観光客は見当たらない。おそらくビルに囲まれた写真を撮って「がっかり名所だ」と笑うのが当たり前になっているのではないか。
時計台も羊ヶ丘のクラーク像も、観光客が集まるところは意外としょぼい光景になっている。まあ、そんなものだろう。ここよりも面白い光景といえば、すすきののディープな雑居ビルの看板くらいしか思いつかない。
北大のププら並木も本物は観光客が入れないキャンパスの奥にあるのだしね。観光客裏コース見たいのがネットには載っているのだろうなあ。

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街歩きの楽しみ 看板

街歩きの楽しみの一つに面白看板を探す、というのがある。全国チェーン店ではない個人営業と思われる店には、実に楽しいものが多い。
こちらは、「浪速のかつ丼」とある。大阪のカツ丼ということだと思うが、カツ丼に大阪風や江戸風などの違いがあるとは知らなかった。確かに、大阪でカツ丼を食べた記憶はないので、何かが違うのかもしれない。ただ、それがどう違うのかが看板からはわからないので謎は解明できないのだ。おまけに、かつ丼屋は昼だけ営業する二毛作店舗らしい。夜はBarになるのだ。これもなかなか面白い。昼夜行ってみたくなるではないか。ただ、昼のカツ丼を揚げる匂いが夜のバータイムで抜け切るものだろうか。揚げ物の匂いに包まれて酒を飲むのはちょっと遠慮したいものだが。

二件目はラーメン屋だ。豪速球で「札幌らーめん」と言い切っている。これはすごい。札幌市内で、例えば喜多方ラーメンとか、博多ラーメンのようにご当地を名乗る店がないわけではない。だが、札幌で「札幌ラーメン」と名乗るのは極めて稀だろう。
あえて札幌と名乗っているのは、おそらく観光客向けのアピールだ。それは良いのだが、立理が観光客向けの場所とは言い難い。どちらかというと地元民でも、訳ありで訪れるような一角になる。周辺にある飲食店も、それなりにエッジの効いた、つまり尖った店が多い場所で、観光客がわざわざラーメンを食べにくるところでもなさそうだ。
ひょっとすると、もう少し裏の意味があるのかもしれない。そういう意味ではちょっと不思議な店だ。扉越しに店内の様子も覗けないし、「謎」店舗認定するしかないな。時間があるときに一度覗いてみよう。

夏祭りの飾りが猛暑の印なので、あまり嬉しくない

狸小路も一時期はシャッター街になるかと思うほど寂れていたが、今ではすっかり息を吹き返した感がある。外国人観光客向けにドラッグストアーが異常に増えて、コロナのせいでほぼ全滅して、そのあとは5丁目・6丁目界隈へ集中的に再出店した。おかけで狸小路全体が、いろいろな業種で再編成された。古い商業ビルがいくつも建て直しになり、その中に入っていた怪しい店舗がところてん式に路面に押し出されてきた。建て直された商業ビルは、どれもこれも今風の全国チェーンを入れたり、オフィスビルに転換されたので昔ながらの小体な個人営業店は路面に押し出されたままになった。それが狸小路全体に散らばり活気を取り戻した感じがある。
古いビルの跡地にはホテルも増えたせいで、狸小路全体が観光客専用アーケードみたいなものに変わっている。街は生き物だなと思わせる変化と進化だ。
ちなみにこのアーケード内を五人横並びで無法極まりない?歩き方をするので、日本人かどうかはすぐわかるのでありますよ。

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街歩きの楽しみ 

札幌市の中心部 南3条通り1丁目 南向き と言えば地元の人はわかる

毎年聞かされる、今年の暑さは記録を超えたみたいな話だが、どうもここ5年ほど夏の札幌に行くと、その記録破りの猛暑期にぶち当たる。それが嫌で、8月上旬を7月下旬、7月中旬、7月上旬と少しずつ時期を早めてみたが、運が良すぎるらしくどの時期も、その年で一番暑いタイミングを引き当てているらしい。
去年は6月下旬にしてみたが、まさかの大当たりで東京よりも気温が高い1週間を過ごしてしまった。今年はヤケクソで7月下旬にしたら、またしても東京より暑い日になった。暑さにゲンナリしながら街中を歩いてみたが、5分も歩けば汗だくになる。北海道はすでに避暑地とは言えないのだな。
ただ、その暑さの中で街歩き?をしてみると、それなりに楽しみもあるものだ。まだ寒い時期に店頭にぶら下がる暖簾を見て気になった店がある。その時の暖簾の絵柄は昭和の怪獣シリーズだった。もちろん二足歩行のGやカメ型飛行生物のGもいたし、怪しいい宇宙人セミ型や一つ目型もいた。
その暖簾が模様替え?して夏バージョンになっていたのだ。いやあ、実に楽しい。道行く人も何人も写真を撮っていたが、その気持ちがよくわかる。

個人的には和酒ラマンに一票あげたい。だが、うおーズマンにも捨て難い味がある。さて、この暖簾が次世代バージョンになるのはいつなのか楽しみなのだが、その前に一度この店で飲んでみなければなあ。ただ、札幌では珍しい立ち飲みスタイルらしく、あまり歩き回った後では辛い。となると、一気にこの店めがけていくしかないか。
それはなかなかハードルの高い店になってしまうが、次回夏の終わりか秋の初めの時期に挑戦してみよう。

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かしわぬき

鶏肉とネギと椎茸が入ったスープ と言えば良いのかなあ

実家に戻り肉体労働を1週間ほど続けた後、疲れ切った体へのご褒美として蕎麦屋に行って柏抜きを食べた。(飲んだ?)
この老舗蕎麦屋のかしわ抜きは味が濃い。出汁の味が強く下に残る。うまいと思う。つゆを一口啜りグビリと冷酒を飲む。汁物で酒を飲むのがうまいと思ったのは、随分と歳をとってからのことだが、確かに若い頃は体がもっとこってりしたものを要求していたのだろう。
今ではお腹に優しい湯豆腐やら、かしわ抜きやらを酒の友として愛用する。そばを食べたければ、この後に軽くもりそばを注文する。それで十分な体になったらしい。

この店は酒を頼むとそばを揚げたものがついてくる。実はこれが食べたくて酒を注文するという本末転倒なことになっているのだが、この揚げたそばだけ大量に出されても困ってしまう。この小皿に一盛りしているくらいでちょうど良い。
お江戸の蕎麦屋でもかしわ抜きをメニューに載せていない店は多いい。多分、頼めば作ってくれる裏メニューのような気もするが、「かしわ抜き? なにそれ?」的な対応をされると精神的なダメージが大きすぎるので、そんな冒険はしない。ちょおっと手間をかけてもしっかり素メニューにかしわ抜きが書かれている店を選べば良いだけだ。
まあ、そもそも街中に蕎麦屋が減ってしまい、生き残った蕎麦屋は高級志向に走り、お高い居酒屋的な使い勝手の悪い店になっているので、ますますかしわ抜きと縁遠くなってしまった。
この店がなくならないことを本気で願っております。

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プレミアムなメロン

夕張メロンといえば、タネが金庫で保管されるほどの高級品とされる。今では日本全国北から南まで、メロンの産地は膨大な数になるが、やはり初セリの高音が全国ニュースで報道されるのは、「夕張メロン」の特権?だろう。
この夕張メロンを地元まで買いに行ったら安いかなと思い、昔々何度か夏になると夕張の農協直営店まで買いに行ったことがある。結論とすれば、ガソリン代を考えると安くはないだった。

その夕張メロンが札幌市内のスーパーで売られていた。値段を見て、なるほどなあと思う。一般的なメロンが大体一玉1200-1500円程度だから、それと比較すると夕張メロンの値段は比較的お安く感じられる。
それでも、絶対的価格としてはそれなりのもので、今年も夕張メロンを口にすることはなさそうだ。
プレミアムな食べ物とは、目で見て楽しむものらしい。

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ラーメンサラダという食べ物

どう見ても 冷やし中華的ルックスだが

このルックスを見て、これは冷やし中華だと思う人が大半ではないだろうか。だが、これは冷やし中華ではなく、ラーメンサラダと呼ばれる北海道発祥の食べ物だ。名物料理は「発祥については諸説あります」などと言われることが多い。蕎麦などの麺類は特に、元祖や本家が入り乱れる乱戦地帯だ。ところが、このラーメンサラダは生まれた経緯がはっきりしている。発祥の地は札幌グランドホテルのレストランだ。だから、あくまでもその原型は洋食であり、サラダなのだ。冷やし中華とはあきらかに由緒が違う。(ちなみに冷やし中華も発祥の地がはっきりしていて、仙台の中華レストランだ)
そのはずなのだが、ラーメンサラダが世に広まるにつれ変質と拡散が起こり、今では冷やし中華との境界背はなきに等しい。そもそもラーメンサラダに固有のトッピングなどがないせいだ。ラーメンサラダとはハムなどの肉系トッピングが入ったミックスサラダに、添え物として茹でたラーメンが乗せられているもので、ドレッシングは白のフレンチだったはずだが、今では中華系の醤油味(これが冷やし中華混同疑惑の正体だ)やごまだれが主流になってしまった。
居酒屋などで麺量が増量されて、ますます冷やし中華との境界線が曖昧になってきた。ちなみに北海道では冷やし中華ではなく冷やしラーメンと呼称されることが多い。ヒヤリラーメンは夏季限定の季節商品だが、ラーメンサラダは通年販売される。
つまり、ラーメンサラダと名乗りを変えただけで、冷やしラーメン(冷やし中華)が通年商品化したと考えられる。
確かに北海道では冬でも室内温度は30度近くあることが多いので、冷やしラーメンの需要は夏季限定でなくても良いはずなのだ。

まあ、あれこれ考えても仕方がないし、年中食べられるラーメンサラダは存在自体がありがたい。現在では全国あちこちに進出しているラーメンサラダだが、どうやらいろいろな地方で独自の進化を見せているようなので、この先が楽しみだ。

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とうきび その2

全国にお茶製品を販売しているメーカーがなぜか北海道だけで発売している「とうきび茶」。一時期ブームになっていたコーン茶の北海道版とでも言えば良いのだろうか。
とうきびとは、とうもろこしの北海道方言だが、昔々食べていたとうきびと今の「とうきび」は別物だと思う。昔のとうきびは甘さも少なく皮も固い、果物というより野菜に近い食べ物だった。感覚的に一番近いのはさつまいもだろうか。芋の中でもほんのり甘いさつまいもと、いかにも主食という感じのするジャガイモは、芋類の代表選手だろう。その甘めで主食というよりおやつがわりに食べたいというさつまいもの立ち位置が、昔のとうきびだった。
しかし、今ではとうきびという呼び名は壊滅的ではないかと思う。北海道でとうもろこしという言い方は全く一般的ではないが、スイートコーンという呼び方がどんどんと強まっている気がする。
最近のバイカラー系と言われる、黄色と白の粒が入り混じった品種は、皮も柔らかく甘みも強い。糖度で言えばすでに果実、スイカやメロン並みの甘さだ。茹でずに食べる「生食」品種さえ一般化してきている。もはやイチゴ並みだ。

まあ、そんなとうきび事情を反映したのかしないのか、北海道限定のとうきび茶は甘みもなく、ほんのりと「とうきび」の匂いがする。
中身は一緒だが、同等バージョンとか函館バージョンとかラベルが変わるのがご愛嬌だ。ちなみに千歳空港では自動販売機で売っているが、地元スーパーではたまに見かける程度なので、北海道民はとうきび茶がだいすきというわけではないようだ。それがちょっと寂しい。

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路線バスで日帰り温泉

北海道の中央部に広がる石狩平野は、約4000平方Kmある。これは東京とのほぼ二倍、埼玉県より若干大きい。滋賀県(琵琶湖入りで)ほほ同じ面積だ。
その平野のヘリというか山際には温泉が多い。そして、自治体が運営する温泉宿もかなりの数にのぼる。その中でも自宅からバスで30分ほどのところにあるながぬま温泉は、実にお手軽な日帰り旅行向きの施設だ。
最近はすっかりに一般的になったスーパー銭湯よりお安い。休憩所と食堂は併設されているし、温泉宿特有の時代遅れになったコインゲームコーナーなどもしっかりと設置されている。クレーンゲームにはご当地キャラ人形があったりなかったり……………

1時間近くかけて、のんびりと数種類の風呂を巡る。特にこの季節であれば露天風呂が気持ち良い。実際の気温は夏なので当然高いのだが、ぬるめの露天風呂に入って外気に当たると、なぜか涼しく感じる。
何日か続いたハードワークの後に入る温泉は、沁みるなあ。当然なことに、平日昼間の入浴客はジジババばかりだが、そこがまたなんとも言えない良さがある。露天風呂で聴く蝉の声は、まさにThe 風流の趣がある。

風呂の後は、キンキンに冷えたサッポロクラシックで喉を潤す。これぞ癒しの瞬間だ。この北海道限定ビールは、ジョッキで飲むより瓶ビールが似合うと思うのだ。
この一杯のために、不便を承知で路線バスに乗ってくる。そういうおんせんのたのしみかたもあるということだ。
ちなみに、この温泉施設のすぐ下には高規格のオートキャンプ場があるし、温泉施設は宿泊もできる。もう少し違う楽しみ方もあるのだが、やはり路線バスの日帰り旅が一番楽しそうだ。

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地方都市で探すうまいラーメン屋

実家のある街にベースボールスタジアムができて一年が経ち、あれこれと問題も起きているようだ。不法駐車が増えたとか、JRの混雑がひどいとか。
特に、JRに関してはスタジアム横に新駅を作る計画だそうだが、JR北海道は実に貧乏な会社らしく、新駅投資を嫌がっているそうだ。ただでさえ千歳線は空港からの便が増発不足で首都圏並みの混雑状況になっているのも放置するダメ鉄道会社だ。だから、スタジアム行き専用デコ電で一儲けしようなどといいう発想はないようだ。
西武鉄道の球場直結駅で大量輸送して大儲けというビジネスモデルを勉強するべきだろうと思うのだがなあ。
さて、ダメ鉄道会社の話は横に置き、その地方都市で、なぜこんな場所にと不思議に思うスーパーマーケットがある。山の中と言って良い。車でなければ行く気も起きない僻地だ。たた、人気がある。広い駐車場があり(当然無料だと思っていたら、ナンバープレート撮影型の有料に変わっていた。野球開催時の対策らしい)、買い物もしやすい。アメリカ的なネイバーフッド型ショッピングモールというやつだ。全国チェーンの食品スーパーと低価格アパレルチェーン、100円均一ショップ、ドラッグストアー、そしてなぜかモスバーガーがある。
その食品スーパーの正面入り口脇にラーメン屋がある。スーパー開店以来20年近く営業しているので、ラーメン屋としては超がつく優良店だ。この店が好きなんだんなあ・

ストロングスタイルと呼びたい 懐かしい味噌ラーメン 味は濃厚

メニューはよく絞り込んであり、ラーメンとチャーハン、そして中華飯とあんかけ焼きそばだ。このあんかけ焼きそばは北海道のあちこちで人気ラーメン店の裏メニューとして隠然たる勢力があるのだが、この店でもモリモリの量のせいか人気らしい。隣の若い女性客がワシワシと汗をかきながら食べていて感心してしまった。
ラーメンは昭和後期の札幌スタンダードという感じで、新興人気店とはきっちりと異なっている。おそらくそれが人気の原因だろう。ベーシックな定番商品を磨き上げ、あまり時流に乗った商品には手を出さないのが、個人店成功の秘訣だと思う。
この味噌ラーメンはまさに昭和の味がする、というイメージだ。醤油ラーメンも同様に昭和スタンダードな代物だ。
だからと言って店内が高齢者ばかりということもない。どちらかというと若い世代が目立つ。要は味付けを含めて現代アレンジを怠っていない証拠だろう。どうもこの辺りの商品磨き上げが「外食理論」として、新規参入者に伝わっいない。外食業界の遅れであり、撤退率が高い原因でもある。やはり外食アカデミーのような企業外教育施設が必要なのだろうなあ。そんなことを、地方都市での成功店を見るたびに思う。

ちょっと近なるのは「塩味タンメン」で、北海道には「タンメン」という野菜炒めモリモリのラーメンは存在していないはずだ。おそらくこれがチャレンジメニューなのだが、首都圏で何も言わず通じるタンメン=塩味も、北海道ではわざわざ「塩味タンメン」と言わなければならないあたり、先駆者の苦労が滲み出ているなあ。

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とうきび

北海道の人口はおおよそ500万人。テレビ放映圏としては、日本で四番目の規模になる。ダントツの一位は関東圏で首都東京を含む7都県で視聴者人口はおよそ4500万人。日本の1/3を占める代償圏だ。その次は関西圏で約2000万人、続いて中京三県がほぼ1000万人。剣単体で大きいのが北海道と福岡、それぞれおよそ500万人。
この5大マーケットは地上波5社がネットされている。それ以外の県では人口規模が小さいので、テレ東やテレ朝・フジ系列が放映されていないことが多い。
何を言いたいのかというと、この5大テレビマーケットではローカル商品にテレビCMをつかって販促することが可能になるということだ。単県マーケットでCMが使われないわけではないが、市場規模が小さ過ぎて宣伝効率が悪いせいだ。
当然、ローカル放送局が作るご当地番組も視聴率が高いので、番組に出ることは高い宣伝効果がある。首都圏番組であれば4500万人が同じ情報を見るという点では「情報の届く量」は多いが、例えば渋谷のアイスクリーム屋などであると(銀座でも青山でどこでも良いが)、届いた情報が活用される(売り上げにつながる)という点では地方放送局に敵わない。宇都宮から新幹線に乗って渋谷にわざわざ行くかという、地理問題があるからだ。
まあ、北海道でも稚内に住むものがテレビで見た札幌の店に行くのかよという、同じ距離問題は発生する。ただし、北海道であれば情報発信地がほぼ「札幌」一択になるので、やはり集中しやすい。福岡も同じで福岡市内であれば天神と博多駅周辺くらいが発信拠点だろう。
だから、北海道ではローカルコンビニですらPB商品・北海道限定商品が大量に生まれる。
このとうきびもなかは、その北海道限定品の中でも歴史が古い。老舗の風格がある、絶対定番みたいなものだ。

中身もしっかりと茹でた「とうきび」を再現している。ちなみにとうきびとはとうもろこしの北海道方言であるが、その語源、原型はおそらく東北津軽地区だろう。津軽には山間部で栽培されている「嶽きび」という小型の甘いとうもろこしがある。この「きび」という呼び方が渡ってきたものだろう。
東北地方、日本海沿岸部からの伝来語には似たようなものが多いが、多くの北海道人はそれが北海道固有の言葉だと信じている。(そんなものはないのだがなあ)
そもそも、関東平野より広い地域に関東圏人口の約1/10しか住んでいないスカスカの地で、北海道標準語など生まれるはずがない。日本各地から移民してきた多彩な言語・方言が海岸部から内陸部に人が移住するに従って混合・混交されて生まれた言葉だ。
イントネーションも東北地方の各区主方言をベースに、一部西国方言までブレンドされた人工語であり、英語で言えばビジンイングリッシュみたいなものだろう。
なので「とうきび」も北海道開拓の過程で生まれた由緒正しき北海道弁なのだと思う。たしかに、スイートコーンもなかなどという商品名であれば買う気も起きない。
とまあ、風呂上がりに食べたとうきびアイスで文化的考察をしておりました。温泉で食べるアイスはなぜこんなに美味いのだろう。

ちなみに味は、まさにとうもろこしの味がするのでありますよ。絶品です。おすすめです。