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ハワイ雑記 その9 日曜日はどこに行く

ワイキキは、高層ビルとホテルが立ち並ぶ都会的な町だが、その中にぽこっと芝生の公園がある。ワイキキ周辺でいえばアラモアナショッピングセンターの向かい側というかビーチ側にあるアラモアナ公園やダイアモンドヘッド側にあるホノルルズー近くのカピオラニ公園も広い芝生がある。このあたりの空き地の作り方が、いかにもアメリカ的だなと思うが、ワイキキ のちょっと先には原生林が残っているのでこんな公園いるかなとも思う。逆に日本は公園少なすぎだな。日本で公園が広いところは隣が畑だから、公園の意味がないような気もする。

ハワイアンな食べ物と言われると「キムチ炒飯」と言いたくなるのだが、アメリカ的なハンバーガーを微妙に島風に仕立てたものと言えばいいのだろうか。チーズのとろけたソースをたっぷりかけたバーガーは暴力的なカロリーだろうし、アメリカ的に塩分過多ではあるが、この味になれると日本の食べ物が味気なくなる気もする。日曜日にはこういうものが食べたいのでブランチに出かけようということになるのだが、ブランチというよりは「肉飯」と言いたいぐらいな気もする。アメリカのハンバーグパティの匂いの強さのせいかもしれない。ハワイから日本に戻る前の日には、だいたい肉食いだめというか、肉を食い続ける事になる。時差を含めて日本に帰ってからしんどくなるのはこの食べ物の取り方だとはわかっているのだが。

三年前に行ったハワイは、週末を挟んだスケジュールだったため、日曜市を見物できた。この黄色いテントを見て、ああ、日本ではないところにいるなと思ったものだ。かなり混み合っていて人がひしめく。ハワイでは珍しい場所で、あちこちから嗅ぎなれない物を焼く匂いやニンニクの匂いがしてくるのが、これまた異国感を掻き立てる。日本の祭りの縁日でこの匂いがしてきたらちょっと違和感があるだろうなと思うが、外国にいるときはそれが良いものに思える。

これが旅の良さというものか、などとちょっと思索にふけっていたら同行した知人がベトナム式サンドイッチ を買ってきて強引に押しつけてきた。おごりかと思ったらきっちり後から精算させられたが。ベトナム式サンドというかベトナム料理は、アメリカ本土では相当普及しているようだが、ハワイでも目下急上昇中という感じらしい。
ハワイの地でベトナムを食べるというのもこれまたグローバルなことであるなあと日本人が考え込む日になった。

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ハワイ雑記 その8 チキンとビール

ワイキキの入り口に少しだけビーチが切れた場所があり、そこはヨットハーバーになっている。ヨットに乗ってセーリングなど気持ちが良いだろうなあとずっと思っていたが結局一度もヨットに乗ったことはない。世の中、願ってみても叶わないことはたくさんあるのだよね。

そのワイキキの外れにあるレストランが全米的には店数も多いチキンウィングのチェーン店だ。アメリカという国はなかなか贅沢ものが多いらしく、「チキン」といえば胸肉になる。日本のようにもも肉が好まれることはなく値段も安い。その上、骨の多い手羽肉はほとんどゴミ扱いなのだろう。だから、その安い手羽先を使った飲み屋のつまみみたいなものとして(廃物利用とでもいうべきなのか)手羽の唐揚げ、チキンウイングがファーストフードやピザ屋で人気商品となってきた。ついには手羽先専門店まで出現し、チキンウィングビジネス絶好調ということらしい。

まずは、チキンィングを頼む前にアペタイザーを注文しようとしたら、鳥の唐揚げと芋の唐揚げになってしまった。そもそもメインアントレ、本日の主役がもともと脇役だから、アペタイザーはもっと脇役扱い。

それでも嬉しいのはチキンウィング屋のだいたいはクラフトビール屋でもあり、ドラフト(生)ビールがたくさんあることだ。最低でも10種、普通は20種くらい置いてある。このサミュエルアダムスはボストンのビールだが、ここ20年くらいのお気に入り。アメリカに行けばこれを飲んでいる。プレミアムモルツをもっと濃厚にして華やかな香りを持たせればこれに近くなるか・・・・。そうなればすでに別ものだね。

手羽の辛くて酸っぱい唐揚げが「バッファローウイング」という飲み屋の定番おつまみ向なのだが、この店の名前は、それにワイルドが追加されている。どんなワイルドな手羽先が出てくるのか楽しみではないか。ちなみにバッファローは野生の牛の方ではなく、町の名前なのだが、このイラストを見ると野生の牛に羽が生えてきてみたいな事になる。それだと、遺伝改変生物キメラかファンタジー世界に登場する何か別のものになってしまう。

そして登場したワイルドなバッファローウィングは確かに辛さも酸っぱさも含めてワイルドだった。これだけ出てきて、まだはハーフサイズ。いつものことながらどんだけ大食いなんだよ、アメリカ人と言いたくなる。しかし、今回は美味しいクラフトビールがあるので意地でも完食しようと頑張った。
当然、次の日の朝飯は抜きの覚悟。結果は、ビール3杯で無理やりチキンを流し込み、若干の勝利感と引き換えに多大な胃のもたれに苦しむことになった。が、それでも満足度は高い。日本に開いて欲しいなあと思うバッファローチキンウイング屋だが、日本の焼鳥屋軍団には勝てないだろうな。
やはりこれはアメリカに、それも本土ではなく出先のハワイくらいで食べるのがよろしいようだ。

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ハワイ雑記 その7 プレートランチでご機嫌

3年前に行ったハワイの話を延々と続けているが、ハワイくらいいつでも行けると思っていた。ツアーで行けば時期を選べが10万円を切るのは当たり前だし、ちょっと前から予約をして日本の航空会社に拘らなければ、うまくすると国内線より安いチケットがある。まあ、舐めていたのだ。が、それもコロナが起きるまで。今となればもっとハワイに行っておけばよかったなあと若干後悔している。カイルアビーチに三密はない。3年前からソーシャルディスタンス実践していたということだ。

ハワイの食べ物、それもローカル優先で観光客には敷居が高い店といえば、このレインボードライブインだと思う。まず外見がいかさない。ダサダサだ。記憶に間違いがなければここ30年は同じだったような気がする。オバマ前大統領も来たことがあると言って一時期話題になったらしいが、オアフのあちこちにあるくたびれたプレートランチ屋なので、勿体をつけるほどの店ではない。(消して貶してはいない)

何故、この店が観光客向けではないかというと、行列を見れば分かるが地元のおっちゃんたちがビーチサンダルで来るラフなスタイルOKな店ということで、こういう店の接客というか英語が甚だ理解しにくい。もはや英語に原形を持つハワイ語と言いたいくらいのひどいナマリで、これに匹敵する日本語といえば80歳代の爺ちゃんばあちゃんが喋る津軽弁か鹿児島弁レベルだろう。

だからメニューを決めたら、ワンフレーズで押し切るのが一番。サイドアイテムのチョイスも決めつけで最初に言い切る。おまけに必ず聞かれるのがドリンクなので、最初からそれも注文してしまう。相手を喋らせないのが重要。
つまりこんな話し方になる。
バーベキュービーフプレート、ウァイトライス、ウィズフライズ、ノーグレービー、ラージコーク、トゥゴウ。ザッツオール。
これを翻訳すると。
バーベキュービーフという照り焼き風のおかずに、白いご飯で、サイドはフライドポテトにして、グレービーソースはかけなくていいよ(何故かハワイ人はこのグレービーが大好きでなんでもかけたがる)
コーラは普通ので大きいサイズ(コーラではなくダイエットコーラを注文しようとすると、デカフェがどうたらとかいろいろなことを魔法の呪文で言われることもあるので。あと、日本人の発音ではラージコークというのが一番通じやすい。コカコーラはほとんど通じない。大抵聞き返されるはず、それが嫌ならアイスティー ノーレモンも通じやすい)
トゥゴウは持ち帰りの意味だが、テイクアウトというと、これがまた発音が悪いせいか通じない。その場で食べていきたくてもあえてトゥゴウという方が面倒がない。
そして、ザッツオールでピシャリと会話を遮る。

そして5分ほど待たされて出てくるのが、こんな感じの色気のない食べ物。多分カロリーは1500カロリー超えと思われるボリュームたっぷり・・・。
ちなみにこれは注文の例文とは違い、バーベキュービーフではなくミックスプレートだったと思う。照り焼きビーフとフィッシュフライとチキンだったのではないか。そしてディッシャーですくったご飯とマカロニサラダが定番でついてくる。マカロニサラダがポテトフライと選択できる(?)はずだ。これを天井のないイートイン席で、襲ってくる鳥たちと戦いながら食べる。何故かこの店周辺に入る鳥たちは人間を恐れず、勝手にフライなどを掻っ払っていくのだ。

フードコートと同じように醤油はカウンター前に常備してあった(多分)。プラスチックのナイフとフォークがついてくるが、箸ももらえる。日本のホカホカ弁当と比べると圧倒的に白飯がすくなく肉だらけだが。これがハワイ式弁当だと思っている。こんなオーバーカロリーな食べ物を週に2−3回食べていたのだから食生活が破壊されていたと考えるべきか。郷にいれば郷に従えと考えるべきか。今となってはこのプレートランチは2食分に相当するので、テイクアウトして昼飯と夕飯に分けて食べるのが正しいお作法だ。
恐るべしハワイ!!

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ハワイ雑記 その6 カイルアでびっくりしたこと

カイルアイーチから北側に米海軍基地があることは意外と知られていないのではないか。真珠湾の基地はあまりにも有名だが、このカネオヘ地区もそれなりにゴージャスな基地なのだが。ワイキキ から遠いのであまり関心をひかないのかもしれない。

カイルアが知らないうちになんだかおしゃれな街に変身していた。土産物屋が多いなと思ったこともあるが、一番の変化は小洒落たレストランが増えたことで、同行した人に聞くと隠れサーファー天国?のような場所になっているそうだ。
サーフィンをやらないので隠れサーファーというのがどんなものなのかすらわからないのだけれど。波の下にもぐってサーフィン?などと頭の中で妄想が駆け巡っていたが。

オアフ島のあちこちで日曜市があることは知っていた。アロスタジアムの駐車場でのスワップミートはとても有名で、昔のアロハシャツ(ヴィンテージというほどのレベルではない古着)を何着か買った記憶がある。カイルアの町外れでも市場があったので立ち寄った。なんというのかローカル感が溢れている。多分、観光客は1人もいないという感じがした。怪しげな苗を売っていたり、食べ物もいかにもそこいらの兄ちゃんの手作り風、日本の縁日の屋台で売っている焼きそばとかアメリカンドッグ的な良い意味でのだめっぷりだった。(プロの手が入ったと思えないということだ)

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ハワイ雑記 その5 yummyな日々

オアフ島東部は、ワイキキから軽く山越えをして行くコースと海沿いに回っていくコースがある。時間的には山越えコースがちょっと早いような気がする。山を下っていくとカイルアの街につく。昔は田舎町扱いだったが、今ではWhole Foodstができたり、土産物屋が増えたりしてすっかりおしゃれな観光地に変わっていた。そのカイルアビーチがこんな風な混み具合で、まさしく田舎の海水浴という風景だ。これでもワイキキと同じ島にあるのだから、ワイキキがいかに特殊な街かということだ。オアフに住む知人は、このカイルアでも混雑していると言って西側の海岸に行くと言っていた。オアフ島の西の果てに一度行ったことがあるが、漁港とさとうきび畑しかない、これまた別世界だった。おまけに行き止まりなので、帰りは同じ道を引き換える事になる。

ワイキキの外れにある店に行ってバッファローウイングを食べた。定番のブルーチーズソースが付いてくる。さすがにお高い店になると盛り付けのレベルが違う。味はバッフォローウイングの定番通りで、辛くて、すっぱい。日本で食べられるものに例えると、タバスコの味が一番近い。タバスコは唐辛子を酢漬けにしてどかっと塩を放り込んだらできる乱暴な調味料だと思っていたら、なんとそれを何年か寝かすらしい。それで一体何が変わるのかは疑問だが、酢と塩が馴染むのか。アメリカで昔は邪魔者扱いされていたウイングが最近は人気らしく、ずいぶんお値段が上がっている。ちょっと前まではバーで出てくる安直なアペタイザーだと思っていたが、今や専門店のメインアントレに昇格してしまったらしい。

クラフトビールを飲みながら、メインアントレを待つのは楽しいものだ。アメリカに行ったら(ハワイ以外でも)、まず最初に食べるのがベイビーバックリブ(子豚のアバラ骨付き肉)だ。甘めのバーベキューソースで味付けされていて、ステーキより高いこともある高級?料理だ。これをナイフとフォークで食べるのはとてつもなく根性がいる。結局、最後はフライドチキンを食べるように手づかみになる。大体の店ではこうなることが分かっているので、フィンガーブルが出てきたり、使い捨てのおしぼりが出てきたりする。付け合わせは定番の豆の煮物とコールスロー、これも昇天するほど甘いのだが、それがアメリカの味付けだと思えばへっちゃらだ。

極めて個人的な見解として言いたい。「アメリカの料理は繊細さに欠けていて、まずい」などという人間の話を聞くと(元の上司の何人かが言っていた)、だったらここに来ないで他の店に行けよと思った。大好きな寿司バーにいって、日本の回転寿司レベルの寿司を食べて200ドルでも300ドルでも払って来いよと心の中で毒づいていた。おまけに自分の商売はそのアメリカの食い物を日本で売っているのだぞ、フン。
確かにアメリカの料理は、豪快で大雑把で濃厚な味付けだが、素材が良いので気に入っている。ほうれん草のサラダなど日本では食べられない味の濃さだし、苺は甘くはないが酸度が魅力だ。豆もコーンも甘すぎないのが良い。日本の野菜は評価基準が甘さ・糖度になっているのはいかがなものかと言いたいくらいだ。生野菜をバリバリ食うのもアメリカ的だが、ブロッコリーもカリフラワーも生で食べる、一番驚いたのはマッシュルームの生スライスだったが、今はこれも好物だ。サラダのドレッシングの種類はすごいが、味もすごいので、もっぱらオイルアンドビネガーかライトイタリアンにするけれど。

アメリカに来たらアメリカの味を楽しまなければね。

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ハワイ雑記 その4 キムチチャーハンうまし

ハワイで魚釣をしている人を見た記憶がない。ワイキキ周辺のヨットハーバーでは魚を釣る人がいないのはなんとなくわかる。しかし、喧騒から離れた田舎の港では、日本人のように岸壁釣りをしていたり、それこそ磯釣りをしていても良さそうな物だが。
カジキを釣るトローリングには一度便乗させてもらったことがある。カジキはつれなかったが1m級のシイラ(向こうではマヒマヒと言う)やカツオがつれた。ワイキキの外れにある小さなチャイナタウンの魚屋では、そうしたスポーツフィッシングの獲物を買い取って販売しているそうで、確かにToday’s Catchとかいた魚が売られていた。ここでカツを買って刺身にして食べたこともある。

ダイヤモンドヘッドに行く手前というか、ハワイ州立大学のあたりというか、ワイキキから車で10分ほどのあたりがローカルな人たちが普段使いするレストランの集まっている場所で、ビーチサンダルに短パンというローカルおっちゃんがいるタイプの店だ。カジュアルレストランというよりダイナー、日本で言えば大衆食堂という言葉がぴったり来る。そんな店では、やはりアメリカンというよりハワイアンミックスと言いたくなる不思議な料理が食べられる。バーベキューチキンウィングが好物でよく頼んだ。バーベキューと言いながら、手羽先を軽く粉を振ってあげたもので、それにドロドロ系の濃厚ソースをたっぷりつけたものだ。いかにもガツンと来る味で、日本のバーガー屋で出てくるバーベキューソースとは桁違いのストロング風。そして付け合わせが定番のセロリーだ。申し訳程度というか、刺身のツマ状態というか。ウイングがこれだけで飯が食えるというほどの量が出てくるが、あくまでアペタイザーだ。メインアントレ扱いになら一体何本ついてくることだろう。ハワイ的な感覚で言えば、バケツいっぱい。40−50本くらいだろう。

そして、メインアントレがビーフ焼き肉付きの炒飯。メニューを見ると、一番のおすすめとある。どうやらオーナーがコリアンなのだろう。注意してメニューを見るとキムチもあるし、コリアン風なメニュー名もあれこれある。昔はコリアンバーが隣にあるところで働いていて、その時にはよくコリアン弁当ボックス(骨付きカルビ弁当だった)のお世話になった。付け合わせのナムルとキムチが嬉しかった。
この店の炒飯はスパイスがなんだか独特で不思議な味がする。一体どんなソースを使えばこうなるのかという多国籍系スパイスで、コリンでもチャイニーズでもない。キムチの味はする、ガーリックも強い。微妙にバター感もある。何より米がインディカだったのでパラパラしている。ちなみにオアフのチャイニーズレストランの米はインディカ中心らしい。ジャパニカ米もどこでも手に入るくらいポピュラーだったが、不思議とジャパニカのチャーハンは見たことがない。
ビーフ焼肉は、おそらく原型はプルコギでそれがハワイアンなアレンジになった模様。ちょっと甘いがなかなか旨い。しかし、この一皿で2000カロリーくらいありそうなタップリサイズ。結局これも最後に残りをテイクアウトした。

ハワイの原住者、サモアンの男子は皆大男というイメージがある。相撲で有名だった曙や小錦級の大男が街中にゴロゴロいるという感じがする。そのせいか、どこのレストランでも普通盛りが日本の特盛級になっていることが多い。ハワイで一年暮らしているうちに12kg太ったのも不思議ではない。最初の1−2ヶ月はレストランでいつも食べ残していた。半年も経てば完食して、あー苦しいなどと言っていた。帰国間際には、完食してからデザートが食べられるようになっていた。

ハワイは大食いの天国なのだ。(多分、今でも)

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ハワイ雑記 その3 ピザに行こう?

誰もいないビーチを歩くと不思議な気分がする。ワイキキの芋洗い状態のビーチ以外では、オアフ島のどこに行っても人影はまばらだ。昔のボスがエルビス・プレスリーの熱狂的なファンで、エルビス主演のハワイ映画を見せられたことがある。おそらく昭和30年代のハワイなのだと思うが、ワイキキの街並みの圧倒的古さに「ここは違う」と突っ込んだら、しみじみぼやかれた。そこは見るところではない。エルビスを見ろと。
今考えれば、ずいぶん失礼な事をしたのだが、それくらいオールドファッションなワイキキは衝撃的だった。なんといってもビルがないのだ。今やエルビス・プレスリーを覚えている人も少ないだろう。ただ、その頃のハワイと今のハワイ、ビーチに関してはあまり変わりがないのではないか。

ワイキキからダイヤモンドヘッドを越えて東に進むとカハラ地区で、ここは高級住宅街。庭にプール付きの家がゴロゴロある。そこを通り過ぎて、20分ほど車を走らせるとホノルルから離れた「村」というか郊外住宅地のそのまた外という場所になる。そのローカルなショッピングモールにあるピザ屋まで遠征した。目の前に並ぶトッピングから好きな物を選んで焼いてもらうフリースタイルのピザだが、その作り方の荒っぽい事。チーズもサラミもガシッと一掴み。生地の上にバラバラ撒いておしまい。当然、あちこちに偏っているので、見た目は実に格好悪い。日本のピザ屋がこんな物を出したらクレームの嵐だろうなとは思うが。そこはハワイなので、なんの問題もないという事だ・・・。生地はアメリカンというしかない。厚めでもっそりとした食感がある。アメリカ小麦特有の匂いも強い。日本の小麦は完全輸入品なので、世界最高級の粉を使っている。だから甘い匂いの柔らかい生地が作られている。本場イタリアより小麦の質は高い。(その分、関税で何倍もの値段を払っているが)
アメリカでは国産品保護のため、小麦はアメリカ産限定になる。そしてアメリカの小麦は、ピザには向かないグルテン分の低い小麦しか取れない。つまり、アメリカの生地は明らかに日本人にとってはまずいのだ。(まずいが間違っているとすれば、口に合わないという事だ)
ただし、チーズの値段はとてつもなく安いので、これでもかとチーズをかける。小麦の味が分からなくなるくらいかける。トッピングは日本の普通の宅配ピザの3倍くらい乗っている。ソースは塩分が強く、ハーブも強い。だから、総合されると暴力的な味付けというか、調和と言うより共闘していると言うか。でも、これがアメリカンピザだ。個人的にはイタリアのピザよりも好みだ。
ハンバーガーやフライドチキンも同じ系統・種類の食べ物で、アメリカンが薄味なのコーヒーだけ。アメリカンフードはストロングスタイルが基本。このサイズのピザは2人でも持て余すボリュームだった。(残りはしっかりテイクアウトした)

夕方にワイキキの西の外れ、軍人専用の休暇施設の前を散歩しながら、明日は何を食べに行こうかと考えていた。この場所はあのド派手なトランプタワーの近くにあるが、軍人専用施設なので人影もまばら。広々とした芝生のあちこちに昔の大砲が置いてあったりするのでちょっと変わっているなとは思っていたのだが。ハレクラニホテルとヒルトンハワイアンヴィレッジの中間にあるのだから、実はここがワイキキで一番良い場所なのかもしれない。ここの芝生でビールを飲みながら昼寝でもしたら気持ちが良いかと思ったが、ハワイ州では屋外の公共の場での飲酒は禁止。たまに公園で酒を飲んでいる人は、紙袋でビンやカンを隠しながら飲んでいた。

日本人的な常識では逮捕されてしまうところだった。あぶないあぶない。

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ハワイ雑記 その2 食べたものを覚えていない?

ワイキキの浜と言ったのは、一体誰だったか。ハワイにいた時に遊びに来ていた誰かだったはずだが、世界に冠たるビーチを「浜」呼ばわりするとはと、記憶に残った迷言だった。そんな日本からの訪問者をもてなす?には定型パターンがあり、「サークルアイランド」と言う島一周のドライブだった。ワイキキを起点に時計回りにオアフ島をぐるっと一周すると大体4時間から5時間かかる。フリーウェイで西のパールハーバーあたりまで行き、アロハスタジアムを見て、そこからH3、北行きの高速道路でドールのパイナップル畑で休憩。その後、オアフ島北端の街に行って「ここがビッグウェーブの場所だ」とサーフィン話を少々。この北の街は確かに鄙びた田舎町風(今ではすっかり観光地だが)で、そのあと島の東側を周りながら、映画に出てきそうな断崖とジャングルを見る。時間があれば水族館(シーライフパーク)や民俗村(ポリネシアンカルチャーセンター)などを見物。そしてダイヤモンドヘッドの裏側から、オアフ島の高級住宅街を抜け、ワイキキに戻ると言うコース。バスツアーでも同じような行程があるようだ。そのオアフ島北部、そして東部が実に風の強い場所で、椰子の木が斜めに生えているわけがよくわかる。

そして、ハワイ訪問者を連れて行くのは、高級レストランだったことはない。普段使いしている「カジュアルレストラン」がほとんどで、ドレスコードなどありはしないお気楽さだった。Tシャツ、短パン、サンダルで平気で入ってて行くような店だった。そんな昔を懐かしみ、久しぶりに入ったダイナーで注文したもの。
多分これは春巻きだったと思うが、なにぶん数年前の記憶のためはっきりしない。スプリングロールと言っても、レストランによってはトルティーアを使っていたり、なんと言うか自由奔放に料理を改造する土地柄なので(これをパシフィック・リムなどと格好つけているが)、「・・・のようなもの」と言う表現が正しいだろう。特にアメリカ料理と言うよりハワイ料理と言った方が良いのは、とにかく何にでもセロリを入れたがる。日本料理でいわば椎茸とかたけのこ的な位置づけだろうと思うが。スープだろうが、サラダだろうが、肉料理だろうがお構いなしのセロリ攻撃だ。
当然、春巻きもどきにもがっつりセロリ。それを怪しげなマヨケチャップ風なソースか、ブルーチーズ風味のこってりソースにつけて食べる。やはりこれは日本人的な常識の斜め上に行くハワイアンテイストだろう。ただ、これもハワイ滞在時間が伸びると、昔の感覚が戻ってくるので「これはありだな」とか「結構気にいってきた」などと思うようになる。残念なことに、そう言う気分になったあたりでハワイから帰ってくることになるのだが。

世界中のリゾート地はどうなっているかは知らないが、アメリカ合衆国の中で、安心して夜遊び、夜歩きができるのはワイキキのメインストリートくらいではないかと思う。大都市では夜遊びは危険以外の何者でもないが、ワイキキの夜のテラス席で一杯やるのはそれなりに安全というか危機感は持たなくても良さそうだ。おそらくビーチに面したホテルのバーラウンジやビーチに点在するダイニングバーでは、日本の繁華街、新宿や難波やススキノ程度には安全だろう。
それでも陽気なアメリカ人の酔っ払いに声をかけられて、意気投合したりするのはお勧めしないけれど。

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ハワイ雑記 その1 人のいないビーチが良いね

3年ほど前に行ったハワイの話をあれこれしてみようと。

オアフ島は、当たり前の話だが周りが全部海で、ビーチだらけ。良い景色を探して海沿いに車を走らせると、あちこちに人のいないビーチが現れる。ハワイで1年間くらい暮らしていたのが、今から30年以上前のことだが、その頃とあまり景色に差がないのは不思議なことだ。津波を避けて海沿いに町がないというわけでもなく、それでは山の中に人が住んでいるかというと、そうでもない。海岸と山の中間にバラバラと町が点在する。東京23区くらいの広さに100万人くらい住んでいるから人口密度は東京の1/10くらいなのだと納得はしているのだが。それでも何十年も経てばいろいろ変わるものだ。

オアフ島は雨が多い。虹がよく出るから州のマークも虹だ。太平洋の真ん中にある島のせいか曇りの日も多い。島の南から来る風がオアフ島中央部の山に雨を降らせる。だからオアフ島では水不足になることはないそうだが、曇りの日、小降りの雨の日が多い。南の島はいつでも晴れと思い込んでいたがそれは間違い。

ハワイに住む人の人種ミックスがすごい。当時の知り合いで一番多かったのが、フィリピン系の人たち。あとはサモアンと言っていた、ハワイ原住の人、チャイニーズやコリアンやジャパニーズの4世、5世と言った顔だけアジアで中身はアメリカンな人たち。インド亜大陸から来たインド、パキスタンと言った国の人たち。そして彼らハワイ在住者が言うメインランド、大陸本土から来るヨーロッパ系の人は意外と少なかった。
そのため食事もなんでもありのごちゃ混ぜで、マクドナルドの朝飯には白飯がついていたし、天ぷらという名のフライや、キムチがついた骨付き牛カルビ弁当がBBQビーフBENTOだったりした。英語を学びに来たと言ったら、「それはハワイでは無理」と言われたが、確かに発音も単語もだいぶ訛っていたようだ。最初に覚えた言葉は英語ではなく、ハワイ語?でパオハナ。パオは終わり、ハナは仕事。要するに今日の仕事はこれで終わりと言う時の常套語だ。

まあ、そう言う、今風で言うと「ゆるふわ」な場所なので、普通のカジュアルレストランでもイカのゲソフライが頼める。ただし注文する時にはイカゲソが通じるはずもなく、カラマリとかスキッド(発音はスクイッド?)フライだった。衣が厚くて、これを辛めのトマトソースみたいなもので食べる。ハワイのレストランではたいてい置いてあるキッコーマン(醤油)をたのめば、イカフライ定食をお気楽に手に入れることができる。面白いのは日本で当たり前のフライにかけるウスターソースは、ほとんどの店でおいていないようだった。何度説明してもソースのことは理解してもらえなかった。ウスターソースはなにか違う使い方があるのだろうか。
あとは、オニオンリングは(ポテトフライも)注文すると山盛りで出てくるが、これはオニオンリングというよりも、ほぼ衣のみで商品に偽り有りと言いたくなるレベル。ただ、これがうまい。具のないかき揚げみたいなものだろう。

ハワイのレストランで出てくるボリュームといえば、何を頼んでも日本的には特盛を超えているので、なれてくるとサイドアイテムのみしか頼まないという酷い注文の仕方になる。さすがに炭水化物に炭水化物という注文はないが、チキンウィングとスプリングロール(春巻き)とか、追加でチャウメン(塩焼きそば?)みたいな頼み方が多かった。ハワイ名物のパンケーキとか、ロコモコはあまり頼んだ記憶がない。おそらくグレービーソースが苦手だったからだ。

ワイキキのホテルに泊まるときは、いつもパッケージツアーだったので立派なホテルに滞在することが多かった。さすがにビーチに面した高級ホテルには泊まったことはないが、それなりのメインストリート沿いのホテルには泊まっていて、これがワイキキのホテルだと思っていた。それが、なぜか突然仕事で行ったワイキキで、日本で言えばビジネスホテルに泊まることになったが、なんとも暗くて質素な部屋だった。おそらく観光型の大型ホテルより3−4割安いのだと思うが、泊まっている客は大半がヨーロッパから来ているようで、英語ではない言葉が氾濫していた。こういう泊まり方もあるのかと感心した。ちなみにあてがわれた部屋は二階で窓のない(防犯上の理由らしい)角部屋。なんとなく牢獄に監禁された気分だったが。ワイキキの真ん中で便利は便利だったから、個人で行くときはまた使ってもいいかなと思っていたら、現地の知り合いに、もう少し便利な場所のホテルがもっと安いのでネットで探せと言われた。

確かに自分の旅行の手配くらい自分でやる時代なのだ。

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熱田神宮で食らう

熱田神宮は、名古屋市でいえば南部というか元は海の近くというか。名古屋へは仕事で何度も行っているが、なかなか参拝に行く機会がなかった。織田信長とか豊臣秀吉とかいう戦国期の有名人が参詣したのだし、一度は入ってみたいと思いながらなかなか行けなかったのだが、この数年で何度かたて続けて行ったのだから、単純に怠け者の言い訳だったということか。

熱田神宮の周りはすっかり住宅で囲まれているが、境内は相当に広い。東京で広い神社といえば、明治神宮に靖国神社ということになる。ただ、ここは明治新政府が作った新型神社だから、伝統ということでいえば江戸幕府開府以前からの日枝神社がややひろめ。でも都会型神社の典型でもあり今は随分と狭い感じがある。伊勢神宮は別格としても、熱田神宮に匹敵する広さといえば、体感的に春日大社、大神神社くらいだろう。そして不思議なことに大きな寺社には必ず存在する門前町というか、参拝客目当ての店が見当たらない。同じ名古屋の中でも大須観音あたりの賑わいとは随分違うものだ。

とりあえずお参りを済ませたら、神宮から程近いうなぎの名店に行く。ただし、ここはとてつもなく時間待ちになるので、順番としては、まず鰻屋の順番取りをして、それからお参りをして、戻って来て呼ばれる順番を待つという格好になる。
この当時(2年ほど前)はインバウンド観光客全盛期で、順番待ちの半分以上がチャイナな人たちだった。今では見当たらない人たちというか、コロナが収束しても当分この国にインバウンド客は来ないだろうから、順番待ちの行列は減るのかもしれない。

さて、2時間待った名古屋名物のうなぎだが・・・。なんというか、うなぎひとつで三度楽しむという名古屋人的合理性は、実に好ましいと思う。蒲焼で食し、グチャまぜにして食し、お茶漬けにして食す。間違いなくうまいやつだ。いいなあ、名古屋の人。うなぎのタレはお江戸と比べても濃いめの味付けのような気がするが、最後のお茶漬けにするとこれがまたぴったりくる。
うなぎの蒲焼で酒を飲むのは、実に贅沢で大好物なのだが(普段は、スーパーで売っている冷凍ものだ)、ここのひつまぶしは酒なしで、ムシャムシャと白飯の旨さを味わうべきだと思う。
これに匹敵する白飯うまさ満喫おかずといえば、塩がきつ目のベニ鮭の焼いた物か、新鮮なイカで作った塩辛か。米文化圏の東アジアのあちこちで食べたもの、うまいものがあるが、「白飯」に合うおかずというのは意外と記憶にない。台湾には日本のホカホカ弁当屋みたいなものがあり、そこは米を主体にして米にあったおかずを食わせる設計だったような気もするが。

まあ、どちらにしても「名古屋ひつまぶし」は行列しても食べる価値がある。
個人的には、名古屋めしが好物なので、名古屋に行くのは楽しみなのだ。鉄板ナポリタン、味噌煮込みうどん、どて焼き、大アサリ、手羽先、台湾まぜそば、某喫茶店のサンドイッチ。

名古屋メシは偉大なりだ。