食べ物レポート

山籠り調理日記1   パエリアもどきとアヒージョもどき?

コロナの強制自粛明けに所用を片付けに長野に行ったが、どうやら長野県はあちこちに保養地があるにもかかわらずアンチ首都圏らしいので、食材を地元で購入しないで、地域経済には全く貢献しない短期滞在をしてしまった。長野は、この季節になると地元の野菜や果物が美味しいのだけれど。そろそろ大好物のシナノパープルの季節なのに。

赤いパエリアは貧乏人の味方だ

片付け物をしていたら出てきたパエリア鍋をゴシゴシと洗いm何とか使用可能な状態にしたので、パエリアを作ることにした。昔はキャンプで使っていたので、炭だらけだった。調理をする気も失せる状態だったが、何とか見られるくらいまで磨き上げた。
パエリアといえば豪勢なシーフード料理みたいな感じがするが、要は海鮮ごった煮だと思えば良いので、材料は適当に。野菜や肉や魚をガーリック・オリーブオイルで炒めるのが肝だ。これでもかと言う量のニンニクを使う決意が必要だが。今回は塩鮭の切り身と、アヒージョに使ったエビの残りを始末することにして、野菜は椎茸とブロッコリーを使った。これで十分ではないか?
あとは、スープで適当に米を煮る。サフランを使えば格好良いが、高いのでトマトジュースとケチャップで適当に仕上げても良いと思う。出来上がったら、冷蔵庫にあった貝割れ大根を薬味がわりに乗せてみた。
色は赤っぽいし、具材はしょぼいし、まさしく「パエリア」もどき。だが、おこげはうまかった。今度は大きめのスキットルで一人前に挑戦だ。

残りもののアヒージョ、刺身用サーモンが意外とうまい

パエリアが仕上がるまでに、ちょいとワインでいっぱいやろうとアヒージョ作成。これもお手軽で、最初に材料を切っておけば、あとはニンニクを放り込んだオリーブオイルが熱くなってきたタイミングで適当に放り込むだけ。味付けはアンチョビーを多めに入れておしまい。自分で食べるので色気よりも食べたい食材重視で選んだら、なんとも見栄えのしないものになったが・・・。きのことエビとパプリカはぜひ使いたいアヒージョポイントの高い食材だ。塩鮭やサバをサイコロに切ったものを入れてもうまいが、これはサッと火を通すくらいにするので最後の一品。おすすめはサツマイモとかじゃがいもを大きめの乱切りにしてレンジアップしたもの。

アヒージョというよりオイルフォンデュなので、これはやはり「もどき」料理だ。
それでも安物の赤ワインをグビグビやるには、贅沢すぎるくらいにうまいので・・・。残った油は、固めに焼いたトーストにつけて食べた。満足

旅をする

夏はダム・・・のはずだった

夏になるとダム巡りというのがここ何年間かの「新しい生活様式」だった。基本的にダムの所在地は山の中で、幹線道路から外れた田舎道を延々と走る。これが良いのだ。取りだめしたラジオ番組の録音を延々と聞きながら、たまには窓を開けてセミの声を聞きながら走る。ダムに着く。オーっと感動する。ダムカード をもらう。ファイルに収める。宿に帰り、そのダムカード ファイルを眺めながらビールを飲んで、今日も良い1日だったと思う。これぞ、The 夏休みというものだ。

ところが、コロナ騒動の発生により、今年はダムカード の配布を一時中止しますと国交省が発表した。3月中旬まで、4月まで中止、5月まで中止、とずるずる配布休止期間が延長され、Go To なんちゃらが始まったら解消されるかと思えば、なんと8月末まで再再再延長となった。ひょっとしたら今年は雪が降るまでダメかもしれない。

おーい、国交省。Go Toの担当お前たちだろう・・・。ダムの管理もお前たちだろう。ダム観光止めるとはどういうことだ。省内調整してないのか。と声を大にしてクレームしたいところだが。

秩父と山梨の県境あたり

仕方がないので、ダム巡りは諦めている。たまたま長野から埼玉にかけて山道を抜けてくるときに途中のダムによって、姿だけ拝んできた。もちろんビューイングスポットにも観光客の一人もいないので、完全に「蜜なし」だ。
秋になると紅葉のダムも綺麗なのだが、ダムがある山の上に行けば霜が降りたり凍結したり、おまけに最近は台風のせいで道が封鎖されたりするので、秋はむずい。夏のダム周りは大事なのだ。ブツブツ・・・・。

きゅうりの季節は夏?なのかなあ

ようやく見た「夏のダム」に合わせて、帰り際に買った夏野菜の一品でビールでも飲もうと思ったのだが、国交省に文句を言おうとあれこれ考えているうちにすっかり面倒臭くなってしまった。結局、きゅうりと塩昆布と胡麻のラー油がけとい超絶手抜き料理に。まあ、手を抜いているが、これはなかなかうまいものなのだよ。全然、夏らしくないけど。

食べ物レポート

行列のできない坦々麺屋に行ってきた

所沢の隣町は入間と狭山だが、狭山はお茶しかない。(と馬鹿にしている訳ではないのだが)入間には航空自衛他の基地がある。11月に開催される航空ショーは、その筋の趣味の方には有名だ。もともとは陸軍の航空基地だったはずで、所沢、入間、横田と続く首都圏の軍用航空基地群というところだろう。それ以外にはお茶しかない場所だ。

その所沢と入間の境目あたりに、結構人気の「坦々麺」専門店がある。駐車場が狭いこともあり、なかなかお昼時にはいるのは面倒だ。駐車場の台数と店内の席数がバランスしていないので、かなりの機会損失があるとみているが。だから、この店に行く時は昼のピークは絶対にずらす。マスト条件だ。

実にできの良い坦々麺 追加トッピングなし

ところが、このコロナのせいなのか昼時に店の前を通りかかると駐車場が空いている。これはラッキーと思い、なんと普段なら絶対にしないUターンをして入店。カウンターに座りあたりを見渡すと、本当に客がいない。なぜと不思議になる程に客がいない。従業員の数の方が多いくらいだ。

メニューを開けると、なんとなく理由がわかった。いつの間にか、値上げしていた。一押し的な「あれやこれやがワンサカ」乗っかったなんちゃら坦々麺では1500円近い。おまけに税別表記だった。普通の坦々麺(プレーン)を探そうとすると、隅っこの方に書いてある。プレーンこそ、一番上に書くべき商品だと思うが、それを隠してどうするよと憤慨してしまった。それでもプレーンを注文し、出てきた商品はなかなかの一品なのだ。レベルは高い。しかし、会計すると千円札一枚が消える。初めてきた頃は確か700円くらいだった。あれから10年以上はたつから値上げしても仕方がないとは思う。

しかし、この値段では客足が遠のくだろうね。サイドメニューも増やし、おそらく総合中華料理屋的なアップグレードを狙っているのだろうが、立地がそれについてきていない。それよりも坦々麺専門店で「普通」と「辛い」の2種類くらいに絞って、ジャンジャンお客さんを回していく方が向いていると思うのだが。この店が駅前にあったらさぞかし行列ができそうな気もする。

行列のできない店というのは、やはりそれなりの理由があるものだな、などと好みの坦々麺プレーンを食べながら思っていた。スープの底に沈んでいるひき肉がうまいんだよね。

旅をする

高速道路でラーメン

高速道路を使うことが多いが、SAPAで買い物をすることは稀だ。そもそも土産物を買うような移動ではないので、だいたい3−4時間の距離であれば一気に走り抜けることが多いせいだ。トイレについては、こればかりは予定が立たないというか正しく生理的問題なので、そのときに応じて手近なところで済ませる。
ただし、SAは大型で駐車場も広いためバスなどで大量に観光客が利用することが多い。トイレの混雑ぶりも激しい。急を要する場合は、なかなか切ないことになる。そのため、脳内にあるSAPAマップで一番空いていそうなPAを選ぶことが多くなる。(昔々高速道路関係の仕事をしていたので、全国のSAPA情報はいまだに頭に入っている)

そんな高速道路の使い方をしているのだが、このコロナの時期に、SAPAは一体どういう対応をしているのか興味があり、中央道のPAに立ち寄ってみた。そうしたら、なんとセルフサービスの食堂が、大変身していた。その名も「釈迦堂ラーメン食堂」というブランド化された変身だった。なんだかすごいな。暖簾一つかかるだけで、雰囲気が随分と変わるものだ。個人的には、白地に赤の文字で「らーめん食堂」と書いて欲しかったが・・・。それとキャラはやはりチャイニーズ・ドラゴンの龍が良かったと思う。

暖簾が素敵

これまでのなんでもありの立ち食い蕎麦屋みたいなところから、ブランド付けしてコンセプトを絞ったところがカッコ良いところだ。ラーメンも何種類か揃えているのだが、その中で「昔懐かしな中華そば」を選んでみた。ビジュアルはまさしく昭和中期のラーメン、中華そばだと思うが、これは東京バージョンなのだろう。中華そばと言われてどのような「ラーメン像」が頭の中に出てくるかは出身地によって違うと思うのだ。

しかし、この中華そばは予想通り、期待通りの味だったので全く文句はない。逆に新型醤油ラーメンのような今風のラーメンの方が、味の完成度を含め心配になったのだが・・・。それを確かめるのはまた次回にしよう。

チャーシューが程よいペラペラ加減、厚いだけのチャーシューには課題が多いので、これはうれしい

要するにブランド化とは、この「また次回にくることにしよう」と思わせるのが目的なのだが、「ラーメン食堂」というアイデアは、この点において実によく機能していると思う。まさしくマーケティングの勝利だ・・・。なんでもありの、そして、だから、欲しいものが何にもないと感じるSAよりも、「らーめん食堂」で一点突破型のPAの方が生き残りやすいのだよね、などとたまには真面目な考察をしてみた。

コロナの時代に公共交通機関に付帯するサービス業、つまり空港や駅の施設が直面していうる問題も同じ類の話になる。
道の駅も同じ問題抱えてるが・・・対応は遅いようだ。道の駅は地方分権で、地域の施設だから仕方がないのか。一杯のラーメンから妄想は膨らむなあ。

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行列のできるラーメン屋に行ってきた

所沢という街に住んでいる。埼玉県の西部にあり、有名なものといえば西武ライオンズ球場くらいしかない。古い話で言えば、帝国陸軍の最初の飛行場があった。戦争に負けて米軍に接収されていた。(今でも米軍基地は残っている) 狭山茶の主産地の一つで、周りに茶畑が多い。
人口は30万人弱なので、小さな県庁所在地の街より大きいが、繁華街はしょぼい。西武城下町なので百貨店とパルコがあったが、西武百貨店は潰れてしまった。池袋や新宿まで西武線で30−40分の距離なので、東京のベッドタウン的な扱いだが(隣町は志村けんさんで有名になった東京都東村山市)、埼玉県中心部、浦和や大宮からは別扱いにされている。(と思う)
例の「とんで埼玉」という映画では、なんと新所沢パルコが主演俳優が挨拶に来る封切り館となった。

そんな街なので、人口の割に田舎的な環境で、自動車がなければ生活が難しいところとも言える。東京23区のような駅前ですべてを済ませる都会生活は無理だ。

ジャガイモが厚切りチャーシューに見えてしまう

駅から車で10−15分走ったあたりにショッピングセンター(ショッピングモールではない)ができると、その周辺にラーメン屋とかファミリーレストランがコバンザメのように開いてくる。そんな田舎町だ。(生まれも育ちも、100万都市だったので、だいぶ偏見が入っているかもしれない)
何か食べに行こうとしたら、車を出してわざわざ出かけなければならない。おまけに繁華街と言えるような商業集積のある駅も一つだけ。だから行列ができるほどの人気店が存在できるかと言えば、「無理、そんな店はない」と答えるしかない。

埼玉県では主勢力を占めるヤオコーというスーパーが駅からバスで10分ほどかかるところに開店した。その横に、この街としては例外的な行列ができる「味噌ラーメン専門店」が開店し、なかなかの人気店ぶりだった。いつ行っても長い行列で、なんとなく入りそびれていた。駐車場もそれなりに広いのに、いつも満車だった。ところが、コロナのせいで何やら様子が変で・・・。
たまたまスーパーの駐車場からのぞくと、ラーメン屋の駐車場がガラガラに見えた。これはラッキーと買い物帰りに立ち寄ってみたのだが・・・。

駐車場には車が少ないのに、なぜか店頭に行列があり、それもソーシャルディスタンスな行列なので、随分長く見える。実際の人数はあまりいないようだった。仕方がないので、一度店内に入り「お待ちのお客様リスト」に名前を書き、行列の後ろに並ぶことにした。待つこと10分程度なので、まあまあの速さ。これくらいの待ち時間であれば仕方がないなと思っているうちに、席に案内されてびっくりした。カウンター席は半分死んでいる。テーブル席も半分使っていない。これでは、駐車場がガラガラでも行列ができるわけだ。昔の賑わいを保っていたのではない。昔と比べると客数半減という状況だった。

それでも、店長イチオシ?らしい、北海道味噌ラーメンを注文した。豚骨系の味噌ラーメンなので、いわゆる濃厚こってり系で、単純に舌が喜ぶうまさだ。ただ、問題はというか、勘違いはというか、メニューに載っていた写真では厚切りチャーシューに見えていた物体二切だった。
現物が来てみるとチャーシューではなくフライドポテトだった。北海道味噌ラーメンだから、ジャガイモなのかと、まあ親父ギャグ的センスではあるが理解できる。しかし、脳細胞はチャーシューを欲していたわけで・・・。自分の誤認なので、文句も言えない。追加でチャーシュー頼めば良いだけのことだが、実に残念(これはお店にではなく、見間違った自分に対してだ)。

仕方がないからまたチャーシュー入りを食べに行くことにしようと思う。行列はまだあるのかなあ・

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サイゼリヤで一人飲み つづき

サイゼリヤのセルフ味変政策?は、実に面白い試みだ。サイゼリヤの特徴は、定番商品を安く売るということにある。他のファミリーレストランのように季節メニューで気を引くということをあまりやろうとしない。潔い。自社定番商品へのこだわりというか自信の現れであり、開発に伴う費用を切り捨てるという側面もある。

オリジナルであまり辛くないホットソース

これまでサイゼリヤはピザに対して一般的なタバスコソースを提供していた。それをやめて自社製ホットソースというものに切り替えた。原因は二つあるだろう。一つ目はコスト削減。タバスコの小瓶は実にコスト高なソースだ。たまに大瓶で出している店があるが、あれはあれで中身の賞味期限が気になる。
一番良いのは大袋で買ったソースを小分けにするような方法で、表面に貼ってあるラベルだけあれば補充は可能だ。もう一つは味に対するこだわりだろう。タバスコは酸味塩味ともに強すぎる場合がある。この写真のホットソースのボトルを見る限り、店内補充しているのは間違いなさそうだ。シールが歪んでいるし。

辛いソースをたっぷりかけるという・・・

そもそもピザにタバスコという組み合わせは喫茶店の軽食文化が産んだものだろう。イタリアに行ってピザを食べる時に辛味として使うのはクラッシュペッパー、赤唐辛子を砕いたものだ。ほかには、オリーブオイルに唐辛子を漬け込んだチリオイルのようなものだった。タバスコはアメリカ生れのシロモノなので、イタリアで料理に使われるとは思えない。そもそもアメリカのピザ屋でもタバスコは出てこない。基本的にクラッシュペッパーだと記憶している。
だから、サイゼリヤの唐辛子フレークという存在が実にお気に入りだった。本格派なのだ・・・。ただ、日本人の客の一般的な嗜好として「ピザにかけるからタバスコくれ」というのは理解できる。本場イタリアではタバスコなど使っていないと顧客相手に喧嘩をしても仕方がないから、ホットソースを開発したということだと推測できる。

設計思想が、そんな話なのではないかと勘ぐっているのだが。それだけに「たっぷりかけるマイルドな辛いソース」という訳のわからんコンセプトが、これはこれでアリだなと思う。個人的には、これも単体で売って欲しいものだ・・・。出来れば唐辛子フレークも単体で別売りをお願いしたい。

うーん、サイゼリヤの値上げに伴う運営方法の変更は、なかなか良い方向なのだな。ちなみに、サイゼリヤのソーステーブル?には、割り箸も置いてあり、ナイフとフォークではなく箸でパスタやピザを食べるのがマイスタイルなのだが、周りで箸を使っている人を見かけないのはなぜだろう?

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サイゼリヤで一人飲み

サイゼリヤが値上げをした。例えば、これまで299円だったのを300円、いわゆるジャストプライス、ぽっきり価格にした。コロナ対応で、接客時間の低減が目的のようだ。まあ、1円だしねということだと思ったが、それ以外にも色々と値段を100円単位に丸めたようだ。税込価格なのでわかりやすい。税別価格とか本体価格の提示というのは、本来的に分かり難さという点で、サービス業としてあるまじき愚作だとずっと思っているので、この動きには賛成だ。

さて、販売を再開した羊串を注文したのだが、これはやはり優れものだ。一体どこで串打ちをしているのだろうかという疑問はさておき、羊肉を食べさせるレストランといえば、ジンギスカン屋くらいしかない。それがファミリーレストランで食べられるのだから、実にうれしいことなのだ。ジンギスカンの本場、北海道(岩手県や長野県の方で異議がある人がいるのは知っているが)で、サイゼリヤの羊はどういう評価なのだろうか。

塩と胡椒は大事だ

しかし、すごいのは羊肉だけではない。この羊肉についてくる、なんとなく中東や中央アジアの匂いが漂う、怪しげなスパイスが絶品だと思う。これだけ注文できないものかと、最初に羊を食べた時に思ったのだが、なんと、今回の値上げの流れで「やみつきスパイス」50円として堂々と登場した。これはうれしい。
このスパイスをハンバーグにかけて食べてみたいと思っていた。サラダに合わせても良さそうな気がする。できればテイクアウト用に小瓶に入れて売って欲しいくらいだ。

サイゼリヤはいろいろな調味料をかけて、自分で「味変」を推奨しているが、そのためには普通の醤油とかケチャップとかのありふれた調味料以外にも、追加投入しないかなと思っていたので、この「やみつきスパイス」路線は是非継続して欲しい。できればスパイスバーとかソースバーみたいなものが欲しい。あるいはソースが10種入った「ソースだけのスペシャルプレート」みたいなものがあっても良い。プレーンなハンバーグとサラダにソースバーのチョイス。これはうれしいなあ。

サイゼリヤで羊を食いながら、グラスワインを飲んでいた時の妄想というか要望だ。

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マクドナルドは・・・すごいな

マクドナルドは言うまでもなく米国発祥の世界企業だ。ブランド企業としても、おそらくコカコーラに次ぐくらいの知名度だろう。そのマクドナルドの低価格訴求バーガーが「スパチキ」で、テレビCMでも知名度を上げている。しかし、一番すごいのはこのパッケージに現れている。
まず、文字はカタカナのみ。アルファベットなし。社名、ブランド名なし。あるのはMのロゴマークだけ。これが世界戦略・ブランドというものだと言う典型だ。
ダメなブランドや企業だと、まず社名・ブランド名を書いてしまう。ご丁寧に英語+日本語と二重に書き込んだりする。おまけにインバウンド客目当てなどと言って英語表記にしたりするのは最悪だ。
まかり間違ってインバウンド客が多いとしよう。しかし彼らが注文するのは日本ローカリのメニューではなく、グローバルメニューになるはずだ。マクドナルドであれば Qauter Pounder,  Big Mac, Fillet ‘o Fish であるはずで、パッケージの字面を気にするはずもない。バーガーの包み紙一枚から、こんなことが読み取れる。

英語 なし。まるで日本企業だ

そして最近の定番となったナゲット15個390円セール。通常販売が5個で200円だから33%Offという計算になる。違う言い方をすれば、2個買えば1個おまけ。そして通常ソースに加えて、2種類の季節限定ソースで注意喚起?する。ナゲットは通常品なので、商品開発コストは限りなくゼロ。逆に大量発注するから仕入れコストダウンが可能。販売促進としては美しい仕掛けだ。味変狙いの季節ソースも売り切れごめんのロスなし政策なので、まさにファストフードのキャンペーンとはこうあるべきという典型だ。世界ブランドのマーケティング戦略とはこうあるべきだ。

マクドナルドは単価を上げるためサイドアイテム半額というクーポンをよく使う。ナゲットはその仕組みで、今だけ半額100円という使い方をされてきたが、その売り方だと15個売っても300円にしかならない。しかし、この15個パック販売であれば、売価は上がるし、購入単価も引き上がる。言うことなしなのだ。

そもそもマクドナルドが大不振に陥ったのは、中国生産「ナゲット」事件からだった。普通であればトラウマになりそうなものだが、そこをあえて逆張りというか、これでもかとナゲットで販促をかける。マーケティング担当者のメンタルは「鋼」でできていると感心する。
おそらく、その強気の作戦が功を奏し、今やマクドナルドの利用者の中に、ナゲット事件の記憶などもはやかけらもないに違いない。
コロナ不況の中、イートイン(店内飲食)全面禁止にしながら売り上げ伸張を果たしたのだから、ブランドとしての強さはもはや外食産業ナンバー1と言って良い。

個人的好みではアラビアータだが、部屋中がニンニク臭くなる凄さ

マーケティングとは、もともと軍事作戦立案の仕組みを、ビジネスの世界に取り込んだものだ。当然ながら第二次世界大戦で米国が勝利したのと同様、マーケティング戦略を正しく組み立てた企業は世界を制覇するという、まさしくその実例が今の日本マクドナルドなのだと思う。世界全体で見ると、あちこちで苦しんでいる現地マクドナルド もあるようだが、日本のブランド建て直しの成功例を活用すれば、グローバル企業としての成長は続けられるだろう。戦争に勝った国の仕組みを、戦争に勝った国のビジネスに取り入れただけと言えばそれまでだが、戦争に負けた国のくせに勝つ仕組みを取り入れない、日本という国のビジネスマンは本当に不思議な世界に生きているのだとよく思う。ビジネスに国粋主義なんかいらないのだが。

このコロナ不況の中、テーブルサービス系のレストラン企業は低迷の極みで、いまだに有効な回復策を見いだしていない。マーケティング無策なのだ。それと比べれば、いやいや、本当にマクドナルド はすごい。

食べ物レポート

グリンめん という謎の食べ物

北海道のスーパーで、運が良いと見つけることができる「グリンめん」という乾麺がある。小さい頃にこの麺を食べていた記憶があるので、おそらく伝統の食べ物だと思うのだが、東京に出てきてから首都圏スーパーでは見たこともない。首都圏どころか、全国あちこちのスーパーでもみた記憶がないから、やはり超ローカルな食べ物なのだと思う。

グリンめん

味は、冷麦だ。グリン麺の緑が元々、何から由来しているのかも分からないが、草の味とか、葉っぱの味とか、そういう癖のある味は全くない。冷や麦にほんのちょっとだけ色付きの麺が混じっている時があるが(だいたいピンク)、あれに近い。つまり、緑は色だけということだと思う。だから食べるときは冷や麦のように薬味を使いツルツル食べる。

北海道の東部、釧路周辺では「東屋」という蕎麦屋が一大勢力を持っていて、暖簾分けした東屋があちこちにあるが、そこがクロレラ蕎麦という緑の蕎麦を出していた。おそらく今でも緑の麺だと思うが、それは蕎麦であって冷麦ではない。茶そばも緑だが、あれとは違う。ファミリーレストランのとんでんも緑のそばを出しているが、最近になって「茶そば」と言い始めた。ファミレスとんでん発祥の時から使ってきているが何十年も茶そばなどとは書いていなかった。ここ何十年間はただの緑のそばだった。まあ、茶そばと言ったほうが高級感は出るので、最近になって切り替えたのだろう。

おそらく北海道で緑のそばが当たり前なのは、このグリンめんで「緑耐性」がついているせいなのではないかと思う。
なんでも、冷やし中華のつゆで食すと旨いそうなので次回はそれにチャレンジしてみよう。

食べ物レポート

銀座ライオンのランチ

銀座のライオンビアホールで飲むビールはなんと蠱惑的で、最初の一杯にはいつもクラクラする。外国人の酒飲みの友人が東京に来ると、いつも銀座ライオンに連れて行った。札幌狸小路のライオンも、実に年季の入った店で、夕方早い時間に飲む約束をするのだが、その約束の時間よりもうちょっと早く店に乗り込み、一人でビールを先に飲んでいたりする。札幌駅地下のライオンは昼からビールを飲んでいる旅行者に混じり込み、何食わぬ顔で昼ビールを飲んだりした。新宿紀伊國屋で何冊か本を買い込んだ後、新宿駅東口のライオンで買い込んだ本の目次を眺めながら、ビールをちびりと飲むのが好きだ。確かに銀座ライオンは、日本中あちこちでお世話になっている。

恵比寿アトレの銀座ライオンでランチを食べた。恵比寿にあるオフィスで20年以上働いていたのに、その間は銀座ライオンに入った記憶がない。そもそもアトレで食事をするのも1年に何回か数えるほどだった。ところが、恵比寿の街を卒業して、仕事以外の用事で行くようになると、背徳の昼からビールができることに気がついてしまった。黒ビールをグラスでちびちび飲みながらランチを食べるのは、なかなか怪しい喜びがある。

マヨネーズ粉というのはうまいものだった。新発見だ。

銀座ライオンは、ビアホールなのだが、古典的な洋食屋でもありオムライスとかスパゲッティナポリタンなど、なかなか豊富な懐かし洋食ラインナップが揃っている。ビールに合う肉料理も多い。個人的な好みで言えばカツカレーが予想をはるかにこえてうまい。カレー専門店よりも好みだ。

しかし、1番のおすすめは日替わりランチで、曜日によって出し物が違う。サラリーマンのランチとしては珍しく、ニクニクしい組み合わせになっている。
マヨネーズ粉がかかったトンカツと、大根おろしのかかった鳥唐揚げという揚げ物コンビも、この調理の工夫で意外とサラッと食べきった。嬉しいのは付け合わせのスパゲッティのケチャップ炒め。これだけを単品で注文したいくらいのものだ。

大人さまランチにはハンバーグが欠かせない

別の日は小ぶりのハンバーグに和風ソースとおろしのかかったものに、串の刺さったメンチカツとチキン南蛮というこれまたこってり肉づくし。これをランチで食べるとちょっとヘビーかと思わなくもないが、ビールのあてに食べるのだと思えば、実にジャストサイズだ。最近あちこちの洋食屋で見るようになった「大人さまランチ」、そのものだ。

想像するに銀座ライオンの料理長は、ランチのメニュー開発と言いながら銀座ライオン本店や盛場のあちこちにある店で、ランチにビールを飲んでいる客の顔をしっかり思い出しているのだろう。うちの店のランチは飲んだくれの味方でなくてはならない、と固く信じているに違いないのだ。

その料理長の期待に応え、昼のピークをちょっと外した時間に、日替わりランチをつまみにして、ビールを飲みに行くのは、この時世の「夜の活動」自粛を求める、お馬鹿な政治家たちに対する当て付けというものだが、背徳の喜びでもあるのだな。