食べ物レポート

ワインの話 つづき

ワイン大国フランスなどと勝手に思い込んでいるが、確かにフランスのワインは世界各国で高い評価を受けているのだから、美味いものなのだろうという刷り込みがあるのは確かだ。だからと言って、フランスワインのうまいまずいがわかるほど舌は肥えていないのは、前回述べた通り。ただ、フランスワインはあちこちに有名産地があり、その中で覚えているのが「ボルドー」だ。これも知人ソムリエに教わったことだが、ビルドーはブレンド技術が巧みなので、初心者がワインの味を覚えるには適当だとのことだった。それを律儀に守りというか、他の産地には目もくれずボルドーだけ(知っている山地はそこだけ)を飲んできた。そしてもう一つの教えが3000円んのワインを買えだった。3000円程度のワインであれば外れはないとのことと、それ以上のワインの味の差を楽しめるまでになるのは相当な修行がいるらしい。

これも輸入元はサントリー

その教えを律儀に守り、ちょっとした「ハレの日」にはボルドーを飲もうと思っているのだが、よく考えると3000円の日本酒といえば、少なくとも大吟醸クラスで、多くの蔵元では最高級品に近いものだ。大吟醸を自前で買ってグビグビ飲むというのは、これはずいぶんな贅沢だなあ。そうなると、途端にボルドーのありがたみが増すというか、もったいない感が湧いてくる。頭の中にはボルドー=3000円なりという図式が刷り込まれているので、安いボルドーという存在があるとは知らなかった。たまたまスーパーで見かけたサントリーが輸入しているボルドーがなんと1000円弱で、ワインの値付け方程式で考えると、これはレストランで4000円で提供されているワインということになる。

あれこれと考えながら、生まれて初めて買った低価格ボルドーだったが、確かに軽めな香りというかさっぱりした味だとは思う。お値段はその辺りに出るのだろう。それでもこの価格であればグビグビ飲める。夏になればロックで飲んでも良さそうだ、などと自分の中で「新ボルドー」と認定することにした。「新ボルドー」を探しに久しぶりに酒屋巡りをしてみてもいいかなと思った。

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ワインについて思うこと

ワインに造詣が深いわけではない。うまいまずいを語る資格もないと思っている。ただ、好き嫌いはあるので、知人のソムリエからのご指摘を守ってワインを選んでいる。ワインはヨーロッパ各国でできる旧大陸ものが本命とされているらしい。ヨーロッパ人からみて新大陸、つまり南米アメリカとオーストラリアのワインは違う代物らしい。だから、ニューワールドと言われる新大陸者は国内流通がほとんどで国外に出て行くことは少ない。これが日本ではカリフォルニアワインとかオーストラリアワインに出会う機会が少ない理由らしい。現地に行って「地ワイン」を飲むと値段以上に美味いと感じるのはそのせいだろう。カリフォルニアワインは赤道を超えてこないので、温度変化でのダメージは受けにくい。ヨーロッパ、オーストラリア、チリなどは赤道越えをするから冷蔵コンテナで輸入しないと味が変わるらしい。当然、冷蔵コンテナ利用は輸送コスト高になる。それでもチリワイン輸入が増えているのは品質と価格のバランス問題とのことだった。
ヨーロッパワインも低価格のスペイン産やイタリア産がメジャーにならないのは、味よりも値付けの問題みたいだ。フランスワインのように高価格品が少ないせいなのではないか。日本酒でも海外向けには純米大吟醸のような高価格帯商品が多い。海外で紙パックに入った大量生産酒を見ることはほとんどない。それと同じことだろう。

というような藩士を聞いて、スペイン産とかイタリア産の低価格品をよく飲むようになった。遥か極東のワイン発展途上国に輸出するのだから、さぞかし謂れがあるというかいうに言われぬ理由があるのではと勘繰っているからだ。そして、結論をいえば、あまり好みではない、に尽きる。ワインのうまいまずいがわかるほど下は肥えていない。だから好き嫌いだけなのだが、何やらあっさりしすぎている。国産ワインのライトボディー系も似たような軽さだから、作り手がそういうさらっと系を目指している問いことだと思う。

それと比べて、チリワインの重さというかどっしり感は、値段に関わらずすごいと思う。近場のスーパーでも低価格ワインといえばチリ産がほとんどだ。西友はウォルマートの仕入れ網を使っているので、見たこともないワインが並んでいるが、これもいささか好みに合わない。近くのCGC系スーパーでは面白いワインが並んでいて、たまに買いに行ったりするのだが、低価格品でラベル買いをしたら意外と当たりに出会ったりする。猫だと思ったらチリアン・ライオン(ピューマ)らしい「SANTA」がチリワインとして軽めながら好みにあった。

輸入元はサントリー

この手のワインはワイングラスに入れて、中でぐるぐる回して、香りを嗅ぐなどという面倒くさいことはしないことにしている。レストランであれをやっているのを見ると(昔は自分もやっていたので)ちょっとムズムズする。外食業では常識的な話だが、店で酒を販売するときの価格は、だいたい仕入れ価格の3倍だ。安いといわれる店は2.5倍くらいにしている。つまり酒屋で売っている価格が1000円であれば、3000円くらいになる。日本酒では、純米酒クラスまではこの値付けが多い。とことが大吟醸クラスになると4倍−5倍とぼったくり価格に近づく。高級価格帯は仕入れの数が制限されていたりするので、プレミアムが上乗せされた価格になる。
ところが、ワインはこのぼったくり価格が一般品にも適用される。おそらく高級フレンチレストランから発生した風習だろう。つまりレストランで5000円程度のワインを注文すると、その店頭小売価格は1000円ちょっと、つまりテーブルワイン級ということだ。香りも楽しむべき中高級品となれば、小売価格で2000から3000円程度になる。となると、レストランで最低 一万円超のワインだ。1本7万円の高級ワイン接待が話題になったが、酒屋で買っても2万円もするワインは流石においそれと飲めるものではない。普通の酒屋では売っていない高級品だろう。

だから、低価格チリワインはコップに入れてガブガブ飲めば良いと思っている。が、コップではちょっと風情がないので、骨董市で買ってきた蕎麦猪口(ざるそばを食べるときの蕎麦のつゆ入れですね)を使っている。たまに気分を変えたい時は、沖縄の読谷で手に入れた焼き物、湯呑みを使ったりする。泡盛ロックを飲む時も同じ湯呑みを使うので、柄違いで何個か揃えている。

結局のとこと、酒飲みの道楽というのは、器を変えたりすることで楽しめて、中身が高いか安いかはあまり関係ないような気がする。うまいまずいは、こんなものかもしれない。

旅をする

時刻表の旅

時刻表を読むのが好きだ、というと何を読むのだと言われそうだが、けして推理小説や旅物ミステリーに出てくるようなアリバイ作りのために資料を漁っているわけではない。
単純に特急や新幹線に乗らないで、普通列車でどこまで行けるかを探すのが楽しみなだけだ。おそらくジグソーパズルを楽しむようなものだと思っている。
だから、一年に一度ダイヤ改定があると、使いもしない(笑)時刻表を買い込む。そんな性分なので40年近く前の鉄道時刻表を古本市で見つけた時には思わず何冊も買い込んでしまった。
JTBではなく日本交通公社時代の時刻表で、国鉄(JR)在来線が日本全国でまだ現役だった頃のものだ。北海道ではJR路線の半分くらいが廃線になってしまったが、まだ健在だった頃の駅名がわかる。

時刻表趣味が講じて、青春18切符を利用して2度ほと旅をした。青春18切符は普通列車限定利用なので、お尻が痛くなり背中が板に感じるほど長時間移動が楽しめる。1度目は東北本線北上の旅で、追加切符を買い函館まで行った。2度目は東海道線の旅で、なんと山陰線で島根県浜田まで。そこからバスで山越えをして山口県岩国市まで行った。バックパック旅というのを生まれて初めて経験したが、その時も時刻表は大活躍した。
実は青春18切符を使う旅は、夏は暑く、冬は寒すぎるタイミングなので、個人的利用状況では春限定なのだが、この時期は花粉が最盛期で・・・諸王時期に言えば好ましい時期ではない。
5月の連休後とか、9月から10月にかけて平日限定3日間使える青春18きっぷミニとか売り出してもらえないものだろうか。そうすると一年中、楽しい「時刻表読み」ができそうなのだが。

  愛用の時刻表はこちら  ↓

https://www.kotsu.co.jp/products/details/122104.html

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中華屋で冷麺とは

日高屋の今月の新作は「冷麺」だった。冷麺といえば焼肉屋の定番で、おまけに本拠地は盛岡だから、町中華の日高屋とはなんの関係もなさそうだが・・・。冬になると登場するチゲ味噌ラーメン(これも変な造語だが)は、まだラーメン一族の仲間だという気がする。しかし、冷麺となると中華ファミリーとは所属が違う。冷麺の本場は平壌らしいから、朝鮮語族系民族食がルーツなので、間違っても大陸チャイニーズとは、敵対関係とは言わないまでもファミリーではない。せいぜい友好的中立グループだろう。
そこから派生した盛岡系焼肉屋出自の盛岡冷麺は純国産な料理という意味で、インド発イギリス経由で伝わった海軍カレーみたいなものか。などと脳内で妄想を掻き立てられる。
冷麺好きなのだが、東京では日常的に食べられるものではないので、ついつい興奮してしまった。焼肉屋に行って冷麺だけ注文するのは勇気がいる。(盛岡では当たり前らしいが)

食べて見ればわかるが、極めてオーソドックスな冷麺だった。日高屋的ひねりはどこにもない。ただ、冷麺に必ず乗っているはずのお供物的なフルーツ、なしやりんごの薄切り、それがない時には缶詰のみかんやさくらんぼなどの癒し系トッピングが存在していない。ちょっとそこが寂しい。
日高屋のキムチは単品で食べるとあっさり系なのだが、日高屋冷麺に放り込まれてしまうと、何やらこの冷麺のために生まれてきた的な相性の良さを感じる。個人的な感想では、過去の日高屋新作メニューの当たり度は五分五分くらいなのだが、この冷麺は大変好ましいものに仕上がっている。

この先、日高屋では、町中華では登場しそうもない斬新なメニューが続々登場するのだろうか?この冷麺の仕上がりから予想すると、オムライスとかカツ丼とか登場してきそうだ(個人的願望です)。続く新作に期待したいぞ。

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高田馬場 日本酒メーカー直営店で

清龍酒造という日本酒の蔵元が運営している直営店が、池袋や高田馬場あたりに数軒ある。埼玉県蓮田の蔵元のようだ。大吟醸から本醸造まで酒のラインナップが揃っているのは流石に蔵元直営店の強みだ。だから最初の一杯はヒヤで頼む。ただ、最近の楽しみは日本酒を一口飲んだ後に、氷入りの冷たい水を飲むこと。酒を飲みに行ったはずなのに、水の方がうまく感じるという倒錯ぶりで、歳をとると自分でも訳の分からないことになってしまう典型だ。

ヒヤで升酒の後は、その時の気分で燗酒にしたりハイボールにしてみたり。すっかりビールは飲まなくなった。この蔵元直営店の怪しい名物が、店長のお薦めという奇妙な?料理で、個人的な経験で言えばあたりとハズレが五分五分という感じか。今回の怪しい料理がナポリポテトで、店長の力作らしい。名前から想像するう通りの喫茶店で出てくるナポリタン(スパゲッティ)の麺がポテトに変わったものだった。味は濃厚ケチャップ味で、普通に言えば、フライドポテトのケチャップ炒めになると思う。これが予想以上にうまい(個人的感想で)、後を引く、好みの味だった。ただ、これが日本酒向けの食べ物かと言われると疑問点は残る。少なくともビールとかホッピーとかの炭酸系ドリンクの方が相性は良さそうだが、そこは店長?料理長の力作だからよしとしよう。これは是非定番化して欲しい。

魚系メニューも時々ギョッとするようなものがあるが、今回はカツオの腹身の焼いたやつで、人気があるらしくすぐに売り切れていた。歯科医、この形状を見てカツオが想像できる人間はそぬ多くはないと思う。焼き鳥屋でスズメの開きを見たことがあるが、これに近い形状だったような記憶がある。腹身は脂が乗っているから旨いのだが、これはちょっと焼きすぎではないかと思うぞ。

高知で食べたハランボはこんな形ではなかったような気がする。まあ、それはそれとして、この店の「怪しい」「本日だけ」的メニューは実に楽しいが、時には小松菜を一把茹でただけみたいなものがあったりするので、何やら冒険的な楽しさがある。早くフル営業できるようになって欲しいものだ。

街を歩く

東京都渋谷区恵比寿 ウォッチング

恵比寿は長年通っていた街なので懐かしい店も多い。顔を覚えられる常連扱いの店もあったが、ここ一年で色々と変わってしまった。変わったことで言えば、まずはラーメン屋が増えた。理由はよくわからないが、JR恵比寿駅を挟み新旧ラーメン店が30軒くらいあるのではないだろうか。そんな恵比寿のまちで30年以降通い続けている町中華の店「どんく」がある。この店はちゃんぽんの店だったはずが、いつの間にやらメニューが増えて、今は中華料理店というより中華居酒屋化している。そのどんくの個人的なイチオシが、スタミナラーメン。ニラと豚肉を甘味噌で炒めたものが載っているラーメンで、10回のうち9回はこれを頼んでいる。日によってスープの味が濃かったり薄かったりするのがご愛嬌というか、そのゆるさが町中華というものだろう。

そのドンクより歴史のある名居酒屋「あすか亭」が閉店してしまうらしい。40年近く営業しているはずだから、店長もすっかり疲れてしまったのだろう。いつも満席の人気居酒屋で、3回に1回くらいしか入れない混雑振りだったが、この1年間は無能無策の行政に本当にいためつけられたはずだ。連休明けには是非一度行ってこなければと思う。わらじコロッケとカレーポテトは絶対注文しなければ。ワンタンも忘れてはいけないし、締めは釜揚げうどんだ。

駒沢通り沿いにある魚のおいしい青森料理居酒屋がある。ビルの2階というちょっと厳しい立地だが、時間が経つにつれてだんだん人気が出てきた。たまたま開店してすぐの時にふらっと入ってから、月1−2回くらいの頻度で通っていたが、ここしばらくはご無沙汰していた。その居酒屋がまさかの魚テイクアウトを看板に挙げているのをみてびっくりした。確かに、鮨屋でお土産に寿司を持って帰ることもあるから、居酒屋料理のテイクアウトは「あり」だとは思うが。うーん、本当に色々と考えさせられる。まさにこの一年は居酒屋業界は競争ではなく、生存のための戦争だったのだろうな。

おそらくこの先、緊急事態宣言は定例化して、「今年の第21次緊急事態宣言が、また発令されました」、と誰も気に求めない天気予報の雨マークみたくなるのだ。そして、その時には休業補償をする飲食店はすっかり街から消え去っている。そんな未来を想像してしまう。

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完成度の高いハンバーグだから全国チェーン

あまりひと様に旨い、美味いと味や店を押し付けることはしない。自分の旨いものは自分だけがそう思っているだけで、他の人がそう思うはずがない。ただ、誰かに勧められて「なるほど、これは旨い」と思うことも多い。だから、「ひょっとしたらあなたのお口に似合うかもしれませんね」的なおすすめ、リコメンドとして、これは自分の好みですということはある。旨いですよということはほぼない。ただ、この店だけは例外的に「うまい」と言いたい。
一年振りくらいでびっくりドンキーに行ってきた。焼肉を食べようと思っていたが、焼肉屋が平日ランチにもかかわらず大行列ができていて、15分経っても誰も席に案内されない。席は空いているので、従業員を削りすぎたためらしい。春休みが終わってシフト調整に失敗したということのようだ。

そこで、肉関連の連想ゲームでハンバーグになった。向かいはマクドナルドだったから、ハンバーガーでも良かったのだが(サムライマックを試してみたかった)、焼肉と白飯が脳内イメージで固まっていて、そこから離れられず、お皿に入ったハンバーグ定食に決めた。
合い挽き肉でソースなしで食べられるというのが、びっくりドンキーの売りだと思う。柔らかい、箸で食べるハンバーグだ。肉を齧り、コメを放り込む。単純作業の繰り返しが止まらない。世に数多く存在する定番商品というわれる長寿メニューは、まさに米をうまく食べるためのおかずという感じのものが多い。あちこちのファミレスで模様風ソース、和風ソースいろいろかかって味変しているものが多いが、「素」のハンバーグで勝負するところは数少ない。単純に混ぜ物が多すぎてハンバーグの味が弱いのを隠すためということが感じられる。ごろごろしたハンバーグを売り物にしている静岡のさわやか、名古屋のブロンコビリー、北関東のフライングガーデンくらいが、例外的にプレーンハンバーグで勝負している。どちらもローカルチェーンだから、ナショナルチェーンでハンバーグ勝負といえばびっくりドンキーくらいしかないだろう。

昔のコスパの良さは薄れつつあるのが残念だが、肉の量、白飯の量などが選べるので、腹具合にあった注文ができるのもありがたい。まさしく家の近くに一店あって欲しい店の代表だと思うのだ。びっくりドンキー札幌2号店から通い始めて、ずいぶん長い付き合いになったが、今でも飽きない。多分、死ぬまで飽きないと思うなあ。

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ちょい飲み需要問題と新作メニューの意味

埼玉の中華の星、日高屋は駅前立地でちょいのみ需要を取り込んだ半居酒屋的業態で成長をしてきたチェーン店だが、コロナ流行のダメージを受けなかなか業績的には大変らしい。だからなのか、「客席に張り紙がしてある」珍しい中華料理店になっていた。確かにコロナ前の日高屋は夕方から、元気なオヤジたちが生ビールやハイボールで威勢よく騒いでいたのは記憶にある。しかし、このご時世でもオヤジ達は騒いでいたのね。こまった人たちだ。
おまけに、過度のアルコール摂取を禁止って、なんだかすごい書き方で、どうやら行政にこう言えって言われてるんですよ、という裏側の事情みたいのが透けて見えてくる。
少なくとも客商売をやっていて、過度のアルコール摂取などという言葉は使わないだろう。禁止に至っては、NGワードに近い。「多量のご注文はご遠慮いただけるようお願いいたします」とか、「アルコールのご注文はおとり様3杯までとさせていただきます」とか、いろいろ言い回しはあるはずだ。

などと注文した新作が来るまで、あれこれと考えていたのだが、冬のモツラーメンが終わり春の新作らしいのに、全く「春」感のない、きのこの辛いラーメン「麻辣きのこ湯麺」だった。酸辣湯麺が好物なので、これもその親戚筋に当たるかもと期待が高かった。結果は、親戚ではなく、仲良しの友達的なもので、ちょっと期待とは違っていた。あまり麻辣していないのは、きのこから出てくるスープというか出汁というか、まあ、簡単に言えば甘味が出ているからだろう。おそらく、キノコの辛い麺とか言われれば、普通に納得しているはずで、「麻辣」の文字がちょいと強すぎる。味は普通にうまいし、辛い麺好きであれば納得する日高屋水準であるのは間違いない。

店内ポスターは(うまく撮れなかったが)は、実物と差がないので良心的なものだし、これは昼に食べるより夜の飲んだ後の締めラーメンということなのかもしれない。お値段は日高屋としてはちょいと高めなのは、コロナ環境で仕方がないか。この春は各社一斉に高単価商品を投入してきている。客数減少を単価で補おうというのは、戦略的には愚策だと思うが、この苦境下では手っ取り早い戦術になる。明日のことより今日の稼ぎということか。麺チェーンはほぼ全社この高単価戦術パターンにハマってしまったので、この先は生き残り競争になるだけ。

企業存続をかけたチキンレースに全社一斉に参加とは、外食も競争末期、最終覇者戦争に突入したと考えるべきなのだろう。勝ち組は洋風ファストフード、負け組は居酒屋とファミレス、業界三位以下は淘汰される時代が来た。街の食堂は地元密着でどう生き残るかの作戦次第。テイクアウトの磨き込みとネットを活用した販促技術が勝負の鍵。外食を恐れる人の出現による市場規模の縮小と適正な生き残り戦略が立案できるか。きのこの辛いラーメンを食べながら、そんな悲しい外食の未来を想像していた。

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うちの近所の名店

池袋大勝軒と言えば、ラーメンファンにとっては全国区的有名店で、マスター山岸の弟子たちがあちこちに展開している(暖簾分け)大勝軒ファミリーの総本山みたいなものだろう。つけ麺が世に広まった最大の功労者の一人だと思う。ネットの記事で見たのだが、そのマスター山岸の正統的後継者、味がかぎりなく往時の本店に近いのがこの店らしい。(と、この店が開いた時に読んだ記憶がある。)
開店前から行列ができる人気店で、おまけに売り切れごめんだから昼過ぎにのんびり行くと店が閉まっていたりしたものだ。個人的にも間違いなく名店だと思う。ただし、カウンターだけの小ぶりな店なので、もう少し大きい店になって欲しいと思うのだ。暇な週末には早い時間に並んで食べるしかなかったのだが、コロナの間にちょっと状況が変わっていたらしい。

11時半ごろ行列を覚悟して行ったらスルッと入れた。食べ終わって店を出るころには行列ができていたが、以前の絶望的な長い行列ではなくなっていた。持ち帰りも受け付けているが、電話での受け答えを聞いていると、スープを入れる鍋は持参しなくてはいけないらしい。麺は太麺で硬めだから、つけ麺であればテイクアウトでもかなり品質は維持されるような気がする。

大勝軒のつけ麺は中サイズが基本だが、今ではそんなに量が食べられないので「めん小」を注文した。それでもどんぶりに軽くいっぱいになる。中だとどんぶりの上まで溢れてくる。ツケつゆは軽い酸味がある濃い味付けだ。ほかのラーメン屋のつけつゆはいつも量が少ないと思うのだが、この店では量がたっぷりだ。だから、麺を小にするとちょっとつゆが余ってしまう。それがもったいない。残念だ。
ツケつゆの中にはチャーシュー、めんまがたっぷり隠れているので食べ応えがある。武蔵野うどんと似たような食後感と言えばいいのか、濃厚なツケつゆで太い麺をたっぷり食べる、もぐもぐ噛み締めるというのは共通だからだろう。

つけ麺(こちらの店ではもりそばという)を食べると、すぐに中華そば(汁そば)を食べたくなるのだが、今の時期であればあまり並ばなくても良さそうなので、もうちょっと足を向けてみようか。

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定番の変化と新作メニューと

外食大手の決算が出始めているが、やはり居酒屋、ファミリーレストランは相当苦戦のようだ。例の社長がやってられるか発言をしたサイゼリヤは、改善が進み黒字化したようだ。営業時短で深夜営業やめての収益改善は、すごいことだと感心した。麺チェーンも厳しい決算になっている。そこで応援というわけではないが、好物のちゃんぽんを食べに行ってきた。テイクアウト対応、キャンペーンメニューの連続投入など、色々と改善を図っていると聞いていたので、近くのフードコートの店に行ってみた。
今回のコロナの影響であきらかになってきたのが、繁華街やショッピングモールのフードコートのお店は壊滅的な売り上げ減少を受けたことだ。反対に郊外展開している車対応の店は好調のようだ。また、それでもテーブルサービス中心のファミレスは苦戦が続いている。一番ダメなのは夜需要、店内飲食に偏った居酒屋業態になる。もともテイクアウト比率の高いファストフードは好調でコロナ流行の唯一の勝ち組になっている。
当然、繁華街・ショッピングモール比率の高いちゃんぽんやさんは苦戦している。テイクアウトへの対応として、「伸びない麺」に切り替えたという話を聞いたので食べに行ってみた。

おそらく事前に聞かされていなければ違いがわからないかもしれない。麺の感触は、食べ始めた時に従来とはちょっと違う感じがする。麺表面のつるりとした感触が強い。冷凍蕎麦なので感じる、麺の表面の微妙な違いで感触なのだが、それも食べ進めるうちになんとなく消えていく。おそらく麺が少しずつ「のびて」いく過程で、ツルツル感が薄れてしまうのだと思う。食べ終わるころの麺の感触は、慣れもあるのかもしれないが、以前の麺と変わりがないような感じがした。つまり、長時間スープに使っていると「従来品」に似て行くということなのではないか。麺がのびて劣化するのが、麺メニューのテイクアウトの弱点だ。しかし、麺がのびていって本来的な仕上がりに変わっているということであれば、これは画期的な技術だと思う。個人的には出来立ての時のつるり感はあまり好きではないので、ちょっと時間をおいて食べるということにすれば良いのかなと思うが、それもまた食べ方としては面倒くさいような気もする。そもそも大部分の人はそんな変化に気がつかないようにも思う。
ちゃんぽん麺は太いし歯応えがあるので、普通のラーメンとは違う対応ができるということなのだろう。今回は麺のチェック(?)だったので、普通のちゃんぽんにしたが、次回はアサリたっぷりのちゃんぽんを食べに行かねば。あれはうまそうだった。

埼玉の中華の星、餃子の満洲はコロナ流行になってから(?)、毎月勤勉に新メニュー、月替わりメニューを投入しているので、満洲ヘビーユーザーとしては月一チェックが欠かせない。今月はキクラゲと卵の炒め物。キクラゲが好きなので、期待して注文したのだが、期待を上回る良品でありましたよ。味付けは典型的な醤油系炒め物で、大量に入っているキクラゲが嬉しい。個人的には、この延長戦で、トマトと卵の炒め物とか、キクラゲとアボカドの炒め物とかいう路線に進んでいってほしい。満洲は炒め物が絶対的に不足している。何より、絶対定番の酢豚がない。ここは是非改善要望としてあげたいところだ。もうひとつの追加して欲しいのがキムチチャーハンで、定番チャーハンは十分うまいしコスパも良い。だから、もう一つの埼玉中華の星、日高屋のように上級チャーハンとしてキムチチャーハンの投入をお願いしたい。

キムチチャーハンとキクラゲ炒めがあれば、それだけでビールが何杯も飲めそうな気がする。