街を歩く

ヤオコーで美味いもの

高知の知人が埼玉県のスーパー、ヤオコーと取引を始め、なかなか面白い「カツオのはらんぼ」を売り始めた。ハランボとはカツオの腹の下側の部分で、とても脂が乗っているが、鰹のタタキを作る工程で捨てられてしまう。高知では、たまに居酒屋で焼いたものが出るくらいで、関東圏ではあまり馴染みのないものだ。それを鰹のタタキのタレに漬け込んで冷凍にしたものを開発した。シーフードサラダや海鮮丼の具材として使うと良い具合だ。
歯触りに独特のコリコリ感があり、熱々の白飯の上に乗せて食えば、白飯を丼で一杯くらいはすぐに平らげてしまうほどだ。

冷凍食品売り場に酒の肴、つまみといった括りで全国のあれこれが並んでいた。たまたま目についた北海道産のホルモンにも食指が動くが、それはまた次回ということにしよう。カツオのわら焼きたたきも同じところで売られているので、カツオ対決?というところだろうか。
埼玉のスーパーが全国の美味いものを集めて売り出すというのは、なかなか高等な食文化提案だし、ゴージャスな食卓を作り出す。食の幸せ的こころみではないか。

その時に見つけた北海道フェアの中に、ヤオコーPBである釜飯の素があった。これはすごいことだと感心した。今年の夏、テレビ番組で取り上げられプチブレイクした「とうきびご飯の素」を再現したらしい。開発期間を考えると、とてつもない超スピードで商品発売にこぎつけたことがわかる。そうでなければ、テレビ番組でブレイク、品切れが起きる前から「先行商品」に目をつけて開発していたということになる。なのだとしたら、それはまた別の意味ですごい。ヤオコーバイヤー・商品開発チームの目利きが凄いということになるからだ。

安売りではなく、わざわざそこで買いたいものを売り出すのが、本当の売る力だよなあと、久しぶりに感服しました。

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