
千歳空港は滑走路の向こう側まで平坦な平野が広がる。国内の空港ではかなり珍しい光景だ。大規模空港であれば羽田、関空など海沿いが多い。海に面した県であれば大体が海岸沿いに空港を作る。
内陸部に空港がある広島や岡山では、山を切り開いて作ったので空港周りは山で囲まれている。熊本や鹿児島もそうだった。だから、空港の周りが真っ平らな場所といえば千歳空港以外では帯広・釧路・中標津空港くらいだろうか。どれもこれも北海道の平坦地にある。
北から南まで順番に空港周りの風景を思い出してみたが、どれもこれも海の脇か山の中だ。騒音問題や離着陸時の安全対策みたいなことで、空港立地は限定されるからだろう。
ちなみに遠くで微かに見える山影は札幌南部に連なる高さ1000-1500m程度の山々だ。小中学生が遠足で登るほどの低山だが、それが見えるほど地面が平らなのだ。

前回、赤いザクを見つけて喜んでいたが、なんと空港ロビーの真ん中にひっそりとガンダム初代が陳列されていた。ただ、このガンダム初代さまは造形が原型とは微妙に変わっている。頭が小ぶりで顔が精悍なのだ。ちなみに、ガンダムシリーズでは代を追うごとに顔が尖ってきてスリム造形になる。頭部は小さく小顔になっているのげ時代の好み感ということだろう。
ところが、近作では随分と丸みが強調されるようになってきてはいるが、これは原型デザイナーが二世代くらい若返っているからだと思う。
自動車のデザインも20年サイクルで丸みを帯びたり角角のウェッジシェイプになったりを繰り返しているが、アニメキャラデザインも似たようなところがあり、この展示モデルは1980年代と2020年代がミックスされたハイブリッド仕様みたいだ。
胴体中央部にある「コアファイター」が大きすぎる感じもする。これでは分離して空を飛べないのでは……………などとオタク的な妄想からデザインを考察していたら、ふと天啓のように閃いた。
RX-78ってRX7(往年の名車)のパクリなのだろうか。ジオンのモビルスーツ形式番号がMSー〇〇だったが、これはモビルスーツのMSだろう。連邦軍のRXは一体なんの略号だろと思っていたが、単なる意味なしのパクリだったのか?
ともかく空港の楽しみ方は色々あるものだ。