
城巡りの後、西新発田駅前のイオンでバスを降りた。以前に秋田から新潟に移動する各駅停車の旅をしている時に、このイオンショッピングモールが気になっていたからだ。
駅から見ると普通の郊外型ショッピングモールだが、とにかく「駅前」にある。地図で見ても駅併設型に見える。最近はイオンの主流になった感がある立地だ。
埼玉の巨艦店である越谷レイクタウン店に似た立地だと思うが、越谷店は周りに新興住宅地を配置しながらの住宅地立地だ。この店はどんな感じになるのか興味があった。

答えは意外と簡単に出てしまった。イオンの前にある駅は無人駅だった。乗降客数は決して多くないということだろう。イオンに着くまで乗ってきたコミュニティーバスの経路沿いには新築の住宅地が広がっていたので、新発田市では西新発田駅周辺が現在進行形で開発されている新興住宅地ということらしい。
しかし、駅前立地というのには無理がありそうだ。無人駅の前は、決して繁華街には当たらないだろう。

駅の向こうにには、見える限り、つまり山の端まで田んぼが続く。周りは全部田んぼだった。さすが米どころ新潟という風景だ。全国のあちこちにあるイオンショッピングモールの周りは、まさにこういう光景なのでようやく納得した。やはり、当初のコンセプト、インターチェンジ近くで狐と狸が出没する場所に店を出すのだというイオンの出店原則は守られているらしい。
たまたまこの場所には、駅があったということなのだ。駅があるから出店したのではないと思う。

イオンのモールがあることは忘れて、ホームから新潟方面を見ると、ここが新潟市の衛星都市、郊外住宅地に当たるとは全く思えない。ただ、イオンモールの中は夏の暑さを逃れて涼みにくる人で溢れていた。
今の日本では典型的な姿なのかもしれない。古き良き時代の駅前商店街はシャッター街として寂れてしまい、ショッピングモールの中が人工的な商店街になっている。ただ、モールの中には駅前で商売を営んでいた店はほとんど見当たらないようだけれど。
モールの中で一番混んでいたのがサイゼリヤだった。妙に印象的だが、日本全国で同じ光景が見られる。サイゼリヤは国民の支持を得ていると言い切って良さそうだ。地元のレストランでは勝てないという、リアルな世界を見せつけられた感じがする。