
秩父神社参道、その一番神社寄りにあるお菓子屋がずっと気になっていた。ただ、オヤジが一人で菓子屋に入るのになんとなく照れがあり、いつも店の前を通り過ぎていたのだが、今回は意を決して入ってみることにした。クルミのお菓子が売っていないかなと思ったのだ。秩父はクルミが名産品らしい。そばを食べる時にもクルミのつけだれが使われる。
店頭にはテレビ番組で放映されたという張り紙がたくさんあった。確かにコロナの時期は、屋外ロケが主体の番組作りが増え、特にローカル私鉄、つまりあまり混雑していない路線を使った番組が多かった。秩父鉄道は関東近郊で一番お手軽に使えるローカル線だったから取材も増えたのだろう。
鉄道番組、旅番組で秩父鉄道と同じくらい目にしたのが大井鉄道、東武鉄道の北部方面路線、北陸の旧JR系路線、そして伊豆鉄道だった。この路線は四季を通うじての景色が流れていたから、ずいぶん慣れ親しんだ気がする。

さて、くるみ菓子を探しに入ってきたが、店内で気が変わった。このお店のスターであるらしいポテくまくんのお菓子を調達することにした。最近のローカルキャラ、ご当地キャラではアニマル系が人気者のようだが、大先輩である熊本県のクマキャラが知名度では群を抜いている。非公式で私設キャラでありながらほぼ千葉県船橋市公式っぽい不思議キャラは、最近露出が減っているようだが、ネット記事で読むと業務多忙で体調が思わしくなく業務量を調整しているとのこと。人気がありすぎるのも大変で、何事もほどほどが良いということか。
熊本県くまキャラは、確か影武者もいて何人(何頭?)かの複数ローテーションだったはずだ。人気者はそれなりに体調管理が必要だろう。
このポテくまくんの実在モデル(きぐるみ?)はお目にかかったことがない。自宅のある埼玉県郊外都市のキャラは、駅前で何度か手を振っているのを見た記憶があるが、それ以外の埼玉県ご当地キャラは存在感が希薄だし見た記憶がない。コロナのせいでイベントも減り出動を控えていたのか。
春になれば秩父市のイベントに出動していそうな気がする。武甲山近くの公園では芝桜が有名だが、今年は芝桜ではなくポテくまくんを見にいってみようか。ただ、その時期は花粉がひどい頃なので屋外イベントは避けてきたのだが、意を決してポテくまくんに会いに行くとするか……………
しかし、このお菓子、ポテくまくんではなく、その「おなか」なのだね。美味しくいただこうとは思うが、なんだか食べることに罪悪感も感じるネーミングだなあ。