街を歩く

札幌駅で見つけた レアもの

札幌駅にある大きな北海道物産販売店で、頼まれ物の土産品を探していたら、おやまあ的な珍しグッズを発見した。これには、おそらく北海道特産品という意味もないだろうし、製造者もそのような意図は持っていないはずだ。なんか作って見たら地元ではそれなりに定着しています、という感じのあれこれだ。
一つ目は「生冷麦」で、確かにこれはありそうながら、なかなか現物は見つからないという品物だ。素麺の本場というのは日本中に何ヶ所かあるが、冷麦の名産地は記憶になり。それくらい地方色がない食べ物のような気がするし、そもそも食べ物として特徴がない。腰がない干しうどんというのが、一番良くできた説明だろうか。
ところが、この生ひやむぎは腰があるらしい。ネットで見ると稚内の豆腐やさんが作っているようだ。稚内という地、豆腐屋という職業、どちらも冷麦とは縁遠い気もするので、これは開発者の意地みたいな物なのだろうか。

もう一つは、テレビ番組でもたびたび紹介された袋入り調理済み焼きそばだ。「ゆで」と小さく「やきそば」の上に書いてある。これは袋に入れたままで、袋上部を切り取り開けた口からもぐもぐ食べるらしい。
味はついているから、そのまま食べられる。それは良いとしても、せめてレンジアップくらいしないのかとか、具材はなにも入っていないのかとか、ツッコミどころは満載だが、これも地元では人気定番商品らしい。具なしのインスタントラーメンとしては究極の完成形である「チキンラーメン」みたいな物だろうか。
どうやら、そのゆでやきそばがヒットした延長線で開発されたような石炭焼きそば・(ゆで)は、なぜか黒い。石炭と書いてあるからイカ墨調理ではないだろ。しかし、通常の「黒い」で使うのはイカ墨か竹炭だ。この石炭焼きそばは、竹炭の代わりに石炭を使った食べ物なのだろうか。とても気になる。

地域物産販売店を出たあと、ホームで気がついたのは立ち食い蕎麦が営業中だったことだ。コロナの間は、いつも閉まっていた。札幌駅の立ち食いそばは数限りなくお世話になっているが、ここ10年ほどは食べた記憶がない。夜遅いと営業が終わっている。早い時間だと列車待ちの時間で蕎麦をかきこむことも無くなった。
それでも、店の周りに充満する「出汁」の匂いを空腹時に浴びせられると、それはそれはたまらない凶器攻撃になる。中途半端に時間待ちがあり、中途半端に腹が減っていると、たちまち泥沼にハマったように注文してしまう。
そして、食べるたびに「ああ、しまった」と思ってしまう。また、やられたと思う。自制心のなさを後悔する。まさにホーム上の悪魔的存在だ。

この日は、たまたま閉店直後だったので、中の灯りはついているが販売は終了していて、実にホッとした。特急列車の待合せの時など、テイクアウト容器に入れて車内に持ち込む乗客もたまに見かける。あれは、周りの客にとっては強烈な反則技だろうなと思うのだが、コロナのためか、そういう車内飲食も自粛ムードのなっていたらしい。
駅弁すら食べるのに遠慮がいる時代になるとは、まさかこの店の社長も思いもしなかっただろう。札幌発函館行き特急に乗り込み、かけそばと駅弁と缶ビールを持ち込んで、車内で一人宴会をするというソロ旅の楽しみも、すっかり控えなければならない雰囲気なのだろうか。
ホームの駅そばがなくならないように、乗り鉄ファンの皆様にはぜひ応援をお願いしたいなあ。

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