街を歩く

夏のガストをおためし

店頭訴求物が多すぎて何が言いたいかわからない 「痛い」店

ガストがパワハラで揉めているというネット記事を読んで、おやおやという気分になった。ファミレス業界最大手で、まさかの黒判定。パワハラ疑惑ではなく、運営トップを降格処分という真っ黒事案だった。まだまだ外食企業の闇は深いのだなとすっかり滅入ってしまった。

普通にファミリーレストラン?がご当地麺を売る時代

そこで、気を取り直してガストは夏キャンペーンに何をやっているかと、見学に行くことにした。結果はあれまあびっくり的な、何と「ご当地麺」というファミレスとは思えない商品群が・・・。
オペレーションの負荷は厳しいだろうなあ、などとついキッチンスタッフを同情したくなる。ジェットオーブンを通さない、トッピングの多いメニューは管理が難しいだろうと簡単に予測できるからだ。ブラック環境の土壌と言えそうな気がする。

居酒屋的なおつまみ

結局、推し麺を注文するのはやめた。麺好きなので、仕上がりレベルには厳しい評価をしてしまいそうだし、コスパを考えると「誠に残念」系メニューと判定する可能性も高いし。熟慮の末(笑)、すっぱり諦めた。今年のガスト夏キャンは、全く自分の人生とは無縁ということにしよう。
かわりに最近すっかり定着した昼のハッピーアワー向けメニュー、つまり居酒屋のつまみをいくつか頼んでみた。
一品目、冷やし鳥の味噌和えみたいなものは、ほとんど居酒屋のお通しだった。値段は横に置いておくとして、こういうものがファミリーレストランで堂々と出てくるのが時代の変化ということだろう。

居酒屋的おつまみだが 完成度がねえ

スパゲッティーナポリタンにチーズをかけて焼いたものは、つまみとして「あり」かなと思う。その量も軽食というよりもっと軽いのでつまみ級だ。居酒屋の洋風つまみとしては「可能性」が感じられる。
ただ、麺の熱さが足りない気がした。それ以上に、味が薄いのが気になる。これはベースのナポリタンの味が足りていないのか、追加で加えるソースを忘れた調理ミスなのかはわからない。食事として食べるにしても味が薄すぎるようだ。サイゼリヤ「煉獄の卵」の完成度には遠く及ばない。

看板商品だった、山盛りポテトのハーフサイズ ちょっと不思議な感覚がする

ガストといえば、ハンバーグ¥380と山盛りポテトが「売りもの」だったと思うのだが、今やハンバーグはすっかり値上がりしてしまったので基本メニューとは言い難い。昔の看板メニューはもはやコスパが悪い凡庸なメニューになっていて、競合であるサイゼリヤと比べれば優劣は明らかだ。
もう一つの看板メニューであった山盛りポテトはまだ健在だが、どうも今では「山盛り」があまり歓迎されていないようで、ハーフサイズの「山盛りではない」ポテトが売られていた。個人的には、これくらいでちょうど良い量だと思っているが、コスパは明らかに悪くなっている。
外食企業で可変コストと言えば、人件費と原材料費になる。そのどちらも虐めなければならないほどガストは苦境なのだということがわかる。
ただ原材料の行き過ぎた低減は「詐欺的商品」「コスパの悪さ」で客離れにつながる。それはそれで困った問題だが、パワハラはもはや犯罪でコスト削減にはならない。経営者の自覚というか企業人として矜持の問題だと思うのだが。経営の問題が直轄的に店舗現場に現れるという、外食特有の事情ではあるのだが、このブランドは大丈夫だろうかと思ってしまう午後だった。

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