街を歩く

カツ重比較してわかったこと

久しぶりにスーパーマーケットの熾烈な競争を発見してしまった

食品ディスカウントスーパーマーケットの「オーケー」に対抗しているらしい、フーコットの商品を確かめてみると、色々と面白いことが見えてきた。オーケーの商品の中でも、テレビ番組なので取り上げられるお値打ち品はホールピザ500円であることは間違いない。ただ、それよりもすごいのがカツ重に代表される300円未満の弁当だろうと思う。間違いなくコンビニキラー商品だし、ホカ弁も対抗できない。戦略的目玉商品と捉えるべきだろう。
どうやらそこに競合ラインを合わせているのがフーコットの弁当だ。以前フーコットに行った時には見当たらなかったカツ重弁当を発見した。価格はオーケーより1円安い298円。この1円差に開発者の意地を見た気がする。コスト差が産んだ1円差ではなく、競合より1円でも安く売りたいと言う意地っ張りと執念の一円差だろうか。

蓋を開けて中身を見ると、オーケーのカツ重とはほとんど双子の兄弟状態で差を見つけるのが難しい。一つだけはっきりとわかるのは、オーケーカツ重は四角いフライパンで作成したようにも見える、長方形型の卵とじが特徴だ。フーコットの卵とじ部分も四角っぽいが、少し形が緩めというか四角っぽいが丸みがあり、カツの上にも卵が載っているというあたりが違いだ。
色彩バランスとしては三つ葉が乗っているフーコット製が若干優位といった感じがする。オーケー製は「三元豚」を箱の上のシールでアピールしているので、さりげなく高級感を漂わせる意図があるようにも見える。フーコットは演出不足というか、何も言っていない、書かれていない状態で、ここは改善の余地が残っている。

この二軒のスーパーがどこかの街で隣り合っているのだとすれば、1円差の価格違いを含め熾烈な競争しているのだなと感じ取ることができる。しかし実際は、直線距離でも20km近く離れている。その20kmの間には10店以上のスーパーがびっしりと詰まっている。隣の店とは全く言えない。おまけに隣町ですらない。西武線の特急使用して2駅、普通の駅でも8駅も離れている。
それでも、お互いに競争相手の店を繰り返し視察に訪れているのだろう。ライバル心というか敵愾心というか、激しいものがあるに違いない。
1円の差に気がつく客は少ないが、競争相手には宣戦布告と映るはずだ。大スーパーの1円戦争。ちょっと面白いと思うのは、外野からみる野次馬の意見なのであります。

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