街を歩く

秩父に行こう その2 パリー食堂

西武秩父駅の隣は秩父市役所で、そこから秩父鉄道御花畑駅はほんのすぐそばだ。御花畑駅から秩父駅方向に進むと商店街があり、そこは秩父神社の参詣路なのだろう。秩父神社は秩父駅から向かうと神社の裏手につき当たる。やはり神社の正面はこちら側なのだ。秩父の街の中心部は鉄道路線からちょっと離れた旧街道になる通り沿いになる。明治時代に敷かれた鉄道は、駅が町外れに作られることがほとんどだった。秩父の街の外れに秩父神社があり、その先に駅ができた。秩父駅は典型的な鉄道建設期の場所ということになる。西武鉄道の秩父駅は昭和中期に出来上がったもので、秩父駅と直接接続しなかったのは当時の街の形成と関わり合っているはずだ。

秩父鉄道御花畑駅と西武鉄道秩父駅から続く、秩父神社の門前町で参道に当たる通り沿いには、レトロというしかない古びた建物が現存している。それどころか現役で使用中のものも多い。

秩父で一番お気に入りのパリー食堂は、まさに現役中の現役バリバリだ。テレビの旅番組でも度々登場しているが、なんといってもこの表構えが良い。2階も客席になっているので、昔は宴会くらいやっていたのだろうと思う。店頭のガラスショーケースの中が、これまた懐かしいメニューが並んでいる。町の食堂で定番といえばラーメンとカツ丼だろう。まさしく丼とラーメンが並んでいる。

これまで何度も行ったにも関わらず全く気がついていなかったが、入り口の横にプレートが貼ってあり、なんとここは有形文化財認定されていたのだ。いやいや恐れ入りました。すごいなあと素直に感心した。でも、食堂ではなくカフェ・バリーなのね。

いつも注文するのは迷わずオムライスなのだが、今回は町の食堂っぽいものにすると決めてきたので、まずラーメンにした。味噌ラーメンもあったが、そこはブレずに醤油ラーメンにする。出てきたラーメンはルックスからして、The 昭和なのだが、味も昭和そのままで、スープはすっきりとした野菜出汁の感じ、麺は細めでツルツル。メンマに、なると、薄めのチャーシューとこれまた昭和の定番ぞろいだった。ほうれん草がちょっとしたアクセントで個人的にはこれにお麩と海苔が乗っていればパーフェクトだ。昭和の味(勝手な思い込みだが)を満喫した。

そして、いつも来るたびに気になっていた単品料理のうち、個人的な絶対定番の酢豚を注文したのだが、量はたっぷりすぎるくらいで、ほぼ二人前ある。中華料理店ではないはずのパリー食堂で、単品料理に中華風が多いのは、きっと開店当時の流行というかおしゃれで高級な食べ物が中華料理だったのだろうなと、これまた勝手な推測をしてみた。
秩父神社の参詣客で賑わう中、カフェーとして高級料理を出して人気だった、みたいな感じか。今時の流行で言えば、原宿表参道裏あたりの小洒落たカフェーで食べるパンケーキとかビーガンメニューみたいなものではなかったか。きっとカフェ・パリーは昭和初期の、大正ロマンの全盛を受けたさぞかし洒落た店だったのに違いない。そう思えば、あのオムライスのオシャレ感にも納得できる。しかし、酢豚とオムライスはいささか落差があるなあ。

秩父駅と西武秩父駅の間が面白い

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