去年の夏、コロナの影響で閉店した居酒屋が復活していたのを発見したのは12月だったが、ようやく行く機会ができたので「昼間に応援」に行ってきた。

メニューは昔のままで、これは捨てないで取っておいたのかと思うほど変わりがない。懐かしいというか、ありがたいというか。

昼間に行ったので、とりあえずのランチの定食を見てみると、何やら不思議な代物があった。居酒屋らしさがカケラもない、豚骨ラーメンとチャーハンのセットだ。他には当然ながら刺身定食とか天ぷら定食などがしっかりと地位を主張しているのだが。ついふらふらととんこつラーメンを頼んでしまった。これが予想外の正解で、なんというか東京でとんこつラーメンが当たり前になった時期のとんこつラーメンだった。今のように進化系とんこつラーメンが主力になる前のノスタルジックなもので、味はシンプル.紅生姜が嬉しい。

コロナ前は昼時でも高齢者の団体が押し寄せて、「昼宴会」と「一人飲み」が混在する賑やかな空間だったが、流石に今の時期は客が4−5組くらいで、それも二人組がちらほらいる程度。復活まではまだまだなのだろう。従業員の数は潤沢で最盛期の賑わいの時期よりも人数が多いのが、現在のコロナ体制をよく表している。恐る恐る従業員に定食以外のメニューはできるのかと聞いたら、できるというので焼き鳥を注文した。なつかしの砂肝で、辛い味噌がついている百味スタイルが健在だった。

ちなみに、店内は全く改装もしていない。ある意味ストロングスタイルでの営業再開だが、しばらく休んでいたということを知らないふりして、いつもの通りに使えば良いだけのこと。50年営業したので、ちょっと半年くらいサボってみましたというノリで良いのだよね。
少しだけ応援できたというのは自己満足でしかないが、また行きますよ。今度は少し遅めの午後にしよう。