街を歩く

個人的なギンブラとはこんな感じ・・・仕事のついでにあるくのだよ

まだ世界が平和な頃の話だが、いろいろな街の名店、名所、イベントを片っ端からメモしていた。スクラップもしていたが、これは見返すことはほとんどなく、自分でネタ帳と呼んでいたノートにびっしり書き込んでいた。どこかの街のネタがいくつかたまると、その街に行って現物やお店に行って確認するというのが、仕事のスタイルだった。デスクワークよりも現地主義、実践主義などと多少なりとも威張っていた。当時の仕事のチームにいた若い人たちは、このネタ帳とスケジュール帳が見たくて仕方がなかったらしいが、一度も見せたことはない。

今ではネタ帳など存在しない。スマホの中のメモアプリがその代用だが、手書きのメモより100倍便利だ。ただ、実際に街に行ってみなければわからないことも相変わらず多く、この銀座の「バスあいのり」はまさしく街をぶらぶら歩いて見つけたものだ。帰ってから調べたら、どうやら新宿三丁目に本店?があるらしい、一度行ってみなければ。

個人的には、銀座といえば空也の最中だ。予約しなければ買えない超がつく人気店だが、ふと思い出していってみたら、何と一箱買えてしまった。嬉しい誤算とはこのことだろう。ひょっとすると日本橋のどら焼きとか、浅草の〇〇とか都心部のあちこちの老舗で入手困難商品が簡単に手に入ってしまうのか?と気が付いた。行政からは不要不急の外出云々が言われているが、この希少品ゲットの外出は、本人にとっては重要なイベントになるかもしれないなあ、などと思ってみた。そもそもスポーツ観戦や観劇などの商業イベントは禁止されているわけでもなく、不要不急に当たらないからこそ見に行けるわけだ。だとしたら老舗菓子店に行くのも立派なイベントだ、などと屁理屈を捏ねたことになるのだろうか。

空也の最中を食べると心豊かになる(気がする)。美味しいものを食べると、間違いなく優しい気分になる。世界を肯定できる。嫌なことが忘れられる。こんな時代だからこそ、そんな気持ちを忘れてはいけないのだ。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中