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東京都心部をうろうろしていたら・・・

東京都港区六本木といえば、ヒルズやミッドタウンなどの高層ビルが立ち並び、カタカナブランドのオフィスがはびこる東京一の魔界だと思っている。その一角に首相官邸の近く、某テレビ局本社の入ったビルの一階にある喫茶店の風景だ。昼時を過ぎた午後は、業界関係者やらIT企業関連の男女があちこちで打ち合わせをして、いつでも満席という繁盛店だった。去年まではだ。今年はといえば、たまにいってみたら店が閉まっていた。緊急事態宣言解除の後も、妙に空いていた。おそらく都内のオフィス街の大部分はこんな感じになっているのかと思う。特にIT関連企業であればテレワーク実施率も高いだろう。

渋谷道玄坂で気がついた日本語表記なしのメニュー看板で、どれだけ外国人観光客が多かったか、あてにしていたかがわかる。これもコロナ前の必需品、今では生き残った化石的建造物のような気がする。あるいはアフターコロナで、またチャイニーズ客が戻ってくるまで我慢していようということだろうか。

この有名ラーメンブランド店で、外国語表記の横に日本人向けの広告看板が立っている。左はテイクアウト訴求、右は「モーニング」「ランチ」、そして全日対応セットメニューが貼ってある。何を売りたいのだろう、何をしたいのだろう。自分対の言いたいことは言い切っているはずだ。でも読む立場、みる立場、つまり客からすると、全く理解できない。元同業としては混乱していることだけがよくわかる。

東京都内に限ったことではないと思うが、コロナ前とアフターコロナでは客も違う。そして、売り方や売るものが違う。同じものを同じやり方で売れるほど、今回のコロナによる社会変化は甘くない。

そもそも売れる場所、良い立地の定義すら根底から変わってしまった。今でも変化が続いていて、何が正解かもわからない。ただ、コロナ前のやり方や道具立ては全て捨てるくらいの気合いが必要なことだけは確かだろう。飲食や観光といった川下産業中の川下では、もはや変化への対応というよりも、生き残りのための進化が必要な段階なのではないか。
弱い魚が水の中では生き延びられなくなり陸上に逃げ出したように。地平線の向こう側にあるはずの(?)楽園を探して、今いる場所から踏み出すタイミングが来ているのだと思う。

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