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そばきり よし田

住宅地の外れに民家を改造したような蕎麦屋を時々発見する。どの店にも共通するのが、街中の蕎麦屋のように大きな屋号を書いた暖簾をぶら下げてはいないこと。看板が小さいこと。ぱっと見ただけでは蕎麦屋とはわからないことだ。
そして、これも共通するのが、試してみるまでうまいかまずいかわからないこと。

札幌市白石にあるこの店は、そんな共通性をしっかり感じさせる。個人的な嗅覚で言えば、「うまそう」だった。北海道は道北に蕎麦の一大産地がある。幌加内は全国に通用する蕎麦産地だが、20年前にわざわざ蕎麦を食べに行った時には、蕎麦屋がない蕎麦の産地だった。(今は町おこしで立派な蕎麦屋があるようだ)十勝も蕎麦産地で有名だが、製粉メーカー直営の蕎麦屋と、農家のおばちゃんたちがやる手打ち蕎麦屋が共存する蕎麦の街だった。

蕎麦切りというのは、江戸期に出来上がった今風の蕎麦の呼び名だったと思う。店名からして店主の思い入れが窺えるというものだ。

入り口がおしゃれ

初めて入った蕎麦屋では「盛り蕎麦」を注文することにしている。手打ちそば屋で蕎麦がまずいことは滅多にないが、そばつゆが好みではない(出汁が弱い、甘みが足りない、醤油臭いなど色々とうるさいのだ)ことが多いからだ。まず、かえしと出汁の出来具合を見るため盛り蕎麦にする。(ちなみに、こだわりの強い蕎麦屋では盛りとざるで蕎麦つゆの味が違うというので、ざるは頼まない)
ところが、このときは魔が刺したというか、本日のお勧めボードにある「鳥セイロ」に引っかかってしまった。カモセイロならわかる、鴨出汁の熱い漬け汁で冷たい蕎麦を食う。それが「鳥」になると、多分「鴨」よりあっさりしたものになるのではとか、普通の蕎麦つゆではなく「鳥スープを使ったつけ汁」になるのではないかとか、色々と頭の中を妄想が駆け巡り、鳥セイロにしてしまった。

鳥のつけ汁はお上手な作品だった

うまい蕎麦だった。鳥セイロは鴨セイロの鳥版だった。つゆは普通に鶏肉が入った蕎麦つゆだった。蕎麦の量は適正で、満足した。ただ、「盛り」が食べたいという思いがどうしても打ち消せない。近々、わざわざ盛り蕎麦を食べに行くことになりそうだ。

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