食べ物レポート

6月の昼ごはん ハズレ続きでありました

まあ、こんなに続けざまに外れる時もあるということで。

恵比寿 虎八

シェフが変わったのかと思ったくらい、味が・・・。豚肉ときくらげの炒め物は、結構好きなメニューだった。恵比寿のランチでは月に2−3回は通っていた店だけに、だいぶ残念な・・・。値段も上がったし、わざわざ恵比寿までランチを食べに行くこともないだろうと、自分を慰めるのみ。

仙台長町 善次郎

仙台の牛タンは好みだが、なぜ仙台市民はこんなに高いランチを行列してまで食べるのか。お店によって味が違うという。確かに、この店の牛タンは固い。牛タン3切れとテールスープに麦飯で1500円なり、ラーメンなら二杯分、牛丼なら四杯分。確かに利久の店舗数は、仙台人の牛タン好き好きを教えてくれるが。好みの味の店を見つけるまでが大変。

鹿児島 桜島サービスエリア

九州のとんこつラーメンは地域によってずいぶん味が違う。鹿児島でラーメンといえば、天文館のコムラサキ、与次郎が浜のザボンラーメンを思い出す。どちらもうまかったという記憶が残っているが、味は思い出せない。
そして、このラーメンなのだが、普通にうまい。臭みもないまろやかなスープだ。ただ、ビジュアル的に、画像的に全く華がない。料理は味だけではないという典型のような気がする。なんだが、残念。

吉野家 プレーンカレー

ランチを5分で済ませたいという時の緊急避難用として、これは良いのだろう。ただ、中に具材が全くない。一切れもないと言いたいくらい、何もない。知っていれば、せめて何かトッピングを追加したと思う。カレーの味は普通にうまい。クセもない。牛丼の具と合わせてもいけそうな気がする。本当に5分で終わった食事は、悲しいものがあった。
個人的には、松屋のカレーが好みだということがわかった。

すき家の牛皿

新宿で飲み会の時間までちょっと時間が余っていたので、前哨戦として牛皿でビールと思い吉野家を探したが見つからない。最近、繁華街の吉野家はずいぶん閉店してしまったらしく、仕方なくすき家に入った。すき家はメニューが複雑なので、牛皿を見つけるまでずいぶん時間がかかった。
あー、これも残念なメニューだった。やはり牛皿は吉野家に限る。たぶん、丼の上に載っている状態では差がわからないのだろう。タレの甘さが直接舌に感じるせいなのかもしれない。ビールを飲み切らずに退散。安いからまずい、高いからうまいというものではないといて典型例だ。

食べ物レポート

山形で肉そば

東北6県で、それぞれ地域の売り物というか、その地域では絶対的な「主力食べ物」というのはいろいろある。宮城県ん仙台では牛タン、秋田県では横手やきそばとか稲庭うどんとか。岩手県の三大麺、冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばなどなど。そして、意外と地味で知られていないのが山形県民のラーメン好き。そして、その大好きラーメンに匹敵する人気者が河北町発祥の「肉そば」だろうと思う。

ラーメンを食べるのは蕎麦屋なのだそうだ。そして、山形では有名な板そばもうまいが、蕎麦屋といえば肉そばだ。などと、張り切っって川北町の有名店に行ってきた。

冷たい肉そばのルックスはこれ、そばの上に鶏肉の厚切りが載っている。ネギ少々、以上。ビジュアル的には、かなり色彩感に乏しい。ツユも薄めの醤油っぽい感じ。東京あたりのしょぼい立ち食い蕎麦屋でカシワ蕎麦など頼むとこんな感じ?
しかし、いざ食べてみると全く違うものだとわかる。蕎麦は太めでコシが強い、モチモチと歯ごたえすらある。蕎麦はすするものなどと粋がっていう人がいるが、この蕎麦は噛みしめる、飲み込むのに段階が必要な力強さを要求する。つゆは鳥出汁で、日本蕎麦らしくない。塩ラーメンのスープと言われれば納得しそうな味の強さがある。鶏肉は、いわゆる親鳥なのだろう、歯ごたえがあるブロイラー的柔らかさはない。ああ、確かにこれは「肉蕎麦」というしかないな。好みだ、圧倒的に好みの味なのだ。

どうでしょう、この説得力のあるおすすめのお言葉。暖かいつゆの肉そばもあるから、冷たい肉そばなのだね。ただし、冷たいがデフォルト、標準らしいし、まずは冷たいのから挑戦すべきでしょう。

蕎麦屋なので、当然普通の日本蕎麦メニューもある。ザルやかけそばがあるし、山形名物板そばもしっかりありだ。すごいのが、ラーメン類というメニューで、ラーメンと冷たいラーメンは、肉そばの麺が中華麺になり、スープが多少強くなっているものらしく、これはうまそうだ。
それでは止まらないのが、山形プライドなのか、ラーメン愛なのか。天ぷらラーメンというメニューがある。想像はできる。問題はないと思いたい。天ぷらそばのラーメンバージョンだと思えば良いのだろう。ラーメンの上にチャーシューではなく、エビ天が載っているに違いない。見た目にギョッとするだろうか。いや、そんなことはないだろう、意外とあっさりエビ天うまいねってなことになるはずだ。でも蕎麦とうどんは「やさい天ぷら」になっているのに、ラーメンだけは「てんぷら」だからね。

山形の蕎麦は、哲学的で奥が深いと思うよ

食べ物レポート

6月に食した居酒屋の逸品 全国あれこれ

6月は、結構あちこちに出張っていたので、そんなこんなを取りまとめてみた。

新宿三丁目 ごまや

なんと夏も間近のこの時期に牡蠣の食べ比べ。五島列島の牡蠣は初めて食べた。南の島でも牡蠣はあるのだね。知内の牡蠣は最近赤丸急上昇中。函館の隣町の知内で牡蠣の養殖が始まったのは最近らしい。だからまだ品薄だし、地元の北海道でもなかなかお目にかかれない。津軽海峡の荒波で揉まれて育つので旨味が濃いと評判の一品。個人的には知内の方が好きだ。

新宿三丁目 ごまや

ゴマサバという料理は博多でよく食べる。日本海側の鯖には(悪さをする)アニサキスが少ないので、生食ができるらしい。甘い九州しょうゆで作ったゴマだれで食べる鯖は美味い、本当にうまい。ただ、この写真のものとは全く違う。これはゴマをまぶした鯖というべきで、ちょっと期待はずれ。味は良いのだけれど、こちらの思い込みの違いだね。

新宿三丁目 ごまや

キノコのアヒージョ?というかフォンデュというか。スープで食べるキノコはうまいとおもうが、何より石鍋なのでジュワジュワと沸騰しているのが、超絶にうまそうにみえる。沸騰するスープから立ち上がるにおいも美味さをそそる。よく考えられたメニューで、シズル感バッチリ。

新宿 えん

多分、金目鯛のカブト煮。魚の頭は甘辛くにつけるととてもうまい。骨の裏側についた身をこそぎ落としながら食べるのが好きだ。冷たい日本酒と合わせると、なお良い。この店で一番うまいのは、この頭の煮たやつではないか、などというと調理場の板前さんは泣くだろうか。一番うまいのは目玉の裏側だとおもうぞ。

仙台駅前 強太郎

ダシ豆腐、といってもかかっているのが山形名物「だし」、菜っ葉の刻んだものに塩味をつけた、漬物のようなしろもの。シンプルだけに豆腐のうまさが引き立つ。鰹節に醤油という冷奴も良いが、こうした一手間かけた料理になった豆腐もすきだなと・・・。自家製のダシは、山形では当たり前にあるのだろうが、これを上手に作れれば、夏にはビールと合わせて自宅で一杯やれるのに。

仙台駅前 強太郎

冷やしトマトというのは居酒屋の定番で、ぼったくりメニューの最たるものだといつも思っている。たから、せめてマヨネーズは自家製にするとか、塩の産地に凝るとかしてくれないかなあというのが、注文するものとしての希望なのだが。
一番良いのはトマトにこだわってもらうことだが・・・。
この店では、そこのところがちょっと工夫されていて、トマトの上にかかっているのは刻んだガリ(甘酢生姜)と塩昆布だった。これは発明した人、偉いと言いたくなる「コロンブスの卵」的メニューだ。料理の工夫とはこういうことを言うのだね。塩もオリーブオイルもいらない。完成形冷やしトマトだった。

仙台駅前 ろばた天海

炭火焼盛り合わせと言ってしまえば、身もふたもないが。炭で炙った鶏肉、魚、野菜を塩で食す。これもシンプルながら、焼き加減や素材のうまさで勝負という豪速球な料理だった。本来ニー三人前で盛り付けるのを、一人前でアレンジしてくれたもので、これだけ食べて今日はおしまいといっても良いくらいのオリュームだった。仙台といえば牛タンが有名だが、こんなたべかたもるのだね。

熊本空港 レストラン

辛子蓮根が好物なのだが、ひと塊り買ってきても、実は食べきれない。これをご飯のおかずにボリボリ食べると言うわけにもいかない。酒の肴でつまむには、せいぜい三、四切れもあれば十分だろう。だから、熊本空港から帰るときは、必ずと言って良いほど空港のレストランで辛子蓮根を頼み、米焼酎で一杯やることにしている。辛子蓮根は、レンコンの穴の中に和がらしを詰め、衣をつけて揚げたもので、製造元によって味が違う。どこの辛子蓮根がうまいかなど分かりもしないが、辛子があまり辛過ぎないくらいが良いなとは思う。これと馬刺しがあれば、熊本の夜はパーフェクトだな、などと思いつつ熊本空港から東京に向けて帰るのでありますよ。

食べ物レポート

札幌の中華料理屋を偉そうに研究してみると

札幌といえばジンギスカンとラーメンというステロタイプな話はちょっと脇に置いておき、札幌の中華料理店を考えてみる。ラーメン屋ではなく中華料理店だ。もともと日本の中華料理店には二系統あるように思ってきた。一つは日本が大陸を含めあちこちに出張っていた時期に、日本に渡ってきたメインランドチャイニーズをルーツとする、いわゆる本格派中華料理店。チャイニーズが日本人の下に合わせて調整しながらも、外国料理店として確立していったもの。横浜とか神戸にある中華街はこの典型だ。
もう一つは戦争に負けて、大陸から引き揚げてきた日本人、特に元軍人が当時を思い出しながら再現した、日本人の中華料理。言って見ればなんちゃってチャイニーズ料理であり、あっという間に日本化したもの。このタイプにはラーメン店や餃子店なども多い。で、札幌のチャイナレストラン事情なのだが、どうにもなんちゃって感が強いというか、ルーツなしなのではないか?といいたいぐらいで、ラーメン店から逆進化したようなとでもいえば良いのか。日本人が日本人に習って覚えた中華料理なのだろう。第三の波、サード・ウェーブ・チャイニーズといっておこう。

サードウェーブのキング? 「布袋」

布袋のザンギ

そんな札幌的中華料理店で超がつくほど人気なのが「布袋」のザンギ。そもそもザンギと鳥の唐揚げは違うのかという哲学的な命題だが、多分違う、いや、違うんじゃないかなと思う。スーパーの惣菜売り場やデパ地下の食品売り場では、ザンギと鳥からが別に売られていることもあるので、多分、違うものなのだ。個人的見解でいえば、しょうゆ味でにんにくとしょうががきつい味付けなのがザンギ。衣はデンプンの場合が多い。(竜田揚げ風ね)まあ、ザンギはローカルルールの塊みたいな商品なので、にんにく味の鳥の唐揚げは、大体の札幌人がザンギと認めるのではないか。そのザンギの名店が「布袋」であり、当たり前のようににんにくとしょうががガツンとくる。うまい。衣はカリカリしているので、揚げたてを食べつと中から熱々の肉汁と脂が飛び出してきて、口内火傷は必至だ。危険な食べ物なのだ。ついでに頼んだ春巻も実に好みだ。一緒についてくるつけ出汁も良いが、ここは浜松餃子風に酢に黒胡椒をたっぷり入れたものをつけて食べたい。ビールのお供のワン・ツーフィニッシュ。「布袋」恐るべしなのだ。

町中華の王様 「香州」

札幌で待ち中華の典型だった五十番がビルの建て替えで閉店してしまい、残る老舗といえば南3条西4丁目角「香州」のみか。この店もいい加減古いから客層はもうすっかり高齢者限定といいたいぐらいなのだが、味の方はまだまだこってりとしていて、オススメはこの大ぶりのシュウマイ。横浜崎陽軒のシュウマイは首都圏の定番と言えるが、札幌でうまいシュウマイを食べたければこの店に限る。カニシュウマイでちびちび紹興酒をロックで飲んでいると、これまた「貧乏人の桃源郷」となってくる。この店はいささか頑固なポリシーを持っていて、入り口にわざわざ「当店には禁煙席はありません」と書いてある。このネット社会では札幌の片隅の老舗にも外国人観光客が押し寄せてきて、禁煙席を要求するらしい。だったら日本語ではなく、簡体略字で「禁煙席ありません」と書けば良いのになと思いもする。

そして、本命中の本命酢豚を食す。これがまた良い、愛してやまないパイナップル入りに酢豚だ。人参が少なめなので色気が悪いが、味は抜群で、昭和の中華の定番的な甘酸っぱさがする。最近はやりの黒酢酢豚(具材は豚のあげたのだけ)みたいな偏屈な食い物ではない、野菜たっぷり、玉ねぎシャキシャキな酢豚だ。ご飯にかけて食べたいおかずな酢豚だ。この店で食す料理は、皆平成のオシャレ感はない昭和ストロングスタイル。令和の時代に生き残っていけるか心配だが、少なくとも自分が生きている間は元気に商売が続いていることを祈るしかない。

札幌に来たら中華を食べろとは言わない。が、布袋のザンギは食う価値がある。香州の酢豚も同じく食う価値がある。

食べ物レポート, 旅をする

駅弁が食べたい・・・から旅をする?

鉄道ファンのことを「てっちゃん」と呼ぶようだが、そのファン度合いを鉄分と称するらしい。ちなみに鉄道に「乗る」のが好きな人は、「乗り鉄」。鉄道の写真を撮りたい人は「撮り鉄」などというのだ。鉄道車両の廃材・部品などを集める人もいれば、時刻表が趣味の人もいるようで、鉄道ファンは階層というか広がりというか、なかなか奥が深い。自分もいささか鉄分が多い体質であり、それも「乗り鉄」の中の変化形、駅弁ファンというか・・「弁鉄」。

秋田のとりめし

全国の駅弁でとりめしの人気は高い。九州ではあちこちに「かしわめし」が駅弁で売られている。秋田も比内地鶏を使った大館の鳥めしが好物だが、どうも最近あまり売っていない。東京駅地下の駅弁専門販売店「祭」では、全国の弁当が手に入るのだが、どうも東北の奥からの弁当は入荷してもお目にかかる前に売り切れてしまっているのか・・・。仙台の「祭」分店でも去年は大館の鳥弁があったが、今は秋田の鳥弁当だけになってしまった。

この弁当箱いっぱいに広がる鳥づくしは、豪華絢爛であり、ふたを開けると欣喜雀躍というものだ。(四文字熟語乱発は感動の表れであります)
よく味のしみた鳥の炊き込みご飯の上に乗っている「鳥肉」が麗しい。小さいカップに入っているのは漬物ではなく、秋田名物じゅんさい。いや、鳥特化型弁当としては芸術的だ。ビジュアルナイス、味付けナイス、これは缶ビールをちびちびと、鶏肉をつまみにしながら飲み、最後にとりめしを一気にかき込むというパターンだ。 ★★★ 

大洗のたこめし

たこめしといえば神戸の引っ張りだこ弁当が有名だが、なぜか大洗でもたこ飯が売っていた。たこの出汁が出ている炊き込みご飯の上に乗っているのは茹でたたこ。錦糸卵はご愛嬌として、たこが5枚というのはちょっと寂しい感じもする。ただ鹿島臨海鉄道という私鉄で、この弁当が売っていることに意味があるのだ。週末になれば幻の「水戸黄門の印籠弁当」があるそうだ。平日でも予約すれば手に入るらしいが。私鉄で駅弁販売は少ないので、これは全国的にも希少な弁当だと思う。 ★

駅弁の情報収拾

東北新幹線の車内誌

旅行雑誌などでは時々全国名物駅弁の特集があるので、それはとりあえず買うことにしている。新宿京王百貨店の駅弁大会は、ここ数年必ず行っている。出張であちこちに行った時にも地元百貨店の催事で駅弁大会がやっている時があり、これはちょっとラッキーな楽しみだ。最近知ったのだが、駅弁のランキングサイトもあるので、それを参考にして・・・。

人吉駅の鮎ずし

包装紙を紐で縛ったいるあたりが、老舗感抜群の鮎ずし

さて、ここしばらく調達した中で一番レアな駅弁が、熊本県人吉駅の鮎ずし。そもそも鮎を弁当にしたものは同じ熊本県の八代で販売している「鮎屋三代」がテレビにもよく出ているので有名だが。あちらは甘露煮。そして、こちらは寿司という違いがある。

あゆの半身がどーんと乗ったすしが二本入っている。切り目は入っているが、あゆの下のご飯の形がなんと魚型なので、食べる場所によってご飯の量も違う。なんというか、酢漬けのあゆはいめ鯖や味の締めたのとは違い、川魚特有の匂いが残っているが、油っぽさがない。似たような感触では白身の酢締め、例えば小鯛とかシロギスをしめたものに似ている。淡白の一言に尽きる。
この弁当も、人吉駅の隣のお店でしか買えないのだから、難度高いというもので。まさしく一期一会的な駅弁なのでありました。   ★★★

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5月の昼飯 あれやこれや

札幌で食べた味噌ラーメン。昔と比べてスープが格段に進歩している。もともとラーメンの値段が高い町だったが、最近では東京と変わらない値段で売っているのだから、スープがうまくて当たり前とも言える。ラーメンで原価を考える時スープのコストはバカにならない。スープを取る手間暇を加えた総原価で考えると、ラーメン屋でスープを飲み残すのは随分損をしているということになる。健康に気をつければスープは・・・という方は、そもそもラーメンを食べてはいけないのだし。しかし味噌ラーメンはビジュアル的に行けてないなあ。

最近はスープにこだわるラーメン屋が増えているが、実はうどんこそ、つけツユで勝負が決まる食べ物ではないか。武蔵野うどんは、もともと地粉を使えばすっかり色黒のうどんになるので、一般的なイメージのうどん、すっきりとした白にはならない。うどん用の小麦粉という点で言えば、オーストラリアの生産者が日本のうどん業者のために開発改良したASW には絶対かなわない。讃岐うどんの香川県が、うどんのために開発した香川県産小麦を使う讃岐うどんの店が実に少ないことが、その証明だ。白くてツルツルは国産小麦では無理だった。最近ではようやく北海道産小麦(強力粉)でパスタやピザが作れるようになった。これをブレンドすれば国産小麦のうどんも可能性が見えてくる。しかし、埼玉県の隠れ名物「武蔵野うどん」は、地粉を使えばその恩恵には預かれないので、ああ、どうしよう。
などと考えながら、今日も肉汁うどんはうまいなあと思うのだった。ちなみに、つけうどんにすれば色黒麺もあまり気にならないような感じもするけど。

チープで早い昼飯といえば、やはり富士そばのカレーセット。蕎麦はアベレージだが、ともかく早い。何よりカレーがバランスが良い。辛くもなく甘くもなく。おまけにどうやら富士そばは微妙に進化を続けている気がする。出汁が上手くなっている。蕎麦が上手くなっている。なんだろうなあ、この変化は。でも食い物屋っていうのは、こうして長続きするのだろう。富士そばのつゆは、もう町の蕎麦屋と限りなく近い。逆に町の蕎麦屋の進歩が止まっているのだ。富士そばが増え、町の蕎麦屋が減るのには厳然とした実力差みたいなものがあるのだ。と、哲学的に思考を巡らせてみても富士そばではろんぶんのだいざいにならないだろうなあ。きっと。

富士そば カレーセット セットは店によってあったりなかったり?

札幌の浜なるのランチセット。あの有名なうどんチェーンではなく、札幌の鮨屋のチェーンだ。面白いのが、手前にある大きな丼の汁かサラダが選択できる。おまけにこの汁物はランチの間に切り替わる。隣の席のおっさんが食べているのをみて、こりゃうまそうだと注文しても、同じ汁が来るか来ないかはギャンブル。どうやら魚のアラの再利用品もあるのか、あら汁になったりもする。まあ、それはそれで良いし、自分が注文するときには「今日は、○○汁になります」と説明はしてくれるのでサプライズにはならない。別に文句をつけるつもりはない。鮨屋でサラダを食べるより、具沢山の魚汁を食べる方が理にかなっているよな気がする。ちなみに、この日は氷下魚(コマイ)の汁でした。骨が固くて細かいので食べるの大変でしたが。見事なランチでありますね。

はなまる 札幌駅

最後はおまけ。これはランチではなくホテルのビュッフェの朝食。左端は白石温麺。右下端がズンダ豆腐。仙台のアルモントホテルの朝食は、地場の食材メニューを取り入れたなかなかの優れもの。少量ずつ多種類の野菜を食べられるのが、「和食びゅっふぇ」のよいところですな。ちなみにこのホテルは外国人客に占領されつつあり(?)、朝食会場で日本語を話すのはスタッフ(一部)と自分だけという経験を何度もした。仙台は日本人に優しくない町になりつつある。

食べ物レポート

麺・めん・メン 5月報告

先日このブログを読んだ友人にラーメン食いすぎと言われてしまいました。しかしあまり反省もせず、性懲りも無く、食べております。

仙台駅 麺飯甜 冷たい冷やしラーメン

おそらく山形冷やしラーメンの系譜につながるであろう、冷やしラーメンの派生組。つゆだく冷やし中華と言っているが、確かにスープは酸味が強い。トッピングも冷やし中華風だ。うーん、なんだか微妙な食い物。嫌いではないが、もう一度食べたいかなあ。これなら酸辣湯麺の方が良さそうな気がする。

麺飯甜 夏の冷たいメニュー

この冷たい麺のラインナップを見ると、けっこう気合入ってますねと言いたくなる商品群だ。気温が上がれば一気に人気が出そうなのが、辛い冷やしねぎそばか。マボーつけ麺は、最初からイケてない気がする。仙台は麺文化が奇形的に進化しているなあという気がしてならない。

上海厨房 酸辣湯麺

バーミヤンの縮退で郊外型中華料理屋が一気に減ってしまった感があるが、その分を餃子の王将あたりが進出してきてマーケットの空白が埋まってきている。仙台でも山形の中華料理屋が進出してきて頑張っている店、「上海厨房」
ちょっと不便な場所だが、好みの味の中華なのでお昼に時間があればふらっと行くことにしている。酸辣湯麺は酸味よし、辛味よしでお気に入りだ。なんというか、町中華という代物は、こうしたちょっとだけ尖った商品を置いてくれるのが大事な気がする。みんなが頼む定番は重視してもらいたいが、所詮最大公約数的な味になってしまう。それはそれでよいから、こうしたちょっと変化球気味のメニュー、野球で言えばショートで六番バッターみたいなやつには、ピリッとした尖ったところを見せて欲しいものだ。

新札幌駅 醤油やの定番醤油ラーメン

札幌でもラーメンの進化は止まらない。それはよろしい。ただし、進化しない化石のような定番メニューも残して欲しいものだ。例えば、この店の醤油ラーメンは、まだ石炭産業が華やかなりし頃のもの(再現ね)で、記憶の中にある「あのラーメン」に果てしなく近いものだ。きわめつけはお麩。いまどきオフがラーメンに乗っているところなど、東北の一部と北海道の老舗ラーメン店ぐらいのものだろう。昔は、なんでこんなものがと思っていたが、最近はスープを吸い込んだお麩を食べるのが楽しみになっている。
実は、この店の素晴らしいのは、お麩の入ったノスタルジックなラーメンではなく昔の小学校を模した内装なのだ。(チャーシューは絶品だけどね)水はアルミカップに入れて飲む。テーブルの横には昔の机と椅子、それもなんと懐かしの木製が並んでいる。ノスタルジーマーケティングは、高齢者にはたまらん吸引力を持つものだが、それにまんまと引っかかっている自分を笑ってみるのもよいかと。ここでラーメンを食べると、川崎のウルトラマン酒場に行きたくなる。

教室?

すっかリフードコートの王者になりつつあるリンガーハットだが、郊外型の店も健在でたまに覗きに行くことにしている。その時頼むのがチャンポンと餃子のセット。個人的には野菜たっぷりちゃんぽんが好みだが、視察の時は定番チャンポンと餃子にする。餃子の王将やぎょうざの満洲と比べると、明らかに餃子のレベルは一段落ちる。幸楽苑にも負けていると思う。餃子の改良を検討して欲しい。値上げは得意の会社なので、一個十円あげるつもりで徹底的な改造をしないかなあ。幸楽苑の餃子改造は中途半端だったから、少なくともぎょうざの満州レベルまで。
チャンポンは普通に美味いから、餃子の大切さを大事にして欲しい。

リンガーハット 餃子のレベルアップが急務

最後はブブカ。油そば屋なのだが、油そばが好みではないのでなんとなく敬遠していた。ふと思い立ち中華そばをたのんでみたら、アレマ、これけっこう好みであります。つるっとした中太麺と魚介出汁スープの相性が良い。中野の青葉よりこっちが好みかも。おまけにチャーシュー(煮豚ですね)の出来が良い。これはコストパフォーマンスの良いラーメンだ。なんというか本命の商品(ピッチャーで四番打者でみたいな)より、隣にいる脇役というか(セカンドで七番みたいな)日本蕎麦屋のカレーライスみたいなやつが予想以上に美味いという驚きでしたね。これはまた食べてみたい。

5月もたくさん麺を食べてしまった

食べ物レポート, 旅をする

仙台でウロウロ 5月編

仙台に仕事で毎月行くようになり、あちこちの店を試してきたが、お気に入りの店が何軒か決まってきた。そんな店の中で、一番よいのがグリル梵天か。

グリル梵天のサルサハンバーグ

ゴツゴツ系の歯ごたえのあるハンバーグに辛いソースがかかってくるサルサハンバーグが、ハイボールで飲むには一番よい。仙台は良い魚を食べさせてくれる店はたっくさんあるが、いつも肴というわけにはいかない。だからと言って、仙台でいつも牛タンを食べるのも芸がないというもの。このグリル梵天では肉系つまみが多種多様なので、今日あh肉と思ったらこの店が重宝する。サラダとハンバーグでのむのもよいものだ。

グリル梵天 お通し

お通しもだいたい肉系のメニューというか、その残りというか。このチャーシュー切り落としメンマ添えは、まさしくラーメンの具なのだが、いやはや、好みだ。おかわりが欲しい。もう少しこの店に通って馴染みになったら、裏メニューで注文したい。

餃子番長 ホヤの酢の物と餃子

もう一つの肉バル的もつ鍋や「餃子番長」は、魚も出す。夏ホヤの季節ということで、ホヤ酢、ホヤ刺し、どちらもオーケーとなった。これはこれでありがたい。しかし、この番長の餃子のブレっぷりはどうにかならんものか。とてつもなく美味い日と、とてつもなくダメな日を定期的に行ったり来たりしているような感じがする。この日、普通の日だった。もっと安定してくれれば、安心して通えるのだが、いつもブレるのが怖くて半人前尾を注文して美味かったら追加で一人前という変則的な注文方を身につけてしまったではないか。

炉端焼き 天海

しかし、どうだろう、この自信満々な看板。確かに宮城には美味い酒は多い。しかし、蔵によって随分味が異なるので順番に試してみてもあたりにたどり着けないことも多い。魚に関しては新鮮さは確かだから、好みの魚を注文すればよいだけだ。

天海 刺し盛り これで一人前

気仙沼や石巻など水揚げの多い港が近くにあり、カツオやマグロなども美味いと思われるが、意外と店によって当たり外れが出る。金華サバをどの店も押しているが、サバはサバだよね。仙台ではどの店もコストパフォーマンスは抜群によいから、自分の好きな店が決まればそこを続けて使うのがよい方法だと思う。

天海 炉端焼き 一人前

炉端焼き発祥の店に行ってみるとわかるが、炉端焼きとは目の前で魚を焼くスタイルではなかったようだ。今では客の目の前で魚を焼く店を炉端と呼んでいる。ただ、焼き物は魚に限らず肉や野菜も焼く。この日の一番は、そら豆。焼いた鳥に柚子胡椒をつけるのは九州スタイルだと思っていたら、なんと今では仙台でも当たり前のように柚子胡椒付きになっていた。
日本は随分狭くなったものだ。

食べ物レポート

最近の昼飯事情 その2

あいかわらずあちこちに出かけては、麺を食べている。まあ、一言で言えば麺好きなのだ。ご飯とおかずと味噌汁と的な定食が苦手なのかもしれない。

北広島のあんかけ焼きそば

札幌近郊にある北広島市、人口は5万人ほどの札幌ベッドタウンなのだが、元々は広島県から移民してきた人たちが住み着いた場所で、北広島という。本家広島県にも北広島町という町がありややこしいが、北海道北広島市と言えば間違いない。
ただし、北広島市に広島県ゆかりのものがあるのかというと、よく知らない。ゆかりのものと言えば、クラーク博士の北海道離別の場所がある。あのBoys, Be ambitious という有名な言葉を言った場所だ。
閑話休題。JR北広島駅前にあるレストランで、ごくごくローカルに有名なのがあんかけ焼きそば。同じ北海道では小樽のあんかけ焼きそばも有名だが、こちらは盛りの良さで有名らしい。甘めの餡で覆われた焼いたそばは、大盛りで完食するとかなりお腹に厳しい。それに味が単調なので最後は飽きる。そういう時は紅生姜で味変しながら・・・。まあ、普通に美味しいのだけれど中華料理屋の焼きそばとはちょっと違うかなあ。

札幌 味の三平 元祖味噌ラーメン

写真写りの悪い、インスタ映えのしないラーメンなのだ。ただし、この味噌ラーメンは元祖だけあり、味も香りも一流品だ。油がうっすらとスープの表面をカバーしている。ただ、その油がさっぱりしている。野菜が強火で炒めて焦がした匂いがついているのが、また味噌によく会う。常連らしき客はこれにシュウマイを追加している。文房具ビルの4階という不思議な場所にある。このラーメンをわざわざ食べにくる人しかいないはずだ。5階にある毛筆売り場に行く途中でふらっと入ってきたなどというふざけた客はいないだろう。
豪速球という形容詞がぴったりの味噌ラーメン。5年ぶりか、10年ぶりか、随分前に食べたはずだ。ただ、その味が昔の味の記憶と変わらないのがたまらなく嬉しい。

野郎ラーメン 豚野郎しょうゆ味

一時期やたら出店していた記憶のある野郎ラーメンだが、最近あまり見かけないなあなどと思っていた。ふらりと入ってみたら、なんだかちょっと変わっているようにも見える。こんなに野菜が山盛り乗っていただろうか。記憶が違っているだけかもしれないが。このもやしいため(焼き野菜と呼ぶらしい)を、大盛りにするオプションがあるようで、そうなると麺よりもやしが多くなる。(昔、札幌に、そういうラーメン屋があり高校生に人気だった。) まあ、昨今のラーメン男子は体を気にして野菜たっぷりが好物らしいから、それもいいのだけれど。おそらく、これが今のスタンダードラーメンなのだろうなと思いつつ、野菜は完食できた。腹ペコの時でもなければ近寄らないほうがよさそう、と自分の歳を考えながら退散した。

所沢 龍の子 汁なし担々麺

所沢にある有名な高級中華料理店の支店だそうで、担々麺屋というのが良い選択だと思う。そして、あえて汁なし坦々麺を頼んでみた。花椒がビリビリする。痺れる、うまいのだが、卵の甘みでちょっと辛味が消されてしまうのが残念。ごま味は好みでよろし。
油そばのルーツはこの辺りにあるのだろうなと思うが、麺の世界はお互いに刺激しあいインスパイアしながら進化するので、元が何だったのかはあまり気にしても仕方がない。最近気が付いたのだが、ラー油蕎麦のルーツは山形の肉蕎麦で、それが武蔵野うどんの肉うどんと合体したのではないかという仮説だ。まあ、これは虎ノ門湊屋のご主人にきいてみるしかないのだけれど・・・。

日々麺を食べながらこんなことをあれこれ考えております。

食べ物レポート

4月のラーメンなど 変化球多い月でした

久しぶりにリンガーハットのちゃんぽんを食べてみた。テレビ番組で露出することも多いブランドで、すでに厨房では鍋ふりをしない超機械化自動化が進んだハイテクキッチンらしい。そこに問題があるとは言わないが、多分設定にかだいがあるのか、いつ行ってもスープがぬるいと感じるのはなぜ?
ひょっとして設定温度が低めになってしまったのだろうか。ぬるめのヌードルが好きな外国人向けグローバル仕様になってしまったか? 本場長崎でもファンが多いというちゃんぽんのエースだと思っているだけに、ちょっと残念。野菜たっぷりちゃんぽんでは熱々だったような気がするので、工程の問題なのかなあ。ちなみに、餃子は普通にうまいが、満洲には負ける。幸楽苑の餃子には勝っているかも。

リンガーハットのランチちゃんぽんセット

埼玉県では知らない人がいない(はずだ)の山田うどん。(最近は山田うどん食堂になった。)
これまでもうどん以外にジリジリメニューを増やしていたが、ついに全店でラーメンと焼肉定食を売ることにしたらしく、ファミレス化を狙って爆進コンセプト改造中の山田うどん。そこの人気メニューのラーメンを試しに行った。埼玉県では山田うどん(食堂)の密度は、ガストよりも高いので、家から簡単に自転車で行ける。
見た目は、あまりビジュアルよくないぞ的な感じ。食べれば、普通にからい味噌ラーメン。うどんに飽きてもこれなら行けるということか。期待以上でもなく以下でもない。これにカレーライス小をセットにして頼むというのが、山田うどん的な正しい使い方なのだろう。店内には昼時なのに高齢者カップルが多いのが目立つ。なんとも不思議な光景だが、毎日食べても飽きない行きつけの食堂としては値段も含めて正解なのかもしれない。

山田うどん食堂 辛味噌ラーメン

仙台駅前にある町中華、泰豊楼で、一番普通のラーメンを注文してみた。仙台で中華といえば、冷やし中華に麻婆焼きそばと決まっているのだが、あえてベーシックなものを頼んでみると、これが大正解。スープは薄口、チャーシューが煮豚ではなく焼き豚っぽい。メンマというより支那竹という方がピッタリする。(ちなみに支那という単語が使えなくなってメンマになったのかと疑っているが、これもポリティカルコレクションなのか)
ラーメンというより支那そばという気がする。ちなみに東京の下町あたりで売っている支那そばは、決してうまいものではないよ。安くてお手軽だけどあんまり旨くないのが支那そばだと思っている。最近のラーメンの進歩と比べると、味の差は明らかだよね。だから、この店のこの麺は「良い支那そば」というべきだ。

仙台 泰豊楼のラーメン

孤独のグルメで登場した、渋谷「長崎飯店」のちゃんぽん。放映後しばらくは大行列だったらしいが、今は普通に賑わっている感じ。この店の中も渋谷によくある昭和中期で時間が止まっている風情。懐かしいと思う人もいれば、古びたと感じる人もいるだろう。古いが良く掃除されている店とただ古い店の差は、席に着くとすぐわかる。いや、席に着く前からすぐわかる。中華料理屋で床に足の裏がべたつくのは繁盛店の証拠だという人がいるが、全く賛成しない。忙しさにかまけて掃除をしないだけの話だ。だから、中華料理屋で床がべたつかない店は、二重丸をつけることにしている。そうした店は料理も上手だ。レシピーが今風でなくても味のうまさは変わらない。ノスタルジーではなく、今の人の舌にも通用する味ということだ。

この店の味は良くも悪くも昭和の味だと思う。だからスープに濃厚さが足りない。東京のあちこちの町中華屋で売っている「ちゃんぽん」は、豚骨味のタンメンだと思っているが、これもその仲間だろう。まずいということではない、普通にうまい。ただし、ちゃんぽんではなくタンメンだということだ。間違っていけないのは、本場長崎に行ってもタンメン風のちゃんぽんを提供するところは多い。ちゃんぽん元祖「四海楼」だって、スープは薄めだ。だから、ちゃんぽんは自分の好みで店を決めれば良いと思う。個人的な独断と偏見を言わせてもらえば、恵比寿の「どんく」はうまいと思う。

渋谷 長崎飯店のちゃんぽん

ラーメンが高価格化するのは、個人の懐としては厳しいが、基本的に正しいと思う。やはり一杯1000円ぐらいが当然なのだろう。ニューヨークではラーメン一杯25ドルくらいだそうだから、日本のラーメンは安すぎるのでしょう。