食べ物レポート

街中華で鳥と卵

いつものことだが、自宅からの徒歩圏で中華料理を食べたくなるといつもお世話になる店がある。餃子の満洲という店なのだが、ほとんど餃子を頼むことがない「ダメな客」の自覚はある。餃子も頼まずサイドアイテム的なおかずを頼み、定番の麺やチャーハンも食べないのだから変な客ですまないなあと思う。その季節のサイドアイテムだった「よだれどり」がなんと定番に昇格したらしい。これはめでたいことだ。満洲は唐揚げもうまいが、よだれどりも好みなので嬉しい限り。

そして月替わりのメニューは天津飯の頭というか蟹玉あんかけなのだが、これを単独で食べると実に卵を食べた気になる。卵焼きのあんかけと思えば、これはなかなかの実力派だ。ただ、残念なことにカニの存在が薄すぎる感もあるのだが・・・。個人的な要望として、彩りも兼ねて紅生姜なぞを乗せてもらいたい。

平日の昼下がりというが午後になってから食べに行くランチは、普通のサラリーマンなどがいなくなってちょっと落ち着いた時間なので、こうした変形ご飯を食べてもあまり迷惑にはならないだろう。と自己弁護しながらおいしくサイドアイテムと仲良しになるのでありました。

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珍しいものを手に入れた

以前テレビの旅番組でみたことがあり、機会があれば買ってみようと思っていた神戸のパンが、近所の三浦屋で売っていた。吉祥寺三浦屋であれば納得もするが、なんと自宅近くの小規模店で全国あちこちの名品が販売されているというのはすごいことだ。確かにありがたい。先月は福井の水羊羹が売っていた。冬に食べる水羊羹という珍しいものだが、これも都内のどこかで手にはいる物でもないのでかなりのレア物だった。さて、このあん食なるものだが、おおきさは食パン2斤程度で、重量が900gを超えていた。食パン1斤は340gとのことらしいので、2斤だと約700gのはずだが、それを超えてずっしりと重い。

切ってみるとわかるのだが、中にはアンコが渦巻き状に入っている。重さの理由がこのあんこにある。生地が茶色になっているのではなく、紛れもなく筋状にあんこが入っている。変形のあんぱんというべきなのかもしれない。これを厚切りトーストにして食べてみると、確かに「あんパンもどき」だった。

お値段は一袋で900円ほど。食パンと比べるとかなりお高いのだが、そこは比較するものが違っている。アンパンと比較するべきだろう。調べてみるとアンパンは1個が約80gらしい。となるとこのあん食をあんぱんに換算すると11個分程度。アンパンが1個100円とすれば、あん食の方がお買い得かもしれない。

どうしてこんなものを作ることになったのか想像してみたのだが、例えば小学校の運動会の注文であんぱん500個を作ることになった時に、なんとか手抜きをしようと考え出したというのはどうだろう。あるいはマーブルな2色生地の食パンを作った後で、パン生地の代わりにあんこを入れたら美味しいかもと思い付いたとか・・・。世の中すごいことを考える人がいるものだ。

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崎陽軒の弁当 これは駅弁ではない?

たまたまネットで見かけた崎陽軒の季節弁当を買いたいと思いながら、都内まで外出する機会が少なく、また買いに行ったら売り切れていたりして、手に入れるまで1ヶ月以上かかった貴重品だ。

駅弁は蓋を開ける時が一番ワクワクする。何があるかな?という楽しみだ。この冬弁当の一番売りはご飯が2種類ということだろう。白飯と炊き込みご飯のWというのはとても嬉しい。おかずを見ると定番焼売が3個とはちょっと最強いが、同じ味のシウマイ弁当のおかずが適度に入っている。マグロの唐揚げがメインらしい。シウマイ弁当と比べると幕内化が進んでいるので、ちまちまと色々食べたい人向きで、ご飯の量が少なめということを考え合わせると、これは高齢者向け弁当だなあ、などとぶつくさ言いながら完食した。うまいと思う。ただ、シウマイ弁当には勝てないか。絶対定番の威力というのはそういうものだろう。

つい浮気をして季節弁当を食べてみたが、やはり定番の方が良かったなと、後悔しながら安心するみたいな構図で・・・。ちなみに2月からは「春のかながわ弁当」が売り出されているようなのだが、当分浮気はしないことにした。

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愛してやまないかりんとう by TSURUYA

以前ちょっと買いたこともある、長野県のスーパーつるやのPB商品には優れものが多いと思うのだが、その中でもピカイチなのがこちらのリンゴかりんとう。かりんとうといえば、サクッとした表面が特徴だが、このリンゴかりんとうはサク、カリという食感とは微妙に違う。表面の砂糖はカリカリしているが、その下のかりんとう表面の生地が微妙にもちっというか、ぬれ煎餅的な食感がする。グミが表面に0.5ミリ程度コーティングされているという感じだろうか。本当に微妙な食感なのだが、これがまさしくうまさの根源。そして、その薄い層がリンゴの香りで包まれている。全体的な甘さは控えめで、名前通りの「リンゴかりんとう」という、看板に偽り無しの商品だ。初めて食べた時は、途中で止まらなくなり一袋を一気喰いしてしまった。今現在は年末に大人買いしたリンゴかりんとうをちびちびと食べている。雪が溶けて車で長野に行けるまで食い繋がなければならない。

リンゴかりんとうには、ファミリーが存在している。リンゴかりんとうの次のお好みはレモンかりんとうだが、実は味噌かりんとうもなかなか捨てがたい。どうやら長野県民?は信州味噌にも強いこだわりがある様で、かりんとうにまさかの味噌味をぶち込んだかと感心した。ただ、これはあまり味噌味は強くなくて、ほんのり味噌の味がする程度。もう少し強めの味でも良いかなとおもう。

珈琲かりんとうは異色のラインナップだが、これはウイスキーをちびちび飲むときによろしい。チョコレートでブランデー飲むみたいな感じで、甘いものと強い酒の組み合わせはなかなか素敵だ。このかりんとうに使われている丸山珈琲はつるやでも販売しているが、軽井沢の名コーヒー店らしい。一度行ってみたいと思っているお店だが、なかなか軽井沢に行く機会がないまま未見のままだ。軽井沢は夏を避けていかなければいけないのだが、雪が溶けたら浅間山を見るついでに行ってみようかと計画中。そのときには、このかりんとうファミリーをまたもや大量に大人買いしなければいけないな。

ちなみにつるやPBの好物は、ジャムとリンゴジュース、信州名物「おやき」各種、それとコロッケなのだな。あとは、つるやでしかみたことのない「極太めんま」もおすすめだし、なんと焼きそば(生麺)も素直にうまい 。早く埼玉県進出をお願いします。つるやさん。

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高崎でパスタ 思い出編

動画で撮った記録はあまり多くないのだが、この石焼パスタの絵はなかなかなものだ。真面目に会社で働いていた頃、週に1−2度は関東近県の街を歩き回って、新商品のアイデアを探していた頃の話だ。最近よく耳にする群馬県はパスタの街みたいなことで、確かに高崎では屋外パスタ大会が開かれていた。これにも何度か足を運んだが、ユニークというかパシ田の限界を超えた料理が登場していたりで、なかなか面白かった記憶がある。コロナのせいでどうなっただろう。

高崎市西部のとある喫茶店風レストラン

高崎のパスタといえばテレビにもよく出るジャンゴだか、そこで修行をした人たちが独立してあちこちに名店があるそうだ。ラーメンで言えばつけ麺の大勝軒みたいなものだろうか。その絶品パスタの変形が、この石焼きパスタになるのだろう。栃木県で勢力がある石焼ラーメン「火山」とどちらが最初なのかは分からないが、元々のルーツは中華のおこげだろう。まあ、新しい料理は10%のオリジナルアイデアと90%のコピーだから、そこに文句をつけるつもりはない。石焼の旨さは熱さが保たれる反面、蒸発していくスープで味が変わっていくことを計算することにつきる。だから、クリーム系は合わないと思うのだが、そこが料理人の腕の見せ所か。

ジュウジュウいうのがうまさだなあ。

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駅弁大会 その2 至高の作品に会った

旅行雑誌には一年に1度か2度ほど駅弁の特集記事が組まれる。その記事をずっと見てきて、やはり絶対定番と言われる弁当がそれなりの数に登る。それを旅に出るたびに一つ一つ平らげて一句のが楽しみなのだが、旅のルート上なかなか巡り会えないものも多い。その中の一つが、この「湖北のおはなし」だ。申し訳ないが米原駅は西に行く時も北に行く時も通過点でしかなかった。途中下車して駅弁を買うほどのマニアでもないので、ここはずっとスルー駅として諦めていたのだが。

新年恒例駅弁大会でこれが販売されるのを見つけて、これは是非試してみなければと意気込んで島田。そしてそれは大正解で、おそらくこれまで食べてきた摘便の中で、飛び抜けての上位にランクする業物だった。まずは包装紙が風呂敷のようなもので、不織布だろうと思う。そしてこの風呂敷もどきがこれまた芸術的というか、弁当を取り出して広げてみると、ハンカチのように真四角ではなく菱形だった。横に長い弁当をきれいに包むためにわざわざ横に長い菱形に整形してある。包んだ時の美しさを計算しているということだ。

そして弁当箱だが、これもペラペラのプラスチック製などではない。いわゆる簾上のものを脇に木製の板を止めて箱上に整形したもので、いやあ、これも芸が細かい。そこと脇にはコーティングした紙を敷き水漏れは防ぐ。ただし、上部から水蒸気は逃げていくので、弁当がベタつかない。素晴らしい。

中を開けると竹皮もどきの紙に包まれたご飯とおかずが登場する。サイコロの中はデザート用の飴玉だった。サイコロに合わせてご飯の包みは長方形ではなく台形というのが、これまた芸の細かさだ。おかずは幕の内弁当的定番風なのだが、これがまた実に繊細なものだった。弁当についてくる卵焼きといえば甘いだけの薄っぺらいイメージがあったが、この卵焼きは「だし巻き」で、それも出汁の味がとても強い。首長たっぷりの卵焼きだった。鳥肉の煮物が入っているが、浴びせかけるように「薄切りかも肉」が存在感を示している。そしてなにより感心したのが、大豆の煮物。これも普通の弁当であればちょっと甘すぎな感じの煮豆でお茶を濁すところだろうが、これはなんと小エビと一緒に炊き込んだらしい。エビの味が染み込んでいる。豆の中に小さな赤い物体を見つけてわかったことだ。エビの佃煮みたくなっているが、これは豆と一緒に仕上げたものだろう。実に芸が細かい。

そのあちこちに散らばっている「意識高い」おかずを食べながら、豆ご飯を頬張ると・・・。何やら良い香りがする。どこかで嗅いだような、でもすぐに思い出せない良い匂い。これはなんだったかなあと、思い出せないがうまいので余計イラっとする。

ご飯を半分ほど食べたところで答えが見えてきた。わかったとか思い出したというのではなく、見えてきた。ご飯の下に「桜の葉」が敷かれていた。良い匂いとは、要するに桜餅の匂いがしていたのだ。桜の葉の塩漬けを香り付けのために敷いている。豆ご飯が神に包まれていたのも、その桜の匂いをごはんに纏わせるためだったのだろう。

いやはや、感服しました。これは凄まじいテクニックです。弁当を追求しまくった究極形態の芸術です。牛の旨さで押し切ったり、カニの旨さで平伏させる素材強化型駅弁は数多い。その強大な戦闘力は認める。うまいと思う。しかし、それとは正反対のいちにあるのがこの弁当だった。素材は厳選されているとは思うが、素材の力で押し切るのではなく、調理技術と弁当としての見栄え、楽しみ方、驚きなど計算し尽くされた「技の極み」というものだ。コンビニ弁当では決して味わえない喜びだろう。

あと10年早くこの弁当を食べていたら、ずいぶん仕事のやり方が変わっていたのだと思った。この弁当を食べて、それが唯一残念だったことだ。横川の釜飯や横浜シウマイ弁当にも同じ技術のたかさ、無駄のない完成形の美しさがあるが、個人的にはこれがThe ベストオブベストだな。世の中にはまだまだ知らない「すごい食べ物」がそんざいするなあ。

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ラーメンのトッピングを考えてみた

ラーメンを食べる時、「辛味噌」とか「旨辛」とかいう味変スープが提供されることが多くなったような気がする。まあ、ラーメン屋の単価アップ作戦で、ファストフードの定番トーク「ご一緒にポテトはいかがですかあ」と同じようなものだと思っていた。だいたいは「旨辛変化」すると100円アップというのが相場だろう。その意味ではネギラーメンも、騙しトッピングだとわかっていながら、ついつい頼んでしまう。ただ、首都圏でネギラーメンといえば、この白髪ネギ山盛りで・・みたくなると思うが、関西系ラーメン屋ではネギラーメンってどういうものになるのか・これは今度意識して確かめに行ってみよう、今年最初の宿題だ。

ただし、辛いラーメンとは唐辛子を放り込めば良いというものでもないだろう。ラー油を入れれば辛くなるが、それでは坦々麺もどきでしかない。などど、理屈を捏ね回して自作したのが「イタリアンラー油」だ。たまたま長野の野菜直売所で生の赤唐辛子が安売りしていて、使い道を考えずどか買いしてしまった。その処理に困って、大量の赤唐辛子と大量のニンニクをオリーブオイルで低温でじっくり炒めた。そのままではビジュアル的に貧しいので(唐辛子が黒くなり、ニンニクが茶から焦げ色になり)これまた余っていた胡麻を惜しげも無く放り込んだ。花椒でも入れれば麻辣になるがそれでは中華調味料なので、最後にオレガノとバジルのドライなものを少々放り込んだ。

オリーブオイルは植物油なので長持ちするだろうという計算があったのだが、それもしばらく置いておくと旨みが増すのではという根拠のない理由で、とりあえず3ヶ月ほど様子を見ることにした。オリーブオイルはごま油ほどクセもないし、サラダにかけるとか、卵焼きなどでも使えそうではないかと思っている。

そしていよいよ来週、このイタリアンラー油をラーメンに入れて食べてみようと思うのだが。旨辛になるのか、バカ辛系になるのか、それは食べてからのお楽しみ。一口食べて吐き出したくなる残念なものになるのかドキドキだ。

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駅弁大会で その1

ここ数年、新年明けの楽しみは新宿京王百貨店の駅弁大会だ。毎年出場のレギュラー組と会うのも楽しいが、今年の目玉という「ニューフェース」も期待している。

さて、今年はコロナのため運営方法が変わった。その場で作る実演販売は7階で開催し、通常の駅弁を会場に運んでくる輸送駅弁は5階で販売という分離型だった。こちらもピークは避けようと平日午前中に行ったみたが、7階はガラガラに近い空き具合で、どうみても客より従業員の方が多い。ところが5階の輸送駅弁の方は、何やら怪しいオヤジ族が多く、弁当の前で写真を撮り始めたり、後ろから割り込んできたりマナーの悪い連中が多く、これはひょっとすると暴力沙汰が起きるのではと思うほどのダメ客が多かった。今大流行中のコロナ警察出動対象間違いない。百貨店側は客を選べないから大変だなあ。

水戸駅で売っている駅弁で、印籠弁当というちょっと変わり者弁当がある。これはJR水戸駅の駅弁ではないらしく、大洗駅で売っているはずなのだが、大洗駅で買うためには予約が必要という希少駅弁だ。何年か前に大洗まで行って、その事実に打ちのめされた記憶が蘇る。駅弁特集の記事を鵜呑みにしてはいけないと学ばせてもらった。

放送を開けると印籠型2段重ねのお重的弁当箱が出てくる。こちらのお方を・・・恐れ多くも・・・の水戸の御老公様の印籠を10倍くらい大きくしたらこの形になるかなあ。お江戸の時代であればこれで弁当食べたら首が飛んだかもしれないなあ、などとおもいつつ。

中を開けてみれば、意外と質素というか富津のおかずとチラシごはんだった。普通に美味しくいただけるのだが、これが大洗まで行って空振りした(おまけにそれでトラウマになった)有名弁当かと思うとちょっと寂しいものがある。水戸だけに梅はうまかった。

やはり、これは印籠型ミツバ葵のお弁当箱を今後もありがたく使わせてもらうことに意義がある。ということにしておこう。なんとか今年こそゲゲゲの鬼太郎丼を手に入れたいものだが。

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恵比寿のらあめん しまだ で考えた天才について

コロナ騒動の一年の中で、あちこちで閉店の知らせを聞く。長年住んでいた?恵比寿でも長

何十年使ってきた店(大袈裟だな)が何軒もしまっていた。ただ、閉店するところもあれば開店するところもある。恵比寿はラーメン激戦区の一つらしいのだが、そこに出現したニューフェースに再度行ってみた。

いわゆる鳥だしのラーメンで、スープは美味いことは間違いない。ただ、この店のラーメンに「やられてしまった」と思うのは、実はひょろひょろと細長いメンマだ。これが食べたくて、またきてしまった感じがする。そして、麺が自分の好みにドンピシャなのだ。中太ストレート麺という組み合わせはどこにでもあるようで意外と少ない。つけ麺の場合、もっと麺が太くなる。もぐもぐと噛み切る食感こそつけ麺屋の麺のうまさだ。この店の麺はそこまでの太さはない。ただ、ツルツルとすするにはちょっと太めという微妙さだ。もし今でも恵比寿で働いていていたら(コロナだけど在宅ワークになっていないとして)、おそらく週2くらいで通うと思う。そもそもスープがスッキリ形なので、がつん系ラーメンで感じる「次食べるまでには2週間くらい開けよう的なやばさ」はない。罪悪感が薄い食べ物なのだと思う。今週また食べに来よう。きても大丈夫。と思わせるのは、現在ラーメン屋において究極の技ではないだろうか。スープが表に出張ってこないことが、逆に良い働きをしているのだ。最近のスープは麺を押しのけていけるほど強いことが業界の主流みたいだが、ラーメンとはやはり麺を食べる食い物のように思う。このバランス感がどう作られるか。そこが一番難しいのだろうね。だから、自家製麺の店が増えてくるわけだ。

やはりどの世界にも天才というのはいるものだ。

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川越の最中

最中の話の続きだ。福蔵は、ある意味プレミアムな最中だ。だから当然レギュラークラスのモナカが存在する。ところが、プレミアムとレギュラーはあまり値段が変わらないので、ついつい福蔵の方に手が伸びてしまう。しかし、レギューラーにはレギュラーの良さがある。

実に普通らしい包装に包まれている。うっすらと見えているイラストは、なんだか単純な模様に見えるが、これが現地人であれば一目瞭然、川越の街並みのシンボル「時の鐘」だ。NHKの朝ドラに出ていた頃は、川越にも「時の鐘」を見に来る観光客が群れていた。その観光客が増えたことで、街並みの改装が続き、より小江戸感がました。その活躍の中心が時の鐘だ。

最中の中身は、この通りの時の鐘を模したものだ。福蔵と比べると少し小ぶりで、塔の形をしているから、どこから食べようかちょっとだけ悩む。たい焼きを尻尾から食べるか頭から食べるかと悩む感覚と同じようなことだ。こちらは中にあんこしか入っていないので、食感の変化を楽しむということはない。単純にあんこと最中の皮のミックス具合を楽しむだけだが、これが最中の正統派と言えなくもない。だから、こちらのレギュラー最中は食べるのになんの理由もいらない。その分、ありがたみも薄いが、所詮最中を食べるのだから、何やら勿体をつけても仕方がない。そういう意味で、まさにレギュラー最中なのだ。

最近ではザッハトルテよりも最中の方がすっかり好みになってしまったが、ザッハトルテを買うには新宿伊勢丹まで行かなければいけないというのが原因のような気もする。コロナのせいで、都内に出没するのに抵抗があるからだ。少なくとも年間で何個かザッハトルテの売り上げは落ちているのは事実だ。次にお仕事で都内に行く時には、デメルによって敵討ちとしよう。