食べ物レポート

釜飯 パート2

毎年一月恒例の駅弁祭り?に出かけてみた。今年は従来型のフルスケール開催とのことで賑わいもいっそうだったのだが、どうも登場メンバーが「高齢」化してきているようで、出店しているのはいつものおなじみさんがほとんどだった。
全国で駅弁製造する会社が減っているのは間違いないし、コロナの間には旅行需要の低下もあり駅弁を駅以外で販売するようなビジネスモデルに転換したところも多い。まして、駅で売っていない駅弁を遠距離にあるスーパーに催事商品として販売するようになったのだから、老舗駅弁屋とはいえ、この業界で生き残るのも大変だろう。
そのせいもあり、今年は食指を動かされる魅力的弁当が見つからなかった。食中毒対策もあるのか、焼肉肉系弁当に偏りすぎな感もある。一口サイズのおかずがちまちま入った、我がお好みの弁当は人気がないらしい。
青森とか米原、金沢で売っている、その手の込んだ弁当は出動していないのが残念だ。

なので、今まで買ったことのない釜飯に挑戦してみることにした。釜飯といえば横川のおぎのや一択と決めつけていたので、これまで手を出してこなかった長野県の釜飯を買ってみた。まあ、釜飯なのでルックスは同じだ。

陶器製の釜で炊き上げるのでオコゲがあるというのが売りの商品だ。確かにおぎのやの釜飯におこげはない。製法が違うから仕方がないが、醤油ベースの炊き込み飯はおこががうまいのも確かだ。
五目釜飯を食べ、底にあるうっすらとしたおこげを食べると、ちょっと感動した。おぎのやの釜飯と遜色ない出来栄えだ。ただ、食べ終わったあと、陶器の釜を見比べてみた。おぎのやの釜は社名が入っている。つまり専用品だ。昔から、それだけ大量に売っているということだ。
明石のひっぱりたこ飯も社名入りの「壺」に入っている。老舗ブランドとは、そういったさりげないところで力を見せるものらしい。有名駅弁は、もはやお気楽に買える値段でも無くなった。コンビニ弁当と比べると2倍以上の価格になる駅弁だから、この先は「伝統食」「駅文化の化石」として生き残っていくのかなあ。それもちょっと寂しいが。

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疲れた夜に一息つける場所

コロナの直前に開店していた店だが、コロナの間はこちらも活動低下していたし、お店もお休みだったこともあり、初めて入るまで随分時間が経ってしまった。たまたま、夜の恵比寿に用事があり、待ち合わし時間まで間があいていたので、これ幸いと入ってみた。
スタンドといえば京都の繁華街、新京極にある老舗飲み屋を思い出す。昼から元気に酒盛りをする人で溢れていたが、観光客というより地元市民という感じがした。関西圏のあちこちで「スタンド〇〇」という看板は見かけるので、関西圏では馴染みの言葉なのだろう。立ち飲み、あるいはカウンターだけの飲み屋という意味合いらしい。お江戸界隈ではあまり見かけないし、スタンドといえば球場内の施設くらいしか思い浮かばない。

表の看板に並ぶラインナップがなんとも不思議だ、ビール・酒・一品くらいまではよくわかる。ところが、突然中華そばが顔を出してくる。あれれ、という感じがする。

店内に並ぶメニューはお江戸の居酒屋で当たり前のものばかりだが、左側にはしっかりと「めし」が並ぶ。おまけに中華そばとナポリタンが並列されている。この混在感がすごい。
昭和中期の大衆食堂はこんな感じだったなあ、と懐かしく想うのはおっさんの証明以外の何ものでもない。最近でいえば、日高屋の壁がメニュー札、品書きで似たような感じになっているか。
ただ、これはおっさんやジジイの郷愁を誘っているのではない。現代の三十代を中心とした世代には、こういう見せ方が極めて新しく目に映るらしい。

酒の肴には何が良いかとちょっと迷い、お腹に優しそうなニラたまにした。こちらは汁だく系ニラの卵とじだった。店によってはニラ玉が、ニラが中身に入った卵焼きなこともある。出てくるまでのお楽しみ感があって、よく注文するメニューだ。この店では薄い味付けで、これはなかなか好みのものだった。
周りに来る客は概ね二十代から三十代で、中には女性ソロ客もいた。ハイボールとポテトサラダを注文して1杯飲んだらすぐに帰った。なるほど、そういう使い方もあるのかという感じだった。

メニューを見ると微妙に定食屋っぽいのだが、昔の駅前食堂はこんなメニューだったような気もする。ファミレスでハンバーグを頼むのと同じ感覚で、チャーハンに唐揚げみたいな頼み方を楽しんでいるようにも見える。しかし、このテーマ性のないメニューが今では目新しいとは、長く外食に関わった身としてはなんだか複雑な心境だった。

街を歩く, 食べ物レポート

昼から焼き鳥

銀座で所用があったのだが、目的地を記憶違いしていてなかなか辿り着けないまま彷徨っていた。結果的に、いきなり焼き鳥屋の前に出てしまった。昼飯時には少し早いが、空腹だったこともあり、普段は夜しか行かない店に入ることにした。入り口付近には昼のメニューの掲示もあったことだし、ひとまず安心だ。

注文したのは山菜釜飯と焼き鳥のセット。釜飯代に550円足すと焼き寄り3本が追加できるという、なかなかコスパのよろしいセットだ。釜飯は注文してから炊き上げるので、その前に焼き鳥が出てくる。
普段はあまり頼まないタレの焼き鳥にしたのだが、老舗の味は濃いめで甘い。昼飯としてはご飯によく合う、タレの焼き鳥が良さそうだ。着いた席がカウンター、それも焼き台の真ん前なので手際よく焼き鳥を焼く職人の姿が粋に見える。

年季の入った釜で炊き立ての釜飯が登場する。ここまでで期待値は爆上がりというやつだ。釜飯のうまさというのは一体どこにあるのかといえば、蓋をとった瞬間の湯気にある。炊き立てご飯のうまさを思い出させる、あの湯気だ。

蓋をとってみれば、熱々の湯気と共に釜飯のうまそうな匂いがする。フンと、一息吸い込んだのち、釜飯をしゃもじでぐいっと茶碗によそい、ハフハフ言いながら一気にくらう。炊き立ての米はどうしてこんなにうまいのだろう。日本人に生まれた幸せを感じる瞬間だ。
銀座の昼飯は感動ものの美味さだった。ただ、客の半分以上が高齢者で、おまけに飯も食わずに焼き鳥で酒を飲んでいる。うーん、ランチと言いながら昼飲みできるのか、などと全く違うことに感動していた。お江戸のジジババは昼から焼き鳥屋で飲んだくれているのだなあ。

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自分で楽しむ美味しいパン

岡山のローカルパンは素晴らしい。そのパン屋で、なんとパンの中身が別売りになっていた。それを調達してきたので、自分でロールパンを買ってきてバナナクリームパンを作ってみた。ああ、普通にうまい。
オレンジクリームも試してみた。これも、普通にうまい。トーストに乗せてみたら、予想以上にクリームが溶け出して慌ててしまった。トーストには向いていないようだ。
オレンジとバナナを合わせたミックスパンを作ってみた。これは微妙だが、なんとなく新しいうまさを発見した気もする。
やはり岡山のキムラヤは「すごい店」だなあ。東京出店お願いします。

ただし、よく考えてみるとお値段はそれなりのもので、パンにつけるスプレッドとしてはかなり高級品なのだが……… うまいから許すしかないな。

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駅のホームで食べる蕎麦

JR駅のホームにあった立ち食いそばの店はほぼ消滅しているが、未だ健在なのが品川駅山手線ホームにある店だ。
品川駅では京急線のホームにあった店を長く愛用していた。羽田から飛行機に乗る時のクイックミールとして、いったい何度お世話になったことか。その店がコロナの間にひっそりと閉店していた。実に残念だ。
JR品川駅は駅ナカがほぼショッピングモールになっていて、レストランなども多種存在する。その大改装によって、元々あった立ち食いそばの店は消滅してしまい、新たな店が場所を変えて生まれたのだが、どうもそちらは小洒落た店になってしまい、あまり使う気にならない。
今回は、朝早くで腹を空かせていたこともあり、たまたまホームに降りた目の前にあった店に迷わず飛び込んだ。

この店は蕎麦より、かき揚げ丼が有名なのだが、朝からかき揚げ丼は重すぎる。ちょっと考えた後で、きつねそばにしてみた。大きめの油揚げだが味付けは意外とあっさりしている。
関西風のやたら甘い油揚げも悪くはないが、関東立ち食いそば界では甘さ控えめの油揚げが主流のようだ。たっぷりと唐辛子をかけて、ネギと一緒に啜るそばはチープグルメの絶対定番だ。ああ、うまいと思う。蕎麦を啜り、油揚げを一口齧る。このほどよい甘さが良いのだ。旅に出る前の、ひとときの至福の時間だった。
各地でわずかに残存するホームの蕎麦屋を除いて、駅の立ち食いそばはもう復活しないのだろうが、あの我孫子駅の名店は無くなってほしくない。もしあの店が完全消滅すのであれば、その前にもう一度行っておかなければいけないなあ。

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辛い担々麺

辛味噌玉 トッピングとして定番化お願いします

いつもの幸楽苑に定期チェックに行ってきた。冬のおすすめラーメンは何かなと思って行ったら、辛味噌を乗せた担々麺だった。この辛味噌玉はどこかで見たことがあると記憶を辿ると、山形にある行列のできる名店「龍上海」の有名なやつだ。この辛味噌玉を溶かしながら味変を楽しむという、かの店のシンボルであるものだ。
なんだか、素直にパクったものだ。本物は辛いラーメンだが、こちらは担々麺に仕様変更している。担々麺と言いながら野菜もたっぷりなので、仕上がりはなかなかグッドなものだった。この辛味噌玉は定番にすれば良いのになあと思う。ラーメンの味変ツールとしては実に優れものなのだ。

きまぐれに追加でチャー酒を頼んでみたら、なんとも面白い姿で出てきた。まるで居酒屋のつまみだが、これはこれでセルフ方式でチャーシューメンができる。この5枚を箸で一気につまみ麺の上に乗せてチャーシュー担々麺に変更した。幸楽苑の楽しみ方は、もはや自己流アレンジをすることに落ち着いてしまった。次は餃子ラーメンにでもしてみようか。

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中華と海鮮を楽しむ店で

麻婆ラーメンと海鮮丼 旨し

北の街の目抜通りというべき駅前通り沿いにある雑居ビルの中に、小体ながらなかなかおしゃれな店がある。中華料理と握り鮨が同時に楽しめる店だ。本店は町中華の人気店で、ザンギ(鶏唐揚げ)と麻婆豆腐がおすすめなのだが、この支店ではなぜか鮨推しだ。
スシ職人がいて本格的な握り鮨が食べられる。おまけのように中華料理も頼めるのだが、どちらかメインでどちらがサブか、優劣はつけ難い。どちらも本格的な料理だ。
その店で二十代の女性二人と会食をすることになった。と言えば、まさにヒヒじいい的な展開が予想されるが、二人のチャーミングなお嬢さんは姪で、一年ぶりに会うのでちょっとご馳走してみた。何を食べたいか尋ねたところ「肉」と言われたので、ザンギを嫌になるまで食べようと、ザンギ専門店を選んだわけだ。

エビチリとザンギという凶悪な組み合わせ

ランチのセットでありながら、エビチリとザンギ、それに加えて握り鮨というボリューム満点な組み合わせであり、これを完食できるのかと危ぶんでいたが、全く問題なく食べ切っていた。若いというのは素晴らしいと単純に感心してしまった。ちなみに姪は二人ともかなり小柄なので、これだけの量が腹の中に収まるというだけで感嘆ものだ。

握り鮨もランチ用らしくシャリ玉は大きい。おまけに、単品でザンギを追加注文している。一人当たり3個ずつになったはずだが、綺麗さっぱり無くなっていた。再度感嘆する。
久しぶりにこの店のザンギを食べて実に満足したのだが、それでも2個も食べればもう十分と思うのは、すっかり高齢化した証拠だろう。この街には、持ち帰り専用店も含めザンギ専門店は多い。ザンギを売り物にする居酒屋もある。味付けは千差万別で、自分が好みの店を見つけ出すのはなかなかの楽しみだ。
個人的な嗜好だと断った上で、この店のザンギは明らかに、超絶的に、確定的に美味い。ザンギらしいのだ。大ぶりなカットでカリッと揚がっているから、某フライドチキンチェーンのチキンと比べても遜色ない。いや、こっちが美味いかも………

日替わりランチでも、このサイズ感だった。かなり賑わう繁盛店なので、事前に予約しておいた方が無難だろう。観光で行った人にとっては、鮨とザンギの店というありがたいコンボになるはずだ。まあ、この街の鮨屋はだいたいどこでもザンギは提供しているのだけれど、なんちゃってザンギも多いからね。

本店は「布袋」、この支店は「福禄寿」、どちらもありがたいお名前なのだ。ちなみに、「弁財天」という美人な名前の支店もある。

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パンなかまぼこ

北海道は魚のすり身原材料になるタラの漁獲量が多いことから、魚練製品の会社は多いようだ。その中でも、小樽に本社を置くブランドは知名度の高さ、支店の多さを含め北海道を代表する「かまぼこ屋」だと思う。
その製品の大半はオーソドックスな「すり身揚げ」なのだが、一部に特異な進化を遂げたものがある。魚のすり身製品に詳しいわけではないので、似たようなものが全国のどこかにあるのかもしれないが、個人的には類似品の記憶がない。
九州南部で食べた甘めの揚げものは美味いと思うが、原料が白身魚だけではないようで少し色が黒目だ。ちなみに薩摩ではさつま揚げと呼ばない。まあ、当たり前だが。宮崎の飫肥天は飫肥のてんぷらという意味だと思うが、この揚げたては空港でも売っている。宮崎の隠れ名品土産だと思う。四国宇和島のじゃこ天、塩釜の笹かまぼこなど全国に名を轟かせるすり身揚げ物に名品は多い。
ただ、それと比べても小樽のすり身揚げは、もう少し知名度が上がっても良いのではないかと個人的に思っている。それがこの食パンで挟んだ、すり身揚げ製品だ。三角サンドイッチをそのまま揚げたような形状をしている。

半分に切ってみた

真ん中から切ってみるとわかるが、中は魚のすり身、周りが食パンで、パンが厚めの衣のような役割をしている。誰が考え出したものかは知らないが、このまま食べても美味い。パンの生地はどんな調味料を合わせても対応するが、醤油とマヨネーズを合わせたものが向いている。唐辛子入りのマヨネーズをつければ、ほとんど酒の肴状態だ。

もう一種のパン合体品がある。形はロール状で中に魚のすり身がある。三角サンド型のものとは微妙に食感が違う。外観を見るとやたら太いちくわのような感じもする。

断面を見ればわかるが、衣状のパンが意外と厚い。パンがしっかりと揚がっているせいか、かなり食べ応えがある。これはご飯のお供にすると、いささかヘビーだし、酒の肴となれば薄く切ったもの、その二切れくらいで十分だろう。
魚すりみの甘みがなんとも言えず、パンとバランスが取れていて美味いのだが、このパンロール揚げ物は使い勝手が難しい。ひょっとすると、小腹が減った時のおやつ代わりに一本食べてしまい、腹が膨れすぎて晩飯が食べられなくなった、みたいな使い方をするのかもしれない。
やはり薄く切って酢醤油かカラシ醤油で食べると美味そうだ。どの店に行っても、この「パンかまぼこ合体」系商品はケースの中で大盛りになっているから人気商品なのだと思うが、どうやって食べているのか買っている客に聞いてみたい気がする。

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居酒屋の復活であれこれ考えた

なぜか大ぶりの「鶏串カツ」

札幌駅近く、地下通路から直接ビルの中に入ると階段の中間くらいにこの店の入り口がある。雨が降ろうと、大雪が降ろうと、地下道が地下鉄・JRの駅直結なので終電間際でも走って行ける。
というのが売り物の店らしい。ただ、運営しているのは小樽の老舗レストランなので、商品的にはそこそこ期待できるはずだった。
個人的にはこのブランドが「おたる水族館」の食堂で提供している、亀の形のオムライスをメニューに加えてもらえないかなあと思っているのだが。オムライスの主要顧客は、実は相当数がおっさんではないかと思う。おっさん向け居酒屋では、焼きそばやお茶漬けより十分に戦闘力が高いキラーコンテンツになり得ると思うのだ。
ちなみにお江戸に増えた昭和レトロ系居酒屋での売り物はスパゲッティーナポリタンで、あのチープさがたまらなくビールに合う。いや、焼酎ソーダ割りの方がもっと似合っている。
そんなことを思いながら、ウェイターのお兄さんのおすすめのものを素直に二品を注文した。業界的な知識を曝け出すと、今月のおすすめとか本日のおすすめというものには、余った原料を使い切るみたいな目的がある。だから、セールストーク、本日はこれを注文してもらってくださいという指示が店長から出ているはずで、それなりに従業員にはプレッシャーがかかる。
販売個数も厳密に決められていたりするし(今日はこれを20個売ります的な)、個人的に販売数のノルマが課せられたりすることもあるようだ。だから、勧められたメニューは余程のことがない限り、値段に関わらず引き受けることにしている。今回は、二品も注文したのでお兄さんには喜ばれたようだ。
しかし、なぜ北海道で「鶏の串カツ」を頼んでいるのか、自分でも訳がわからなくなる。せめて豚バラの焼き鳥とか、鳥唐揚げなのに特殊名ザンギと呼ばれるものだと、それなりに納得できるのだが。

おまけに自分でたべたくて追加で注文したのが、鶏皮の酢の物、鶏皮ポン酢なので、鶏2連発になってしまった。
注文した品が届くのと同時くらいに4人連れの客が三組、6人連れが一組と一気に客が増え、店の中では大声がこだまし、追加注文するのも難しくなった。大昔の居酒屋が復活しているのだが、唯一の救いは周りが禁煙席になっていることだ。
札幌には、まだ喫煙可能な居酒屋が数多くあり、店に入る前によく確かめないと、店内が燻製工場のように煙が立ち込める状態になっていることがある。あれは、ちょっと苦しい。

居酒屋が復調したのは嬉しいが、あまりに混雑しているので、行く時間であったり、お店の環境を事前に確かめる習慣が必要な時代のようだ。ふらっと入って飲めるのも良いが、今日はこれと決めたメニューを注文するために行くのも悪くないか。とりあえず鶏の串カツはもう十分に楽しんだので、次回は大根の天ぷらを目指していくことにしよう。

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お手軽な鮨における課題と解決法

時計台の側にある広い店で食べる茶碗蒸し付きランチセット

札幌で鮨を食べたいと思えば回転寿司に行けとよく言われる。確かに、普通の鮨屋でおまかせなどを頼むよりも、回転寿司で好きなネタを食べるのが良いとは思う。ところが、市内中心部には意外と回転寿司屋が少ない。
当然、少ない店に客が殺到するのでいつでも混みあっている。では、郊外にある店に行けば良いのかというと、こちらは家族連れが多いこともあり、もっと混み合っている。個人的には店数が足りていないと思うのだ。
だから、いつも昼のピークを外していくのだが、それはそれで問題が起こる。ランチセットの中身がなくなってしまったりするのだ。特に、この店では鮨+汁物の組み合わせで出てくる「カジカ汁」が人気者で、早く行かないと売り切れてしまう。カジカ汁がなくなると普通のあら汁になるのだが、こうなるとちょっと損をした気になる。あら汁はよくできた美味しいものだが、カジカ汁には負ける。
今回はどうにかカジカ汁にありつけた。ただ、それでもまた問題が発生する。この店の汁は「大椀」なので、汁を飲むとお腹が膨れる。鮨を入れる余裕がだいぶ少なくなる。おまけにランチの時は、シャリ玉が大きめのような感じがするので、お得なランチセットを頼むと動くのが嫌になるくらいの満腹感を感じる。それはそれでありがたいと思うが、なんとも言えないバランスの悪さも………いや、文句言ってすみません。おいしいです。

セットの握りも満足のいく高品質だ。ただ、やはりコロナの後で諸物価値上がりの影響は免れていないようだ。以前食べた時のうっすらとした記憶とくらべると、イクラがなくなった。昔は典型的なお安いネタであったタコが今では高級品化してセットには入らなくなった。鯖もどうやら高級ネタに移行したようで、セット握りのネタ・メンバーはすっかり変わってしまったようだ。
それでも、お江戸で食べる握り鮨と比べると2段階くらいレベルが上であるのは間違いない。明らかにコスパは良い。混雑するには理由があるということだ。
ちなみに、最近では回転寿司でもランチセット9貫+巻物のような売り方をするので、タイミングさえ合えば、そちらもおすすめなのだが。
ラーメン一杯と変わらない値段でお手軽に鮨を食べられるのは、満腹になって動けなるとしても、やはりありがたいと思うべきだなあ。