街を歩く

大阪駅の美味いもの

JR大阪駅の開発は終わったようだが、周辺のビルも建て替えが進んでいる。大阪駅から梅田にかけては地下通路が張りめくらされていて、まるでダンジョンのようだ。以前は地下で道に迷ったら一旦地上に出て辺りを見回すと位置がわかったものだが、今ではビルがすっかり建て変わり、地上に出ても居場所の見当がつかない。

JR大阪駅前 左が大丸、右手が阪急、後ろは阪神百貨店

それでも阪神百貨店の地下に辿り着きお目当ての売り場を探し始めた。だが、売り場全体が改装されていて何がどこにあるか、さっぱりわからない。自分の記憶とは店内配置が違っている。あちこちを探し回るうちに、いきなりすごいものを見つけてしまった。

見慣れた赤い箱に入ったシウマイの横に見慣れぬ「関西シウマイ」なるものがあるではないか。以前から気になっていた、横浜崎陽軒の関西進出版だった。黄色い包装紙はシウマイ弁当専用だと思っていただけに、実に新鮮だ。

おまけに関西版シウマイ弁当は横浜版ではシウマイに使われる赤だった。なるほど、赤と黄色を逆転させたわけかと納得した。全く予想外の関西シウマイとの出会いにホクホクしてしまった。が、その後が悪い。伊丹空港に行くリムジンバスに乗ろうと地上に上がったら、なんと大阪駅前のランドマークだったビルが建て直しで消滅している。バス乗り場を探し酷暑の中を彷徨う羽目になった。おまけに、バス乗り場の案内はどこにもない。

ようやく辿り着いてみれば、従業員にそこに並ぶな、あっちに行けと追い払われた。待合室でもあるのかとまた彷徨い歩くが、そんなものは存在しない。要は工事の防御壁の横に日炙りになりながらおとなしく並んでということらしい。版バクで観光客集めるぞといっている某知事は、こうしたお粗末な観光現場の実態を知らないに違いない。いざ開幕して、クレームの嵐に会うと、またお得意の詭弁、言い訳、言抜け、責任転嫁を始めるのだろうなあ。と、熱中症になりかけて妄想しながら、バスを待っていました。

大阪の人は良い人が多いのに、大阪府の行政関係者は東京都並にクズなのだろうか。いや、大都市圏は全て、ダメな行政の宝庫かもしれない。

街を歩く

歩行者天国で轢かれそうになった

自宅近くの駅前に大型のショッピングモールが開業する。現在は開業前の告知に加えて、限定人数の事前体験、いわゆるプレオープン時の入場券配布が行われていたので、それをもらいに行ってきた。かなりの大規模施設だけに、入場制限をして営業時間を短縮した練習モードで従業員の訓練をしたいという意図はよく理解できる。
最近大規模商業施設では開業時に従業員が揃わないことが多く、全店一斉オープンではなく何期かに分けて開店して行くスタイルも多い。それと比べてプレオープンとは言いながら全店一斉に開店するのは、なんと頑張っていることだろうと感心してしまう。
開業時の駐車場動線の混乱が地域住民からの反発を招くことはすでに各地で実証済みだから、こうした限定時間開業期間を設けて、あれこれ問題点を探るのは正しいあり方だと思う。

おためし入場券をもらったあと、既存の駅ビルに立ち寄ったらプロ野球チームの健闘を祈る神社が設置されていた。今年のこのチームは、チーム創設以来の大低迷らしく、まさに緊急で神頼みすることになった模様だ。この場所には季節に応じて大型のクリスマスツリーや正月の門松が置かれているのでよく目立つ。
チームの成績が悪いと観客動員数、つまり親会社の電車乗降数にも影響するので企業グループを挙げての応援ということか。

さて、その駅ビルから伸びる古い商店街がある。入口は交番なので防犯対策はバッチリだと思っていた。この入り口交番から300mほど続く商店街は、12時から18時まで歩行者天国になる。納品の車も12時以降は進入禁止どころか、停車しているだけで怒られる。
逆に歩行者はのんびりと歩いていても事故に遭う心配はない。はずだったのだが…………

道の真ん中を歩いていたら(それでもなんの問題もないはずだが)いきなり後ろからエンジン音が近づいてくる。ギョッとして振り向いたら車が2台入ってくる。低速ではあるが止まる気配もない。ちょっと立ち止まっているうちに轢かれそうになった。
歩行者のほぼ全員が非難の目を向けている(ような気がした)にもかかわらず、歩行者天国の道路なのに侵入(進入とは言えないぞ)を止めない。一台目は春日部No.の大型SUVだった。これは間違いなく入口の交番で捕まるなと思ったのだが、なんと交番にいる警官が見逃したのか、交番には警官不在だったのか、お咎めなしで駅前ロータリーに出ていった。
その後に続いていたのが北海道東部の都市ナンバーの軽自動車で、これはさらに勇気ある行動に出ていた。なんと進入禁止道路で「駐車」して買い物をしていたらしい。ここから交番までほぼ50m。なんと勇気あるものたちよ、あるいは無知なだけかもしれないか。

何が言いたいかというと、地域のドライバーであれば当然知っている歩行者天国、進入禁止地域だが、県内でも遠隔地であったり他県ドライバーはよくわからないのだろうということだ。やはり、入り口付近には「侵入」止めの柵なりチェーンなりをつけた方が良い。歩行者天国の道で子供が轢かれたりする事故が起きる前に、ドライバーの善良さを信じるのはやめようということだ。これは商店会のお仕事だろう。

もう一点、フライドチキン屋の店長に言いたい。12時過ぎに店の前に車を止める客がいたら注意しろよと。それが社会市民の義務というものだろう。社会に貢献できない店長は、COMライセンス剥奪されても文句は言えまい。と、元フライドチキン屋従業員として苦言申し上げます。

街を歩く, 食べ物レポート

夏の終わりの十徳

久しぶりに新宿で知人と会うことになり、あれこれ行く店を考えてみたのだが、やはりいつもの居酒屋を選んだ。新宿には東西南北(笑)に好みの店があったのだが、コロナを境に古い店はどんどん閉まってしまい、今では片手で足りるほどの店しか営業していない。
西新宿ではこの店ともう一軒、古い焼き鳥屋くらいだろう。歌舞伎町の中はもはや別世界だし、東口にある新宿アルタ近くの店も長い間休業していた。3丁目で行きつけの店は随分と閉店してしまった。ああ、残念。

さて、この日楽しみにしていたのは「トマトのお浸し」だった。実はこれが食べたくてこの店にしたと言っても間違いない。トマトはすでに通年商品だが、なぜか夏になるとあちこちの店で「トマトのお浸し」をメニューに追加してくる。
湯むきしたトマトを出し汁につけただけというシンプルさが良いのだ。トマトは生食も良いが、出汁との相性も良いので、一人でこれ一個くらい食べてしまう。酒の肴というよりサラダの一種だろう。

マグロのたたきというのは珍しいが、個人的な感想を言うと、これはたたきではなくローストマグロではないかなと思う。カツオのたたきは、カツオ特有の血の味、ヘモグロビンの味?を和らげる。ただマグロはカツオよりマイルドなので、表面を炙ったくらいではあまり味の変化はしないように感じる。まあ、普通に美味しいが逸品と言うほどでもないか。

カンパチだったかシイラだったか、魚のフライはごく普通にうまい。魚は下味をつけたものをあげるとなおさら旨いのだが、今回の下味は微妙すぎてよくわからなかった。でも、美味い。白身魚のフライにタルタルソースをかけて食べるのよりもはるかに美味い。(個人的感想です)

冷やしワンタンは秀作だった。冷たいワンタンを濃いめのツユにつけ食べる。実に好みであった。夏らしい涼しげなメニューだ。これが餃子だとちょっと違うなと思わせるので、やはり料理人の腕前をいうものだろうか。ワンタンのツルッとした食感が素晴らしい。まさに夏の一品だった。拍手。

夏野菜のサラダは辛めの中華ドレッシングが良い仕事をしていた。添えられていた揚げワンタンのクリスピーなカリカリ食感が爽やかな感じを増幅させる。しゃきっ……と、ぱりっ………が合わさったサラダで、味というより食感で楽しませる一品だ。

やはりこの店は料理が素晴らしいものだらけだが、日本酒と合わせた時の仕立てになっている。料理好きの知人友人を連れて行くのも良いが、やはり一人で行ってチビチビぬる燗の日本酒を飲む方がもっと良い使い方な気がする。

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サイゼリヤのゴージャスランチ

たまに肉を食べたくなるとサイゼリヤに行く。コスパが良いということもあるが、単純にサイゼリヤのハンバーグがうまいと思うからだ。肉肉しいという感じがする牛肉ハンバーグが好みだが、ランチセットに出てくる合挽肉のハンバーグも捨てがたい。ただ、合挽肉ハンバーグを食べたければ、びっくりドンキーの定番なので、そちらに行くのも良いのだ。牛肉ハンバーグであればサイゼリヤ一択になる。他のファミレスや肉食堂のハンバーグを鎧袖一触する優れものだ。
豚肉生姜焼きという庶民的な肉料理も飯にはよく合うが、肉だけ食いたい気分の時はハンバーグがよろしい。そんな「肉食べたい欲求」に追い込まれて店内に入ると、メニューを見てちょっとだけ気分が変わる。急にエビが食べたくなったのだ。
昔はサラダのトッピングに使われていた小エビが、最近は単品で食べられるようになった。甘めのドレッシングがうまい。イタリアンなのにワカメが使われているのがちょっとおかしみがある。前菜というより副菜という感じの量だ。

えびのついでに冷たいチキンを頼んでみた。ただ、これは完成度がエビに負けるなあ。普通に美味しいチキンだが、ドレッシングをもう少し強めないと自分には薄味すぎる。この辺り、どういう仕立てにしたいのかもよく見えてこないので、あまりに普通な感じがする。自分のうちで食べられそうな存在感しかない。
そこで、サイゼリヤ特製の赤くて辛いソースをかけて食べてみた。正解だった。辛いチキンは美味い。最近のサイゼリヤは「セルフ混ぜ・味変」推しだから、こういう商品を登場させたのかもしれニア。

ハンバーグには目玉焼きがのっている。いかにもサービスですという感じが素敵だ。半熟の黄身を肉と合わせるとこれまた美味い。ポテトとコーンの付け合わせはハンバーグの定番みたいなものだが、この量もよく計算されていると思う。400円で与える満足感としては、日本の有数外食チェーンの中でダントツ、群を抜いたトップだ。某ハンバーガーM社も普及品ハンバーガーではこのレベルに遠く及ばない。ブランド代表商品のBigMですら、このワンプレートハンバーグには負ける。ましてやフライドチキンや牛丼では敵うはずもない。
ただ、この手のコスパの良い店は絶対的な客数が必要なので、地方都市ではなかなか展開しずらい。首都圏や関西圏では各駅停車に近い密度で店舗が配置されているが、地方都市になると大きなショッピングモール、あるいはせいぜい駅ビルにしか出店していない。言ってみれば地方格差のある都会型ブランドなのだ。だから、地方都市での密度を上げるより国外での展開を選んだグローバル企業でもある。
ファストカジュアルの本場、アメリカ西海岸あたりで展開すれば、抜群の戦闘力を誇りそうだがなあ。なぜか、ユーラシア東岸が主力の展開地だ。

この三皿注文してほぼ千円、休日のランチとしてはあまりにゴージャスだった。

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新宿中村屋の肉まん

新宿中村屋といえば、印度カリーと思い込んでいたが、ちょっと調べてみると色々な商品を販売している。というか、歴史的に色々な商品を全国に先駆けて投入してきた進歩的企業だったのだ。お見それしました。
その中村屋の肉まんを買ってみようと高級スーパーに出掛けてみたら、肉まんとあんまんのセットで売られていた。自分としては肉まんオンリーで良かったのだが、セット販売では仕方がない。
それにしても、包装に載っている肉まんと豚まんの写真が斬新だった。饅頭を真ん中から割って中身を見せるという構図は初めて見た。うーん、なんか饅頭っぽくないが。

饅頭は、一個ずつ袋入りされていて、肉まんとあんまんは個包装の色違いで区別がつくようになっている。
完全に電子レンジ対応なので、使い勝手は抜群に良い。30秒ほどのレンジアップで温度ムラもなく熱々の饅頭に仕上がる。

温めた肉まんを割ってみると、幾分皮が厚めなのがわかる。皮自体が甘めの味付けで、肉まんの濃い味(塩味)とのバランスが良い。これまで食べてきた肉まんを比較して、バランスの良さという点では一番良いかもしれない。
老舗の肉まんやでは皮は薄味、アンも薄味な傾向にある。また、量販店で売られている値段が安い物だと皮の比率が上がり肉肉しさが薄れる。その中間点的な仕上がりをしているのがこの肉まんだった。
老舗の手作り(たぶん)とは異なり、機械による量産型だとは思うが個人的には一番好みだ。手作りが一番うまいというのは、現代のおとぎ話でしかない典型だろう。
ちなみにあんまんは、レンジアップすると中のあんこが火傷するほど熱くなるので要注意だった。

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夏の終わりに冷麺 Part3

今年の夏はあちこちで冷麺を食べた。冷やし中華とは違うさっぱり系の冷たい麺が受け入れらたということだろう。たまたま入ったファミレスでも冷麺が夏メニューとして登場していたので、早速試してみることにした。
おそらく今年食べた冷麺のベストだと思う。麺とスープ、どちらも冷麺らしい。太めのもちもちとした歯触りの麺と、コクのあるすっきりとしたスープのバランスが良い。トッピングは冷麺的というより冷やし中華的だが、お決まりのキムチが多めに入っているのが良い。
できればもう少し麺量を増やして欲しいが、ラーメン屋の冷麺よりは仕上がりが良いようだ。実はこの後にパフェを食べようと思ったのだが、店内が昼どきで満席だったので諦めた。

そのファミレスの隣にはコンビニエンスストアーがあり、そこで冷たいアイスクリームでも買おうとしたのだが、この夏のイチオシはスムージーでこれも良いかなと思った。が、やはりお値段がネックになる。コンビニでこの値段を払うのはどうにも抵抗があり、ついついいつものガリガリ◯にてがのびる。そう言えば、なぜかこの店は夏の絶対定番、スイカバーが置いていなかった。なぜだろう。もう今年のスイカバーは終了なのだろうか。まだ30度越えの暑い日が続いているので、ぜひスイカバーを所望したい。

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ドローンの視察

仲良く付き合っている知り合いがドローンの会社を立ち上げた。北海道で農業支援の事業をするということで、面白い話だといつも近況を聞くのが楽しみなのだが、今回はドローンのデモフライトを見せてもらえることになった。自宅からほど近い場所だったので、いそいそと出かけた。
ドローンの展示会には何度か行っているが、実機が飛ぶのを見るのは初めてだった。見た目の感想としては意外と華奢だなという感じがした。ドローン会社の方が一人で持ち運びできるくらいだ。ただ、これに農薬や種などを空中散布するため「ブツ」を10kgほど積み込むので、それは後から積み込むことになる。

あれこれとセッティングをした後で飛行開始。予想以上の爆音で、これでは隠密任務は難しいだろうと思う。農場で牛などが近くにいるろ暴走を始めそうだ。実際に、十勝では夕方に牛を厩舎に追い込むのにドローンを使っている。牧羊犬より優秀らしい。
プロペラが巻き起こす下向きの風、ダウンウォッシュも想像以上で、下が地面であれば砂埃が舞い上がるレベルだった。同行した専門家によれば、プロペラの形状や材質によってもう少し静かなものもあるそうだ。
事前に地図に合わせて飛行経路を設定するので、目視で手動運転する必要はないらしい。その方が散布むらも少ないのだそうだ。方向転換の時には、軽く傾いたりするのは、よく見るヘリコプターの画像と同じだった。(当たり前だなあ)

値段を聞くと機種にもよるが、最低100万円くらいらしい。確か自衛隊の戦車弾が一発これくらいの値段だったと記憶している。となると戦車で一発打つのとドローンで攻撃するのはほぼほぼ同じお値段となる。遠くウクライナで、家庭の内職レベルで戦闘用ドローンを大量生産しているという意味がよくわかる。
ドローン製造では大陸の国がほぼ独占しているらしいが、いざカマクラ的な事態になるとウクライナのようにガレージ工場で大量生産できるのだから、これは貧者の核兵器並みの軍事革命ではないのか、などと農業ドローンを見ながら思っていた。
ところが、今朝のネットニュースではドローンにテルミット(焼夷剤)を積んだものが、対ロシア戦で活躍していると報道されていた。貧者の核兵器はすすでに実用化されている。2-3年もすればRX-79とかMS-08とかいう形式番号で、黒い三連◯とか赤い稲妻とか白いやつとか呼ばれるようになり、空飛ぶドローン母艦が出現し……………が実現しそうなのが怖いなあ。

ちなみにトヨタとかホンダの最新鋭工場を改造したら日産1万機くらいは楽勝で製造できそうだ。国産GPSとの連動をとれば、精度数cmでのピンポイント移動が可能だし、国産の携帯キャリアの電波が届くところでは、完璧な制御が可能だろう。まさに国土防衛の切り札的兵器だが、自衛隊は米国製大型攻撃ドローンの研究しかしていないような気がする。
ドローンについてはもう少し研究してみようかな。

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夜の新宿で

正面が歌舞伎町タワー

久しぶりに夜の歌舞伎町を歩いたら、なんと旧コマ劇場前、現在のトー横が防護策で隔離されていた。一連の新宿騒動、つまり家出少女のような行き先のない子供達を救護する活動とそれに対する反対運動や、この広場で屯していた若者が起こしたあれこれの事件対策として、柵で囲って誰も入れない(入れないことはないらしいが)という、極めて分かりやすい日本的な対策が取られていた。
確か都知事選の間もこの辺りの治安維持みたいな話が出ていたように思うが、新宿歌舞伎町はどんな規制をしても必ず裏を掻い潜る奴が出てくるし、弱いものを助けるという名目で荒稼ぎする、いわゆる貧困ビジネスを企む奴もこれまた多い。抜本的対策を取るなら、歌舞伎町全域を公園にでもして真っ平な無店舗地帯にするしかないだろう。そんなことができる都知事などいるまい。だから対策はいつも取り繕うだけになる。

そして、その囲いのある広場の横では路上で爆睡している方もいた。誰一人声をかけようともしないが、それが新宿というか大都会らしい光景だろう。下手に手を貸せば最後まで面倒を見るハメになる。例えば救急車を呼ぶとすると、救急車が駆けつけた後に事情説明をしなければならないし、とても時間と手間がかかる。(実体験で確認済み)
警察を呼んだとしても、自分の携帯電話番号が記録され、やはり面倒なことになる。(事後処理に付き合わされる)
新宿歌舞伎町は、おそらく10mおきに防犯カメラが仕掛けられているので、何かあった時には画像記録が残っているはずだ。だから、こうして道で寝ている人も、それなりに安全と言えば安全なのだろう。夏の終わりとは言え気温は夜でも25度近くあるし、北海道薄野の冬のように凍死する危険もない。終電までに目が覚めればとりあえずおうちには帰れるだろう。経験的には、30分ほどすると、路上睡眠者のほとんどはいなくなっている。路面の冷たさで目が覚めて帰るのだろう。


というようなことをみんな考えていると思う。ちなみに土曜の早朝であれば、この手の爆睡人種は新宿のあちこちにいる。渋谷では目抜通りで倒れている(?)こともあるので、都会ではありふれた光景なのだ。ホームレスが追い出されていなくなった街で、なぜか路上睡眠者が増えるのは21世紀的な面白い現象かもしれない。

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五十番 まんじゅう Part2

五十番の饅頭はどれも大ぶりでずっしりとする重さがある。ただ、チャーシューマンは二回りほど小さい。皮とアンのバランスのせいだろうか。個人的にはこの味付けの濃いチャーシューを使った中華まんは好物だ。アンの味があまじょぱいのが良いなあと思う。
肉まんでは筍などがコリコリとした固めの食感で楽しみを加えてくれる。チャーシューマンはチャーシュー自体の固さが、その食感の変化をもたらしている。
実は、この濃い味の方が肉まんよりも皮とのバランスが良いと思うのだが、ひょっとするとチャーシューマンだけ別製の皮なのかもしれない。そう思わせるほど皮とアンのバランスが良い。小ぶりなので、もう一つ食べたくなる。

皮の頂上部が弾けているのが美味さをそそる

二つ目は今まで食べたことのなかった緑色の饅頭で、ニラとエビの饅頭だった。皮の緑色はニラ由来のようだが、食べてみるとあまりニラは感じない。ただ、緑色の饅頭は食欲が湧かないかと思ったが、意外とそうでもない。おそらく世の中に大量に出回っている「抹茶製品」のおかげで、自分の中の食べ物と色の関係が少し乱れているようだ。

レンジアップしてから中を割ってみると、中身も緑系の色彩となっている。これもニラによるものらしい。食べてみると、確かにニラっぽい味がするし、エビの食感も楽しい。ただ、どうも味がぼやけている感じがするのは、強烈なニラの匂いを期待しすぎたせいだろう。
自分の中では、ニラレバ炒めとエビチリが合体したようなイメージがあったが、食べてみれば優しい味付けで、ほんのりとニラ、食感がえびのぷりっとした感じという、高度な芸術的バランスだった。もっと粗野な味付けでも良いのだが、やはり緑の食べ物はお上品になるらしい。

五十番の饅頭はラップで個包装になっていた。昔は経木で包まれていたような記憶があるから、いつから都会的な個包装に変わったのだろうとちょっと不思議になる。

大判の肉まんも美味いが変わり饅頭も捨てがたい。老舗の力というやつか。

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館山でパン屋に行く

館山駅に着いた時はそれなりに疲れていた。首都圏でも西の果てに近い場所にある自宅から、南の果てである千葉県房総半島の先端付近まで列車の旅をしてきた。時間だけ考えると、新幹線であれば広島くらいまで行ける。東北新幹線であれば函館まで行ける。飛行機であれば沖縄の離島に行ける。そんな長距離移動をTシャツ・短パン・サンダルでこなしてきた。日帰り旅行というにはちょっとハードルが高い。
駅にいた子供連れのファミリー旅行者は、海外旅行にいくのかと言いなくなるほどの大きなスーツケースを持っていた。やはりリゾート地なのだ。駅を降りたら楽器を抱えた大学生の集団がいて、どうやらクラシック演奏をする学生の合宿らしい。
聞き慣れない外国語を話す若者も混じっていたから国際交流絡みの合宿のようだ。この暑い夏の日本に外国からわざわざやってくるとは、音楽やるのも大変だなあと妙なことに感心した。

駅の隣にあるバスの待合所で、これまたお約束のご当地キャラに出会った。と思ったら、家に戻って調べるとアニメキャラで、地球外からの侵略者と第二次世界大戦当時の航空機(のようなもの)で戦う乙女の話だった。
なんだか、大洗を舞台にした学園戦車戦ものを思い出す。館山には自衛隊のレーダー基地があるし、対戦前は航空基地があったはずだから、「航空軍都」と言っても良いのかもしれないが、キャラが乙女だからなあ。
原作者というか設定者の趣味が(軍オタ的)爆発したストーリーみたいだし。当時は関連グッズも発売されたのだろう。ただ、今ではすっかり館山駅は静かなものだった。

その戦乙女キャラにお出迎えされたバス待合所から歩いてすぐのところに、これまたシックなパン屋がある。本郷中村屋(その後、移転して新宿中村屋になる)で修行した方が、当時の避暑地館山に出した店とのこと。昔ながらのパン作りをしているらしいときいて、館山に行ったらぜひ訪れてみたいと思っていた。しかし、今の気温を考えると海沿いとはいえ、ここが避暑地になるのだろうか。勝浦は海流の影響で30度を超えることはないと聞いたが。


その念願の中村屋で、これまた念願だったあんぱんを手に入れた。クリームパンがおすすめらしいのだが、手に取ったらずっしりと重い特選あんぱんにしてしまった。
ちくわドッグやイカ天ドッグなどみたこともない調理パンがあり、このパン屋は何度かたずねてみたいなと思ったのだが、再訪するのに館山は遠すぎる。またいく機会は、あるかなあ。