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回転寿司屋のご当地メニュー

最近は札幌に行くとこの店を使うことが多い。昼には長い行列ができる人気店だが、2時半近くであればあまり待たずに入れる。客層はほとんどが観光客のようで、外国人比率も高い。

全国チェーンのメニューとは随分違っている。お江戸の店ほど鮨ネタにバラエティーはない。が、ご当地限定と言いたいネタも多い。あぶらがれいなど、北海道の一部でしかみられない。紅鮭すじこはイチオシのメニューだが、これは年々高級化しているのが悩ましい。

北海道限定ネタとは言わないが、やはりうまいのがイカだ。タコの頭を食べるのは、どうやら北海道だけらしい。アマダレをつけて食べるのがよい。ちなみに油がレイは左下だ。

個人的な大好物はサバの巻物で、ガリと合わせてある。これだけ5本くらい注文しておしまいにしても良いくらいの好物だ。
ご当地巻物は色々とあるが、仙台で食べた筋子の巻物と、このサバ巻き、そして高知名物、カツオニンニクの土佐巻が日本三大巻物の巨頭だと思っている。

メニューを見ても中身が想像がつかないものも多い。いかげそには、わざわざアマダレ付きとあまだれなしがある。いか耳ゆず塩など、これもあまり見かけないが、イカの耳を鮨ネタで食べる地方は北海道以外ににあるか? 記憶にない。
ツンツン松前漬け軍艦は、松前漬けに山わさびを乗せたものだろう。回転寿司だから味わえるご当地ものだ。

一番好きな寿司ネタは ゲソ

げそのあまだれ付きはお江戸でも食べることができるが、なぜか北海道で食べる方がうまいと思うのは、舌の勘違いだろうか。今度は、いかげそとサバ巻だけちゅうもんしてやろうかなあ。

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高みから覗く札幌都心部

札幌市役所の最上階は展望台になっている。たまにここに来て札幌の街を見渡すのだが、初めて来た頃は(随分と昔だ)北側、札幌駅方向に高いビルがなかった。今では視界を遮る高層ビルが(タワマンも含めて)随分と増えたものだ。

その市役所屋上からは例の日本三大がっかり名所、時計台を見下ろすことができる。この角度から見れば、時計台が周りをビルで囲まれていることが見て取れる。がっかり名所と言われるわけもよくわかるだろう。
もう一つの札幌名所、クラーク先生像の前は羊が戯れる大牧場が広がっている。というか野原なのでビジュアル的に優れている。最近のテレビ番組ではクラーク先生が時計台になり代わり、すっかり札幌のシンボルになっているが、こちらの方が北海道らしさを感じられると言うことだろう。ただ、札幌は200万人都市なので、都心部は人口が稠密な住宅地が連なっている。実は野原は例外的な場所なのだけれどね。

その札幌市役所屋上の一階下にレストランがある。中華料理がメインになっているのがちょっと意外だが、お値段は明らかに町中華レベルより低い。極めて穴場的場所だ。市役所の営業時間しか運営されていないから、夜の利用はできない。しかし、ホテルのスカイラウンジ的な利用は可能だろう。窓の外に広がる風景は札幌市東部と南部で、この方向には高層ビルが少ないから、地平線までしっかりとみえる。

このほろ酔いセットは実にお得なお値段で、午後の一人飲みにはぴったりだ。この日は地下の食堂でラーメンを食べてしまったので、チャレンジはできなかった。次回は2時過ぎ(昼のピークが終わり席が空いている)に来て、ほろよいセットに中華単品、多分エビチリとか酢豚とかを頼むことにしよう。
役所飯はたいていが地下の隅っこに店があるのだが、この札幌市役所は民業を圧迫するほどの素晴らしい立地でありながら庶民の懐に優しい値段だ。この格安値段を是非とも維持しながら札幌市民+国内観光客の憩いの場であってほしい。間違っても海外サイトに紹介されたりしないことを祈ろう。


ちなみに、食券販売機はかなりレトロなものなので、インバウンド客にはハードルが高いと思う。念の為付け加えておきますよ。

街を歩く, 食べ物レポート

山賊焼という唐揚げ

新宿にあるお気に入りの洋食屋で、ランチメニューの中に気になる一品があった。山賊焼というもので、長野県松本、塩尻周辺の郷土料理だ。焼きとは言っているが、実際には唐揚げだ。ニンニク醤油の濃い下味がついた、衣がカリカリの唐揚げだ。熱々を食べると、いかにもスタミナがつきそうな(昭和的発想だ)ニンニクガツン系の味がする。油とニンニクは実に相性が良い。今風の流行りであればこれにタルタルソースをかけ、より濃厚化させそうだが、この店はストイックに現地風の体裁を守っている。これはポイント高い。
横についているのはオマケの白身フライだが、こちらも自家製らしきタルタルソースにつけて食べると感動するうまさだった。山賊焼がホームランバッターだとすると、白身フライはスマッシュヒットを重ねる技巧派バッターという感じだろう。

そして、このランチメニューは丼飯と味噌汁がついてくる定食屋スタイルだ。ただ、この店は洋食屋であり定食屋ではない……………はずなのだが。新宿歌舞伎町界隈でこのような店はすでに奇跡に近い。小洒落たカタカナ名のレストランは多いが、どこもお値段はこの店の二倍から三倍になる。
和洋中取り混ぜたメニューが並ぶランチは、昔のデパート大食堂のメニューラインナップに近い。そのあたりが懐かしさを掻き立てると言えばそうかもしれない。

内装はシックなもので、窓が大きいため店内は明るい。薄暗い店が好きな客にとってはちょっと眩しすぎるかもしれないが、窓際のカウンター席では食事を終えた後に本を読んでいる人もいた。確かに読書には向いた明るさだろう。
これくらいの明るさの喫茶店があれば嬉しいのだがなあ、などと思いつつ丼飯を完食して身動きが取れなくなった。どう考えても和風ファストフード店よりコスパが良い。次回はもう少しレトロな定食、ではなくランチセットを注文してみよう。

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札幌で一番有名な蕎麦?

ゴマが練り込まれたゴマ蕎麦はめずらしい

学生時代から通っている蕎麦屋がビルの建て替え工事などで次々と閉店していく。残った店を訪ね歩いて食べるというなんとも情けない状態が悲しい。
ただ、店が減っているのは蕎麦屋だけに限らない。札幌都心部はビルの建て替えが一気に進んでいるので、新築ビルには新しいレストランが入居する。その一方で昔から続いていた店は代替わりすることもなく閉店していく。いと哀れなり………なのだ。
札幌市内のどこにでもあった大衆居酒屋「つぼ八」は全く見なくなった。そもそも大衆居酒屋自体が消滅の危機だ。ラーメン屋も一時期は街中ではすっかりなくなっていたが、最近は狸小路を中心にラーメン店復活の機運がある。これはありがたい。
こじんまりとした鮨屋の路面店もめっきり減ってしまったが、新興の鮨店がビル内に出店している。これは新陳代謝と考えるべきなのだろう。

残念なことに蕎麦屋は一方的に減少している。これも時代の流れと諦めるしかないようだ。それでも、昔懐かしの蕎麦屋を訪ねて昼下がりの蕎麦を楽しむ。昼時の混雑時は外すようにしているが、蕎麦屋が減ったせいか午後遅くまでそれなりに混み合っている店も多い。

いつものもりそばを注文し、するっと啜って蕎麦湯で一息という蕎麦の楽しみ方は、もはや文化的活動かと思うほどだ。お江戸のこだわった蕎麦屋は実に面倒臭いと思うことが多い。なので、札幌の大衆食堂的蕎麦屋が妙に心地よい。
昭和レトロを楽しむ若い衆にも蕎麦好きがたくさんいてくれると、蕎麦屋も生き延びられそうなのだが……………

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本当のししゃも

北海道人には常識かもしれないが、一般的にスーパーなどで売っている子持ちししゃもは「カラフトししゃも」あるいは「キャぺリン」というししゃもとは別の魚だ。
本物のししゃもは苫小牧近くの太平洋岸、あるいは釧路付近で獲れる希少な魚だ。昔はガンガン(一斗缶)に山盛りにされて売られていたそうで、貧乏人の食べ物だったらしい。
母親が樺太の住民だったのだが、幼少時のおやつは浜に干してあるししゃもを勝手にとって食べるか(どう考えても窃盗のような気がするが、子供だけに許されていたらしい)、海に入ってウニやホヤを自分で獲っていたそうだ。まさに、樺太ワイルドライフではないかと驚いたことがある。そのワイルドなおやつ、ししゃもも、うにもホヤも、全て超がつく高級食材になってしまった。
この季節になると軽く炙ったししゃもが食べたくなるが、ひと串の値段を見ると到底手が出ない。ししゃもの隣に並んでいる「コマイ」であればなんとかなるが、この安い方のコマイも記憶にある価格からするとすでに五倍ほど値上がりしているのではないか。そのうちコマイも買えなくなりそうだ。
ちなみに、ししゃもの世界は男尊女卑ではなく、「女尊」男卑なメス社会なのだが、このオス・メスの値付けを見ると、多少ながらオスの地位が向上したようだ。昔はオスの値段がメスの半額以下だったような気がする。
まあ、人間社会も最近では男性の劣化が激しいから、シシャモ業界のように「オスはダメ商品」なので安売りという時代が近づいている。現在のジェンダー問題は男女間の不公平、不公正の排除だと思うが、近い将来起こるのは、弱小し劣化した男性の保護みたいな話になりそうだ。「こんなダメ男でも、とりあえず生きている以上保護してやるか」とか、「こんな使えない男にも生存権は認めてやらなければならない」みたいな逆ジェンダー問題になり変わるだろうなあ。

「下がり続けた底辺層である男性の地位向上」なんてテーマが2030年代に世間を賑わすのだろうか。まあ、そんな社会の方が平和で良いと思いますけどね。

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すすきののパン屋

テレビでよく見る「薄野」の象徴、ニッカウイスキーの看板があるビルは、ススキの交差点の斜向かいから撮っている映像が多い。それをちょっと変化したアングルで撮ってみた。これはビルの西側から煽り気味で撮ったもの。
この撮影ポイントはススキノビルの広告看板が映り込まないのであまり使われないようだ。そのススキノ・ランドマーク交差点に新しくできた商業ビルは人手不足のせいもあり、テナント店舗が一斉に開業せず、何段階に分けてオープンしていたが、ついに全ての空きスペースが埋まったようだ。そこで地下から高層階のシネコンまで順番に眺めてきた。
シネコンは札幌駅の駅ビルにもあるので、札幌都心部はススキノとサツエキの2拠点に映画館ができたことになる。さて、典型的な飲屋街ススキノで昼の商売はうまくいくのだろうか。

そのススキノ新商業ビルからバブルの頃にできた観覧車付きのビルをのぞいてみた。札幌都心部はバブルの後遺症で30年以上ビルの建て替えが止まっていたが、ここ数年一気に古いビルが建て替えられた。メインストリートは一新された感がある。が、薄野界隈は全くと言っていいくらい変わりがない。古いビルが立ち並んでいるし、そのほとんどが築50年を超える。
この光景はバブルの頃どころか、1970年代後半からほとんど変わっていないと思う。

さて、ススキノ新商業ビルの中に札幌でも名が知られたパン屋の新店が開いた。他の店と比べると、並んでいる商品が違う。そもそも、値段が5割ほど高い。店名は同じながら別のコンセプトとして開業したようだ。
この地域特有の客層、夜のご商売に合わせて調整したのかかと思ったが、どうやそうではないらしい。この商業ビルの高層階はシネコンだが、そのもう一段上の階は、そこそこのシティーホテルになっている。そして、そこには大量のインバウンド客が宿泊している。どうもビル全体が、インバウンド対応になっているらしいのだ。中層階にあるフードコートを見てもテナントミックスがどう見ても異様だと思う。北海道らしさ「推し」ではない。ローカル感が薄い。地域の名店は呼び込んでいないようだ。
まあ、フードコートは通常2年も経てば半数は入れ替わるから、実情に合わせて変化していくとは思うが。今は、外国人から見た日本食的な組み合わせとでも言えば良いのだろうか。
当然、地下にある食料品売り場、飲食店も似たような匂いがする。

まあ、それでもPOPは日本語オンリーなのだから、自分の勘繰りすぎかもしれない。しかし、「お濃ーい、ほうじ茶」って、「おーい、〇〇茶」と似すぎていませんかねえ。こうした、ちゃめっ気のあるコピー、嫌いではないが……………
ほうじ茶クリームパンって、どんなあじなんだろうなあ。

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コロナの後始末

立ち食いそば ワンコイン時代は過去のものになったのだな

コロナの絶世期、銀座を歩いても全く人出がなかった頃に、神田から秋葉原まで歩いたことがある。銀座にも人がいないのだから、当然のように神田も、秋葉原も人の気配がなかった。その時期、サラリーマンを主客層にしていた業態はどんどん潰れてしまい、その典型が立ち食い蕎麦屋だった。
チェーン店も随分と閉店したようだが、個人店は店主が高齢になっていたりすると完全閉店になった店が多い。
今の人出が復活した具合を見れば、もう少し頑張れば良かったと思う元店主もいるかもしれない。ただ、人出が戻っても人手不足は変わらないし、原材料の高騰を考え合わせると商売としては難しい時期だろう。
個人的に思うことだが、財務省が目標としていた緩やかなインフレなど夢物語でしかなかった。愚か者の戯言というところか。そんな夢物語は起きず、コロナ収束と歩調を合わせるようにオイルショック期に似た急激なインフレで国民がダメージを受けただけだった。おまけに安倍政権後のボンクラ内閣は過度な円安を放置し、大企業の決算は良くなったが輸入に頼る個人消費物資の暴騰を招くだけ。無能で無様な内閣がよくあれだけ延命できたものだ。
インフレで潤うのは消費税で大儲けする財務省だけだ。個人的には大局感を持てない財務省は解体して、真・財務省でも作った方が良いと思う。

超絶的に大きいかき揚げを久しぶりに食べた ごちそうさまでした

サラリーマン向け外食激戦区である神田で、立ち食いそばのチェーン店に久しぶりに入った。このチェーン店は蕎麦がうまいと思っていたのだが、どうも味が変わっている気がする。蕎麦の原料、蕎麦粉と小麦粉がほぼほぼ輸入商品であり、ここしばらくの円安、それに由来する物価高の影響をもろに受ける。おそらく値上げする前に相当な努力をしたのだと思うが、同時に蕎麦の仕様をいじったのかもしれない。
個人的な舌の感覚なので定かではないが、ここのそばに限らずあちこちの食堂や麺屋で商品の味が変わっているのは間違いない。これもコロナの後遺症だと思うが、財務統計などの政府調査・資料には、こんなことは絶対に書かれることはないのだよね。蕎麦が「高くて不味くなった」など書かれた分析を読んでみたいものだ。

ただ、コロナの後遺症で良くなったこともある。席の間隔が広くなったり、通路幅が広がって歩きやすくなったりしている店も多い。トイレの改装もコロナの頃にはよく行われたようだ。人生万事塞翁が馬ともいう。ビジネスでも悪いことの裏側には良いことがあったりするので、そちらもしっかりと評価しないとねえ。ただし、財務省は対象外だ。

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大通公園界隈を歩く

10月も後半になると寒い日があるはずの北の街だが、なぜか上着一枚で歩けるほどの暖かさ?だった。自分の記憶にある季節感とは一ヶ月ほどずれている。体感的に地球温暖化を感じる季節とも言える。もっとも、今では北海道でも夏のエアコンは常識になりつつあるらしい。つまり夏はもっと気温上昇が激しいということだ。
それでも、この時期に半袖で歩いている男女を見るよギョッとするが、どうやら日本人ではないらしい。やはり体感温度は、それぞれの住む国によって違うのだろう。

札幌でいちばんのランドマークだった4丁目プラザ、通称ヨンプラの建て直しが最終段階に入ったようだ。年初は立ち上がってもいなかったはずだが、今では外壁工事に入っていてビルの姿が見えてきた。
以前のビルより階数が増えているようだが、あの怪しい小間割のマイクロ店舗が並ぶ空間は再現されるのだろうか。なんとなく全国チェーンが鮨詰めになった面白くないビルになりそうな気がする。

大通公園南側の繁華街をぐるっと定期巡回をした後で、いつもであればススキに近くにある蕎麦屋に行くのだが、今回は気分を変えて札幌市役所の地下食堂に行った。前回は昔懐かし風のカツカレーを食べたが、今回は定番の醤油ラーメンにしてみた。
トッピングを見ると昭和50年代で時間が止まっているような、昭和チックなものだ。特に赤い渦巻きのナルトとお麩が素敵だ。
食べ始めると、ちょっと伸び気味の麺と化学調味料がガツンとくるスープに感動した。どうも、札幌市役所の中でタイムスリップしたような感覚になる。確かに昭和中期のラーメンはこうだったと感じる。これは北海道天然記念物とか、北海道文化遺産に認定しても良さそうだ。となると、次回は必ず味噌ラーメンを食べてみなければいけない。追加は、もりそばだな。

大通公園周辺はこれまで見逃してきたレトロスポットというか、無関心だった「むかしのままの面白い場所」がまだまだありそうだ。そう言えば、三越の大食堂が改装した後の高級食堂も行ったことがなかったなあ。

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久留米で朝カレー

久留米に来たのは10年ぶりくらいだろうか。久留米の有名なパンを買おうと熊本出張の帰り道で立ち寄ったことがある。そのパン屋はすでに廃業してしまったようで、ちょっと残念な気分になった久留米再訪だった。

久留米といえば豚骨ラーメン発祥の地だっだはずで、JR駅でもご当地キャラがラーメン推しだった。実はJR久留米駅でおりたのは初めてだった。新幹線も止まる大型駅だが、久留米の中心地はどうやらこちら側ではないらしい。

JR久留米駅からバスで西鉄久留米駅へ向かう。その途中が、いわゆる官庁街、ビジネス街という感じでビルが立ち並んでいた。西鉄久留米駅に近づくに連れて、飲食店や商業施設が増え始める。西鉄駅前は大繁華街だった。
駅前から伸びるアーケードはすこぶる賑やかで、駅周辺を歩きまわった。漏れ聞こえる歩行者の会話に「ああ、異郷に来たなあ」という感じがする。西国の言葉、特に九州の言葉は異郷感を強き感じる。テレビ番組などで聞く九州の言葉は、生まれ育った北の地と全くイントネーションが違う。それを生で聞くと一段と印象が変わる。リアルな言葉はインパクトが強いのだな。

本格的なスパイスカレーで驚いた

その久留米の朝食がカレーだった。確かに朝カレーはありだと思う。朝からスパイスで体が活性化されるのは良いことだ。ただ、これはやはりちょっと意外感がある。本格的なスパイスカレーで、食べた感想は素直に美味いと思ったのだが。
異郷の朝飯という言葉が浮かんできた。九州は憧れの地ではないが、まるでびっくり箱を開けるように楽しい場所だと思う。福岡のような巨大都市ではなく久留米や熊本や鹿児島のような中規模都市ほどびっくり感を楽しめるような気がする。まるで「ひとりケンミンショー」をやっている気分になるのだよね。

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鳥栖の駅そば

最近、駅そばに凝っている。

長崎本線と鹿児島本線がつながるところが鳥栖駅で、乗り継ぎの待ち合わせをしているとホームにある蕎麦屋に気がついた。営業時間を確認してみたら、なんと昼しかやっていない。駅そばのかき入れ時は朝だと思っていたが、どうもこの土地ではそうでもないらしい。確かに、この駅で長崎方面に行く、あるいは久留米方面に行く乗り換え客は多いようだ。おまけに乗り継ぎにはそれなりの待ち時間がある。大都市のように待ち時間数分で接続しているわけではない。だから、昼飯の時間が商売になるということだろう。ただ、夜はどうなのだろうか、という疑問も湧いてくる。夜の乗客は空腹でもがまんして、脇目も降らずマイホームにお帰りになるのだろうか。

ネギは青ネギ 鶏肉は多分、親鳥

北部九州はうどん勢力が優勢らしいが、そこでもあえて蕎麦を注文してみた。予想通り蕎麦も麺がやわやわな感触だった。博多で食べるラーメンは麺が硬めという印象があるのだが、うどんとそばは柔らかいのが標準らしい。
いつもであればトッピングにかき揚げとか甘い油揚げをのせるのだが、今回は九州らしく「かしわ」にしてみた。見た目はなんだかボロボロの鶏肉が乗っていてビジュアル的な映えはない。が、食べてみると甘辛く煮たとり肉が実にうまい。
この甘からい鳥肉は、北東北でもあちこちで登場するが、ルーツはどこになるのだろう。九州北部と北東北で文化交流があったとも思えないが。ひょっとすると関門海峡を抜けていた北前船経由での「甘辛い鳥文化」の南北間伝承があったのかもしれない。などと、蕎麦を啜りながら考えていた。折尾のかしわめしもうまいが、秋田県大館の鳥めしも甲乙つけ難い旨さだからなあ。とり肉の旨さは全国共通だ。