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高知のラーメン その1

高知市民の台所、というキャッチフレーズを見た記憶がある、高知市内の繁華街の商店街がある。魚屋とか魚屋とか惣菜屋とかが半径50mくらいのところに密集しているので、確かに昔は大層賑わったのだろうと想像できるが、今では郊外にスーパーが乱立しているので、市内中心部にあり駐車場の対応もなかなか難しいのだろう。へ実は実に閑散としている。午前中はそれなりに賑わってるが昼を過ぎるとバタッと人出が減る。近隣の高齢者が朝から集まるところなのだ。
その一角に気になるラーメン屋がある。ここ2年ほど、一度は入ってみたいと思いつつずっと放置していた。今回はたまたま昼前に時間がちょっとできたので、うなぎを食べるつもりでこの商店街に来たら、鰻屋が休みだった。仕方がない、それではラーメンにしようとなった。

高知のご当地ラーメンというのは聞いたことがない。高知県西部の須崎にある鍋焼きラーメンは一時期大変人気があったが、今では落ち着いたようだ。
高知市ないにも行列のできるラーメン屋はあると思うのだが、何をもって高知ご当地というかという「シンボル」みたいなものは見当たらない。意外とありそうでないのが「カツオラーメン」だ。まあ、そのうち誰かが発明するだろうと思うが、高知県人ではカツオが当たり前すぎで発想に至らないのかもしれない。

さて、五右衛門ラーメンだが、醤油ラーメンを頼んでみたら白濁系スープで出てきた。素手がちょっと意外だが、後から入ってきた客は台湾ラーメンとか味噌ラーメンとか注文がバラバラだった。どうやら多品種メニューが売り物らしい。それはそれで良いのだが、となると後何回か通ってあれこれ試してみたくなる。
どうやら夜は居酒屋形態に変身するらしいので、今度は少し遅い時間に来てみようかと思う。チューハイのアテにチャーシューでも頼み、最後はラーメンというあまり体に良くなさそうな飲み方をするのが、この店には似合っている感じがする。
ちなみにラーメンは普通に美味いと思った。チャーシューは好みの味だった。海苔が乗っているのが重要なポイントだ。煮卵はいらないけれど、めんまを追加してみたい。うん、うまかったなあ。

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高知でいちばん

ナツカシキャラの日米対決でございます

夕方の高知繁華街を散歩していた。美味い焼き鳥屋でもないかなあと探しながらのぶらぶら歩きだったので、普段はあまり歩かない小道を選んで歩き回ったら、面白いものを見つけた。
最初はキャラクターを販売するサブカル系の店だと思ったのだが、よくよく看板を見ると、なんと夜のお姉さんの店を紹介するところだった。高知市内ではあまり客引きに出会うことはない。おそらくけいさつのかんりが厳しいのだろう。大都会の新宿あたりで歩くと感じる鬱陶しさはない。まあ、人通りも少ないので客引きの効率も悪そうだ。
ただ、通りを歩く人の数は少ないが、居酒屋を含めどこの店も中に入ればほぼ満員。要するに常連客でしっかりと成り立っている店が多い、つまり呑んべいが多いということなのだなと納得している。

高知で一番と龍馬さんもおっしゃっております

案内所の中を覗いてみたら、おやまあ、やっぱりキャラ・フィギュア販売店のように見える。どうも店内とお仕事のイメージが一致しない不思議空間だった。夜、暗くなってから来るとまた印象が変わるのかもしれない。

そのあとしバラク歩いているとビルの解体工事をしているのにであった。思い返せば、初めて高知に来た頃、この怪しいビルをみて高知はすごいところだたと思った記憶がある。ビルの中心部が吹き抜けで、その吹き抜けを取り囲むように、怪しい夜の店がずらっと並んでいた。下から見上げると、昔の九龍城はこうであったかと思わせる妖艶さを感じたものだ。よくよく考えラバコロナの時期に一番の打撃を受けた業種ばかりだろう。ビルの老朽化というより業種の衰退というのが解体の原意なんなのかなと思う。
このビルの店には一度も入ったことはないが、眺めてみるのは好きだったのだなあ。高知で一番のお気に入りビルだったが残念なことだ。

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プチホテルの朝飯

四国の西部、山の中にある地方都市で実に良いプチホテルに泊まった。極上の旅とはこういう物だよな、などと思うほど気持ちの良いホテルだった。そのホテルは老舗旅館の離れとして作られているため、朝食は旅館の食堂まで行く。道を挟んで建てられているから距離があるわけではない。大規模観光ホテルでエレベーターと長い通路の先にある朝食会場に行く思いをすれば、こちらの方が全然楽だ。
早朝というほどではないが早めの朝ごはんはその日の気分を軽くする。

ビュッフェ形式の朝食は実はとても好みだ。愛読する椎名誠氏の著作にビュッフェ形式の朝飯に対する盛大な苦情が登場するが、個人的にはあのなんでもありで好きなものを好きなだけ食べられる形式は実に好ましい。特に、野菜サラダをふんだんに(山盛りにして)食べられるのはありがたい。が、日本旅館の伝統的な朝飯が嫌いなわけではない。それはそれで朝からプチ芸術を見るような気持ちの良さはある。
そんな良い朝ごはんが出てくると、その旅館の評価が3割増しで上がるというものだ。この日の朝ごはんはまさにそういう贅沢だった。
朝飯といえば定番でついてくるサバの塩焼きとかアジの干物はあまり好みではない。朝は干物などなくても良いと思っている。勝負をして欲しいのは味噌汁だ。大量に作って具はわかめだけという味噌汁は些か残念な気分になる。逆に、一杯ずつ注文に合わせて作った味噌汁にありつくと、これまたそれだけで朝食の価値が5割上がると思う。
あとは海苔のグレードも大事だ。西日本では味付け海苔が主流らしいが、好みとしてはなんの味もついていない焼き海苔、それも厚みがあるものが一番だ。味噌汁と海苔さえあれば我が朝食は完結すると言っても良い。
この日は焼き魚にうるめの焼き立てが出された。これは、熱々のうちに骨から身を取りつつ食べるとうまいぞと思っていたら、骨ごと食べろと勧められた。言われるままにカルシウム補給だとバリバリ食べた。実に美味い。
付け合わせの小鉢のどれもがキリッと美味いので、普段は絶対にしないご飯おかわりをしてしまった。結果的に朝から大満腹で、腹ごなしの休憩が必要になるほどだった。 

シンプルな内装の食堂だった。これが良い。ただ、プチホテルと老舗旅館という状況で食事に来るのは女性客ばかりだと思っていたら、なんと同年輩のおっさんだらけ。どうやら、この日はおっさんビジネスマンで占拠されていて女性客は皆無、満腹感とその認識ギャップで余計に打ちのめされた「伝統の朝ごはん」でありました。

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あんぱん…………… な高知

高知市内は四月から始まった朝ドラで目一杯に盛り上がっている。市内中心部のアーケードはご覧の通りの応援バナーで埋め尽くされていた。11月は龍馬の誕生日で埋め尽くされていたが、流石に朝ドラは郷土の偉人よりも戦闘力が上回っているらしい。全国的にも、この春の朝ドラは好評のようで、高知県人としてはプライドをくすぐられるだろうし、観光客による特需も期待できるだろうし、めでたしめでたしだ。
しかし、明治政府を支えた西国地域諸国だが、ここしばらく鹿児島や山口を舞台にしたドラマは見た記憶がない。高知だけが別格でスポットを浴びている感じがするが、一体どうしたわけだろうか。

とりあえず明るいドラマらしいので10月までこの勢いで頑張って欲しいものだ。四国はお遍路さんに外国人がずいぶん混じっているらしいのだが、高知市内ではあまり外国人観光客を見かけない。高知城にでも行けばそれなりな数がいそうな気もするが、繁華街では目立たない。福岡の町中が観光客に占拠されたような雰囲気はまるで感じない。やはり直行便のあるなしが影響しているのだろうか。
友人によれば、台湾からの直行便客が港町までカツオを食べに押し寄せてくるそうだから、高知では日本人がしないようなピンポイントな楽しみ方をしているのだろう。

初鰹も上がり始めている次期だが、今年はカツオを食べる前に土佐巻を食べた。この時期はサッパリ目のカツオで巻物によく合う気がする。
あんぱんとカツオを食べ合わせることはないが、気分の上ではあんぱんとカツオを合わせて応援しているので、ちょっとだけ陽気な高知人の仲間入りをしている。

そろそろ「あんぱん」とタイアップした「高知特別あんぱん」など売り出しそうな気もするが。

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屋台の餃子 Ver 3.0

初代は川べりの正統屋台、二代めは屋根付き駐車場の屋台、そしてver 3はついに屋内

冬の真っ最中に、夜散歩で見つけた「元・屋台の餃子」屋が入ったビルに、ようやく辿り着くことができた。開店が17時だと思い込み、その時間に合わせてノコノコと出かけたら、なんとほぼ満席。あれまあ、と思ったが開店は16時だった、あぶないあぶない。
その後、10分もしたら席待ちの行列ができ始めたのだから、高知の人間はなんと酒に関して勤勉なのだろうと感心したのだが、どうも客層の半分は高知県外から来たようで、西国各地の言葉が飛び交っていた。

メニューは意外とシンプルだが、そもそも初めて行った初代屋台の餃子屋の時から、餃子とビールとラーメンくらいしか置いていない、お手軽な屋台だったと思う。メニューはその時代から続く「歴史的」なものだろう。
謎のメニュー「カムカムカール」などというものがやたらと気になるが、ごくごく普通な居酒屋のつまみが並んでいる。値段は随分とこなれている。懐には優しいが、あまり頼みすぎると胃袋には優しくないので、品数を少なめに厳選して注文するのがソロ飲みする時の絶対条件だ。ご当地的メニューとしては。「ちくきゅう」とか「なまぶし」という高知特化のメニューもあるが、ここはあえてシンプルに餃子だけにしてみた。

この屋台の餃子は焼き餃子というより揚げ餃子だ。鉄鍋にたっぷりの油を入れカリッと焼き上げる(カリカリにあげる)スタイルなので、熱いうちにハフハフ言いながら食べたい。一つ一つは小ぶりなので、ほぼ一口サイズと言って良い。これを一皿サクサクとやっつける頃には酒のおかわりが欲しくなる。酒のおかわりと一緒にもう一品注文してみたが、出てきたものは自分の脳内にあるイメージとは全く異なるものだった。

簡単でうまい 天才の発明だ

高知県の特産品の一つにニラがある。日本で何番目の生産量だったか忘れたが、かなり有名なニラ産地だ。そして、これが高知特有の困ったことなのだが、産地として有名になっている作物、つまりニラやナス、ピーマン、生姜などは県外輸出中心で県内消費は無視されることがある。
農協が露骨な販売調整をする。あるいは農業販売団体がカルテルのような(当時はそう思ったものだが)販売者選定システムを仕組んでいたりして、なかなか自由な商売が難しい。(今は改善されたかもしれないが)要するに農業ギルドのような者がある。
県内でも自県産農産物で大きな量の取引をしようとすると、あれこれ面倒なことになるらしい。
閑話休題。だから、高知市内のあちこちでニラのメニューは見かけることが少ないし、県産ピーマン使用のご当地料理も気が付かない。「ナスのたたき」ですら見かけるのは稀なことだ。
なので、ニラ玉というメニューを見て「おー」と素直に感心した。頭の中のイメージはニラを醤油で炒めたものが卵とじ的になっている「卵の炒め物」だったが、なんと茹でて冷やしたニラに卵の黄身が乗っているではないか。

言語的に言えば、これはニラ玉で正しい。構成する原材料をしっかりと記述している、そこに嘘偽りはない。「ニラには味がついているからよくかき混ぜて食べてね」といわれた。なるほどと素直に納得し、卵かけご飯の要領でぐりぐりと混ぜてみた。
何やらちょいとルックス的には問題があるというか見栄えの悪い薄緑の代物が出来上がった。とりあえず一口食べて、また驚いた。美味い。シンプルに美味い。これは自宅でもっと大量生産して食べてみたいと思うほどだ。感覚的にはニラの黄身のせ(あるいは黄身まぜ)サラダという印象だった。

確かに屋台で出すつまみとしては、これは作るのも簡単で出すのも早い。餃子の油っぽさと合わせて食べるとうまさ倍増する優れものだ。高知人という南方系日本人には酒の肴を作り出す天才的な才能があるようだ。同じ南方系で太平洋岸の宮崎や鹿児島では、これほどの「肴」を見たことがない。すごいな、高知人。
ということで、今度はお江戸の居酒屋でニラ玉を集中的に頼んでみようか。

ただ、似たような食べ物を札幌のおでん屋だったか焼き鳥屋だったかで食べた記憶がある。あれは日本の北と南で並行進化して双方独自に生み出されたものなのか、それとも高知発で北海道まで伝わっていった「よさこい」みたいなものなのか、そこが気になるなあ。

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乗り鉄旅 土佐電編

立派な駅に見えるが、ただの待合室だった

ちょっと時間があいている時には、電車やバスを使ってチビ散歩をする。出張などで出かけた街を見て回るにはバスが良い。そして、路面電車があればもっと良い。路面デンスアのある街には乗り鉄ロマンがあるとおもうのだ。
だから、たまには高知市内の路面電車を乗り継いて、ふらりとショートトリップをしてみる。とりあえず東側と南側は制覇したので、西側路線に乗ってみた。出たとこ勝負というか、どこにいくという当てがあるわけでもないので終点まで行ってみることにしたが、あいにくと西側終点である「いの」行きは1時間に一本しか運行していないので、高知市内の終点である朝倉までの移動となった。およそ30分かけての観光旅行だ。
降りてから初めて気がついたのだが、この駅は高知大学の真ん前にとまるので、終点まで結構乗客がいた。

高知県と日野の関係は何かあるのだろうか


広島の市電も街中から西の果て、宮島まで乗ってみたことがある。路面電車の旅は、最大時速30Kmと決まっているので、街並みを見ながらの移動にはちょうど良い。熊本の市電、長崎の市電、富山電鉄、函館の市電、鹿児島の市電そしてもちろん札幌の市電もだいたい全線制覇している路面電車好きなのだが、まだ岐阜の市電、豊橋の市電が未到なのでいつか乗りたい物だ。松山も一部路線は残しているなあ、岡山も半分しか乗っていないし、阪堺電車も南半分を残している……………

高知市内を走る土佐電鉄の車両はほぼ完全にラッピング電車なので、一台一台見栄えが違うが、この「日野」バーションが一番スッキリしている感じがする。ラッピング電車は走る広告なので企業イメージを表現する大事な装置なのだが、街中を走っている電車を見ると、センスのいい物、悪い物の差が激しい。ダサダサなデザインを見ると広告を発注する企業の見識が疑われるという物だ。まあ、地元には上手なデザイナーが少ないということかもしれない。
個人的な見解だが、我が地元の街を走る西武鉄道はラッピング電車のデザインがどれも大変よろしい。首都圏を走る各私鉄の中でもセンスの良さでは頭ひとつ抜けている気がする。センスがない代表は、当たり前だがJR東日本の車両で、そもそも鉄道で儲かっている会社はラッピングなどという邪道な鉄道以外の商売では儲けようとしないのかもしれない。

となると経営の苦しい鉄道会社ほどラッピング上手ということになるか。確かに、JR四国、土佐電どちらも上手だなあ。経営が苦しいはずのJR北海道ではラッピングを見た記憶がないから、それはアレで経営が下手くそすぎるという証明なのかもしれない。

次は西の終点「いの」まで頑張ろう、いや、JRいのから乗り換えるという手もあるか。乗り鉄の旅は、いつも時刻表を眺めながら計画する時が一番楽しい。

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高知でお好み焼きを食らう

JALは素敵だ On Timeが嬉しいぞ

おおよそ30年以上、利用する航空会社はANAだった。いわゆるマイレージを集めるには、利用する会社を一本化するのが良い。海外出張を含めANA主体(スターアライアンス系)にしていた。マイルを使った旅行も楽しんだ。
が、しかし、この2年間の遅延便の連続についに痺れを切らし、機種変更を決意した。JAL便に乗り換えたら、それ以降ずっとOn Timeが続いている。これは一体どういうことだろう。まさか、航空管制がJALを依怙贔屓しているとも思えないしなあ。
などとあれこれ役たたずなことを搭乗口の前で考え込んでいたら、なんとJALカードの勧誘に引っかかってしまった。
今までであれば、よくANAに乗るので、すみません、と断っていたのだが。なんとセールストークにフラフラと乗せられてしまいJALカードを申し込む羽目になった。一年間無料、そのごも年間千円でマイル大幅割り増しみたいなことを言われて、そうかこれからはJALにすればマイル獲得は大幅増強だなどと思ってしまった。でも、もうそんなに飛行機に乗ることもないような気もする。あいかわらずセールストークに弱すぎると反省した。

JALで快適に高知まで移動して、JR乗り継ぎの間が少し空いたので、高知市内で昼飯を食べることにした。普段であればまずは高知名物をと思うところだが、この2年近くは高知にたっぷり滞在しているので、観光客向けではなく地元民向けの気になっている店を潰して行こうとしている。うどん屋だったり定食屋だったり、なかなか楽しい。
そのマイキャンペーンの一環として、ずっと気になっいたお好み焼きを挑戦することにした。大阪や広島のような「お好み焼き編愛文化圏」に高知が入るとは思わないが、高知は全体的に大阪的な食文化が中心のようで(人材交流も大阪が多いようだ)、お好み焼きも大阪スタイルらしい。
この店は高知市内繁華街の中にある老舗のようだが、一度も入ったことはなかった。

さて、席に座りメニューを見ると、確かに大阪系のようだ。お好み焼きとしては普通のメニューに見える。特別な具材、高知限定メニューみたいなものもないようだ。
なので、いつものイカ玉にした。カウンターに座ったので目の前で焼いているのが見える。実にシンプルなお好み焼きだった。マヨネーズが多めの感じはする。キャベツがいつものよりも細かい気がする。それくらいの違いなのだ。大阪で食べるお好み焼きは、濃厚味という記憶があるが、高知版は少しあっさりしている。

いやいや、普通にうまいのだが高知らしさみたいのは微塵も感じない。それこそ商売が長続きのするコツなのだろうな。次はこの店で鉄板焼きメニューに挑戦だ。ちなみに、店頭の宣伝板は英語表記だった。高知でもインバウンド仕様が進んでいるらしい。いつも通う居酒屋は依然として酔っ払いオッチャン仕様だけどね。

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JR四国の戦略 すごいぞ

2-5歳くらいの幼児に圧倒的な人気を誇る国民的長寿キャラクターの作者は、高知県出身ということは知っていた。だからJR四国にキャラ列車が走っているのはわかっていたし、一度岡山まで移動する時に、このポップで賑やかな特急に乗ったこともある。
ただ、その幼児限定?人気者が、今年は某国営放送の朝ドラの影響でで大ブレイクしているらしい。
そもそもキャラ列車が土讃線の他にも走っているとは知らなかった。JR四国が擁する企画列車の最大貢献を果たしているらしい。すごいなあ。
少なくともこの列車に一人で乗る人間は、自分のようなはぐれものな乗り鉄を除くと、ほとんど存在しないだろう。メインの乗客は幼児で、それに同行する(お供をする)親やじじばばが複数名というのが基本乗車単位だ。つまり単価が高い。運行効率が良い。ボッタくるとは言わないが儲かる仕組みだ。

おまけに、今回の朝ドラ連動企画では作者の故郷である高知県内でも、高知市からはそれなりに離れた山際の地方都市まで連れて行かれる。普通は通勤通学以外に利用する乗客もいないであろう地方駅にどっと人が押し寄せる。観光効果というか集客効果は抜群だろう。
個人的には高知市内にキャラ関連施設を作れば良いと思うの。なぜか高知市内には「じじばば向け」の龍馬推し施設ばかりなので、高知観光にファミリーを呼び込むのは難しいと前から考えていた。土佐山田のミュージアムとは違う切り口で、高知駅周辺にキャラ推しエンタメパークでも作れば良いのになあ。まあ、それはJRの責任ではなく高知市か高知県の問題だろう。

などと思っていたら、なんと高知駅の高架下というかホーム下にちょっとした体験型パーク?があるのに気がついた。今まではホームまでエスカレーターで直行していたから全く気が付かなかったのだが、階段を登ると中二階的な空間にあれこれ展示パネルと遊具が置かれていた。

これは実に安全安心な幼児向き施設だ。子どもが飽きるまで遊んだとしてもせいぜい15-20分程度。程よい遊戯空間であるように思える。遊具が増えると子どもが全部乗ろうとするので、キャラ列車を降りたあとひと遊びするくらいのバランスになっている。親にとっては(ジジババにも)ちょうど良いみたいだ。

どうやらキャラを集めるスタンプラリーも実施されているようだし、これは四国在住の親子であれば魅力的イベントではないだろうか。
ちなみに、普通列車乗り放題の青春18切符を使っても、四国のJR各路線は特急中心のダイヤなので、スタンプコンプリートにはかなり時間がかかる。時間短縮だけ考えるのであれば、自動車で一筆書きルートを検討した後、各駅で入場券を買って入場してスタンプ・ゲットみたいなやり方をするものもいそうだ。ただ、我がことであればやはり乗り鉄魂に火がつくから、JR四国全線踏破を目指すんだろうなあ。
などと裏技を考えていたら、スタンプはアンパンマン列車内にも置いてあり、駅と列車内のスタンプを両方集める仕組みらしい。なるほど、これなら自動車ツアーはなしだなあ。

あれこれ考えていると、そのままJR四国の作戦にハマってしまいそうだ。子供だけではなくじじばばを(それも乗り鉄を)拾うとは、なかなかJR四国の参謀は優秀らしい。
JR北海道とともにJRグループでは運営状態が苦境に陥っているJR四国だが、航空会社やJR北海道や九州など遠隔地とのタイアップをすれば、違う客層を惹きつけ復活のきっかけになりそうだけどねえ。
その昔、浜松町駅から自分の車を貨物車に乗せて札幌まで一晩かけて移動する季節運行の特別寝台車があった。これは家族旅行にピッタリで子供達も寝台車を楽しんでいた。それと同じことをアンパンマン列車連結でやれば面白そうだけどね。浜松町発高知行き。サンライズ瀬戸に便乗して多度津まで行き、そこからは気動車に連結を変えて高知までというのは楽しそうだけどなあ。夜10時前に出発して、翌日昼前にはたどり着けそうだし。どうです、JR四国の企画担当者の方。もし実施されれば、喜んで第一号の客になりますぜ。

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平和の使者 二次元アイドル

コロナの前まで、千歳空港メインロビーにぶら下がる広告バナーは大陸中国の金融機関のものだった。爆買いなどと言われていた、買い物グループツアー客向けのものだったのだろう。馬ではすっかり広告主がかわっている。
相変わらず外国人客の姿は多いが、おそらくその中身が変わってきてるのだと思う。ただ、日本屈指の観光客空港なので、国内線付近の土産物屋であっても各国語表記は以外と少ない。日本人客主体で十分商売が成り立つようだ。
ラーメン道場なるラーメン店集合エリアでも外国語対応はかなり低調だ。これが福岡空港や関空となると、日本語が各種言語の中に埋もれているような店もあるので、やはり地域による外国人客の質と量は異なっているのも間違いない。

日本特有の文化であるらしい「二次元アイドル」「平面アイドル」という存在が、千歳空港の国際線ターミナルにドカンと登場したのは、この日本が誇る平面文化がついに本格的なグローバル文化に飛び立つ予兆なのかと、ちょっと感動した。
そもそもボーカロイドの出現は商業文化とは全く異なる、純粋オタク(そんな存在があるのかどうかわ知らないが)のフォ力の賜物で、せけんてきにはずいぶんとひややかなめでみられていた。当時、仕事で関わっていたアニメ業科関係者であってすら、ボーカロイドに関してはイロモノと見ていたくらいだ。
そのイロモノたちが、今ではすっかり世界市場に進出した上で、日本全国でローカライズされる時代となった。これぞ文化的な進化であり、世界平和の象徴だと思う。残念ねがらハリウッド映画でも風刺されたように、米国を代表するネズミキャラは、ベトナム戦争の兵士たちの人気者で国威発揚とまでは言わないが、ソルジャーを支える支柱だった。
このボーカロイドを嗜好する日本の若者たちが銃をとる時代が来ることはないと祈りたいが、戦場では無用無キャラのままであると思う。

そういった意味で日本特有の文化キャラ?のボーカロイドが世界進出して、平和な世界を広げて欲しいものだ。まあ、つわものどもが集結して応援しているとはいえ、それは平和的なライトによる集団乱舞みたいなものが多く、世界平和に役立つしかない。武装解決とは最も遠い集団だろう。少なくともボーカロイドとともに米国やロシアに輸出して布教活動に努めれば間接的な戦争抑制につながるとは思うが。

さて、ボーカロイドと同じ階に、巨大人型兵器の会場も設置されてしまった。こちらでは全ての物語の背景に、ドロドロとした恨みや自分より優れたものを羨み呪い引き摺り下ろそうとする「クズ人間」ばかりが登場する人類ダメストーリーだ。
敵味方含め全てのキャラ、特にメインキャラは全員怨念まみれであり、サイドキャラですら地獄に落ちること確定の呪いがかかっている。ストーリーを全部見れば、人類に生き残る価値などないと確信させる。おそらくシリーズ全編を通して「よいひと」っぽいのはララアくらいしかいないが、彼女も人殺しの一員だ。
ところが、このサーガのファンは、このダメ世界を肯定的ににうけとめているが、それは仮想世界の仮想兵器、現実に存在しない悲劇なので問題なかろうというスタンスなのだ。そして、自分は決して現実世界の戦争や悲劇に関わりはしないという無自覚な信念があるからこそオタク道を邁進できる。その点で、ボーカロイドファンとはかなり近しい存在だとはいえる。

だから、ボーカロイドと巨大人型兵器は世界平和の推進役として、千歳空港国際線ターミナルで日本オタク界の心意気と精神を伝導して欲しいものだ。

まあ、日本国政府が威張っていた「クールジャパン」って、こんなことなんだと思うのだけどね。国会議事堂前にRX98-2と鉄腕アトムでも並べて欲しいものだ。あ、どちらも平気か。となるとやはり青色の猫型直立歩行ロボットしかいないかなあ。

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駅のそばの蕎麦 お江戸の華 

最近めっきり減った山菜蕎麦は冷やしにかぎるぞ

二週間近く旅をしていて、お江戸に帰ってくると不思議と食べたくなるものがある。それは駅の立ち食いそばだ。最近では随分と値上がりしていて、お気楽に食べられるものでもなくなってきたが、実は立ち食いそば、それも駅周辺の店はお江戸の象徴であると思っている。
首都圏では各駅に存在するくらい一般的な立ち食い蕎麦屋だが、地方都市に行けば(当然だが)乗降客数が少ない駅が多く、駅構内あるいは周辺に立ち食い蕎麦屋があるところは激減している。
逆に自動車社会である地方都市では幹線道路沿いにそば・うどん・ラーメンのドライブイン方式の店が嫌というほどある。立地が駅前から道路沿いに変わっただけなのかもしれない。


だから、首都圏の駅そばは徒歩行動者にとって実にありがたい。できれば駅構内ではなく駅の近くにある個人店に行きたいところだが、それもコロナの影響で随分と閉店してしまった。
JR高田馬場駅の立ち食いそばも、首都圏外食事情の変化もあいまり駅ナカ店はすっかりおしゃれになり、注文も自販機で買った食券の番号を呼びだす仕組みに変わり、21世紀にふさわしいキャッシュレス立ち食い蕎麦屋になってしまった。それがちょっと悲しい。それでも電車に乗るまでの3分間でツルッと行けるのは捨て難い魅力でもある。
夏の気配がし出した5月なので、冷たい山菜そばにしてみたが、やはりチープなうまさは健在だった。

その後、また朝早くの便で仕事に行くことになり、朝飯かわりに品川駅で立ち食いそばをたべることにした。この駅ナカ店舗はJR東日本子会社の直営店だから、実に小綺麗な店なのだが品川駅という巨大ターミナルにあるだけに朝から大混雑で、なんと客席(?)誘導係までいる繁盛ぶりだ。
味に関しては立ち食いそばとして普通で、あまり特徴が感じられない。が、JR東日本飲食事業の特徴は、「特徴がない」ことなのだ。首都圏という日本全国から移民が大量に流入してくる土地では、そもそもお江戸流というものがない。あるとすれば全国のありとあらゆるローカル要素を全部混ぜ合わせたハイブリッド、ミックスしたもの、つまり特徴がなくなるということになる。
誰からも絶賛されはしないが、誰からもまずいと言われない平均的な味こそ、お江戸で生き残る大事な要素だ。お江戸が発祥と言われる蕎麦でさえ、ルーツをしっかり調べると異なる地方のミックスカルチャーであり、まざりものの典型だ。
そもそも家康による江戸開基まで、江戸は東国の田舎町、ヒナなる場所でしかなく、開基以降の人口流入により、全国のあれこれが混じり合ってできたものだから威張ってみても仕方がない。江戸っ子といきがる人の大半は、そのご先祖を50年も遡ればどこかの田舎町の出身者であることが多い。かくいう自分も5代遡れば富山の水飲み百姓にあたる。4代前が北海道で一山当てようと故郷を逃げ出した、明治政府棄民政策に騙された者の子孫だし、先代、つまり父親は田舎町で農業をするのを嫌い大都市のサラリーマンになった。
なんと大都市住人のほとんどは、そうして生まれ故郷を脱出?逃亡?してきた者の成れの果て。その逃亡者たちの膨大な食習慣を丸っとまとめたものがお江戸の食文化だろうに。

きつねそばだけは、関西の駅そばの方がうまいと思う 例えば天王寺

品川駅で食べたのはいつものきつねそばだ。出汁の濃さも普通、あぶら揚げの味付けも甘すぎず辛すぎずに中庸で、ネギの量も控えめ、どことをっても中位というか普通というか。でも、電車に乗る間の朝飯にはこれくらいのライトさで良いのだよね。

ちなみに、品川駅山手線内回りホームにある立ち食いそばは、これとは正反対の嗜好品で「濃い味」「濃い色のつゆ」「油っぽいぼてっとしたかき揚げ」「茹で置きしたちょっと柔らかめの麺」という超個性的な蕎麦が楽しめる。
たまたまこの日は混み合っていたのでホーム蕎麦は諦めたが、ホーム蕎麦の方が昔ながらの立ち食い蕎麦だと感じるので、ご興味あれば一度お試しあれ。
かき揚げを乗せた品川丼(たしかそんな名前だった)は、朝飯で食べては行けないボリュームでおまけにハイカロリーだが、体調万全であればチャレンジする価値ありだ。