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夏やすみの思い出

今年の夏は、結果的に涼しい避暑地で過ごした。お江戸に戻る最終日、空港で発見したのがこのコンビニおにぎり。北海道内空港限定ということは全道7ヶ所の空港で販売されているということだろう。
北海道エアポートのサイトはこちら →   https://www.hokkaido-airports.com/ja/corporate/company/airports/

(このグループには札幌丘珠、中標津、オホーツク紋別空港ははいっていないらしいが)

離島便を除けば同じ県内でフライト便があるのは北海道だけだろう。北海道の次に面積が大きい岩手や福島県でも県内移動に飛行機はない。北海道では少なくとも札幌函館、札幌稚内、札幌釧路、札幌中標津、札幌女満別は定期便だ。

 この空港おにぎり、お値段はちょいと高めで300円越えだが、大きくて食べ応えはある。他のコンビニのおにぎりと比べてもコスパは良い。北海道でしかできない面白い企画だな。L社とF社はよく面白いことを考えるので、今後もぜひ精進して欲しい。

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円山動物園にて 動物を愛でる

長い長い夏休みになった、今回のサッポロ滞在だが、流石に10日を超えると飽きてきた。何か変わったことをしてみようと考えた末、20年ぶりくらいに動物園に行ってみることにした。記憶の中にある動物園は臭くて狭いおりに動物を押し込め、囲まれた窮屈な場所だった。
それが最新施設に変わっていて驚いた。ソウ舎などはとてつもなく広い。像が意外と行動的な動物なのだとわかった。野球場くらいの広さがあるのは象にとっても望ましいことだろう。
クマや虎などの「猛獣」系の育舎はたっぷりとした植生もある広々としたもので、ホッキョクグマに至っては室内競技場クラスの大きさだ。なるほどなあと思った。檻の中でじっとして動かない動物を見せる時代はもう終わったらしい。広い空間で勝手気ままにうろつき回る姿を見せるのが教育上良いということのようだ。それでも自然空間に比べてば限定的な規模だとは思うが狭いおりの中よりはましだ。

あちこち歩き動物の写真を撮って回った。気がついたのは、昔は小学生だらけだった動物園が、今ではすっかり高齢者カップルと外国人観光客に占拠されていることだ。こちらの方が動物の生活環境の変化より、よほど大きな変化だなと思う。ヒトは人生の黄昏期になり動物に癒しを求めるのかあ。それとも精神的な幼児退行でも起こすのだろうか。
しかし、外国人観光客はなぜに動物園に来るのか。南の国から来た観光客は自国にいる動物を見て感動するものなのだろうか、それとも南の国には動物園という怪しい代物が存在しないのだろうか。シンガポールにはないと下りというイベントがあった。タイではワニ園とか象園があった。台湾やフィリピンで動物園の話を聞いた記憶はない。尽きせぬ疑問に答えてくれる人はどこかにいるのかな。

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普段頼まないもの

札幌市中心部の東側、創成川を挟んだ東地区は開拓初期の住宅地だった。サッポロビールの最初の工場があったり、北海道神宮の頓宮もある。創成川は人工の運河であり、開拓気の最重要交通ルートであったから、その東西両側に街並みが形成された。
今では西側ばかりが目立つ場所となっているが、東側はなかなか趣があるところなのだ。そこにはビルに囲まれた一角、裏通りに面した居酒屋が長い歴史を重ねている。
おっさんの一人飲み聖地とでもいうべきか。昔はあちこちにあった角打ちや小皿料理が置かれた一杯飲み屋も今ではすっかり姿を消したので、この店の存在は貴重だ。

そして、最近この店で凝っているのが、今まで居酒屋で注文したことのないメニューを頼んでみることだ。前回はハムエッグを頼んだ。往年の名スターのような、燻し銀の洋食メニューだったと思われるハムエッグは、意外にも冷酒によく合った。なぜ今まで注文して来なかったのかが不思議なくらいだが、やはりハムエッグは朝飯のおかずという意識しかないせいだろう。
そして今回は、とろろ芋のすりおろしにした。これは蕎麦屋に行くととろろそばに合わせて出てくる。外食するときに全く頼んだことがない食べ物ではない。マグロの山掛けなどではお馴染みの素材だ。
しかし、これを酒の肴にするとは想像したこともなかった。すりおろした芋だけなのだ。こんなものがメニューにある理由がわからない。が、しばし考えてみた。この店は酒の肴というか締めで蕎麦を出す。当然、その中にはとろろそばもある。だから、トッピングとして存在するすりおろし芋を、メニュー単品化しただけと考えれば納得はいく。蕎麦屋で頼む焼き海苔みたいなものだ。
さて、実食してみた。これは美味い。酒の肴としては最強ではないか。これまた食わず嫌いをしていたかと反省したが、よく考えれば居酒屋ですりおろした山芋がメニューになっていることは少ない。長芋千切りというメニューはたまに目にする。すりおろしたとろろ芋は麦トロ定食についてくるものだ。目から鱗だった。
自宅飲みをするときに、目一杯すりおろした芋で酒を飲んでみるかと思ったほどだ。

柱にかかった本日のおすすめを見て、次回のチャレンジ品を見つけた。「豚」モツ煮と「豚」ハヤシライスだ。豚大好きな北海道民であれば、牛ではなく豚を使った料理に変化するのは当たり前とも言えるが、ハヤシライスの原型はハッシュドビーフだ。牛肉料理を豚肉仕様にするとは野蛮ともいいたい暴挙だが、北海道らしい。ちなみに肉じゃがも牛肉ではなく豚肉を使う。お江戸の友人に、それは肉じゃがではなく「ジャガ・ブー」というのだと揶揄われた記憶がある。確かにハヤシライスがハッシュドポークになるとは、想像の域を超える。

居酒屋はやはり楽しい。

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味噌ラーメン屋の醤油ラーメン

今回はよくラーメンを食べた。親族と食事をするたびにラーメンだった。まあ、文句があるわけではないし、同じ店に何回も行く羽目になったが、その度に注文する味を変えて楽しんでいた。
この暑い盛りにラーメンかという話もあるが、実は北海道の夏は湿度が低いので気温の程には暑さを感じない。風が強い日にはかなり涼しく感じる。
駅前にある味噌ラーメン店を再訪した時、醤油ラーメンを頼んでみた。スープにとろみがある。豚骨と何かの合わせ出汁のようだ。スープが少なめの理由はこのトロッとして麺に絡みが良いせいだろう。
塩味が濃いめの味付けだったが、意外とあっさりしている。一気に完食した。味噌ラーメン専門店は、味噌味に特化すればするほど他の味は物足りなく凡庸なものになるのだが、この店はぎりぎりで醤油の個性を確立できているようだ。こうなると塩味も試してみたくなるが、そこまで集中的に通うほどでもないかと、しばらく自粛することにした。
このラーメン、生姜を追い足しするとぐんと美味くなるような気がするが、卓上にあるのはおろしにんにくだけで生姜はなかった。ちょっと残念。

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夏休みの感想文

今年の夏はお盆を挟み実家のある北広島市でたっぷりと夏休みをとることになった。最近ではエスコンフィールドが開業したこともあり、多少なりとも「全国区の知名度」がある地方都市だ。
元々は広島県からの移住者が開拓した村であったから「北・広島」という地名になったそうだ。北海道ではアイヌ語が語源となった地名が殆どなのだが(札幌も小樽もアイヌ語語源地名だ)、この地はアイヌ語とは関わりがない珍しい地域。
似たような地名には、新十津川がある。これは奈良県の十津川からの移住者が開拓入植したところだ。伊達市は仙台から移住した伊達のお殿様とその家来が住み着いた場所で、おそらくここが北海道では一番由緒正しい名称だろう。


その北広島市で有名な場所としては、かのクラーク先生が最後に別れの言葉をのべた場所がある。あの “Boys, Be ambitious”という名台詞だ。
市役所に行くまで全く知らなかったことだが、そのアンビシャスが「市」の肩書き・名称というか二つ名になっているのだなあ。大志を抱く街というのは、ちょっと格好良いではないか。

北広島市でもうひとつ有名なところが、プレミアムアウトレットだ。ここには千歳空港から直行バスで押し寄せるインバウンド客が溢れている。平日でもフードコートは満席状態で、全国に数あるアウトレットモールの中でも屈指の混雑ぶりらしい。
この顔はめ看板を見てもそれがわかる。日本語が書かれていないのだ。まさかアウトレットに大志を抱いてくる客はいないだろうが、大欲を持っている客は多いだろうな。今ではまり見かけない米国スニーカブランドの大きな買い物袋を何個も持っている姿を見ると、人の欲望が国境を越えるということがよくわかる。クラーク先生のおっしゃった「大志」とは爆買いすることではないと思うが。

どちらにしても、北海道の地方都市が世界的な国際都市になったということで、それはそれでめでたいことだな。というのが今年の夏休みの感想であります。

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札幌市役所でランチを食す

市役所のお偉いさんが使うレストランだと思いこんでいた、市役所18階にある展望の良いレストランが、実は一般人が愛用する町中華だったと気が付いたのは、つい最近のことだ。メニューは基本的に定番中華料理店に並ぶものばかりだが、なぜかうどんとかそばもある。逆に町中華によくありそうなオムライスが見当たらない。
夜は営業しないのが実に残念だ。夜営業していれば、居酒屋としても使い勝手が良いのになあ。

この暑い時期だから冷やし中華(冷やしラーメン)をやっているのではないかと、少し早めの時間に行ってみた。残念なことに冷やしラーメン単品は見当たらないが、Bセットとして満腹仕様のもりもりメニューの一部に入っていた。
ただちょっと気になるのが、五目冷やしラーメンという言葉で、わざわざ「五目」という必要があるのだろうか。冷やしラーメンにはもともとあれこれ具材が乗っている。そもそも「素・冷やしラーメン」など存在していないと思うのだが。サンプルを見ながらそんなことを考えてしまった。が、ここは迷う事なくBセットを購入した。

実物がこちらだが、サンプルから受けた印象とちょっと違う。麻婆丼はフルサイズだ。サンプルではハーフサイズのように見えたのだが。そして、冷やしラーメンが逆にハーフサイズ的な量だった。これは、残念というしかない。冷やしラーメンが主体であり、おまけに麻婆丼(小)がついてくる形にして欲しかったなあ。
冷やし中華は「五目」よりも具材の種類は多いが、どれも普通の冷やしラーメンに乗っているものだしなあ。なにが五目なのだろう?? まあ、文句があるわけではない、普通に美味しい冷やしラーメンだった。

今年はあと何回冷やしラーメンを食べる事ができるのだろうか。などと思う、冷やしラーメン愛好者のぼやきであります。

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サツエキ前の風景

JR札幌駅前の広場から旧そごうビルを見る。新幹線開業を控え建て直しをするはずが、何年間も放置されている。百貨店として失敗したそごうだが、その後に専門店の複合ビルになった。これがなかなか賑やかで大型家電店や惣菜店、子供向け用品などなど面白いテナントが入ったビルだった。こんなに放置されるのであれば、もっと営業を続けていればよかったのになと残念に思う。
ちなみに、同じ駅前広場に面して出来上がった大丸は絶好調なのだから、百貨店という業態が衰退しているのではなく、ダメな百貨店と良い百貨店があるだけなのだと実証してくれたようなものだ。

駅前広場から札幌中心部方向で大型ビルの建設が始まっている。こちらはヨドバシカメラのビルになるはずだ。東京秋葉原や大阪駅前のような巨艦店舗になるのだろうが、駐車場の交通渋滞はどうなるのか。
確か新幹線の駅が地上になるか地下になるか揉めていた時に用地買収が終わり、駅の形に合わせてビルが出来ると聞いていた。結局、新幹線駅は現在の駅からかなり離れた場所になり、駅前に乗り入れは無くなった。
他の都市のヨドバシビルのように、地下深くまでが駐車場になり、高層階はレストラン街になるのではないかなと思う。ヨドバシビルであれば新幹線客の集客に頼ることもないだろうから、二年くらい後には新しい札幌のランドマークになるはずだし、新幹線開業をあてにした駅前周辺のホテルのように営業不審になることもないだろう。
ヨドバシビルには、旧そごう跡地にあったラーメン横丁が復活してくれると嬉しいのだがなあ。

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ポスター

よく行く居酒屋に季節ごとにビールのポスターが張り替えられている。昔のビールのポスターは女優、女性芸能人の水着姿などビールと全く関係のない絵柄だったが、最近はその手のイメージポスターは見かけない。ビール本体がドンと描かれているストロングスタイルなポスターが多い。
そのビールポスターだが、やはりご当地ビールのものが好みだ。北海道限定販売のクラシックは、札幌に来たらとりあえず一度は飲んでみる絶対定番だし、たまには昔懐かしのラガー、赤星も良いなと思う。
お江戸界隈ではキリン一番搾りかサントリープレモルだが、やはり郷にいれば郷に従えだ。特にビールを飲む時は気温と湿度によって旨さが変わると思うので、いつも湿度が低い北の街ではやはりサッポロビールがうまい気がする。

酒のつまみにピスターンを眺めるというのもよいものだ。

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晴れた日に気がつくこと

実家のある町ではお盆過ぎもよく晴れた日が続いていた。朝早くに郵便局に行ってあれこれと用事を済ませたあと、駅前のマンションを見上げて身がついたことがある。ベランダには全くと言ってよいほど洗濯物がかけられていない。これが北海道スタイルなのだと思い出した。

ベランダに白いものが見当たらない

生まれて初めてお江戸に行った時、電車の外に連なるマンションを見ていて、ほぼ全てのベランダにさまざまな洗濯物が干されている光景に驚いたものだ。北の国では洗濯物は夏でも室内干しだった、冬に屋外に洗濯物を干したりすればたちまち凍りつく。そのためか、気温が高い夏でも屋外で洗濯物を干すことが少ない。せいぜい布団を干すくらいではないか。それも今では布団乾燥機が使われるのが当たり前になっているらしい。
改めて洗濯物の干していない風景に気が付いた。ただ、それも意識しなかれば気がつかない。どうも脳内の「景色」が、その時々のいる場所で切り替わっているらしい。お江戸界隈では洗濯物の連なるベランダを当たり前と感じ、北の街では洗濯物のない光景を当然と見過ごすらしい。なんとも不思議な脳内記憶なのだろうと、ちょっと笑ってしまった。

似たようなことは女性の服装や飲食店のメニューでも起こっているような気がするが、それはまた別の機会に考えてみよう。

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お盆休み

お盆の真ん中にふらふらと飲みに行ったら、お店も盆休みだった。盆と正月は居酒屋も休みになるということをすっかり忘れていた。

日を改めて出かけたら、なんと満員。お盆が終わったから一斉に飲みに出て来た常連客がどれだけ多い事だろうと呆れてしまうが、自分もその一人なので笑うわけにも行かない。

久しぶりに名物串カツを食べた。腰活というものは、トンカツ屋でも食べられない。どこの居酒屋にでもあるということ、居酒屋の定番メニューという事でもない。なかなか希少なメニューなのだ。ふらっと入った洋食屋で見つけることもあるが、肉の大きさだったり衣の付け方だったり、気に入った串カツに出会うことは稀だ。
この店の串カツは肉と玉ねぎのバランスがよい。酒の肴としては完璧に近い。タプリソースをかけむしゃぶりつく。ジュワッと油が口の中で広がる、禁断の味わいだな。一人で2本食べるとほぼ満腹になるのが困ったことだが、一本だけでは物足りない。

お盆が終わったらもう少し空いているだろう。その頃にもう一度来ることにしようと、この日はさっさと退散した。