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田町で見つけた飲み屋横丁

田町の駅前にできたオフィスビル複合帯の一階にはまさしく「「横丁」と言いたい飲み屋が並ぶ不思議な空間だった。その中で発見したお店を何軒かピックアップしてみた。

一軒目は「BEETLE」で、店先にさがっている酒と飯という提灯がよく目立つ。実は、この店は都内にも何軒かあるようだが、初めて見つけたのは仙台で、使い勝手が良くて何度も利用した。仙台の店が東京に出てきたのかと思ったら、実は都内初の「人工大衆居酒屋?」らしい。中はコの字のカウンターで、いかにもいかつい親父が店主みたいな雰囲気がするが、その辺りは平成のアレンジで心配はない。

メニューはここに書かれている通りなのだが、中に入れば木札にかかったメニューがずらりと並んでいる。仙台で一番好んで注文していたのはレバーペースト。カリカリのフランスパン、バゲットのトーストがついてきたように記憶している。これをつまみにしながら、冷やで日本酒を飲むのが大変よろしい。日本酒には魚と決めつけてはいけない。アイスワインや貴腐ワインなどの甘口の酒を楽しむ文化もあるが、日本酒は甘口でスッキリしていると理解すれば、肉を合わせても良いではないか。

なんて能書きを垂れながら一人でカウンターで脳のが似合う店だと思う。

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今年のクリスマス

スーパーで買い物をしていると、店内放送でクリスマスケーキの予約の話をしていた。まだ10月だぞと思いながら、確かにコロナの影響で色々と社会も変わっているのだなと思った。少なくともファミリークリスマスが多いという読みを流通業はしているのだ。行列を作らせないための工夫ということだろう。

クリスマスの行列といえば、なんといってもケンタッキーみたいな気がするが、最近は予約をネットで受け付けたりしているので、あまり行列は長くならないらしい。それでも並ばずにチキンが買えるとは思えない。どういう行列対策をするのだろう。

チキンだけではなく、ピザもそれなりの行列ができる時代で、これは2年前のクリスマスに撮った写真だが、こちらもクリスマスは宅配注文が待ちきれなくて、テイクアウトということなのだろう。テイクアウトで売り上げは取りたいが、有効な行列対策も考えなければならず、頭が痛い今年のクリスマス。ホームパーティーも自粛になるほど厳しくなりはしないと思いたい。

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コロナのせいなのか?

地元の駅から歩いて15分。車で行けば5−10分くらいかかる辺鄙な場所にある味噌ラーメン専門店。鍋を振ることに意地を張るという、かなり気合の履いた店だった。「だった」と過去形なのは、どうも鍋フリがヘタクソになってしまったからだ。

年配のオヤジさんが、汗かきながら鍋を振っているのがカウンターから見えていたのだが、どうもその方の姿が見えない。若い従業員?が鍋フリ役になっている。それは良いのだが、コロナの影響なのかメニューがシンプルというか、嫌な方向に変わっていた。北海道味噌と新種味噌の二本立てだったのが、単純な味噌ラーメンに一本化され、味噌ラーメン以外のものがあれこれ増えている。コロナのせいなのだろうとは推測できる。持ち帰り対応もしているようだ。でもねえ、主力商品をいじくり回してはいかんのではないか。

これが以前食べた北海道味噌ラーメン 比べると違いがよくわかる

なんだかな、がっかりだなあ。好きな店、好きなラーメンだったのに。もう行かないだろう。きっと日本中でこんな飲食店の劣化というか迷走というかが起きているのだろう、悲しいことだ。復活して欲しいな。

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東京の風景 三題

一つ目の風景 首都圏の私鉄で有料特急に乗るのはなかなか楽しみなのだ。有名どころでは小田急のパノラマ特急で、目的地が小田原箱根方面という大観光地だけに、一目おかなければならない。そんな兄貴分の特急に最新鋭機をぶつけてきたのが西武鉄道で、池袋から秩父までを走るラビューは窓が大きく見晴らしの良い、まさに観光特急だ。ただし夜になると通勤客が座って帰る「スイートホーム」特急に代わる。予約でいつも満席になるのだが、コロナのせいか半分以上が空席。うーん、これはいけないなあなどと思いつつ。

二つ目 健康増進法の完全施行で喫煙できる飲食店は極めて限られることになった。東京都は条例でその規制をもっと強めているので、ほとんど見かけることのない「喫煙可」サイン。ただ、隣にあるソフトクリームのサインと重ね合わせると、なんだかシュールな光景を想像してしまった。タバコをプカプカ吸いながら、ソフトクリームをなめているおっさんの姿だ。いやいや、それはみたくない光景ランクで言えばトップ3に入りそうな・・・。なんというかおぞましい想像をしてしまった。ビールとタバコとソフトクリーム、おまけにあてにならない東京都のコロナ対策マークが合わさると…世紀末的な光景だ。

三つ目の風景 そんな怪しい街東京だが、ビジネス街も人通りが増えてきた。高層ビルに秋の空は結構映えるのだが、ランチ時に飲食店を除いてみても行列ができるほどの混雑ぶりは見かけない。席を間引いていても満席にならないという惨状だった。これだけの高層ビルに働いているサラリーマン・ウーマンたちがどれだけ会社に来なくなったか、あるいは弁当組に転向したか。想像しただけで頭がクラクラする。社会が変わるとはこういうことなのだな。

コロナの裏側で、いろいろなことが起きている東京なのだが、不思議とメディアに取り上げられることはない「非ニュース」な話でありました。

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コロナのせいなのね

自宅からちょっと離れた幹線沿いにあったカラオケ屋が閉店していた。その跡地にネットカフェが空いたよ王なのだが、なんと看板に見慣れない言葉が書いてある。「テレワーク」対応らしい。場所を考えるとちょっと駅から遠いのでなんとも微妙感があるが、自転車や自動車でくれば良いと言うことか。確かにカラオケ用個室はネット環境さえ整えば、それなりに快適なオフィスかもしれない。防音されているし、空調管理も良いはずだ。一度試しに行ってみようと思うのだが。ただ、フィトネスの看板が気になる。

大きなカラオケ屋が潰れて・・・

別の日に、前から気になっていた「幸楽苑」のこってり味噌ラーメンを試しに行った。何がこってりなのか、そしてなぜ100円高いのかの確認だった。(えらそうに書くほどのことでもないが)

スープの表面の油が

テーブルに届いたラーメンを見ても最初は何が違うかわからない。一口二口食べてみて始めたわかった。スープの表面に厚く油が浮いている。要するに油っぽいのだ。札幌の純蓮がこの系統の「油でスープに蓋をする」タイプだが、あれはあまり油っぽさを感じない。こちらは間違いなく下に油が当たる。まあ、こってりと言いたい気持ちはわからないでもない。しかし、これで百円アップかあ・・・と言う気分だ。味のバランスも崩れているような気はするが、それは個人の好みの差ということで良い。しかし、なにかの香味油にするという発想はないものか。そこが最近の幸楽苑の迷走を表しているような気もする。コロナの後で、なんとなく新商品の調子が悪くなったブランドは多いが、ここもその中の一つだ。チェーン店の強みがコロナ対策にいかされないのだなあ。弁当対策もダメみたいだし、残念。

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所沢エミオ 完成らしい

初めて所沢駅に降りたのは、今から40年ほど前のことで、その頃は木造平家建だったように記憶している。札幌都心部に住んでいた若者の目から見るとあまりに田舎な駅だった。それから2年もしないうちに、その田舎駅の近くに住むことになるとは想像もしていなかった。おそらく2度と来ることがない、田舎町だと思っていた。

ところが、所沢はバブルの時期を含め人口は増え、なぜか西武グループ内で拠点都市扱いされ駅周辺は再開発が続き、ついに駅周りのビル化が完了した。新しく南改札なるものすら出現して、すっかりビッグステーションとなった。埼玉県内に限れば大宮駅に次ぐ規模ではないかと思う。

吹き抜けの空間に下がっていた #トコぶらしよう が、なんとはなしに地元ラブというか、コロナの影響で市内でおとなしくしてね、と呼びかけている気もする。確かに、所沢から都心部に向かえば、コロナの活性化地帯である新宿と池袋が終点だから、なんだか微妙な感じがする。

新規開業した駅ビルも、三密意識のこれまた絶妙というか、微妙な距離感を持った空間になっている。ただ平日昼間のせいか、うろつき回っているのは高齢者が大半で、どうも所沢市民の感染防護意識はいまひとつということか。

それでもレストランには行列ができるくらいには混雑していた。まずはめでたしというところだろうか。この先は、駅からちょと離れた元車両工場跡地も開発するらしい。人口減少している所沢市なのに、なぜか商業施設が増えるというのは、都心部から客を引き戻すという狙いなのか。ジジイババアの街になった、元ベッドタウンとしては、それもありなのかもしれない。

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札幌都心 ブラ歩き

札幌チカホのハズレ、旧北海道拓殖銀行本店があった場所は、綺麗なオフィスビルにたて代わり、中のレストランは実におしゃれな店揃いだ。札幌の有閑マダム(古いなあ)が集まってきそうな見せ場体が。

そのビルの地下に、金庫が残されている。正確にいうと金庫の扉で、アメリカ映画の金庫破りのシーンに出てきそうな重厚感がある代物だ。これを見ると地下から穴を掘って爆発させての金庫破りが、ありそうな気がする。

バブル崩壊の象徴ともいうべき拓銀崩壊の唯一の残り物が、この金庫の扉かと思うと、何やら寂しいものがある。

バブル崩壊といえば、もう一つの札幌バブルの傷跡が、札幌駅北口再開発で、流石に今ではそこそこビルもたて代わり、それなりのオフィス街っぽく見えるが、ここもバブルが続けば高層ビルがずらっと並ぶはずだった。1980年代はろくにビルもなかった「駅裏」で木造二階建ての古い住宅がずらっと並んでいた。家事になったらゴッソリ焼けてしまうななどと思っていたものだ。今ではビジネスホテルと居酒屋がパラパラと広がっている、地味なオフィスエリアだが。新幹線が開通するとこの辺りもまた変わるのかもしれない。

ちなみに、この札幌駅北口の地下には巨大な溶雪設備があるのだが、それは都市ダンジョンみたいなものらしく、夏の間、つまり雪がない時に見学ツアーでもしてくれないかなと思っているのだが・・・。

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うまいもの居酒屋の残念な欠点

札幌駅前通りにある「刺身がうまい」と評判の居酒屋もコロナのために客足ハゲっているらしい。週末に行ったので、混雑した場合は2時間で・・・と言われて、「おお、コロナ前の繁盛に戻ったのか」と一安心した。良い店でも潰れてしまうコロナの時代なので心配していたのだ。

とうきびの天ぷら うまい

刺身もうまいが、酒の魚という点で、実に楽しい料理を出してくれる。イカのゴロ(肝)の醤油漬けがあれば、際限なく日本酒が飲める。塩辛を濃厚にしたような絶品だ。

名物の刺し盛りも、鮮度よし、味よし、文句の付け所などない。お値段もリーズナブルで、観光客には来てもらいたくない地元民の名店だ。

などと、いいことばかりだと思っていたら、最後にきつい一発を喰らった。焼酎をボトル買いして飲んでいた。保管期間は3ヶ月というので、次回も飲めるなと思いつつ会計を済ませて帰ってから気がついた。保管用の名前も書いていなければ、よくある名札をぶら下げてもいない。翌々日電話をして確認してみれば、もう処分したとのこと。どうも保管申告しない客の過ちなのだそうだ。

ボトルが残っていればまた来る客を、店舗の手落ち(名前の確認をしていない)を棚に上げ、あっさり断る。コロナで客数減少に悩んでいるはずなのに、従業員の対応がこれではなあ、来るはずの客も来なくなるよなあなどと思ってしまった。老舗の繁盛店だからこその高飛車対応なのか、経験不足の従業員の失態なのかはわからない。

結局、3時間以上いたのに一度も満席にならなかったのだから、料理のせいではなく対応の問題なのだろうなと、思った次第。この店は薄野方面に支店があるので、次からはそちらを使うことにしようと決めた。

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この頃のあれこれ ちょっと文句あります

知人に連れられて札幌の穴場食堂に行った。北海道議会の一階にある食堂は議員ではなくても利用できるのだそうで、おまけに蕎麦がうまいという。確かにメニューを見ると蕎麦のラインナップ、それも量的変化がすごい。ところが、目についたのはざるラーメンで、何やらものすごくうまい食べ物のように見えた。そばを食えという隣の御仁の忠告を振り切りざるラーメンを頼んでみた。

結果は、玉砕というところか。まずいとは言わないが、これはあんまりな食べ物だった。せめて付け合わせで何か追加しないとね。次回は絶対そばにしよう。しかし、議員食堂の予約席に「小学生席」と書いてあったのは、実に謎だ。文字通りに、見学に来る小学生用の席なのか。できればもう少し説明を書き足して欲しいのだが。

そのざるラーメン騒動(自分だけで騒いでいた)の次の日に、お気に入りの大通り公園を見下ろす喫茶店に行った。コロナ対応ということで、イ入り口で注文する。その後は勝手に好きな席に座るという仕掛けに変わっていた。そこまで諦める。ただ、大通り公園に向けて広い窓があるのだが、そこが全面的にカーテンをかけられて見通しがなくなっている。そのカーテンを向いて一人掛けの席になっているのだ。あーあ、とためいきがでる。この店を使う意味が、9割くらいなくなってしまった。またお気に入りの喫茶店が一軒なくなった。

新しい生活様式とは、呪いのようなものだ。街と人を破壊する、何やら禍々しいものなのだ。

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久しぶりの神社詣で

晴れた日に自転車で街を乗り回すのは意外と快感だった。札幌の都心部は、歩道の幅が広いところは自転車通行可になっているらしいのだが、交通標識がまだらに設置されているのと、古いビルの前は歩道が狭いままだったりするので、自転車は車道を走るのか歩道を走るのか、まるで博打のような状態だ。そこを老若関係なく爆走チャリ、もちろん交通ルール違反が団体でのさばっている。

チャリの暴走の話の危険シティー札幌だった。それでも中心部を抜けて、きちんと車道を走れば、それなりに快適なサイクリングになる。10分も走れば円山公園にたどり着く。

円山公園の外れには北海道神宮がある。神社としては新参者で多分150年くらいしか歴史がないはずだが、それでも境内は清々しい、神社らしさがある。一年前には、外国人観光客で身動きが取れないほど混雑していたものだが。日本人が団体旅行でローマの神殿や教会堂を占拠していたのと同じことだから、ここは心を広く持とうなどと、イライラしながら思っていた。その外国人観光客がいなくなれば、普通の神社の風景に戻ってしまう。正直、ほっとした。

伊勢神宮は別格として、日本のあちこちにある神社の風景とはだいたいこんなものだろう。あまり人影も見えず、音もせず、掃き清められた境内をのんびりと歩いて、ちょっとだけお参りして帰る。宗教心はあまりないけれど、神社に来ると厳かな気分になる。そんな場所だ。

自転車で来て正解だったな、などと思いながら、帰りには円山公園でオシドリ探し。札幌の9月はサイクリングに向いている。