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食べ物レポート

仙台の老舗 居酒屋と牛タン焼きと

仙台の誇る横丁文化

仙台は横丁が多く残っている。映画「深夜食堂」に出てくるような細い道の両脇にびっしりと食い物屋と飲み屋が立ち並ぶ。これを人工的に作ったのが各地にある屋台村だろう。仙台の本屋に行けば、仙台横丁についてのムックも並んでいる。横丁が残るということは、再開発から逃れ商売が長く続いているという意味だ。だから当然のように、老舗化している店が多い。

居酒屋 源氏の看板はひっそりと

仙台の有名横丁に「文化横丁」がある。これは一番町から続くアーケド街を、横に外れた一角にあって、店舗数は30−40軒ばかりだろうか。いつでも行列のできる餃子屋もあり、鮨屋あり、焼肉屋ありのカオスな展開が良い。その横丁の中間あたりを曲がり、また一段と奥まったところの突き当たりにひっそりと暖簾を上げている居酒屋が「源氏」だ。テレビのルポ番組でも度々取り上げられている有名店なのだが、中に入ると実に古い居酒屋だ。そして居心地が良い。
コの字のカウンターに15人も座ればいっぱいになる小ぶりな店で、中には女将一人が忙しく注文をとり、料理を並べている。ここは酒を頼むと自動的に料理が一品つく仕掛けなので、好みの日本酒、ビールなどを頼み、まずはお通しを片付けながら、一品めの肴は何が出てくるかをじっと待つ。周りの客の前を見れば、なんとなく今日の出し物がわかるのだが、追加で料理を注文する人も多いので判別がつかないことも多い。

一品目は煮物、二品目が冷奴というのが、この日の出し物だった。そして、お酒の注文には制限があり(3杯だったか4杯だったか)、最後の肴には味噌汁が締めのサインとしてつくらしい。そこまで飲んだことがないので、不確実情報だが。
追加の料理もいろいろあり、個人的な一押しは「汐ウニ」。塩漬けのウニが小皿にふたつまみ程度、この量が絶妙で、だいたいこのウニを肴に冷や酒2杯が的量だ。そして、あと一杯呑みたいのになと思いながら、さっと退散する。次から次へと客が来るので、長居するのは野暮というもの。老舗居酒屋に行く時は、この早い回転を手伝う(他の客のためもあり店のためもあり)のが、暗黙のルールだという気がする。
ちなみに塩釜の日本酒「浦霞」を、グラス酒(もっきり)で頼むと1000円だった。料理一品付きなので、まずまずのお値段。

仙台随一の飲み屋街国分町の名店 太助

戦後の食糧不足期に開発された「牛タン」焼は、すでに仙台の名物であるのは間違いない。その牛タン発祥の地が、「太助」。仙台の夜の繁華街、国分町の真ん中あたりにある小ぶりなお店だ。国分町は仙台屈指、つまり北日本ではススキノに次ぐ夜の街だろう。ススキノではジンギスカンの店が目立つが、仙台では牛タン屋が多い。
お昼時は観光客を含む行列が伸びている。それでも昼時を外せば、比較的すんなりと入れる。メニューは牛タン焼とテールスープと麦飯、これをバラで頼むかセットで頼むかの違いだけで、超がつくほどシンプルだ。客の選択肢は牛タン3枚にするか4枚にするかくらいしかない。
なぜ麦飯なのかとは考えなくても良い。モリモリと麦飯をかき込みながら、塩味の効いた牛タンを噛み締める。肉汁と油が口の中でいっぱいに広がる。それをテールスープで流し込む。こういった動作の繰り返しで、定食を完食する。満足度は高い。

余計なことだが、テレビ番組で見た店主はにこやかに牛タンのいわれなど話していた。気さくな親父と言う感じだったが、実際に店に行ってみると、にこりともせずに牛タンを黙々と焼いている。おー、あれは営業トークだったのだねなどと思いつつ、目の前の仏頂面親父を見ながら笑いだしそうになった。カウンター内で働く女性も、それなりに表情硬いのは親父の仏頂面が移ったのか。ランチもディナーも混み合う店なので、まあ仕方がないだろう。大チェーン店になった利久では、まるでファミリーレストランみたいな接客をされるので、どっちが良いと感じるかは個人の好みだろう。

牛タン3枚 テールスープ 麦飯セット

老舗には老舗の重みがあるということを承知して、この二軒お試しあれ。どちらも仙台のお宝だと思う。

食べ物レポート

駅弁が食べたいから旅をする? 米沢・横川・仙台

駅弁はうまいぞ

駅弁が好きだ。特急列車に乗って、ゴソゴソと包装を開けながら食べる駅弁は、実はたいそう好物なのだ。出張帰りなどで、やれやれこれで後は帰るだけみたいな状況で、ぬるめの缶ビールなどで一杯引っ掛けながら食べる駅弁ほど旨いものはない。ただただ腹が減っていて飯を胃袋に補給的な状況では、コンビニで買ったおにぎりでも良いけれど、移動中の飯といえば駅弁に限る。

超個人的な好みを言えば、地域特産の名産品を入れてもらうより、豪速球的なシンプル駅弁が好きなのだが、全国的には幕内弁当風バラエティ弁当が売れていると思う。
好きな駅弁屋といえば、京都駅の新幹線コンコースに行く途中の弁当屋、青森県弘前駅の弁当ワゴン、福島県郡山市の駅の立ち食い蕎麦屋脇にある弁当売店、九州新幹線鹿児島中央駅改札内の駅弁売り場。この辺りが自己ベストの弁当屋だが、それに負けないのが山形県米沢駅のホームにある弁当屋。

米沢の駅弁

牛肉弁当ではおそらく一番有名な、「牛肉ど真ん中」。最近はいろいろと味付けのバリエーションもあるのだけれど、やはりオリジナルが一番よろしい。
包装紙に牛丼弁当と書いてあるように、蓋を開けると一面に牛の甘辛煮がドーンと出現する。付け合わせの煮物は、濃い目の味付けの牛に合わせて火、意外と薄味なのも良い。質実剛健のきわみなのだが、これを酒の肴に食べると予想外に旨い。米を食いながら酒を飲むのは邪道という気もするが、鮨を摘みながら酒を飲むような感覚になる。濃い味付けのせいだけではないのだろうけれど、吉野家の牛丼で酒を飲む気にはならないので、やはり駅弁のハロー効果みたいなものがあるのか。
最近では東京駅の弁当屋でも売っているベストセラー弁当らしいが、昔は新幹線の車内販売で予約して買うような貴重品だった。(今は車内販売すら消えてしまった)

牛肉そぼろうまし

横川の釜飯も酒の肴だ

峠の釜飯本舗

駅弁番付で「牛肉どまんなか」東の横綱だとすれば、西の横綱は「荻野屋の峠の釜飯」で決まりだろう。いまだに陶器の釜に入って売られているのは、ノスタルジーを超えた定番中の定番。最近は軽量のプラスチック容器入りもあるようだが、やはりずっしりと重量感のある釜が好ましい。(洗って再利用もできるし)
また個人的な感想であるが、この弁当は究極の酒の肴だと思っている。これに匹敵するのは、横浜の崎陽軒焼売弁当くらいか。弘前の「津軽の弁当 お魚だらけ」も負けてはいないが。

椎茸がうまい、わさび漬けも泣けるうまさ

実はこの釜飯の製造工程をテレビのルポ番組で見て、ちょっとびっくりしたことがある。米の炊き方というか、入れ方というか・・・。何やら太いチューブからニュルニュルと茶色いご飯が、釜の中に注入される。それをプレスして平らにした上にトッピングが載せられていく。勝手に頭の中で、ベルトコンベアーに乗った窯が下から加熱されご飯がブクブクと炊き上がり・・・的な絵を期待していただけに、ご飯がチューブでネリネリという光景は想定外だった。それでも、食べてみれば旨いのだから、あの工程は見なかったことにしようと脳内記憶を消し去った。
この釜飯を上手に食べるには、日本酒を冷で用意し、まずは椎茸あたりでスタートし、酒を飲んだら鶏肉、酒、たけのこ、酒と日本酒とトッピングを交互に楽しむ。
甘い栗は最後まで取っておく。トッピングを平らげると、下から出てくる飯に口をつける。醤油味の効いた米を肴に、また酒を飲み、隣に置いてある漬物をゴボウ、胡瓜、わさび漬けの順番で少しずつかじる。この辺りで、酒は終わり、後は残った飯を一気に書き込む。合間に漬物の残りをやっつけて、うずらの卵を噛み締める。そして窯の底に残った栗の甘煮をデザートとして楽しむ。ふー、満足だと一息付き、蓋を閉めて釜飯完食。
この釜飯は昔は横川駅で立ち売りしていたようだけれど、今では高速道路のインターチェンジ前のお店やサービスエリア内でも売っている。そして食べた後は、返却箱に釜を返す人も多いようだが、ここは断固として持ち帰って再利用した。
この窯で釜飯を炊いたことは何度かある。子供とキャンプに行った時には人数分を焚火で炊いた。火の回り方で出来上がりにムラができるのが、またキャンプでの楽しみだった。確か3−4回は使えたと記憶している。今では、デスク周りの小物入れとして使っている。釜の深さが結構あるので、使い勝手は良い。ただ、鉄道の移動中に食べると釜を持って帰るのはちょっと重いかもしれないが、そこは気合で乗り切ろう!

仙台といえば政宗公

仙台といえば牛タンではなく、伊達政宗公ということで、政宗公ネーミングの駅弁は何種類かある。その中で、いわゆる幕内風バラエティー重視の弁当が「政宗公御膳」だ。黒地に金で書かれた模様、八角系のパッケージ、ビジュアル的には格好良いのだが、ここで気がつくべきだった。駅弁のうまさはパッケージとはあまり関係ない。逆に今風にパッケージをしゃれのめして作っている新興駅弁は意外とレベル低いのだよね、ということを。
一口サイズのおかずがいろいろと8種類並べられている。シンメトリーできれいなものだ。ご飯が二種類、白米と炊き込みご飯。いろいろと楽しめますよ的な、現代風幕の内なのだが、如何せん味が好みではない。仙台には温泉旅館の女将さんコラボ(鳴子・秋保・松島の3種類)弁当があるが、あちらの幕内系の方が明らかにうまそうなのだ。
まあ、どこが政宗公なのかは解説書付きなので、弁当食べながら読むとなるほどねとは思うが、それだけ。(バッサリ)
なんだか、ちょっと寂しい気にさせられる。まずいとは言わないが、駅弁特有の楽しさはあまり感じれれないぞということだ。おそらくビジネス弁当として、会議の時の昼ご飯的な出し方をされるとそれなりに納得できると思うが・・・。

日本海あたりもうまい弁当が多いのだよね

旅をする

日本100名城をまわる 川越城

初めて行った100名城は川越城だった

旧城内は公園になっていることが多い

きっかけはテレビのバラエティー番組だった。100名城というものがあることを知って、本屋にガイドブックを探しに行った。ペラペラとページをめくっていると見慣れた地名がある。家から車で30分もかからない場所で、晴れた日で気持ちが良いというだけでその城に行ってみることにした。帰りにはどこかでうなぎでも食べようか程度のお気楽な気分だった。(ちなみにその街はうなぎが名物なので、お城を見に行くのは「うなぎ食べたさ」のための良い言い訳だった)

駅からは市内観光の循環バスでお城の目の前まで・・・。が、お城などどこにもないのだ。間違ったか?慌てて100名城ガイドブックを見直す。やはり正しい場所だ。後から分かったことだが、よくテレビに出てくるような城壁を持った天守閣のある城というのは、きわめて例外的存在だ。今、日本に存在する城は、城跡あるいは城跡に復元されたレプリカが大多数であって、戦国時代からそのまま残っているものは数えるほどしかないのだと。

戦国期に築城された城の大部分は、徳川政権によって大きな制限を受けた。新たな築城どころか焼失後の再建も許されないほど厳しいものだった。まあ、城郭とは戦争の時に篭る場所であり防衛拠点だから、政権側としては反乱の道具にされかねないので建築を制限したというのは理解ができる。
その後、戊辰戦争が終わり明治政府が旧体制、徳川政権側の城を叩き壊した。まさしく反乱拠点の撤去ということだろう。だから、東日本には戦国期、徳川期当時の城はほとんど現存しない。西日本に古城が多く残っているのは、西国出身社が明治政府を牛耳ったからだ。そして、わずかに生き残っていた城も太平洋戦争の空襲で破壊される。
だから、お堀に城壁に天守閣という美しい姫路城のような城は、ごくわずかの例外を除くとほぼレプリカ、復元ものだ。大阪城も、名古屋城もレプリカで、リアルに残っている代表は松本城。

これが川越城の跡

さて、最初に訪れた川越城は、そういった意味でお殿様の居住用の館しか残っていない。それでも館の中には執務スペース、居住スペースなど大広間がたくさんあり、現代風に言ってみれば20LDKくらいになる平屋、南側庭付き、日当たりよく眺望良好みたいなものだった。確かに、300年くらい前はここがお殿様の公邸だったわけで、それなりに感動もするが、でもね・・・・。これがお城?と言いたくなるのも確かだ。
わざわざ持っていった一眼レフが泣くぞというくらいビジュアル的には地味だった。

南向き絵のお庭


ただ、100名城ガイドブックを見ると、全国にある城の写真が紹介されていて、中にはイメージ通りの姫路城級の美形もたくさんあるようだ。せめて一つくらいはきれいな城を見てみるかと、何気なく始めた城巡りだった。
その後、本屋で見つけた、『新100名城ガイドブック』なるものを読むと、好評につきあと100個追加しましたみたいなことが書いてあり、新旧合わせて200名城であることが判明。100も200も同じようなものだとスタンプ求めて名城巡りを開始することになった。自分でも、全ての城を巡りきれるとは思っていないが(北は北海道から南は沖縄まで、おまけにあちこちの離島にも分散している)、観音様巡りも一段落したことだし、やってみますか的なノリで始めたのだが・・・。

お殿様の公室

さて、初めての城は「川越城」。徳川政権5代目綱吉の時代に、柳沢氏が治めたことで知られる。元々は小田原北条氏時代の武蔵国北方の拠点であり、また新河岸川の水運によって商業集積地としても栄えた「河越」。ここを越えると北は東松山から厩橋(現在の前橋あたり)、沼田に抜けて新潟に至る。戦国時代には河越夜戦で有名な係争地でもあり、越後から攻めてくる上杉氏への対抗拠点でもあったようだ。
ただ、城がない。お城の後は公園になり、道を挟んで向かいには博物館がある。近くには川越大師 喜多院もある。小江戸川越の中心地だったはずなのだが。

会議中の光景はこんな感じか

その後、城巡りを始めて理解するようになったが、城跡は公園になるか、県庁や市役所などの官庁になることが多いようだ。特に、地域の行政の中心で商業の中心(城下町)だった場所は、鉄道の駅がお城から離れたところに作られたこともあり、今ではすっかり寂れた昔の繁華街となることも多い。おそらく鉄道駅が近くにできて街の中心地であり続けたのは、江戸城・皇居くらいしかないのではと思う。だから、城跡をあるくと「兵どもが夢の後」的な感じが強くする。

介護用の広間らしい

川越城は観光地的な城ではなかったこともあり、その先のお城めぐりをするスタートとしてはよかった。この後に見て回った家の近くの城が、これまた随分お城のイメージを裏切る「山城」が続いたからだ。

山城に行くと、これって城ですか?という疑問が・・・

書評・映像評

野性の証明 40年ぶりに見た

「お父さん、怖いよ・・・・」 このCMを見たことのある人たちはすっかりじじいにいなってしまっただろう。40年前の作品で、薬師丸ひろ子デビュー作で有名だが、実は昭和エンタテイメントの名作だ。

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野性の証明 ・・・もはや古代の話

自分の中ではそんなに前のことと認識していないが、世間的に見るとほぼ過去事象とされることは多い。20年前のことであれば、古いと言われてもしかたがない。2000年前後の映画や本の話は「古い時代」の作品となる。それ以前となるともはや「古代」なのかもしれない。確かに最近、バブルの時代ってなんだったのかと聞かれることが多い。1990年前後に生まれた世代が社会の中堅層になってきたからだろう。となると1978年公開の映画など、超古代ということか。1980年前後といえば、角川映画の全盛期で超大作と言えば角川映画を意味したような時代だった。バブルが進行する前の、日本社会全体が圧倒的な右肩上がりで驀進中という景気の良い時代でもあったから、ハリウッドの大作に匹敵するような日本映画を作るという、挑戦的な意思もあったのだろう。

昭和の時代の自衛隊と暴力描写

お話の中身はいろいろと当時も突っ込みどころはあったのだが、「自衛隊」の当時の扱われ方が色濃く出ている。あの当時は、自衛隊を存在悪的に語ることも多かった。個人的には高校時代、自衛隊にはだいぶお世話になっていたので、悪感情は持っていなかったが、左翼が強い地方都市で生きていたので、一般的には自衛隊に対する風当たりは強かったような記憶がある。
高倉健が演じる自衛隊特殊部隊など、今の時代であればかなり好意的に描かれるような気がするが、あの時代ではやはり「暗く疎ましい」存在としての描写だ。地方都市の悪徳政治家みたいな話も当時は多かったが、現代ではあまり語られないテーマだ。20年あまり続いたバブル崩壊後の経済は地方都市の活力を根底から叩き潰したので、地域の豪腕政治家・地方財閥などという存在はいまや成立しないのだろう。(今でもそんなのいるのかという感じだが・・・いるのかなあ)
昭和映画の特徴でもある、過激な戦闘シーン、殺傷シーンだが、今ではあまり見られない凄さがある。これに類似するリアルさといえば、ゾンビ映画の戦闘シーンくらいか。この映画が作られた以降、急速にCG技術が進化し、CG全盛となった現代では、あまりグロな映像は作られない傾向にある。だから、この映画の戦闘シーンは、東映任侠映画で鍛えられた暴力描写のの到達点と見ても良いのかもしれない。
ラストシーンは、宇宙戦艦ヤマトと同じで特攻なのだが、やはりこの時代の美学は「自己犠牲と滅び」にあったのかと、再確認させられた。実は一番記憶に残っていたのはテーマ曲。映像よりも音の方が記憶に残るものだと改めて思い知らされた。やはり圧巻は、後半に展開されるサバイバルシーンで、戦車とヘリを投入した追跡劇だろう。当然、こんなシーンが国内で撮れるはずもなく合衆国で撮影されたそうだ。「こんな戦車、日本にいたか?」と思って見ていたら、やはり米国陸軍のものだった。当時は自衛隊協力で戦闘シーンは難しかったのだろうなあ。最近では、怪獣退治やらテロ退治やらで、バリバリ自衛隊協力のクレジットが入る映像があるのを見るにつけ、自衛隊を見る目も変わったものだと思う。
全盛期の健さんと薬師丸ひろこを見るだけでも十分価値があると思う角川映画の名作だ。

食べ物レポート, 旅をする

青森のうまいもの 郷土料理

津軽三味線ライブで一杯やろう

青森の飲み屋街のはずれに津軽三味線ライブの店があり、たまに立ち寄る。最近は団体客も多く盛況が続いているらしい。昔は席だけ予約して料理は適当に当日注文することにしていた。
ところが今回は夏休み中という事なのか、とても混み合っているので一人前のセットを注文してくれと言われ、まあ、それも良いかと宴会セット風にしてみた。

刺身の盛り合わせや一品料理が色々と出てくるので、面倒くささがない。それはそれで便利なのだなあと納得した。セット料理の困るところは自分の嫌いなものが入っていると途端に興ざめしてしまうからだ。特に最近は若い人向けに和食でもチーズを多用する困った風潮があり、帆立貝のチーズ焼きなどが出てくるとげんなりしてしまう。(チーズがうまいという人が増えるのは仕方がない、高タンパク、アミノ酸、旨味成分多しの食材がチーズだから、ダメダメなポテトもチーズで変身する。万能調味料だから仕方がない)

しかし、青森の郷土料理的ラインアップにはまだチーズが不参加だった。

その中でも一番のお好みはホタテフライとイガメンチ。津軽地方ではイカのゲソの唐揚げを郷土料理として愛好しているそうだが、最近のイカの不漁で「イガメンチ」の販売をやめる総菜屋もあるらしい。イカの有効利用として、食べ残されてしまうイカゲソを下足天にするのも良いが、イガメンチは是非全国で普及してほしい「うまいもの」だと思う。
ゲソをみじん切りにしてキャベツなどを合わせ小麦粉で練り上げたものといえば、全く旨そうに聞こえないが、実物はうまい。イカ好きにとっては好物なのだ。

青森の漁場は北海道南部とかぶるので、基本的に魚種は北海道と同じだが、微妙に味が異なる。北海道の方が、より日本各地の料理と混血し、かつ乱暴(手抜き)なので、干して焼いただけという焼き魚が多い。酒粕につけたり味噌につけたりという料理は、やはり日本の伝統的な食べ物だろう。(北海道は日本に帰属してからまだ150年)

青森名物ホタテの貝焼き味噌は、個人宅では専用巨大帆立貝の貝殻が用意されているようだが、営業用にはステンのホタテ型皿で調理。味噌とホタテの組み合わせは、なかなか捨てがたいものがある。一時期はホタテが相当な期間、不漁だったようだが、今では戻っていいるらしい。青森郷土料理にはホタテはエース級なので、めでたしめでたしというところ。予想していた以上に火を通すのでちょっと煮詰まったくらいで食べるようだ。

「たか久」は団体客によっては入れないことがあるので、事前予約がオススメ。ほぼほぼ住宅地の中にある不思議な場所で、もう一軒飲みに行こうという時にはちょっと歩かなければならない。青森駅からだとタクシー利用が無難なほどの距離がある。津軽三味線のライブを見て、ねぶた祭りの体験もできる賑やかな店だが、料理も十分に楽しめる高いレベルだと思うよ。大間の本鮪とかウニとかも良いね。

旅をする

奥州街道の終わり 善知鳥神社(うとうじんじゃ)

善知鳥神社(うとうじんじゃ)というのは読み方が難しい。青森市の繁華街のはずれというか、元の繁華街の中心地らしい場所にある。ふらりと町歩きをしているとたまに行き着く特別な場所があるが、まさしくここがそうだった。

うとうじんじゃの入り口

ホテルに戻る途中に飲み屋街の小路を適当に曲がったりしていると行き当たった神社だった。津軽地方の中心地は弘前で(お城があった)青森は、陸奥の果て、そして蝦夷への渡航地的な認識があった。だから、江戸時代には青森は出先機関がある場所だったはずだ。
明治以降の蝦夷の開発に伴い青函航路の需要が急増し、青森は交通の要衝の地となった

奥州街道終点記念の碑

では、この善知鳥神社はいつ頃からあったのか。奥州街道とは・・・と思いを巡らせる

奥州街道 終点は神社

奥州街道は、お江戸日本橋から宇都宮、盛岡を経由し、青森に至る街道だったようだ。

まさしくここは日本国の果てであり、ここから船で渡るのは蝦夷地なのだから、当然異郷であり、などと考えさせられる。

https://www.actv.ne.jp/~utou/index.html

書評・映像評

とあるおっさんのVRMMO活動記 19

転生物とは違うが、異世界で遊ぶためのやり方 「ゲーム世界」型の典型

表紙  by Amazon

https://www.amazon.co.jp/とあるおっさんのVRMMO活動記%E3%80%8819〉-椎名-ほわほわ/dp/4434264133/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&keywords=とあるおっさんの&qid=1571540104&s=instant-video&sr=8-1

戦い多少あり、ロマンスなし、ファンタジー系の料理日誌みたいな・・・

最初にタイトルのVRMMOについて説明すると
Virtual
Reality
Massive
Multiple-player
On-line game
仮想現実空間で大量の参加者がプレイヤーとして遊ぶゲームで、コンピュータ相手に一人で遊ぶ旧来のゲームとは異なり、大人数のプレイヤー参加が前提になるので、会話をしたり仲間になったりと、現実社会のようなコミュニケーションが取れる。実際にはまだVRの質が向上中であり、この本の中のような実体験と間違うほどのリアルさはない(はずだ)が、ハマる人が多い。モンハンなどは、MMOとして一番広く知られているのではないかと思う。いわゆる「ネトゲ」という代物で、中毒性が高いらしい。

異世界転送ものというお話について

最近すっかり定着した感のある異世界転送物というジャンルがある。むかしであれば、SFとかファンタジー小説とか言われていた、この世界ではない世界での冒険譚というものだろう。SFでは未来的な話が多く舞台が宇宙だったり、地球以外の星だったりする。ファンタジーであれば、それこそ異世界で魔法が使える、魔獣や異人種がいるというのがお約束だった。なんとなく科学的裏付けがある世界がSF、物理法則を無視した魔法があればファンタジーのような区分けだ。ストーリーは世界設定がどうあれ、そこに巻き込まれた若者が成長するパターンが多いが、主人公が苦心惨憺、甚だ厳しい環境からなんとか脱出するパターンのどちらかになる。

しかし、転生ものではこのお約束ごとが全く守られない。画期的と言えるのか、主人公が全く冒険しないパターンが出現した。
例えば異世界に開いた特異点で居酒屋経営をする。異世界人が押し寄せる人気店になるのだが、そこで起こるのは冒険でもなく、下町で起きる人間関係のもつれ的なストーリーだ。(フーテンの寅さん的世界、渡る世間に鬼的世界というべきか)
また、冒険をすることはするのだが、主人公が人以外になってしまうと、感情移入がしにくいだろうと思う。しかし、主人公がスライムになったり蜘蛛になったりしても人気がある。

異世界に行くのではなく、仮想現実世界へ意識を飛ばすというパターンは、まさしく今日的な設定だが、主人公が現実世界では死なないのだから、まさしくゲーム感覚の冒険になる。こうなれば下0無ない世界が意識の上では第二の現実ということか。
他には、死んだら異世界にいましたという「巻き込まれ型転生」が多いが、自分から異世界に行ってしまう「現実逃避型」や、自分の意思にかかわらずさらわれてしまった「誘拐型」、その変形として仮想現実世界から抜け出せなくなった「拉致型」などもある。
どちらにしても転生ものの原点は、「今とは違う誰かになったら(それも今とは違う世界で)、俺だって結構すごい」という話だ。現実に存在する新宿警察署の刑事になったり、自衛隊の海外派遣で事故に巻き込まれたりというリアル感は薄い。ラブ・ロマンスもあることはあるが、好きな子の耳がウサギや猫の耳だったり、長かくて尖っていたりする人以外との恋愛であることも多い。

とあるおっさんの・・・というこそ平成のストーリーテリング

ということで、この「とあるおっさん・・・」についての話だが、すでに20巻近くになる大編だ。webでの連載から書籍になるという転生ものではよくあるパターンで、おそらく人気の原因は前述したような「冒険しない」時間と「冒険している時間」のバランスが良いことだろう。ネットゲーム内の仮想世界なので、実際に傷付いたり死んだりすることはない。主人公は普通の会社員で30代後半、独身というゲームに没頭するには良い環境だ。話の中ではほとんど現実世界の描写はない。現実ほどト書きのような世界であり、仮想現実内のゲーム世界の方がよほどリアルに描かれている。
冒険しない時間は、料理をしたり、加工品の原材料を集めに行ったりする。たまたま作った料理が売れそうだと、屋台を開いて販売する。稼いだ金で装備や道具を買う。実に、資本主義的社会がゲームの中では幅をきかしている。ただ、これだけでは飽きるのだろうから、たまには冒険に行くのだが、これもご都合主義的に世界のキーマンに次々と絡まれ(惚れられ)、あれよあれよと圧倒的なスキル、技能、能力を獲得する。そして超人的な問題解決能力を示す。

この作品が、現在隆盛を極めるライトノベルの一つの頂点であるのだろう。
その特徴は、
「頑張りすぎない」 冒険もそこそこ、冒険以外の活動で世界を経験するのが主眼
「やるときはやる」 主人公と関係が深いものの苦境は全力で助ける。が、失敗してて痛い目に会うこともある。
「箱庭的世界構築が好き」 現実世界とは違った部分の隅っこを精緻に描き出す。主人公もおなじことをしているメタな世界構築もあり。

平成アニメーションの収斂効果

異世界で「サザエさん」や「ちびまる個」的日常を語りつつ、「ワンピース」的な冒険と「ドラエモン」的ガジェットが必須であり、同じく「ワンピース」的な人外のモノたちとの交流がベースにある。まさしく、現代日本アニメの総決算的なストーリではないか。
少なくとも著者が成長する過程で見聞きしたアニメ世界が、無意識にか意識的かはわからないが、強く反映されているのは確かだろう。他のライトノベルで長く巻数が伸びている著作も、同様な傾向にある。エンタテイメント作品の基礎教養としてアニメの理解は必須なのだ。一方、同じくアニメ的な要素として「キャプテン翼」に代表されるチーム力、仲間との結束のような要素は薄まっているようだ。これも少年ジャンプ的世界の影響力の弱まり(実際にジャンプの発行部数は減少し続けている)があるのかもしれない。ジャンプの中では勧善懲悪もさることながら、悪い奴が改心して仲間になるという構図がある。ところがラノベでは、これを突き放すように「悪い奴は最後まで悪くて、滅ぼされていなくなる」というパターンがめだつ。

この「おっさんシリーズ」でも侵略戦争を仕掛けた「人族」は「妖精族連合」に滅亡させられた。独善的な侵略と差別を行った「ハイエルフ」族も滅亡寸前まで処分された。確かに悪い奴らには容赦ないというスタンスが貫かれている。ではそれは救いがないかと言われれば、そうとは言えない。やはり悪い奴はバッサリ退治するという水戸黄門スタイルの方がスッキリ感がある。少年ジャンプ的悪いやつも更生さえすればいい奴になれるというのは、昭和の教育的欺瞞だったのだと今更ながら思う。言い換えれば、平成30年間かけて、ゆっくり勧善懲悪の落としどころの概念が変わったということだ。今の時代の正解とは「悪い奴は悪いからいなくなっちゃえ」ということだ。
同じように努力すれば最後に正義は勝つ、この概念も揺らいでいるように思える。昭和的勧善懲悪では、最後に正義が勝たなければいけなかったが、平成後の価値観は、正しくても弱い奴は負けちゃうよだ。努力しても勝てっこないこともあるよねと言って、退場していくプレイヤーもたくさん登場する。

この話の中でも、妖精族最強戦士の一人が戦争中に重傷を負い死にかかる。それを主人公が超絶的手段で救うのだが、傷が治っても戦士に戻ることはない。ワンピースであればありえない退場の仕方だろう。あるいは主人公に思いを寄せる妖精族の女王が、暴走して主人公にやり込められる。その後は登場にめっきりと制限を受ける。
この辺りが、平成時代のラノベの底流に流れる「新しい物語価値観」なのだなあと感じている。

もう一つの転生ものの話はまた別稿にて

旅をする

いけすのあるコンビニ

これがコンビニ?という驚異の店があるらしいと情報を得たのは去年の終わり頃だった。

青森県にあるオレンジハートというコンビニエンスストアの話だ。外見は普通のコンビニ、場所は青森市から車で1時間くらい走らせた場所にある。トラックなども走る幹線道路沿いのコンビニで、駐車場も広い。他のコンビニチェーンと違うのはポール看板がないことくらい。店名を「オレンジハート」という。ネットで見るとテレビなどでも取り上げられたことが多いようだ。では、なぜ田舎にあるコンビニがニュースネタになるのか。

答えは簡単で店内にいけすがある。ぶくぶくとポンプの泡が立ついけすに、カニやら貝やらが放し飼い?状態。もちろん売り物だ。しかし、こんな生き物(当然、調理可能、食用)を売っているのはなぜなのだろう?青森県のどこかの漁業協同組合直営店なのか?などと勘ぐりたくなるが、実はこのコンビニの最大の特徴は手作り弁当と惣菜なのだ。

訪れたのは朝10時と、昼のピークにはちょっと早い時間だったためか、商品の品揃えは欠品あり状態。それでも揚げ物は、ぼほほぼ完璧な品揃えだった。この惣菜を好きなように買っていくのは、おそらく近隣住民ではなく(山の中なので)、トラックドライバーやルートセールスマンの方達だろうと想像する。

揚げ物群には、当然のように青森津軽地方名物「イガメンチ」もあり、鳥の唐揚げよりこちらの方がよっぽどうまそうだ。g単位で計量し料金が発生する仕組みで好きなだけ買えば良い。レジの横の重量計で測るとイガメンチ二個でおおよそ80円。これが高いか安いかといえば、圧倒的に安い。大きさは、普通にあちこちにあるコンビニの鳥唐揚げの倍くらいの大きさだと思う。この二個で唐揚げ四個分程度だ。(L社の ○○あげくんとの比較で)
手作り感満載の不揃いな形がご愛嬌で。

カレーも量り売りなのだが、仕組みが面白い。
ルール1 まず入れ物にご飯を150g以上入れること
ルール2 そのあと好みのカレールーを好きなだけ入れる。

推測だが、カレールーだけ持っていく奴がいてそれだとコスト割れするのだね。そして、福神漬けもお好みで入れて、レジで計量すると、お値段が決まる仕組み。
ちなみに、このカレーは260円だった。ご飯は150g入れたので、お茶碗に一杯半程度。カレーとしては小盛り的な感じだろう。ビーフカレーが辛口で、好みの味だったのが印象的。イガメンチもうまかった。できればフライドチキンとか、焼きそばとかも食べてみたかった。

手作りのサンドイッチもラインアップが多いようだが、普段食べない海老カツを選択した。ポテトサラダとかカツとか卵とかの定番はもう少し安いようだ(この時点で並んでいなかった)

しかし、このいけすのカニはなんという種類なのか、そしてどうやって食べるのか、すベて謎だった。多分カレーの重量を計った重量計でカニも重さを測るのだろうな。
そして、コンビニのふりをしながら、この惣菜と弁当と生きた海産物以外は、今にも倒産しそうな閉店直前のコンビニ的な品揃えで、それにもかかわらず食材以外にも文房具とか石鹸とかスナック菓子とかが申し訳なさそうなぐらいで陳列されている。これはさすがに写真には取れないレベルだった。

関東圏で言えば、オリジン弁当がコンビニ始めました的な感じなのだが、それでもオリジンが生きたカニや貝を売るかというと、全くもって自信がない。
いやいや、青森すごすぎるでしょ。

食べ物レポート

青森のうまいもの

駅前にうまいものありという嬉しい例外

青森駅前にある食べ物屋の塊、なぜか全国チェーン店が多いのだが、その中にある食堂が「おさない」という。一見すると飲み屋なのか、食堂なのか微妙な感じがあるが、これは食堂に限りなく近い飲み屋という定義が正しいようだ。入り口の黄色い看板は、あまり飲み屋の雰囲気を感じさせない。

この店は「ホタテ」を食べるために存在するホタテ好きには天国のような店だ。まず、何も考えずにホタテ刺しを頼むという客が大半であろうと思うが、あえてビシッと「ホタテフライ」を注文する。東京あたりのけち臭いホタテフライとは違う、これでもかという量でホタテフライ一人前が登場する。見た瞬間に生きている喜びを感じる。色が薄い衣は、ホタテのうまさを感じさせる。これがコロッケのような濃い茶色になっていると、なんとはなしに火が通り過ぎて固くなっているような気がしてしまう。
ナイフとフォークで食べるような気取りはいらない。まさしく、醤油ダボダボかけて箸でつまみアングリと食う。醤油で何個かやっつけた後、おもむろにソース味に変更する。間違ってもタルタルソースなどに気を取られてはいけない。
ホタテの甘みと柔らかさが決め手であり、衣がホタテの邪魔をしないことが重要だ。
絶品でというしかない。独り占めしたホタテフライに腹がみちるのが、至福と言える。残念だが、ホタテ刺しやホタテ焼きの余地は残っていない。

この店のもう一つの名物はりんご入り餃子だ。餃子とりんごとはなんという組み合わせかなどとと思ってはいけない。鴨のオレンジソースがけという料理もあるではないか、と力説したい。りんごのシャリっとした歯ざわりとそこはかとない甘みが、餃子の中で光る。これがアップルパイのりんごのように甘く煮溶けていると、また違う味になるのだろうが、半分火が通ったくらいのりんごが絶妙だ。

青森の郷土料理といえば、結構な種類があるがその中ではだいぶ地味な位置にある「ケノ汁」。要は野菜たっぷりめのスイトン汁だと言ってしまえば身もふたもないというものだが、そこに「縄文」の接頭語がつくだけで、何やらご馳走風な響きがする。しかし、どんぐり食べてお腹は大丈夫なのだろうか。

青森は日本酒も銘酒が多い。米どころというよりも冬の気温が日本酒に良いのだと思うが、その中でもお気に入りが弘前の「豊盃」だ。地元でも手に入りにくい酒で、蔵元に買いにいっても二本しか売ってもらえない。ただし、青森市内や弘前市内では、居酒屋に行けばまあまあ飲めることが多い。他の土地では、まずお目にかからない。仙台でもほぼ壊滅、東京に至っては大げさに言えば1000軒に一軒くらいしか置いていないのではというほどだ・・・。

表の看板やディスプレイを見るといささか不安に感じるかもしれないが、料理は実に高い品質で、おまけに質量共に揃った良質の食堂と言える。駅前にうまいものなしなどという言葉もあるが、青森に関してはそれがちょっと違うようだ。青森駅から徒歩2分くらい。隣にコンビニエンスストアもある繁華街の入り口付近。青森から帰る時にちょっとご飯をと思った時は、この店がお進め。

旅をする

新青森駅にて

新青森駅で降りたのは初めてだった。東北新幹線終着駅だった頃から何度か使っている新青森駅だが、いつも青森駅から在来線で乗り継いでいたので、新青森駅を外から眺めるのは初めての経験だった。駅前には何もない。レンタカーの営業所が立ち並ぶだけの広大な空間。駅ビルもない。なんとなく、さみしい感が漂う。
北海道まで新幹線が延伸したので、最終駅ではなくなったが、状況的には変わらないだろう。(函館北斗駅も似たようなものだ)

新青森駅

夏のねぶた祭りが終わったばかりのせいか、駅構内にねぶたのミニサイズが展示されていた。新幹線乗り継ぎ客は足を止めることなく通り過ぎているのが残念だ。個人的にねぶたは好きなので、しばらく眺めていた。乗り換え時間に余裕があってよかった。

五所川原

青森のねぶたは大きく分けて三種類ある。テレビでよくやっている踊り子が跳ね回っているねぶた祭りは青森市。五所川原市の立ちねぶたは高さが25mくらいの、ウルトラマンやゴジラ実物大みたいな巨大なねぶたが練り歩く。そして弘前市は扇絵のような上品な山車に乗ったねぷた。(ぶ、と濁らない ぷ だそうだ ネ・プ・タ)

弘前 ねぷた

青森のねぶたは祭り終了後、優秀作品が展示館に安置され展示されている。これは一度観に行くべき(SLの動態保存のような)、現物保存であり、展示館内の照明と合わせて何やら8月の夜を思い起こさせる。

青森 ねぶた

帰りがけに買った駅弁は、隣県秋田県の大館名物 とりめし。
実は弘前の駅弁が一番お気に入りなのだけれど、青森では売っていないのだよね。
根底にあるのは「青森VS弘前」の微妙な対抗意識だと思うのだが。

実はこの大館の鶏めしも秋田県内の比内地鶏弁当に押されているらしい。うーん、北東北もなかなか生存競争が大変だ。