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駅弁

シウマイ弁当ではない方

普段であれば迷うことなく買っているシウマイ弁当だが、ふと浮気がしたくなり、チャーハン弁当にしてしまった。ただ、商品名は横濱チャーハンとなっている。テレビの番組で仕入れた知識だが、崎陽軒の横浜工場で作っているものと東京工場で作っているものとで名前が異なり、横濱チャーハンとチャーハン弁当になるそうだ。中身はほぼ一緒だが、付け合わせのおかずが一部違うらしい。都内で買えば東京工場製となるようだ。

シウマイ弁当より小ぶりだから、少し軽めに食べたい時にはチャーハン弁当が良い。シウマイが2個なのでおかずとしてのバランスも良い。そして、シウマイ弁当の隠れ名脇役である筍の煮物も入っているところが実に素晴らしい。ちなみに、ピラフ弁当という姉妹商品もあるが、好みはチャーハン弁当だ。
シウマイ弁当より200円ほどお安い。旅のお供には最良の一つだ。チャーハンというが、実は米がかなりもっちりとしているので中華オコワと言いたくなるような質感がある。そこがまた好みのところでもあるから、全く文句はない。
箸ではなくスプーンで食べる弁当も珍しいが、スプーンで食べるとワンハンドな軽食になるので、そこも旅先向けの食べ物だと思う。移動中の車内など狭い空間で食べるのであれば、シウマイ弁当より便利かもしれない。久しぶりのもっちりしたチャーハンはたいへん美味でございました。

街を歩く

昼飯に またバーガー

バーガーキングが定例の二個で500円キャンペーンを始めているのを見つけて思わず二個買いしてしまった。つい先日にバーガーを食べたばかりなので、まさに衝動買いだった。バーガーを二個食べるとちょっと胃に持たれるので、昼に一個、3時のおやつに一個を食すことにした。これぞまさに朝三暮四の典型みたいな自己欺瞞なのだが。それでもお腹の調子を保つには必要な知恵だ(笑)
今回は三種類、チキンバーガー、チーズバーガー、BBQバーガーの中から二個選ぶ仕組みなのだが、BBQを二個注文した。BBQソースは日本市場であまり人気がない。(自分の過去の経験からしても、不人気だという記憶しかない)
が、個人的にはアメリカの食べ物では最良の調味料だと思っているので、BBQ味の商品が発売されると何も考えずに注文してしまう。
バーガーチェーンでも度々BBQ味に挑戦しているが、定番化されることは極めて稀で、あのMマークのブランドでも、その壁は厚いようだ。BBQソース+ベーコンという組み合わせは、アメリカ人にとってのとんこつラーメンに厚切りチャーシュー的なものではないかと思う。それくらいポピュラーな味なのだがなあ。
だから、アメリカではキャンペーン商品としてハズレがない、ブランドを超えた絶対定番みたいなものだと理解している。それが日本で不人気なのは、あの甘塩っぱい味が照り焼きソースの変形のようにとらえられてしまうからではないか。

日本の燻製味商品としては、秋田のいぶりがっこや、北海道でいえばホッケの燻製などが庶民的な食べ物だが、確かに燻製味の商品はあまり一般的ではないし人気も高いとはいえない。おまけに、最も一般的な燻製商品であるベーコンすら、日本製ベーコンは煙の香りがほのかに香る程度で、あれはベーコンとはいえないだろうというシロモノに変化している。本格的に煙の香りが強いベーコンは、肉加工専門店で100gあたり1000円くらい支払わなければ買えない超高級品だ。

BBQフレーバーとは、照り焼き味の燻製風味というような誤解を招いている気がする。この話を誰かにしても、お前の味の好みは変わっているからなと言われておしまいになるのがいつもの事だが、本格的ベーコンを挟んだBBQソースでしたてたバーガーを一度食べてみろよと、声を大にして言いたい。おまけに、その時はポール・ニューマン社特製のBBQ ソースをたっぷりかけて食べてみろよと、絶叫したくなるのだが。
アメリカ人がよくやる裏庭でのBBQパーティーで、最大のご馳走は炭火で炙った肉厚のパティをBBQソースでしたてたバーガーで食べる事だ、と確信しているので、このうまさを体験してもらいたいものだ。

などとあれこれ思いながら、BBQ味のバーガーをいつの間にか二個とも平らげていた。怒りに任せて食べると(勝手な思い込みですが)、バーガー二個は瞬殺だった。が、そのあとは胃もたれがすごかったのですよね。
それでも、また食べたくなるのだから、BBQソースバーガーは魔性の食べ物だなあ。

街を歩く

旅に出て見つけたもの

初夏の時期には決まって北国への旅をする。気分的には避暑の旅なのだが、ここ数年は避暑どころではない猛暑に襲われっぱなしだ。お江戸からの飛行機を降りると、あー、涼しいというのを期待しているのだが、空港から一歩外に出るとほとんど気温はお江戸なみというのが続いている。去年はお江戸より暑かった。地球温暖化という言葉を妙に納得してしまうくらいあつい。
その暑い北国で、何故かこの時期ににごり酒が売っていた。それも日本酒売り場で常温放置されているのだから、加熱処理されて発酵はとまっているはずだ。しかし、何故この時期ににごり酒なのだろう。すでに、発酵タンクの温度管理は通年で可能なので、にごり酒も通年で製造販売することは可能だが、それにしても夏に売るものか・・・とは思う。おそらく冷蔵庫で冷やして飲むことを想定しているのだろう。そうだとしても、暑い時期に濃厚な甘さもあるにごり酒を飲みたくなるものだろうか。不思議だ。などと思いながら、しっかり一本買ってしまったのだから、蔵元の作戦にハマっているということに間違いはない。

冷蔵庫で冷やした後、氷を入れて飲むのが良いような気もしてきた。茹でたてのアスパラにたっぷりマヨネーズをかけたものが合いそうだ。日本海で上がった迷いまぐろを手に入れて赤身を山わさびで食す。それに合わせるのも夏向きだろう。などと、酒と肴の相性をあれこれ考えるのも楽しい。
この蔵元の酒ミュージアムに行けば、館内のどこかに夏のにごり酒の説明が書いてありそうだし、少なくとも館内の従業員(学芸員?)の方に尋ねることもできそうだ。ということで、蔵元直営店であれこれ聞いてこよう。

食べ物レポート

幸楽苑のカレー その3

パッケージであれこれ考察してみると

買ってきてあったらーめん屋さんのカレーを実食することにした。箱の写真を真面目に見返してみると、確かにカレーの中に、つぶつぶの何かが入っているのはわかるが、よくあるレトルトカレーのパッケージ写真のように野菜や肉がゴロゴロしている気配はない。
あまり気にとめていなかったが、よく商品写真につけられている言い訳コメント、「写真はイメージです」がみあたらない。書かれているのは「盛り付け例」だ。
一般的なレトルトカレー・メーカーの製品では、盛り付け例、調理例などと書かれている。つまり、商品をそのまま撮影したものだと思える。流通系スーパーやコンビニのPB製品では、写真はイメージですと書いてある。要は、写真と中身は関係ない、つまりこんなに肉や野菜は入っていませんよと白状しているわけだ。
メーカー製品とPB商品の差はこんなところに現れる。「写真はイメージです」という表現を自社製品の美化として捉えるか、中身と違う写真を載せる騙しに近い表現ととるかは買い手の判断だが。
やはり流通系のいうことは、本当に近い嘘程度に理解しておく方が、余計な期待もせず、裏切られたなどと思わないで済む。そもそも、たかが100-200円程度の商品を買っておきながら、詐欺だ騙しだという方がよほど大人気ない。
所詮、流通業は(それも勝ち残り組は)祭りの夜店・屋台の時代から本質は変わっていない。騙される方が悪いのだという行動原理だろう。勝ち残るうちに、正直な商売とか商道徳とか言い始めるのは「人という種族、嘘を覚えた猿族の後裔」としての悲しい性だ。
結論を言うと、このらーめん屋のカレーは、立ち位置がメーカーであり、商品の質について責任感に支えられているということだ。となると、中身は写真通りなのか……………

挽肉カレーだった

実食してみた。中身はまさに写真の通りで、中にはごろごろした肉や野菜はひとかけらもない。細かいつぶつぶは挽肉だった。感覚的には、ルーがかなり緩くなったキーマカレー(挽肉カレー)と言う感じだ。
味付けは、中庸というより醤油ベースのカレーだろう。カレーのルー(メーカ製レトルト)と比べると、味付けとしてはかなりスープ感がある、出汁の利き方が強いような気もする。箱に書いてあるように、中華風のカレーと言われれば、なんとなくそうかなあと思う程度には変わった味付けだ。ただ、これは嗜好に偏りが出そうな「怪作品」だと思う。
塩味の海鮮焼きそばにかけて食べると美味そうな気がする。蕎麦屋で食べるカレー南蛮みたいなものだ。

店内で食べたカレー(サイズは半チャーハン程度だった)

ちなみに、お店で食べるカレーと見比べてみれば、明らかに違いがわかる。店のカレーは具材がはっきり見えるし、挽肉カレーではない。前にも書いた通り、実に中庸なカレーだ。レトルトカレーの際立った個性とは対照的に、非個性的なカレーだと言える。
このあたり動きが、この会社の面白いところだ。店で売っているカレーと持ち帰り用のカレーの味が違う。これが誤解を招く行動かというと、この会社の場合、ちょっとした勇足だなとみてしまう。レジ横のテイクアウト品売り場にカレーのPOPを一つ置くだけで、簡単に避けられるはずだ。
『中華風に仕立てた挽肉カレー」「焼きそばやラーメンのトッピング、ソースとしてお使いください」「店内で販売しているカレーとは異なる商品です」的な広告コピーがあれば良いのになと思ってしまう。
アパ社長のカレーを見習って、宣伝の仕方を変えたら面白い商売になるような気もするのだが。だいたい、外食のテイクアウ専用品の売り方は、あまりに下手すぎる。外食企業も少しは流通業のあざとさを学ぶべき時代なのだ。
ちなみに、自宅にはまだ一つ、らーめん屋さんのカレーのストックがある。個人的には結構気に入っているし、次はあんかけ焼きそば的に食べてみようと思っている。この会社には、もうひと頑張りしてほしいなあ。

食べ物レポート

幸楽苑カレー実食 中庸の旨さ

カレーというより半カレー

さて、幸楽苑カレーを実食した感想は、なんとも普通のカレーだった。大学の学食のカレーとカレー専門店の中間くらいかなという印象だ。中に入っている具材も多いわけではない。ヒーハーいうほど辛いわけでもない。中庸という言葉がぴったりだ。まさに個性を主張しないラーメンのお供役だった。ちょっとだけ残念だったのは、カレーの横に福神漬けがついていないことくらいだろうか。量はライスがちょっと多めな気もする。半チャーハンと同量のコメだと、ルーの分だけ重たくなるからだろう。

見栄え以上に 味の完成度は高いと思うのだが

カレーだけ注文するのはどうかと思いラーメンも頼んでしまった。復活した肉ラーメンを注文したのだが、これが意外と旨い。醤油味で上に焼き肉が乗っているからか濃厚系な味になっている。復活したということは、一度定番からドロップされたのだろう。
おそらく味の問題ではなく、見栄えが地味すぎるせいで人気が出なかったのではないか。今や、麺料理でも平面的なルックスは人気が出ない時代なのだと思う。青梗菜の代わりに黄色と赤のパプリカ炒めでも乗せたら、そこそこ売れそうな気がする。

全面的に茶色ですよねえ

カレーとラーメンを並べてみると、どちらも真っ茶色なので、食欲を刺激していこない。このあたりが埼玉のラーメン二大チェーンとの差なのだという気がする。同じ価格帯で勝負する福島発と埼玉発のラーメンバトルは、地元優勢な展開だと思っていたが、どうやら商品開発の基本発想に差があるようだ。
ちなみに今月の満洲月例メニューはナス味噌炒め。日高屋は冷麺と冷やし中華だ。どちらもビジュアルが良い。幸楽苑も冷やし中華はなかなか彩りが良いのだが、定番メニューのテコ入れ(ビジュアル強化)は早急に必要な気がする。

食べ物レポート

メロンパン探索

表面は、カリッと系というより少しもっちりしている

スーパーのオーケーに行くと、店内ベーカリー製造の面白いパンが並んでいる。ホールとカットのピザも一緒に売られているが、パンもピザも季節ごとにインアウトをしているので、季節の変わり目には観察しに行くことにしている。
今回は、夏バージョンということで、ピザの新作はカレー味だった。あとはフルーツピザ(甘いやつ)が登場していたが、このオーケー価格であれば、甘いピザをチャレンジする客も多いだろうなと思う。Mサイズが一枚500-600円前後だから、失敗してもあまり後悔しないはずだ。
さて、夏の新作メロンパンだが「富良野メロンクリームパン」となっていた。

メロン味のクリームはかなり嬉しいかも

表面のビスケット生地が黄色ではなく若草色というか薄い緑で、これはメロンの皮をイメージしているのだろうか。
そして、生地が薄いオレンジになっている。いわゆる赤肉メロンということらしい。赤肉メロンで有名なのは夕張メロンのはずだが、ここはあえて富良野というネーミングにしているようだ。たぶん、富良野産のメロンピューレを使っているからだろう。
オレンジ色の生地にかぶさって見えにくいが、真ん中にはオレンジ色のメロン味クリームが入っている。これがなかなかメロン感を盛り上げてくれる。
食べてみると。ちょっと贅沢なメロンパンという感じだが、お値段は大手パンメーカーが普通に売っている大量生産品とほぼ同じなのだから、コスパが良いことこの上ない。
例の金沢で買ったうずまきバナナ味メロンパン(?)ほどのビジュアルインパクトはないが、食べた時の満足度はほぼ匹敵する。
自宅近くにもブーランジェリーとかベーカリーカフェとかいうオシャレな店は何軒かあるのだが、どうも、ことメロンパンに関してはオーソドックスというか保守的なものばかりなので、もう少しこの「富良野メロンクリームパン」を見習って欲しいものだ。
バナナ味でも、気分的には(見た目には)メロンパン類似だと思うので、いちご味とかマンゴー味とか色々と変わりメロンパンに挑戦してもらいたいものだ。ただ、パクチー味だけは勘弁して欲しいと思いますけど。

食べ物レポート

日高屋で夏の新作は冷麺

爆弾炒め キムチ入りの肉野菜炒めみたいな感じ

日高屋が値上げをした後、すっかり新商品を出さなくなっているのが気になっていた。久しぶりに買い物に出かけたついでに近くの店へ行ってみた。昼前に入ったがほぼほぼ満席だったので、商売は回復しているのだろう。
ただ、この店は夜のちょい飲み需要が戻らなければ本回復にはほど遠いはずなので、昼だけではなんとも判断のしようがないのだが。それにしてもめでたいことなのだ。
取り合えずいつもの「爆弾炒め」を注文した。相変わらずと言うか、いつもの通りというか、食べるたびに味が違う不思議な料理だ。時によって塩味が強かったり、辛さが強かったり、随分とブレ幅の広い料理なのだが、そこに文句はない。ああ、今日は辛めだなあ程度の感想で済む。食べられないほど辛くなることはないし、毎日食べる類のものでもないから、ブレブレ結構だと思っている。
逆に、今日はキムチ味強めだな、などと変化を楽しんでいる。ただ、これも不思議なことに肉多めの日がたまにある。今回は、やたら肉が目立つ「当たりの日」だったようだ。
しかし、写真写りの悪い料理であるのも確かだ。この店で料理の色気を楽しんでいるわけでもないから、この爆弾炒めの赤茶色はそれで良いけれど、初めて食べる人にはギョッとする色彩かもしれない。爆弾炒めはずっと定番で販売されているので、もはやメニューの説明が書かれてない。これはちょっと初級者向けにに説明不足かもしれない。

これも色気が足りない 赤とか黄色が欲しいところだ

さて、夏の新作を探していたら、去年の夏にも販売していた冷麺が復活したようだ。去年は冷やし中華より冷麺を好んで注文していたが、今年は何か変わったかなと、早速頼んでみたのだが。
なんと、麺が変わっている感じがする。あくまで去年食べたものと記憶での比較だから、正確に判断できるわけではないの。だが、どうやら今年の麺は、冷麺からラーメンの麺に近寄った感じに変わっているようで、もっちりとしている。冷麺の麺は米粉主体でもちもちというよりグニュグニュというグミっぽい歯応えがあったように記憶しているのだが。
スープの味も含めた全体感は、より中庸な食べ物になった気がする。冷麺特有の麺のユニークさみたいなものが薄れているかなあ、という感想だった。定番であっても毎年同じレシピーで提供するようでは、研究熱心とは言えない。毎年少しずつ進化させる、商品を磨き上げることこそが外食業では大事だと思うが、それがたまたま自分の好みと合わない方向に進むこともある。これは仕方がない。
ただ、ひょっとすると季節商品であるから、まだオペレーションが完熟しておらず、商品がぶれている可能性もあるかと思い直した。そこで、次回はもう一度食べてみることにした。我ながら良いお客さんだなあと感心する。あまり時間をあけずに食べに行ったほうが良いだろうなあ。

街を歩く

高田馬場で飲み会 その2

鰻屋で鰻を食べない一軒目の後、高田馬場で2軒目の店ということになり、大衆居酒屋の原点のような店を選んだ。埼玉県にある日本酒の蔵元直営店なのだが、都内に何店か支店がある。ただ、支店の存在する街によって微妙に客層が違うような気がする。それがちょっと楽しいのだが。高田馬場の店は客の平均年齢50代という感じで昭和の尻尾がぶら下がっている客が集まるかのような店だ。
特に目を惹く変わったメニューがあるわけではない。旬の魚も日替わりで出るが、基本的には火を通す料理が中心で、気取ったところのない平均的な味というのが売り物だ。なんでもあるが、特別なものは何もない。それが良い意味で実現されている。

飲み物は東京での大衆居酒屋の絶対定番であるホッピーにした。最近人気があるレモンサワーはやはりちょっと甘いのが気になる。ホッピーはライトビール的な甘さなしテイストがよろしいと思う。二軒目なので日本酒は避けることにした。年相応のセーフチョイスというやつだ。

同行していた友人達が、二軒目だというのに何やらすごいものを注文し始めた。揚げ物盛り合わせがドーンと出てきた時には目が点になった。こんな食べ物を注文する人たちだったかとこれまでの記憶を辿ってみるが……………
その後に出てきたのが、ソース焼きそば。そしてカツとじ煮だから、もはや錯乱したかと思ってしまう恐怖のハイカロリーメニュー連投だった。一体何が起きたのだろう。うなぎの祟りだろうか。
そして、これまで締めなど頼んだことがない人たちだったはずなのに、何故か明太子のおにぎりが一人一つずつ……………
最近、居酒屋に行ってこれほど満腹したのはめずらしい、というかこれは何年振りの飽食経験だっただろう。満腹を通り過ぎると天国にいる気分になってくる。

それでも翌朝は実にすっきり目覚めた。かなり大量に酒を飲んだので、多少の不調は覚悟していたが、普通の日と変わらぬ元気さで自分でも驚いてしまった。ひょっとして、酒を飲む時には大量に食物を摂取した方が良いのではと、あらぬ想像をしてしまった。締めのおにぎりがよかったのか? などと考えてもみたが、それを確認するために、満腹になる程食いまくる飲み会はやらない方が良いと思うのだが。
ローカーボとかいうダイエット法がずいぶん流行っていたのを思い出した。雑食性類人猿の子孫であるヒト族は、ローカーボは種としての体質に反しているのではないかと思う。ローカーボに挑戦するくらいなら、そもそも酒など飲んではいけないだろう。ローカーボ不要論が飲み会で実証されるわけでもないしな。締めのおにぎりであれこれ考えてしまった不思議な飲み会だった。

食べ物レポート

日本橋で手に入れた菓子 その2

愛知県岡崎 老舗の和菓子屋 備前屋の作品

「松風」という菓子があることは知っていたが、食べたことがなかった。八丁みそ松風という商品名に引き寄せられて、つい買ってしまったが、なんの予備知識もないままのジャケ買いだっだ。
帰ってきてから調べてみると、松風という菓子はカステラのような小麦の焼き菓子で、それに味付けとして味噌が使われているようだ。その味噌を八丁味噌にしたものが、この品物らしい。
製造元は愛知県岡崎の備前屋で、確かに八丁味噌の土地だからローカルオンスパイアでスピンアウト商品ということだろう。

箱から出してみると、上部は紙で蓋をされている。これは珍しいなと思うが、乾燥防止なのだろうか。この紙をゆっくりと剥がしてみると、棒状の姿が見えてくる。なんと、一口サイズ?に切り分けられていた。親切仕様だ。

カステラのような滑らかな記事ではない。どちらかというともっさりとした、口の中の水分を全部持っていくタイプの生地だ。この手の水分奪取系菓子が好きな人は多いようだが、個人的にはそれが不思議だなと思っている。パンの系統でも、蒸しパンとかスコーンなどは典型的な水分奪取系食品で、ちょっと苦手な食べ物になっている。
この「八丁みそ松風」は、八丁味噌の味は控えめで、ちょっと塩味の効いた生地の粗めなカステラといった感じを受けた。2切れほど食べると口の中の水分が消滅するので、お茶などの飲み物は必須だ。(大げさだなあ)
濃いめのお茶を少量いただくのがこの菓子にはあいそうだが、抹茶では水分充填量が足りない感じがする。名古屋の菓子といえば短絡的にういろうを思い浮かべてしまうが、もう少し尾張名古屋と三河岡崎については研究してみようと思った。
この歳になっても初見の菓子があるのは、なんだか人生サボってきたような気もしてくるが、日本橋に出かければまだ見ぬ和菓子との素敵な出会いが楽しめそうだ。

街を歩く

百貨店で全国銘菓

鹿児島県日置市の梅月堂 初見であります

コロナの間は地元の元・百貨店菓子売り場に全国あちこちから銘菓が届けられていて、曜日ごとに違うお菓子が手に入る仕組みだった。これは便利なものだなあと思っていたが、よくよく考えれば都内の百貨店で、いわゆる銘菓のお取り寄せ販売は昔からしていたのを思い出し、久しぶりに日本橋に「菓子」を買いに行った。
並んでいる銘菓は見たことも聞いたこともないものばかりで、売り場の前をうろうろとしてしまった。以前来た時にはもう少し小ぶりの売り場だったような記憶もあるが、他の有名ブランド菓子売り場の面積と比べると5-6倍はありそうな広い棚に、地域別に分けられた名産がならんでいた。その中でも一際目立つのが京都の阿闍梨餅だった。あの棚は、すでに一軒の店分くらいはある。京都で買うより並ばない分だけ買いやすいような気がしてしまった。
今回はあれこれ物色した上でバラ売りしているお菓子をいくつか買ってみた。一番気になったのは、ラムドラだった。ラムレーズンが入ったどら焼きだから、味の想像はつく。ただ、何故これが鹿児島の街で売られているのかはよくわからない。謎だ。ただ、隣の熊本県ではサバランの最強バージョンのようなリキュールマロンという銘菓もある。(食べると酔いそうなくらい酒が強い)九州では酒入り菓子が人気なのかもしれない。
どら焼きとラムレーズンはなんとも不思議な組み合わせだが、これを肴に芋焼酎を飲むというのはありかもしれない。

上段 宮城県仙台 甘仙堂のくるみゆべし
下段 神奈川県鎌倉 紅谷のクルミっ子

東北地方ではあちこちでゆべしが名産品になっている。胡桃が入ったゆべしが好物なのだが、いつもは福島県郡山のものを買っていた。今回は、バラで山積みされていた仙台ものを試しに買ってみた。普通に美味しいのでまことに満足した名品だ。胡桃がたっぷり入っているのが素晴らしい。郡山産のものより一回りくらい大きいような気がするが、あくまで記憶モードなので定かではない。一つ食べるとズシンと腹ごたえがあるヘビー級な和菓子だ。残念ながら1日の定量は一つだなあと思う。
それと、これも山積みにされていた上におひとり様の購入個数に制限があった鎌倉のお菓子の調達した。こちらもくるみ入りなのでついつい手が伸びてしまった。胡桃が入ったキャラメル的なお菓子だが、これも洋酒を飲みながら食べると良さそうだ。ブランデーに甘い胡桃はピッタリと合いそうだ。同じ首都圏ということで神奈川県の菓子にはあまり手を伸ばしたことがない。ちょっと反省した。
売り場を見て歩くと、一箱に10個入り、20個入りといった大型パックはどうやらすっかり人気がないようで、単品売り、バラ売されているものを、何個か選んで買っていく仕組みが主流になっているようだ。これも、菓子は手土産に買うのではなく、自分が食べるために買う「お一人様使い」の客が増えたからだろう。自分へのご褒美というやつか。
ちなみに、売り場の半分くらいは、どうやらお茶を嗜む方達向けの品揃えのような気がする。茶道に合わせての品揃えとまでは言わないが、全国各地で有名な伝統和菓子ばかりだから、その道の方達が御用達にしているとすれば、やはり日本橋らしい品揃えと言えるか。
確かに、お江戸日本橋は便利なところだなあと改めて思った。