街を歩く, 食べ物レポート

ガツンと行こうぜ

狸小路にできた、現代風の屋台村というか、横丁というか、英語でレストラン・コンプレックスといえばカッコよさそうな気もするところにある昼飯を食べに行った。ビルの一・二階に小ぶりな店が20軒ほど集合している。狸小路側から見た光景は、ちょっと賑やかめな感じがする。

狸小路の北側道路までビルがつながっているので、一般道路側から見ると普通の飲食ビルにしか見えない。ファサードの作りがあまりうまくいっていない感じがする。ビル改造型屋台村の元祖とも言える恵比寿横丁あたりの「レトロ」な外観と比べると、もう少し工夫があっても良いかなと思うのだが。
弘前にある倉庫を改造した屋台村は天井が高く屋外感があった。八戸の屋台小路も、屋外のぶらぶら歩き感を演出していた。「屋台村」「横丁」は内部の店舗のユニークさもさることながら、全体感の作り込みが誘客要因として大きいような気がするのだが。

その中の一店で入り口に飾ってあった丼のポスターが、某テレビ番組の宣伝と思えるくらいで、店名は隅に小さく書かれている程度。なんと、奥ゆかしい店長だろうと逆に感心してしまった。
国内観光が復調指定いるので、日本人観光客の指名買が多いのだろうなあと想像はつく。北海道人相手にするのであれば、「日テレ」ではなく、「S◯V」と系列局の名前を挙げるだろう。

ただ、ちょっといきな演出があり、地元以外ではほとんど見かけない九州醤油と、一般的な醤油の2種類を提供していた。脂の強い魚には九州醤油を、白身には普通の醤油を使うといいよということだった。
北のハズレに来て九州醤油に出会えるとは思わなかった。こういう小さなテクの積み重ねが、繁盛店、行列店につながる道なのだが、その小技を知っているかどうかが日頃のお勉強だろう。勝ち組には勝つ理由がある、ということを学ばなければいけないのだ。

ちょっと盛って撮って見ました的な

そして、この名物丼を注文した。写真は「見栄え」優先で撮ったもので、実にモリモリに盛っているようにアングルや距離に工夫して撮ってみた。
実際には小丼程度の小ぶりな器だったし、どんぶりの淵まで白飯が詰まっている。魚の盛り上がりは丼の上部からのもので、実は少々食べにくい。一度、丼の上から魚を別皿に取り分けて食べた。
味は想像通りで(当たり前だが(切り身の味がする刺身丼だ)、値段はちょっとお高めという感じなので、ぼったくり商品ではない。観光客が食べるのであれば普通に美味しい、映えがするメニューだろう。
個人的には地元人が食べるにはちょっと難度が高いかもという気がした。同じ値段を出せば、そこそこの鮨屋で「チラシ」を注文できる。酢飯好きなので白飯の丼より、「チラシ」の方に惹かれてしまう。
夜は居酒屋メニューになるので、「映え」商品はランチの売り上げ拡大には貢献しそうだ。夜の締めフェに続き、第二の「ご当地メニュー」に成り上がれるかちょっと楽しみだが………

旅をする

飛び方が違っていたので

千歳空港は空軍基地でもあるのだが

千歳空港は旧帝国海軍時代から拡張された軍事施設だった。そのためか、千歳は軍都として成長した。現在も陸自と空自の主要基地が存在する。人口比率でも自衛隊関係者(家族も含む)が多い街だ。
空港は戦後米軍に接収されたが返還されて、軍民共用となる航空施設になった。だから昔は航空自衛隊の訓練(スクランブル発進?)で戦闘機が離陸する姿が見えたものだ。
現在はほぼ空自利用部分と民間利用部分がほぼ完全分離されている。昔は、滑走路の先にF15の姿が拝めていたが、今では滑走路も全く別になっているので、空港の外側は千歳の原野しか見えない。全国には自衛隊の基地と併設された空港も多いが、規模で言えば千歳が最大級ではないか。

千歳空港から苫小牧にかけては原野が広がる

いつもであれば、千歳から羽田行きの便を利用するのだが、たまたまLCC(格安航空会社)の便を使い成田行きに乗った。これまた気分の問題で、いつもであれば通路側の席にするのだが、前方窓側の席が空いていたので空から写真でも撮ってみようかと思った。
通常、羽田便の航路は、だいたい太平洋上を飛ぶ。せいぜい右手に青森から宮城に続く海岸線が見えるくらいで、着陸寸前まで陸地の上を飛ぶことはない。ただ、今回は成田行きのためか、格安ルートのせいなのか、ずっと陸地の上を飛んでいた。

下北半島から津軽海峡を挟んで、上部に函館付近が見える 
これまでみたことがないアングルだった

苫小牧上空から太平洋に出た後、右手に下北半島が見える位置で若干旋回して陸地の上に移動した。その時に、下北半島北部と渡島半島南部(函館の東側)が見えてきた。意外と津軽海峡は狭いのだ。そして眼下にあるのは下北半島の拠点であるむつ市の市街地だった。

真ん中の丸い部分が、恐山に面する湖 下はむつ市街

むつ市の位置から類推すると、市街地上部にある丸い地形は「恐山」とその湖ということになる。丸く見える水たまりの右側にある白い部分が、恐山のお寺あたりだ。去年はずいぶん時間をかけてバス移動した、山の中の「秘境」だと思っていたが、空から見るとむつ市内からほんのひと息の距離に感じる。妙に感慨深いものがあった。

茨城県太平洋岸 なだらかな砂浜が続くのがわかる

その後は、東北地域を北から南へ縦断するように飛んでいった。福島から茨城にかけて海上に出たが、それは成田に向けて右旋回する為の移動だったようだ。茨城県太平洋岸の鹿島灘がはっきり見える。これも想像していた以上に長い砂浜が続いている。地図では感覚的によくわからない。Googleアースで見ることができそうだが、肉眼で見た印象とはやはり違うだろう。

霞ヶ浦上空で旋回中 左上にあるのが筑波山(多分)

茨城県から成田(千葉県北東部)に向かうには、霞ヶ浦の上を飛び、そこで左旋回するコースだった。霞ヶ浦も空から見ると予想を超える大きさだ。やはり地面を這い回る蟻の目と、空を飛び回る鳥の目では、世界を捉える印象が変わるのが実感できた。

平らな関東平野が実感できる 成田上空

霞ヶ浦上空から左旋回が続き、進路がまっすぐになったと思った時は一面が田んぼになっていた。高度が落ちていたこともあるが、関東平野は平らなのだということがよくわかる。千葉県東部は低い山・丘が続く凸凹な地だったが、成田あたりはまさに真っ平だ。
空から見ると、護岸工事を施された川と高速道路などの幅の広い道路がよくわかる。それこそ、まるでGoogleアースの光景だ。
普段は、全く見ることのない窓の外の光景だが、今回は実に新鮮な体験だった。たまには変わったことをしてみるものだ。

街を歩く

焼き鳥 うれし たのし

いつも行くチェーン焼き鳥屋が、コロナの後で値上げをした。それは、仕方がないことなので諦める。単品の値上げ率は10-20%くらいだろう。金額的には、一串20-30円くらいの値上げが多い。目くじらを立てるほどのことでもないが、平成時代を生きて来たオヤジ族には、それが不満のようだ。
どうも最近、同年輩の友人たちと飲むとその手の愚痴が多い。この2-3ヶ月に会った年配の友人たちに共通する、インフレ、値上げへの不満だ。平成30年間の値上げしない経済に慣れてしまったせいだろうと思うが………

元々口数が多いと思っていた人間ほど、愚痴をこぼすのが多いようだ。たまに会うとお互いに話題が少ないせいか、お天気の話をするように値上がりした物価の話をするのかもしれない。ただ、話していて面白い話題でもない。
値上がりよりも残念だったのは、この店で特殊な位置を占めていた「締めのパフェ」が、リニューアルされてしまったことだ。もちろん値上げもしている感じがする。この辺りは記憶モードなのでなんとも言えない不正確さだが、人の値段感覚はこの程度の曖昧記憶で作られているのでヨシとしよう。焼き鳥の味は記憶通りのような気がしたが。

「道民の醤油」と書かれた醤油を見て、ちょっと感動した。コロナの前からもこの醤油だったが、コロナであれこれ食品業界も変わっているので、醤油屋も健全に商売が続いているのは喜ばしい。しかし、この醤油は、当たり前だが北海道外では見たことがない。一度、土産に買ってみようとスーパーで探したこともあるが、見つからなかった。
日本全国どこの地域でもそうだが、地域ラブは旺盛な人が多いので、県産品とか県内製品とかの人気があるようだ。北海道産、と書かれた商品もよく見かけるが「道民」という形容詞は見た記憶がない。
他府県で「県民」「府民」の醤油とか味噌とかソースなどがあるかどうかは知らない。〇〇の味とか〇〇の伝統という表記はよく見かけるが、「県民の味」と書かれた商品は記憶にない。
だから「道民」というのはなかなかインパクトがある言葉だ。「道民の醤油」を使用する、この焼き鳥チェーンもやはり北海道ラブな経営者がいるのだろうなあ。


ちなみに、お江戸では水道水をペットボトルに詰めた水を売っていた。なんとも言い難い商品だが、東京都水道局が販売していたものだ。その名前が「東京水」で、「都民の水」ではなかった。オリンピック目当ての商品だったらしく、すでに販売は終了している。今でも売っていれば、残念系な土産物として人気がでたかもしれない。https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/press/h29/press171110-01.html

旅をする

千歳空港から消えたもの

消えた物 その1   簡体略字の広告

千歳空港で早い昼飯を食べようと思って、搭乗階ホールから1階上のレストランフロアーに登ると、天井から吊り下がるバナー広告(垂れ幕)の変化に気がついた。ポテト菓子の垂れ幕があったところには、確か大陸系スマホ決済の宣伝がぶら下がっていて、そこには日本語が一文字も書かれていなかった。
個人的には、西海岸の空港で「カタカナ」だけで書かれた広告を見れば似たような感じになるのかと思っていたものだ。外国人向けの広告は英語で書かれているという先入観があるせいだろう。
今ではバナー広告が全て日本語に変わっている。観光客の主力が誰かということを、広告主が理解しているということだ。コロナの3年間で一番変わったことかもしれない。ちなみに、札幌の宿泊代は、すでにコロナ期の数倍程度に上昇していて、これはバブル期の料金に近い(あるいは超えているかも)と思う。

消えた物 その2 カレーラーメン

そんな復調した千歳空港はとても賑わっていて、ラーメン道場は昼前に各店ほぼ満席の盛況ぶりだった。人気店では長い行列も復活していた。待たされるのもなんだかなあと迷ううちに、フードコートに千歳ラーメンの店があることを思い出した。久しぶりにカレーラーメンを食べてみようとフードコートに向かったのだが。
見事に、カレーラーメンの店は退店していた。その代わりにできていたのが、味噌ラーメンの店だった。創業が昭和と書いてあるので、それなりに老舗であるのは間違いないが、店名に心当たりがない。
おそらく、自分の行動範囲にはない店なのだろう。札幌市と言ってもその面積は広大で、市の東西、あるいは南北を縦断、横断するには車移動でも1時間以上かかる。知らない店、知らない場所がるのは当たり前だ。
ただ、すでに口の中はカレーラーメンを欲している状態で、己の欲望を味噌ラーメンに変更するのはいささか厳しい。ご当地カレーラーメンをメニューに加えてくれていないかと、恐る恐るカウンターに向かったのだが……………

残念なことにご当地メニューの追加はなかった。それどころか、ほぼミソ味に特化したストロングスタイルの店だった。そこはあっさりと妥協して(己の欲望は簡単に変化してしまった)、一番シンプルな味噌ラーメンを注文した。
結果は、期待以上に旨かったので不満はないどころか大満足だった。コッテリ系の味噌ラーメンだが、余計なものが乗っていない。写真に撮ると茶色一色で残念ながらビジュアル映えはしないが、味噌ラーメンとは元々そういうものだし、スープと麺のバランスさえ良ければ、概ね100点をつけられる食べ物だ。
実にうましだった。唯一後悔したのが、ニンニクを薬味で足しておけばということくらいだ。うまい味噌ラーメンには、ニンニクを入れるのが絶対要件(個人的な見解です)だが、フードコートのカウンター受け取り方式だと、ついつい薬味投入が粗雑になってしまう。反省だ。それでも、この店で違う味噌ラーメンにチャレンジしたくなった。
ついでに、札幌にあるはずの本店にも行ってみなければなあ。

食べ物レポート

一人焼肉を研究してみた

北海道では定番の牛肉 サガリ

100円ショップで売っている300円商品(変な言い方になるが)に、焼肉用(?)の炭火コンロがある。使い終わった捨てるだけのお手軽さだが、燃焼時間は1時間程度と書いてある。実際に火をつけてから着火剤の煙が止まり安定した炭火になるまで15分くらいかかるので、実際に肉を焼こうとすると使用時間は40分程度だった。
それでも炭と網の距離が近いので、焼肉屋で焼く感覚で一気に肉が焼ける。野菜や肉の厚みに気をつければ、それなりにお手軽なバーベキューが楽しめる。使用してみた感想として、おひとり様焼肉であれば全く問題がない。延々と肉を焼き、そのまま食らう。誰かと途中で喋るとか、やけた肉をシェアするとか、余計な動作がない分だけ、「焼いて食う」に集中できるので、30分もあれば満腹になること間違いない。
ステーキ肉のような厚切り肉を焼くのであれば、多少工夫は必要だが、カルビ焼肉やジンギスカンのような薄切り肉を焼く時には、かえってこちらの方が使い勝手が良さそうだ。

一度火がついた後は、まず火加減を確かめるため網の半分ほどを使って焼いてみた。問題なく火が通るようだったので、全面に肉を乗せて焼いた。バーベキュー台を使うときのように、火力の強い部分弱い部分のような調整はできない。全面的に同じ火力なので、肉は手早く乗せる(時間差を作らない)とか、野菜と肉の置き方を考えるといった手順は必要だが、一人で肉だけ焼いて食うという場合は、ほとんどノープランで大丈夫。ただ、やけた肉を取る時にコンロ上部はかなり熱いので、ドングなど耐熱を考えた道具があった方が便利だと思う。

この日の飲み物は、サッポロクラシックと決めていたのだが、ついついセコマPBのトマト酎ハイにしてしまった。酎ハイと言いながら、意外と甘味が強い。トマトの甘みだとしたら、とんでもなく糖度の高いトマトを使用していることになる。それほど高糖度なトマトであるのなら、生で食べてみたいくらいだ。
ちなみに、この日の締め肉は当たり前のようにタレ付きジンギスカンだった。短い北の国で夏の楽しみ「ジンギスカン」は決して忘れない。これは「ハート&ソウル」に刻まれた幼少期からの記憶、チープなご馳走感覚の賜物だ。
ちなみに、今ではラム肉も牛肉並みに高いので、ジンギスカンは決してチープなご馳走ではないことを追記しておく。えへん。

街を歩く

街角の片隅で発掘を楽しむ 二景

去年はほとんど見かけなかったが、有名観光スポットで写真を撮る観光客が戻ってきていた。ただ、観光バスが横付けされて修学旅行のように群れているインバウンド観光客の姿は見られない。チャイニーズスピーカーも、ほとんどが台湾から来た人たちらしい。この時期は、服装や格好で観光客の日本人・外国人の区別がつきやすい。
地元民は、まだ恐る恐るの夏仕様で、半袖のシャツあたりが限界だが、南方から来た人たちは、足元は素足でサンダル、派手目のTシャツというサマーバケーション的なラフさだからだ。日本人観光客でも、さすがにショートパンツ姿は少ない。
北の街で屈指の観光名所に設置されている、撮影台に上る観光客の姿は見られない。個人的な感想で言えば、この上に立ってWピースサインの姿を撮影してもらう(自撮りする)のは、かなり恥ずかしい。観光地によく置いてある、顔の部分に穴が開いてある撮影ボードも恥ずかしいが、このお立ち台の方がはるかに羞恥心をそそる。
少し時期が変われば、この撮影台も賑やかになるのかもしれない。どうも北の街の人たちは、オーバーツーリズムという視点は感じていないようで、もっと観光客が増えても良いぞ、という感覚らしい。
ホテルの宿泊代は、すでにコロナ前より高騰している。バブル期の経済状況に似ている感じもするのだが、それでも観光客増を望むのは、あのコロナの落ち込みぶりが恐怖感に繋がっているのだろうか。

観光地とは全く関係ない場所だが、地下街中央部にある休憩施設の閉鎖が続いていた。もはや時代遅れの町飲みならぬ地下街飲みで、騒いだ若者グループが市民の顰蹙を買い、飲んで騒ぐのは禁止となった後に、酔っ払いが暴力沙汰を起こて全国ニュースにも放映される事態になった場所だ。ある意味、今年の有名スポットだ。閉鎖されて二月以上も経つのだが、どうやら行政は解放する気がないようだ。
前に見た時も思ったことだが、これは立体造形的というか現代アートっぽい感じがする。どうせなら、地下街のあちこちにこんな感じのアートな展示を行なって見るのはどうだろう。地下街の人通りもすっかり少なくなった気がするので、街の活性化として取り組むのが面白いと思うのだが。「地下街・アートストリート」みたいな感じか。
災転じて福をなす。雪まつり前の観光イベントとして考えれば面白そうだけどなあ。

街を歩く

サンドイッチ天国 

ススキノのハズレから徒歩5分くらい?

コロナの間はいつ行っても長い行列ができていた。ようやく落ち着いたらしく、午後になれば店外に並ぶことも無くなったようだ。ただ、現在の卵不足は一番人気のたまごサンドにも影響が出ているようなので、ちょっと注文するのを遠慮した。

普通に美味しいハムサンドはハムがたっぷり ポテトサラダのベーコンの組み合わせは大人仕様だ

今回の獲物は「ハムサンド」と「ベーコンポテトサンド」だ。ハムカツサンドにも心惹かれたが、ここは当初の意思を変えずハムサンドにした。コンビニで売っている「なんちゃって系ハムサンド」は食べるたびにアレコレ考えさせられるから、最近買ったこともない。多分、3年くらいコンビニで三角サンドイッチは買っていない。
個人的にはぼったくり商品だと思っているせいもある。量産可能な商品で300円超えの値付けは、ほとんど犯罪的な価格設定だと思うが、コンビニ各社は確信犯的に利益邁進に励んでいる。
そのサンドイッチで稼いだ分をおにぎりの販促費用に充てている感じもする。個人的に真っ当な商売感覚では無いような気がしているが、勘ぐりすぎだろうか。コロナで焼け太っていたコンビニ各社が、この先の価格戦争勃発時に巻き込まれずにいられるか、かなり意地の悪い視点で見ている。
全国各地に激安弁当の店はあるが、それと比べても予想以上にサンドイッチ店は少ない。なぜかサンドイッチは単体で販売することが難しいようだ。あのMマークのハンバーガーチェーンも、昔々に三角サンドの店を展開しチェーン化に挑戦したが撤退してしまった。デパ地下に入るような高級品サンドはそこそこ生き残っているが。大衆価格のサンドイッチ店は限りなく少ない。なぜだろう。
ただ、適正価格で良質な商品という基本を守れば、この店のような繁盛ぶりはあると思うのだが。この店の立地は、繁華街から外れている住宅地で、決して良い立地ではないのに、24時間営業で賑わっている。
最近、何十年かぶりで新店を出したそうだが、そちらも人気店になっているようだ。商売にお困りの方は、一度見学に行ってみると良いと思う。手土産に買っていきたいと思うサンドイッチが、コンビニサンドよりはるかに安いのだ。そして、明らかに品質はこちらが数段も上なのだから。
コンビニサンドと商品比較をするならば、タマゴサンドとハムサンドがベンチマークになる。フルーツ系サンドも適正価格で、東京の小洒落たぼったくり系サンドと比較するとため息が出るはずだ。個人的には秘密にしておきたい名店だが、学ぶことは多いのでご紹介します。

街を歩く

街角の片隅で発掘を楽しむ

昔、というかコロナの前によく通っていたセルフ焼肉屋が閉店してしまった。しばらくテナントが空いていた場所に、また焼肉店がオープンしたらしい。店頭に置かれているブラックボードで気がついた。
ただ、その表示が最近では珍しい「喫煙」可能のお誘いだ。ちなみに、北海道では成人男性(30ー40代)の喫煙率が都道府県別の統計ではずいぶん高いらしい。全体の喫煙率も全国で上位だったはずだ。
喫煙者は室内での喫煙が止められているので、屋外喫煙の場所を探すのが大変なようだが、特に気温の下がる時期では屋外でタバコを吸うのも一大事だろう。吹雪の日に暴風と雪と戦いながらの喫煙は想像するだけで寒すぎる。もはや戦闘シーンだ。
考えれば、焼肉屋は肉を焼いた煙を追い出す強制換気システムが活躍しているので、タバコを吸っても室内環境的に問題はなさそうだ。

それが気になって、焼肉店の看板をあれこれ眺めていたら、なんと「羊肉」に特化したお店らしい。これは一度入ってみたくなる。「羊肉」好みは昭和の北海道人に刻み込まれた食文化、刷り込みの賜物だろう。
ただ、なぜかこの時期の「推し」メニューが、牡蠣の食べ比べになっていた。確かに厚岸の牡蠣はいつ食べても美味い。宮城の牡蠣も美味い。が、季節は夏だ。生牡蠣の食べ比べと言われても、ちょっとあれこれ考えてしまう。グリルで焼いて食べるのかとも思ったが、どうなのだろう。
謎がたくさんある店のようなので、やはりこれは一度行ってみなければいけない。牡蠣と羊肉という組み合わせは危険な香りがするが。それでも、マトンのタタキもうまそうだしチャレンジしなければ。
この店に行く時は、匂いがついても良い服装で行かなければいけないだろうから、あらかじめ虹地を決め予約していく覚悟が必要だな。ふらりと入ると、帰りの交通機関の中がすごいことになりそうだ。
ただ、予約しようにも店名がわからん………… 不覚だった。

街を歩く

蕎麦屋で追加飲み

ススキノで飲む事は少ない。昔から、ススキノではなくその周辺でばかり飲んでいた。新宿でも渋谷でも、盛場のど真ん中みたいな場所は微妙に避けているので、やはりこれは性分というものかもしれない。新宿であれば歌舞伎町ではなく新宿三丁目だし、渋谷はセンター街、道玄坂を外して桜ヶ丘あたりに行くことが多い。
この店も、ススキノで飲んで締めの一軒にするという感じではなく、午後遅くにちょっとだけ酒を飲みながら蕎麦を啜る、みたいな使い方だ。蕎麦屋は飯屋というより酒が飲めるファストフード感覚で使うものだと思っているせいだろう。

まず日本酒を頼む。気温に関わりなく蕎麦屋では熱燗(ぬる燗)がよいと思う。突き出しについてくる揚げた蕎麦をぽりぽり齧りながら、チビチビと飲む酒が良い。蕎麦屋で飲む酒は、ぐいっと一息に生ビールとはいかない。ビールを飲むにしても瓶ビールでチビチビがよろしい。

蕎麦屋に来て蕎麦を注文しないのはさすがに罪悪感がある。それでも、かしわ抜きを頼み、出汁の効いた熱い蕎麦つゆをごくりと飲み、酒をちびりとやる。それを延々と繰り返す。
少し腹が減っていれば追加でもりそばを頼み、それも蕎麦を一本ずつつまみながら酒を飲む。ずるっと啜るのは、そばが乾き始める頃、最後の最後だ。
偉そうに語るつもりはないのだが、蕎麦屋の使い方、蕎麦の食べ方にはそれぞれに自分なりの流儀があっても良いと思う。ラーメン屋やうどん屋ではあまり感じることがない、こだわりのお作法みたいなものを蕎麦屋で感じるのは、やはり酒を飲む場所としての完成度が高いからだろう。
ラーメン屋で飲むなら、チャーハンにビールだし、うどん屋だったらそもそも飲まないかもしれない。
そんな流儀を守ろうとすれば、蕎麦屋は一人飲みに限る。おそらく蕎麦屋は元気に飲んで、賑やかに語る場所ではないのだろう。そうしたければ焼き鳥屋やおでん屋、親父が一人でやっている居酒屋にでもいく方が良い。
多分、コロナの後遺症なのだが、一人飲みにすっかり慣れてしまうと、そんなふうに考えるようになった。

街を歩く

インバウンドもどき 復活中??

昭和の中期、外国人プロレスラーがリングに上がる時に来ていたような「お言葉」が書かれている
さすがに魚の名前のシャツは着ていなかったともうが

確か去年まではマスクコーナーがあった場所だった。驚安の殿堂の店舗で、入り口の周りはその時々のトレンドが現れる「今の日本」的ポイントだ。この時期であれば、暑さ対策グッズがずらっと並びそうなものだが、目に入ってきたのは「デザイン的にこれはどうよ………」と言いたくなる、ド派手なTシャツだった。
高知の帯屋町商店街の一角で、高知弁で書かれた「おもしろご当地語」のTシャツが売られている。観光グッズなのだと思うが、キャラクター商品的な扱いにもなっているようで、高知の住民も買っているようだ。(ただし、用途は自分で使うのではなく県外人へのギフトだと思うのだが)
このTシャツ群は見ればわかる通り、漢字がデザインとして使われている。書体は様々だが、達筆という感じはしない。これくらいのレベルで良いのであれば、自分でもかけそうだ、と思うくらいの「並の書き手」の字だ。
観光地である北の街に「こういう需要」が戻ってきたのだとわかる。一度、自宅近くにある驚安の殿堂店にも行って同じものがあるか確認してみよう。自宅近くは、観光とは全く無縁の場所だから、もしそこにも「ヘタウマ漢字のシャツ」が売っていれば、観光客相手ではなく今年の夏のトレンドと考えることにする。

もう一つ気になったのが、この漢字Tシャツの脇でこっそり置かれていたJapanエコバッグという代物で、デザインは赤青白とド派手なJapanナショナルカラーを使ったそれっぽいものだ。
ただ、気になったのはそこではなく「エコバッグ」と書かれていることだ。カタカナが読める人を対象にしている商品なのだろうか。それとも、販売対象不明のまま怪しげな商品として売るつもりなのだろうか。相変わらずこの店の販売意図は面白い、というか意味不明のまま放置されているのがよい。
こんな不思議な体験ができるから、驚安の殿堂は人気があるのかもしれない。個人的には、安売りといえるほど安くない商品が多いと思うが、お宝探し(今すぐ必要ではないが、自分にとって響いてくるもの)の店としては、優秀過ぎるくらいだ。遊び心がある店が全国展開出来るというのはすごいことだといつも感心する。