街を歩く

お気に入りスポット 見つけた

お気に入りの喫茶店を見つけるのは、このご時世でどんどんと難しくなってきている。小洒落たカフェは多いが、実はあの薄暗い店内と大きすぎるBGMの音量が苦手で、カフェと言われると足がすくむ。
ただ、何事にも例外はあるもので、読書をするにも事務作業をリモートでするにも適したカフェを見つけた。十分に明るい店内と、しずかにかかるジャズは実にマッチしている。店内では声高に喋る怪しい業者(大抵は不動産関係か、いかがわしいコンサルタント)もいない。皆、一人で静かに時間を過ごしている。
Wi-Fi環境は整備されているし、トイレは綺麗だし、店内には旅関連を中心にたっぷりと本が並んでいる。雰囲気としては図書館の閲覧室みたいな感じだ。とても良い空間だ。

この店で一仕事した後、狸小路を散歩しながら老舗の串団子でも買って帰る。あるいは、夜の待ち合わせの前にさっと一仕事片付ける、そんな使い方が似合っている気がする。カウンターの奥には、実はホテルのチェックインカウンターになっている。それなりにホテルの宿泊者が店内に入ってくるが、それがうるさすぎると感じることもない。
ただ、みていた感じで言うと、日本人客は少ない。狸小路7丁目というちょっと変わった場所柄なのか。周りには個性的なレストランも多い、独特な雰囲気のある一角なので、外国人向けの設計がされたホテルなのかもしれない。
暑さに負けて、珍しくホットコーヒーではなくアイスティーを頼んだが、これが妙にカフェっぽく感じる。
お気に入りのカフェは自分の足で探し出すしかない、と言うのが本日の結論であります。

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ススキノ新ランドマーク(多分)

もうすぐ開業するらしい総合アミューズメントビル

解体工事を含めると2年ほど作業をしていたような気がするが、コロナの最中だったので記憶が飛んでしまっている。写真左にギリギリで写っているのが、いわばススキのシンボルマーク、ウィスキー屋の看板だから、この新ビルは相当に目立つ、夜のランドマークになるのは間違いない。
ただビルの外観が出来上がってみると、あれっと思うほど背が低いビルだった。見上げるような高さのビルになるのかと思っていたが。これで、平成ガメラシリーズで叩き潰された、ススキノ決戦の場はもはや完全に過去の映像だけのものになった。令和の怪獣映画新作で、またススキノが登場してくれれば面白いのだが。題名はもちろん「シン・ガ◯ラ」になると思う。

今現在、夜のランドマークといえば、駅横に立つタワービルだが、これも北海道新幹線の延伸工事の後は、この周りにニョキニョキと高層ビルが立ち並びそうで、何やら怪しげな雰囲気も醸し出している。
駅付近に乱立していた百貨店はすでに新興勢力「ダイマル」の完勝に終わり手っったいモードなわけだが、駅周辺のビル街はどれもこれも築50年近い大老朽地帯なので、この先の建て替えラッシュが始まれば、ランドマークの地位は新ビルに移動かもしれない。

狸小路も、150年もたって落ちぶれてしまうかと思っていたら、どうも平成後期からこれまた虫食い状態ではあるが店舗の再生が始まり、6丁目より先は昔の遊郭地帯に戻るかのように、新たな集客施設であるビジネスホテル街になってしまった。おまけに、ホテルが乱立しているように見えるが宿泊価格は乱高下していない。と言うか、高値安定だ。
これもまた、新しいビジネスの取り組みだと思うが、古手のビジネスホテルチェーンは全く元気がない。コロナの後は、新旧交代の時期が来たようだ。

全国チェーンの中古本店が、店舗のオリジナルキャラを売り出していると言うのも、これまたちょっと驚く光景だ。埼玉の自宅近くにもおなじブランドの店はあるが、その店に「店・キャラ」はいない。
この店の商売はすでに古本ではなく、フィギュアやキャラクターグッズのリセールに移っているのだから、このオリジナル造形も不思議ではない。一時期は主力化していた中古ゲーム販売もすでに撤退モードに見える。本も、ゲームも、キャラ収集もそれぞれの嗜好に合わせたエンタメ消費なの、主力商品が時代により変わっていくのは当たり前のことだが、チェーン店が個店単位でアキバ化していくと言うのも、これまたすごい光景に見える。
このキャラは、「ビジュアル系」なステルス・ランドマーク、みたいなものかもしれない。リアルの世界では紙切れ一枚のポスターによる表現だが、ネット社会では圧倒的な露出があるのかも、などと考え込んでしまった。
もはや、ランドマークとは目に見えるものではなく、人の記憶の中に残されているもの……的な時代になってしまったのかなあ。

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北国の冷やしラーメンは気合だ

6月下旬の北国は季節外れの暑さらしい。記憶の中で冷やしラーメンの販売開始時期は7月だったように思えるのだが、どうやら馴染みのラーメン伝では、6月の早い時期から売るようになったらしい。
ちなみに、北国では冷やし中華とは言わない。冷やしラーメンだ。スーパーの麺売り場に行っても、商品名は冷やしラーメンと書かれている。まあ、冷やし中華と冷やしラーメンに味の差があるわけではなく、ローカルフード的な変化もない。お高いバージョンであれば細切りチャーシューが、普及品ではハムの細切りに変わる程度の変化しかない。味もベースは酸味のある醤油味だ。ゴマだれの冷やしラーメンは存在するのかもしれないが、実食した記憶がない。
冷やしラーメンの居酒屋進化系である「ラーメンサラダ」では、胡麻味が主流らしいから、ゴマだれはラーメンサラダから伝播した、冷やしラーメン界での平行進化みたいなものだろう。

旭川ラーメンは煮干し系スープと弾力ちぢれ麺が特徴

いそいそと冷やしラーメンを食べに来たはずなのだが、その日に限って気温が若干低めになり、カウンターに座った瞬間目に入った「旭川ラーメン」に、よろよろと吸引されてしまった。
結局、注文したのは定番の塩ラーメンでもなく、意気込んで食べに来たはずの冷やしラーメンでもなく、醤油ラーメンになってしまった。旭川ラーメンの特徴である、ちょっともちっとした硬めの麺の記憶が、脳内でイメージ爆発してしまったせいだ。
ラーメンを食べに行ったはずがチャーハンを注文してしまったりすることはたまにある。ただ、今回は気温と連動した冷やしラーメン食べたいぞ衝動で、注文を決めて暖簾をくぐったはずなのに、それが瞬殺されてしまった。その理由は、自席の後ろでラーメンを注文する小学生四人の気迫に負けたからだなあと思う。
彼らの注文の仕方は、大人顔負けというか、一緒にきた引率のおじさん(推定30代)の顔色を失わせるほどのキッパリとした明快で、立派なものだった。
「塩ラーメン四つ、チャーシュー追加は一つ、めんま追加が一つ、あとは追加無し、それとコーラ2本」と一気呵成に注文を片付けてしまう。気合が入っている。聞いていて気持ちがよい。ところが、引率の大人は注文が決められずもじもじしている。
完全に、小学生の気合に大人が負けている。それに煽られて、こちらも「醤油ラーメン一つ、追加はないです」などと言い切ってしまった。まあ、旭川醤油ラーメンも美味しいからよいのだけれど。
仕方がないので、冷やしラーメンは気温が上がった日に食べ直しにいくことにした。個人的には、トロ肉というボリュームタップリのっトッピングはいらないので、肉無しプレーンな冷やしラーメンみたいなのがよいのだけれどなあ。ただ、その特別注文品を頼む勇気はない。かの小学生四人組には、軟弱な大人と笑われそうだ。
ラーメンは気合だ……

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ぶらぶら歩きの発見 記録1

北の街で駅前通りを歩いていたら妙な看板を発見した。北海道外の方にとって、おしま信金とはあまり聞きなれない名前だろうが、北海道南部を地盤とする地方金融機関だ。北海道はそれなりに面積があるので、大きく分けて4つの地域区分がある。
それぞれ道南、道央、道北、道東と呼ばれる。北海道の面積は日本の約1/4で、この4区分は大多数の県よりも大きな地域になる。ちなみに、東北6県の合計面積と北海道ほぼ同じだから、まさに面積だけでいうと地域区分は県サイズを遥かに超えている。
その道南を地番とする金融機関の出先が、駅前通りのそこそこ目立つ場所にあるのだが、どうやら店舗の一角が、道南にある町村のアンテナショップになっているようだ。今までこの前を飽きるほど通り過ぎているのだが、一度も気が付かなかった。看板にはお気軽にお入りくださいと書いてあるので、ちょっと覗き見してみることにした。

中に入ってみたら、それは立派な商品棚を揃えた「ショップ」だった。ショップの奥には、おまけのように信金カウンターが見えている。こちらの方がショップの付け足しのように見える。良く考えれば地盤のある地方自治体を宣伝したり、取引先である企業の商品を販売するのだから、金融機関の営業活動としてかなり有効だろう。アンテナショップを個別に作れるほどの体力に欠ける事業体からかは、とても感謝されるに違いない。ついでに金も借りてくれるだろう。
少なくとも日々の営業活動の後押し効果はあるはずだ。頭の固い金融業界と思っていたが、意外と地方から革新的技術は生まれているようだ。三大都市銀行のカウンターがいきなり取引先き企業の商品販売カウンターに変われば面白いだろうなあ。
資金的には課題の多い某家電メーカーとか、合併間近の食品メーカーとか、ラインナップを想像すると楽しい。

駅前通りから少し入ったところに面白い看板(のれん)を下げている店を見つけた。3連張りの良く目立つのれんだが、一枚一枚みていくとなかなか興味深いのだ。黄色いのれんが一番目立つが、ここには店名が書いていない。売り物の商品は「寿司」「刺身」「串揚げ」となんでもありな感じで、居酒屋として足りないものは焼き鳥くらいか?と思う。要するに、「看板商品」推しの店では無いと自白しているようなものだ。なんでもあるよというのは、アフターコロナの時代には大切なメッセージかもしれない。
2枚目ののれんで、どうやら店名が「てっちゃん」ということはわかる。しかし、謎の男二人のイラストが気になる。このうちの一人が「てっちゃん」なのか、それとも二人とも「てっちゃん」なのか(たとえば鉄雄と哲也みたいな)など、とてもとても気になる。そして、こののれんでは第4の推し商品にモツ煮が加わる。うーん、カオスだ。
さらに3枚目ののれんは、もはやアートというべきで、広告宣伝物とは思えない。
やはり、この店は夜の営業時間に一度お邪魔して、寿司とモツ煮を堪能すべきだろう。次回の宿題だなあ。

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旅に出て見つけたもの その2

透明なコーラで北海道限定品らしい。ザンギ専用という際物商品だが、たまにこういうものを見ると嬉しくなってしまう。いわゆる清涼飲料水としては、際物すぎるだろうと思うし、ノンカーボのノンシュガーはすでに定番ドリンクとして「お茶製品」が勢揃いしているから、なんとか隙間をこじ開けたいというメーカー開発者の気持ちがよくわかる。
〇〇食べる時はコーラだよなというセリフを聞かなくなって随分経つような気がする。バーガーには……………とか、ピザには……………と、アメリカ発祥の食べ物にはコーラが合うと言われていたが、今ではドリンクといえば「水」か「茶」の時代なのだ。
だから、この色なしコーラは、時代への反逆精神が溢れている、と見るべきだろうか。いやいや、時代遅れの郷愁(自分勝手な)という気もする。個人的には、たいへん面白いと思うが、やはり売れなかったのだろうね。発見したのがいわゆるアウトレット売り場だったし。

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787のシート

しばらく気がついていなかったのだが、787のシートは大型モニターがついていて、あれこれ動画が楽しめる仕様だったはずだが……………
いつの間にか、モニターがない機種が導入されているらしい。そういえば前回乗った時もモニターがなかったかもしれない。コロナのせいで、コストダウンしたのかと思ったが、今では機内でWi-Fi利用のスマホ動画も見られるので、必要なくなったのかもしれない。

微妙に浦島太郎になった気分がしてしまった。

駅弁

シウマイ弁当ではない方

普段であれば迷うことなく買っているシウマイ弁当だが、ふと浮気がしたくなり、チャーハン弁当にしてしまった。ただ、商品名は横濱チャーハンとなっている。テレビの番組で仕入れた知識だが、崎陽軒の横浜工場で作っているものと東京工場で作っているものとで名前が異なり、横濱チャーハンとチャーハン弁当になるそうだ。中身はほぼ一緒だが、付け合わせのおかずが一部違うらしい。都内で買えば東京工場製となるようだ。

シウマイ弁当より小ぶりだから、少し軽めに食べたい時にはチャーハン弁当が良い。シウマイが2個なのでおかずとしてのバランスも良い。そして、シウマイ弁当の隠れ名脇役である筍の煮物も入っているところが実に素晴らしい。ちなみに、ピラフ弁当という姉妹商品もあるが、好みはチャーハン弁当だ。
シウマイ弁当より200円ほどお安い。旅のお供には最良の一つだ。チャーハンというが、実は米がかなりもっちりとしているので中華オコワと言いたくなるような質感がある。そこがまた好みのところでもあるから、全く文句はない。
箸ではなくスプーンで食べる弁当も珍しいが、スプーンで食べるとワンハンドな軽食になるので、そこも旅先向けの食べ物だと思う。移動中の車内など狭い空間で食べるのであれば、シウマイ弁当より便利かもしれない。久しぶりのもっちりしたチャーハンはたいへん美味でございました。

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昼飯に またバーガー

バーガーキングが定例の二個で500円キャンペーンを始めているのを見つけて思わず二個買いしてしまった。つい先日にバーガーを食べたばかりなので、まさに衝動買いだった。バーガーを二個食べるとちょっと胃に持たれるので、昼に一個、3時のおやつに一個を食すことにした。これぞまさに朝三暮四の典型みたいな自己欺瞞なのだが。それでもお腹の調子を保つには必要な知恵だ(笑)
今回は三種類、チキンバーガー、チーズバーガー、BBQバーガーの中から二個選ぶ仕組みなのだが、BBQを二個注文した。BBQソースは日本市場であまり人気がない。(自分の過去の経験からしても、不人気だという記憶しかない)
が、個人的にはアメリカの食べ物では最良の調味料だと思っているので、BBQ味の商品が発売されると何も考えずに注文してしまう。
バーガーチェーンでも度々BBQ味に挑戦しているが、定番化されることは極めて稀で、あのMマークのブランドでも、その壁は厚いようだ。BBQソース+ベーコンという組み合わせは、アメリカ人にとってのとんこつラーメンに厚切りチャーシュー的なものではないかと思う。それくらいポピュラーな味なのだがなあ。
だから、アメリカではキャンペーン商品としてハズレがない、ブランドを超えた絶対定番みたいなものだと理解している。それが日本で不人気なのは、あの甘塩っぱい味が照り焼きソースの変形のようにとらえられてしまうからではないか。

日本の燻製味商品としては、秋田のいぶりがっこや、北海道でいえばホッケの燻製などが庶民的な食べ物だが、確かに燻製味の商品はあまり一般的ではないし人気も高いとはいえない。おまけに、最も一般的な燻製商品であるベーコンすら、日本製ベーコンは煙の香りがほのかに香る程度で、あれはベーコンとはいえないだろうというシロモノに変化している。本格的に煙の香りが強いベーコンは、肉加工専門店で100gあたり1000円くらい支払わなければ買えない超高級品だ。

BBQフレーバーとは、照り焼き味の燻製風味というような誤解を招いている気がする。この話を誰かにしても、お前の味の好みは変わっているからなと言われておしまいになるのがいつもの事だが、本格的ベーコンを挟んだBBQソースでしたてたバーガーを一度食べてみろよと、声を大にして言いたい。おまけに、その時はポール・ニューマン社特製のBBQ ソースをたっぷりかけて食べてみろよと、絶叫したくなるのだが。
アメリカ人がよくやる裏庭でのBBQパーティーで、最大のご馳走は炭火で炙った肉厚のパティをBBQソースでしたてたバーガーで食べる事だ、と確信しているので、このうまさを体験してもらいたいものだ。

などとあれこれ思いながら、BBQ味のバーガーをいつの間にか二個とも平らげていた。怒りに任せて食べると(勝手な思い込みですが)、バーガー二個は瞬殺だった。が、そのあとは胃もたれがすごかったのですよね。
それでも、また食べたくなるのだから、BBQソースバーガーは魔性の食べ物だなあ。

街を歩く

旅に出て見つけたもの

初夏の時期には決まって北国への旅をする。気分的には避暑の旅なのだが、ここ数年は避暑どころではない猛暑に襲われっぱなしだ。お江戸からの飛行機を降りると、あー、涼しいというのを期待しているのだが、空港から一歩外に出るとほとんど気温はお江戸なみというのが続いている。去年はお江戸より暑かった。地球温暖化という言葉を妙に納得してしまうくらいあつい。
その暑い北国で、何故かこの時期ににごり酒が売っていた。それも日本酒売り場で常温放置されているのだから、加熱処理されて発酵はとまっているはずだ。しかし、何故この時期ににごり酒なのだろう。すでに、発酵タンクの温度管理は通年で可能なので、にごり酒も通年で製造販売することは可能だが、それにしても夏に売るものか・・・とは思う。おそらく冷蔵庫で冷やして飲むことを想定しているのだろう。そうだとしても、暑い時期に濃厚な甘さもあるにごり酒を飲みたくなるものだろうか。不思議だ。などと思いながら、しっかり一本買ってしまったのだから、蔵元の作戦にハマっているということに間違いはない。

冷蔵庫で冷やした後、氷を入れて飲むのが良いような気もしてきた。茹でたてのアスパラにたっぷりマヨネーズをかけたものが合いそうだ。日本海で上がった迷いまぐろを手に入れて赤身を山わさびで食す。それに合わせるのも夏向きだろう。などと、酒と肴の相性をあれこれ考えるのも楽しい。
この蔵元の酒ミュージアムに行けば、館内のどこかに夏のにごり酒の説明が書いてありそうだし、少なくとも館内の従業員(学芸員?)の方に尋ねることもできそうだ。ということで、蔵元直営店であれこれ聞いてこよう。

食べ物レポート

幸楽苑のカレー その3

パッケージであれこれ考察してみると

買ってきてあったらーめん屋さんのカレーを実食することにした。箱の写真を真面目に見返してみると、確かにカレーの中に、つぶつぶの何かが入っているのはわかるが、よくあるレトルトカレーのパッケージ写真のように野菜や肉がゴロゴロしている気配はない。
あまり気にとめていなかったが、よく商品写真につけられている言い訳コメント、「写真はイメージです」がみあたらない。書かれているのは「盛り付け例」だ。
一般的なレトルトカレー・メーカーの製品では、盛り付け例、調理例などと書かれている。つまり、商品をそのまま撮影したものだと思える。流通系スーパーやコンビニのPB製品では、写真はイメージですと書いてある。要は、写真と中身は関係ない、つまりこんなに肉や野菜は入っていませんよと白状しているわけだ。
メーカー製品とPB商品の差はこんなところに現れる。「写真はイメージです」という表現を自社製品の美化として捉えるか、中身と違う写真を載せる騙しに近い表現ととるかは買い手の判断だが。
やはり流通系のいうことは、本当に近い嘘程度に理解しておく方が、余計な期待もせず、裏切られたなどと思わないで済む。そもそも、たかが100-200円程度の商品を買っておきながら、詐欺だ騙しだという方がよほど大人気ない。
所詮、流通業は(それも勝ち残り組は)祭りの夜店・屋台の時代から本質は変わっていない。騙される方が悪いのだという行動原理だろう。勝ち残るうちに、正直な商売とか商道徳とか言い始めるのは「人という種族、嘘を覚えた猿族の後裔」としての悲しい性だ。
結論を言うと、このらーめん屋のカレーは、立ち位置がメーカーであり、商品の質について責任感に支えられているということだ。となると、中身は写真通りなのか……………

挽肉カレーだった

実食してみた。中身はまさに写真の通りで、中にはごろごろした肉や野菜はひとかけらもない。細かいつぶつぶは挽肉だった。感覚的には、ルーがかなり緩くなったキーマカレー(挽肉カレー)と言う感じだ。
味付けは、中庸というより醤油ベースのカレーだろう。カレーのルー(メーカ製レトルト)と比べると、味付けとしてはかなりスープ感がある、出汁の利き方が強いような気もする。箱に書いてあるように、中華風のカレーと言われれば、なんとなくそうかなあと思う程度には変わった味付けだ。ただ、これは嗜好に偏りが出そうな「怪作品」だと思う。
塩味の海鮮焼きそばにかけて食べると美味そうな気がする。蕎麦屋で食べるカレー南蛮みたいなものだ。

店内で食べたカレー(サイズは半チャーハン程度だった)

ちなみに、お店で食べるカレーと見比べてみれば、明らかに違いがわかる。店のカレーは具材がはっきり見えるし、挽肉カレーではない。前にも書いた通り、実に中庸なカレーだ。レトルトカレーの際立った個性とは対照的に、非個性的なカレーだと言える。
このあたり動きが、この会社の面白いところだ。店で売っているカレーと持ち帰り用のカレーの味が違う。これが誤解を招く行動かというと、この会社の場合、ちょっとした勇足だなとみてしまう。レジ横のテイクアウト品売り場にカレーのPOPを一つ置くだけで、簡単に避けられるはずだ。
『中華風に仕立てた挽肉カレー」「焼きそばやラーメンのトッピング、ソースとしてお使いください」「店内で販売しているカレーとは異なる商品です」的な広告コピーがあれば良いのになと思ってしまう。
アパ社長のカレーを見習って、宣伝の仕方を変えたら面白い商売になるような気もするのだが。だいたい、外食のテイクアウ専用品の売り方は、あまりに下手すぎる。外食企業も少しは流通業のあざとさを学ぶべき時代なのだ。
ちなみに、自宅にはまだ一つ、らーめん屋さんのカレーのストックがある。個人的には結構気に入っているし、次はあんかけ焼きそば的に食べてみようと思っている。この会社には、もうひと頑張りしてほしいなあ。