街を歩く

小樽でぶらぶらしてみた

何度も小樽には行っているのに、全く知らなかったレトロアイスクリームの店を発見した。アーケード街の一角、それも2階にある店のようだ。これまで一度も視界に入っていなかった。レトロアイスクリームの情報すら知らなかった。これは、ぜひ次回の目的地にしなければ。
なつかしのチョコパフェも魅力的だが、アイスクリームと両方は無理だろうなあ。

あんかけ焼きそばは、最近の町おこしメニューらしい。アーケード内にある中華食堂で食べた記憶はあるが、この店は入ったことがない。運が悪いのか、いつ小樽に来ても定休日にぶち当たっていた。たまたま、この日は営業中だったが、こちらのお腹が満腹状態で店に入る勇気が出てこなかった。
次回は、レトロアイスとあんかけ焼きそばに決定か。定休日を事前に確かめなければいけない。

駅前のショッピングセンターに貼ってあったポスターに気がついた。対面式というのは、いわば大学対抗の罵り合いだ。北海道大学と小樽商科大学、つまり北大対樽商の運動部が年に一度、定期戦をするのだが、その事前イベントとして両校応援団が互いを罵り合う。
学校の根幹に関わる事象を、あれこれ並べ連ねて罵倒する。罵倒の対象は、両校を超えて札幌市対小樽市という構造にまで広がる。(はずだ)
その罵倒の作法が発声法や、前口上といった部分に残されている。ユーモアを持った罵倒とけなしあいが前提なので、口汚く罵るものではない。おまけに両校応援だの服装が、明治のボロボロ衣装(和装)なので、見た目にはやたら汚らしい。
多分、実際にも汚いのだと思う。あの服は洗濯をしたら服の体をなさずボロ切れになってしまうのではないかと思う。
最近の対面式の現場を見たわけではないので、あくまで当時の記憶での想像だが。平成生まれの応援団員は、もう少し衛生観念が進んでいる気もする。コスプレ化しているのかもしれない。
見に行きたいような、でも見てはいけないもののような気がして、結局行かなかったのだけれど。来年は、札幌開催になるはずだから、開催地である大通公園(多分)にいってみようかな。

食べ物レポート

メロンパン 行脚は続く

北の街で駅前通りにできた新築ビルの地下に、おしゃれなパン屋さんが開店しているのは知っていた。おしゃれな店だから「パン屋」さんとか「ベーカリー」とは言わない。フランス語らしきブーランジェリーというおしゃれな言葉が使われている。
あまりにおしゃれすぎて敷居が高かったのだが、たまたま他に誰もいないタイミングで、こっそり並んでいる商品を見て歩くと、おやまあ的な美しいパンが並んでいた。ここぞと気合を入れて、メロンパンを買ってみることにした。

白い粒々が上面にある、なんとも不思議な形状のメロンパンだった。生地はブリオッシュという高級生地だ。白いつぶつぶは、氷砂糖らしい。食べるとカリカリっと砂糖が口の中でつぶれていく。想像を絶する甘さだ。当たり前だが、砂糖の塊を食べているのだから仕方がない。氷砂糖の食感と柔らかいブリオッシュ生地のアンバランスが職人さんの狙いだろうか。
高級感はあるが、かなり甘いのが難点かもしれない。甘党にはこれくらいのパンチのある甘さが評価されるはずだが。この半分くらいの大きさにしてくれると自分としては良いのだけど、などと思ってしまった。確かに、変わったメロンパンとしては絶妙なものだった。

最近好みのクイニーアマンもついでに買ってみた。表面のキャラメリーゼが重要ポイントだが、これは食感を楽しむ食べ物なので、特にカリカリ感が大切だ。
甘さが控えめなクイニーアマンにはお目にかかったことがないが、これも強烈な甘さを楽しめる一品だった。和菓子と比べると「甘いパン」の甘さは、まさに食として段階が違う別物の強烈さなのだが、最近はこの強烈さがすっかり気に入っている。
まさか、甘さを感じる機能が低下したとも思えないので、やはり歳を取ると子供と同じように単純な味に好みが移るのかとも思う。
微妙な甘さとほろ苦さのバランス、みたいなものは最近どうでも良いのではと思うようになった。
メロンパンは単純な甘さの典型だが、クイニーアマンに代表される最近の流行り物は、やはりもう一段上の「強烈さ」が評価のベースにあるようで、和菓子と抹茶的な危ういバランスを楽しむのとは、違う世界の食べ物なのだろう。甘さの世界では和菓子と洋菓子職人の世界観が違うとしか思えない。
最近は洋菓子方向に思考が移っているのだが、舌が幼児時代に回帰しているということだろうか。もしそうだとすると、これは幸せなことなのか。甘い甘いメロンパンを食べ歩きながら感じる、己の不条理みたいなものだな。
ただ、世界は間違いなく「とても甘いものが好きな」方向に変わっていっているのも確かだ。アメリカ人に日本の菓子は甘すぎる、と言われる時代がやってきそうだ。

食べ物レポート

薮半 ファイナル

小樽の蕎麦屋詣も回を重ねて、ついに4回目になった。暑い夏の盛りも、雪で滑る寒い時期もこなしながら、ついに食べてみたいメニューを制覇した。良い店の困ったところは、食べたいメニューが多すぎで、完全制覇するまで何度も足を運ばなければいけないことだ(笑)
とりあえず今回でファイナルだと思ってはいるが、またあれこれ食べにきたくなるのは間違いない。

今回は、北海道産日本酒「国稀」を燗酒にしてもらった。特に何も言わなくても、ちょうど良いぬる燗だった。最近の燗酒は熱めなことが多い。レンジアップのせいだが、よくできている店ほどぬる燗で出してくれる。店のレベルを図る目安には燗酒が重宝する。
今までは冷やでばかり飲んでいたのだが、国稀はぬる燗の方が明らかに美味い。香りが違う。また一つ勉強させてもらった。そば味噌を舐めながらちびりとやるのが、蕎麦屋酒の良いところだ。

抜きシリーズは三品制覇したので、今回はいちばん気にいった「かしわ抜き」にした。汁物で酒を飲むというのは、居酒屋ではなかなかできない。出汁の効いた「ぬき」を酒の肴にするのは、やはり蕎麦屋独特の楽しみ方だろう。天抜きも注文したかったのだが、流石に二品は手強すぎる。

代わりに天ぷらを追加で頼むことにした。定番のエビではなく、小樽名物のイカにしたのだが、これが大正解だった。抹茶塩で食べてくれ、ということだったが、たしかに塩で食べるイカ天は美味い。
ただ、最後の二切れは、誘惑に勝てず「かしわ抜き」に放り込んで食べてしまった。やはり、天ぷらの衣がそばつゆに浸ってぐずぐずになっていくのを食べるのは、背徳的なうまさがある。こういった、セルフアレンジができるのも蕎麦屋酒の良いところだな。

そして、この日のメインイベントは、カレー丼に続く名品「カレーせいろ」だった。ああ、これは美味い。自分の好みぴったり合う。
蕎麦屋のメニューの中で、カレー味は変化球でゲテモノ的な意識があったが、この店に通ううちにその意識はすっかり変わってしまった。
「もり」で締めるのがそばの常道だとして、蕎麦屋の店主は「もり」の品質にこだわるのだろう。それに逆らうつもりもないし、普段食べるのも「もり」がほとんどだ。寒い時期に、ちょっと浮気をしておかめそばを頼むくらいで、蕎麦といえば「もり」そばだと思っている。
ただ、カレー味は超絶技巧な技の発現だと思い知らされた。何気なく食べたカレー丼もそうだが、このカレーせいろのカレーつゆが、蕎麦の食べ方を極限まで広げてくれた気がする。
しかし、カレー南蛮はよく見かけるが、カレーせいろはお江戸の蕎麦屋で見たことがない。気がついていないだけだろうか。埼玉名物の武蔵野うどんでは、ほぼ定番でカレー味があるが、蕎麦屋では見た記憶がない。
これは、お江戸の老舗の蕎麦屋巡りを再開して、カレーせいろ探索をする価値がありそうだ。お江戸で見つからなければ、またこの店に戻ってくれば良い。戻ってくる理由が一つ増えた。めでたし?

街を歩く

ぶらぶら歩きの発見 記録3

知人と最近のビジネスの話をした時に、繁盛店ほど人手不足に悩み営業時間を短縮していると言われた。そんなバカなと思って聞き流していたのだが、その実例を見つけてしまい、しみじみ考えさせられた。
確かに、繁盛店で長時間営業するのは経営効率が悪い。ピーク時の満席状態を全力で回して、その後はさっさと閉店する。それができないのは、繁盛度合いが足りないからで、暇な状態でもダラダラと入る客をかき集めるしか売り上げを増やす方法がないからだ。ダラダラ営業というのは人員効率が悪い。
そもそも、改めて考えるほどのことでもなかった。効率の良い繁盛店とは、スープが売り切れ次第で閉店するラーメン屋みたいなものだ。ただ、自分の気に入っている繁盛店がそうなっていると、なんだかちょっと考えさせられる。
まあ、閉店間際の遅い時間に行かなければ良いだけのことだし。営業中のサービスが悪くなるわけでもない。相変わらず、気持ちの良い接客と高い品質の商品が出て来るのだから閉店時間が早くなろうが関係ない、といえば関係ない。
これも、人気店だけが生き残る厳しい時代の表れと考えるべきだろう。

なんと、狸小路が誕生150年らしい。コロナの前に、北海道開基150年とか言っていた記憶があるから、狸小路とは北海道開拓とほぼ同時期にできたということか。いや、びっくりした。凄いな。
狸小路には、今でいう性風俗店(女郎屋)やぼったくり系飲み屋がたくさんあって、まるで狸にばかされるような目に遭うということから狸小路と名付けられた………という話を、昔々、大先輩から聞いたことがある。
本当かどうかは怪しいが、狸小路のアーケードがなくなる西の端の方は、確かに昭和後期まで怪しい建物が残っていた。今では、古い店もすっかりなくなり全国ブランドのチェーン店も多いから「狸」にばかされそうな場所は無い。すっかりたぬきキャラがぽんぽこ踊る街だ。
ちなみに、コロナの間にインバウンド目当てのドラッグストアに代表される「集団買い出し」店舗はすっかりなくなった。日本人観光客目当ての「土産物店」も数を減らしたので、なんとなく改造途中の街という感じもする。

その改造途中を感じさせる新型高層ビルが7月中旬に開業するのだが、これは新しい札幌のランドマークになるだろう。すでにテナントとして入居する銀行の支店は開店していた。
ただし、銀行は2階にあるようで、路面の一等地は金融機関が占有するというまちづくりの常識はすでに過去のものらしい。しかし、開業迫る新商業ビルで、開業まで残すところ3週間というタイミングにも関わらず、テナント募集中というのもお江戸あたりではちょっと考えにくい。不思議な光景だ。
ちなみに、このビルの目玉は「水族館」で、ペンギンショーが見られるようだ。けっこう楽しみにしているのだが。個人的には、オオカミウオを是非とも展示してほしい。

すでに書いたことだが、狸小路からちょっと外れたところに、中古本のチェーン店がある。ビルの1階から4階までぶち抜きで使用しているので、相当な人気店だと思うが、その店でオリジナルキャラクターのポスターが貼ってあった。
そして、なぜかこのキャラは「たぬき」ではなく「きつね」なのだね。狸小路からの距離は実に微妙なもので、その距離感がキツネを選ばせたのか。たぬき小路に対抗心があるのか。改めて、気になってしまった。タヌキャラにも会いたい気がするが……

食べ物レポート

繁盛町中華 これなんだよなあ

春先にとても気になる看板を見つけて、これは一度入ってみたいと思っていた。ただ、食堂なのに営業時間が夜だけという不思議さで、それでは夕方から町中華で一杯ということにしようと思っていた。
しかし、自分で町中華と名乗る店も初めてみた。営業していない昼間に店頭のメニューサンプルを見たみると、なかなか好物なものが並んでいるし、お値段もリーズナブル。実に楽しみにしていた。

最初は平日の夜だし、そんなに混み合うこともないだろうと思っていた。お店のある場所も北のまちの繁華街としては、ほとんどハズレに近い場所で、人通りも少ないところにあるからだ。
ただ、なんとなく虫の知らせというか、ぼんやりとした予感があり、珍しく電話で席を予約することにした。それが正解だった。この日、入り口近くに席が確保されていたが、滞在時間中におよそ10組ほどの客が訪れ、予約がないと入店を断られていた。予想を遥かに裏切る人気店だった。世の中には凄い店があるものだ。表に行列がないだけで、店内は予約客で満席が続く混雑ぶりだった。

大好物の酢豚 きゅうりやパイナップルなどの色物はなし これで良しだ

並んでいるメニューは全て「字」のみ。写真など親切なものはないが、どのメニューも字を読むと想像出来る「当たり前のメニュー」だから問題はない。すぐに出てくる前菜もあるし、調理するものにしても5分と待たずに出てくる。よい店だ。
マイ定番である酢豚を頼み、実に満足する味付けでホッとする。酢豚にありがちな色付け野菜、パイナップルやきゅうりや、マンゴーなどは入っていない。豚肉と玉ねぎが主体のストロングスタイルで、これこそ The酢豚 と言いたい。「あー、美味しい」だった。

冷菜としてよだれどりを追加で頼んだ。辛味の効いたソースがよく合う。これだけで酒が美味く飲める。ちなみに、酒の種類はあまり多くない。定番であるサワーとハイボールが主力だ。ただ、その中に男気サワー、男気ハイボールというのがある。値段は普通品と比べて100円増で、いわゆる大盛りグラスなのだが、その大盛りが凄すぎる。男気というのは、店長の男気の事だろうと言いたくなるくらいの大盛りだった。居酒屋でメガ・ハイボールなどと言って出てくる、名前は大盛りだが中身があまり大盛りになっていないものとは違う。グラスの直径が普通品と比べて完全に2倍はある「すごく大きい」ジョッキだった。メガではなくギガノナに相応しいが、男気はその上をいく。その男気ハイボールを二杯飲んだら、本日は終了と言いたくなる、

グビグビと男気ハイボールを飲みながら、お店の推薦メニューらしい麻婆豆腐を注文した。これが、よく中華料理店で出てくる日本人向けに甘く改造された麻婆豆腐ではなく、バリバリに花椒がきいた痺れ度抜群の麻婆豆腐だった。
お江戸でも四川料理を名乗る店では、この手の痺れ系がメニューにある。が、普通の中華料理店ではまず登場しない。中華ファミレスで、たまに季節メニューとして登場したのを見たことがあるが、決して定番にはならない超ストロングスタイルだ。
町中華が圧倒的に少ない北の街では、この手の「尖ったメニュー」が受けるのだろうかと心配になったが、おそらくそれは杞憂というものだろう。なんと言っても、予約客で満員の店内こそが、その証明だった。
ちなみに、店内を眺めてみて気がついたのだが、カウンターに座る女子高生二人組(それも制服のまま)の隣が、高齢者オヤジとジジイの二人組で、その隣のテーブルにはキャリアウーマン的女性会社員、その横はガタイのいいガテン系兄さん三人組だった。
制服の女子高生が予約して来る店なんだと、思わず目がテンになる光景だが、男女問わず、年齢問わずの人気店だから、早く2号店を出したほうが良いと思うのだが。
次回は、これまた看板メニューらしい毛沢東スペアリブに挑戦だ。個人的には毛沢東を尊敬することはないが、形容詞に使われている「毛沢東」味はどんなものか興味がある。毛おじさんはとっても甘い人だったということなのか、とっても辛い人だったということなのか。それとも一言で言わないような複雑な人だった(味だった)ということなのか。ちょっと楽しみだ。

街を歩く

本日のコーヒー

市役所のロビーにある喫茶店ではうまいコーヒーが飲める。それだけのために市役所に行くのかと言われると、何とも言い難いのだが、そうだと答えるしかない。市役所のロビーが快適な空間かというと決してそんなことはない。うるさいし、空気は悪いし、落ち着いて何かをできる雰囲気でもない。

だから、いつもこの珈琲店の本店(支店でも良いが)を訪れてみたいと思うのだが、一歩外に出ると忘れてしまう。反省する片っ端から忘れてしまう、記憶保持障害みたいなものだ。
正しい喫茶空間に辿り着きたいと思うのだが、昔のように目につく喫茶店には全部入ってみて、一軒ずつ試しのみをする、そんな元気はない。なんとか良い喫茶店を見つける手段はないのかなと思い、ネットで検索してみるが、どうもレビューを上げる人たちと感性が違うらしく、実際に訪れてみると期待と違うということが多い。
行きつけの居心地の良い喫茶店を持つというのは、かかりつけのお医者さんより、精神衛生上では大事かもしれない。夏でもホットを飲むのは、涼を求めるよりコーヒーのもつ何らかな鎮静効果が大事に思うからだ。ちなみに、アイスコーヒーを飲むのは、年に数回もないはずだ。それも自分が注文するのではなく、どこかに行った時にお茶代わりに出されたというようなことだ。

気になったのでwebで調べてみた。  → https://miyataya.co.jp

どうやら本店は、札幌市清田区というかなりローカルな場所にあるらしい。視点がいくつかあるが、郊外型喫茶店チェーンのようで車での移動が前提な立地だった。それでも、次回は是非とも「憧れの喫茶店探し」で視察に行かなければなあ。美味しいコーヒー(お気に入りのコーヒー)を探し出すためには、やはり行脚するしかない。地元の街にあった名店「茜屋珈琲店」が閉店して以来、コーヒー難民気味なんだなあ。

街を歩く

ぶらぶら歩きの発見 記録2

乗合馬車が街を行く

これはいつの時代だよと言いたくなる乗り物だが、今でも夏場は現役の観光馬車で、周りを走る車もこの周りでは徐行するようだ。パカパカという音が風情を呼ぶが、一番目立つのは臭いなので、写真では決して伝わらない旅の抒情だ。

狸小路の駅前通りに面した、いわゆるメインストリート沿いの高層ビルが竣工しているようで、開業は7月中旬。ビル内に水族館ができるというから、楽しみにしていたが、まだ今は開業前なのでビル入り口を見学して終わりだ。
新しい商業ビルの開業になどほとんど関心がないのだが(開いた当初は人混みに揉まれるだけで楽しくない)、隠れ水族館ファンとしてはマスト・ゴー・スポットだ。

しかし、このビル名の命名基準とは一体どうなっているのだろうか。ここ数年は駅前通りの老朽化したビルが次々と建て直され、地下には飲食店やブランドショップなどが入って街は元気になっている、と勝手に思っているのだが。その新規ビルの名前がどれもこれもひどい、と感じているのは自分だけだろうか。

この狸小路に立つ新築ビルの一階では、まだテナント工事が行われていないのか、それとも展示スペースにでもなるのか、ちょっと不思議空間だ。実は、このガラスの回廊の前には、この冬までずっと屋台が並んでいた。コロナの間もしっかり営業をしていた、由緒正しい果物屋やフード・トラックなどが並んでいたのだが、ビルの新規開業とともに追い払われてしまったらしい。(また帰ってくるのか?)
狸小路の中には、意図的に屋台を置く場所を設置して、ぶらぶら歩きの楽しみを演出すれば良いのにとずっと思っていた。が、どうやら「官」の意向なのか、それに忖度する雑魚集団がいるのか、「屋台」なるものは全て排除の方向にあるらしい。
すでにこの国は、インバウンドという観光業に経済の主力を向けようとする、没落した三流経済国家なのだから、インバウンド観光客を喜ばせるためにも屋台の100台くらい配置しろよと言いたい。
やはり「官」というのは、頭が良いと言っても、一般人とはどこか違う部分が良いだけで、商売だの、人の心理だのを推し量ることはできない人種なのだな、きっと。あの屋台で売っていた美味しいりんごは、この先どこで買えるのか、それくらいは告知しろよ、札幌市の観光部隊(官だか民だか知らないけれどね)と言いたい。
と、ついつい怒りを覚えてしまい、散歩の楽しみは台無しだなあ。

街を歩く

たっぷり注文してしまった

北の街では都心部に回転寿司の店が少ない。だから、どの店に行っても行列が絶えない。昼直前になると10組以上が並んでいるのはザラだが、流石に1時を過ぎると少し待ち人数が減ってくる。2時まで待てば、ほぼ行列無しになる。
だから、この店に行く時はけっこう腹ペコ状態になっていることが多い。回転寿司は、寿司(鮨ではない)を腹一杯食べるために行くところだと思っているので、それはそれで正しい利用方法だと思う。

やりいか
まいか

いつものことだが、注文のネタには著しく偏りがある。魚ネタはほとんど頼まない。その日のおすすめと言われてもほとんど関係ない。いつも同じ注文を繰り返す。イカとサバ、それにたまに貝類を追加。巻物をを2・3種類というのが定番だ。今回は、ちょっと気張って「イカ」を二種類注文してみた。(北の街の回転寿司では、回っている寿司を食べることはほぼないし、この店では一皿ずつ注文するのが普通だ)
マイカとヤリイカの食べ比べをしてみた。身の柔らかさとねっとり感に違いがある。サッパリ系のヤリイカより身に弾力と粘りがあるマイカの方が好みだ。

イカづくしを目指してゲソも追加してみた。軽くゆでたゲソは、チープ感が満載だが、このチープさが実に良い良い。好みのネタだ。いつもは甘だれをつけてもらうのだが、_注文の時に書くのをわすれてしまったら、何やら真っ裸のゲソが出てきた。

いつもであれば注文する鯖の代わりに「さめがれい」を注文してみた。これもサバに負けず劣らずのたっぷりと脂が乗った魚だが、いつでも置いてあるわけではない季節限定品?らしい。「えんがわ」とヒラメの中間的な味がする。身はちょっとぱさついた感じもあるので、人によって好みが分かれる魚だろう。白身のくせに脂が乗りまくっているので、白身っぽくないといわれればその通りだ。醤油をつけると表面にパッと脂が散るのは、中トロとかブリと似ている。

真打は巻物で、今回もメインディッシュとして注文したのが、鯖しそ巻きだ。このしめ鯖の巻物は、回転寿司でどこでも注文できそうなものだgあ、意外と置いてある店が少ない。この回転寿司店でも、回らない方の鮨屋には置いていない。ハンバーグ巻きやコーン巻きなど、いわゆるかわりネタを置いてある店でも、サバの巻物は置いていないことが多い。そこが残念だ。これだけ、4ー5本テイクアウトしたいくらいだが。

そして、最後の最後は、お新香巻きだ。何度も説明しているが、北海道の新香巻きは奈良漬が入っている。それもかなり甘めのものなので、子供向きの巻きものなのかもしれないが、これを食べたくてきていると言っても良いくらいだ。
イカとサバと奈良漬の巻物だけのセットを作ってくれないものかと思う。それほどの偏食ぶりだが、回転寿司屋からすると最低価格の組み合わせなので、客としては下の下の部類かもしれない。だから、行列のできない時間に行くことにしている。
食事をするには中途半端な時間に、ついつい食べ過ぎてしまった。晩飯は抜きにしなければいけないと思いつつ。

街を歩く

お気に入りスポット 見つけた

お気に入りの喫茶店を見つけるのは、このご時世でどんどんと難しくなってきている。小洒落たカフェは多いが、実はあの薄暗い店内と大きすぎるBGMの音量が苦手で、カフェと言われると足がすくむ。
ただ、何事にも例外はあるもので、読書をするにも事務作業をリモートでするにも適したカフェを見つけた。十分に明るい店内と、しずかにかかるジャズは実にマッチしている。店内では声高に喋る怪しい業者(大抵は不動産関係か、いかがわしいコンサルタント)もいない。皆、一人で静かに時間を過ごしている。
Wi-Fi環境は整備されているし、トイレは綺麗だし、店内には旅関連を中心にたっぷりと本が並んでいる。雰囲気としては図書館の閲覧室みたいな感じだ。とても良い空間だ。

この店で一仕事した後、狸小路を散歩しながら老舗の串団子でも買って帰る。あるいは、夜の待ち合わせの前にさっと一仕事片付ける、そんな使い方が似合っている気がする。カウンターの奥には、実はホテルのチェックインカウンターになっている。それなりにホテルの宿泊者が店内に入ってくるが、それがうるさすぎると感じることもない。
ただ、みていた感じで言うと、日本人客は少ない。狸小路7丁目というちょっと変わった場所柄なのか。周りには個性的なレストランも多い、独特な雰囲気のある一角なので、外国人向けの設計がされたホテルなのかもしれない。
暑さに負けて、珍しくホットコーヒーではなくアイスティーを頼んだが、これが妙にカフェっぽく感じる。
お気に入りのカフェは自分の足で探し出すしかない、と言うのが本日の結論であります。

街を歩く

ススキノ新ランドマーク(多分)

もうすぐ開業するらしい総合アミューズメントビル

解体工事を含めると2年ほど作業をしていたような気がするが、コロナの最中だったので記憶が飛んでしまっている。写真左にギリギリで写っているのが、いわばススキのシンボルマーク、ウィスキー屋の看板だから、この新ビルは相当に目立つ、夜のランドマークになるのは間違いない。
ただビルの外観が出来上がってみると、あれっと思うほど背が低いビルだった。見上げるような高さのビルになるのかと思っていたが。これで、平成ガメラシリーズで叩き潰された、ススキノ決戦の場はもはや完全に過去の映像だけのものになった。令和の怪獣映画新作で、またススキノが登場してくれれば面白いのだが。題名はもちろん「シン・ガ◯ラ」になると思う。

今現在、夜のランドマークといえば、駅横に立つタワービルだが、これも北海道新幹線の延伸工事の後は、この周りにニョキニョキと高層ビルが立ち並びそうで、何やら怪しげな雰囲気も醸し出している。
駅付近に乱立していた百貨店はすでに新興勢力「ダイマル」の完勝に終わり手っったいモードなわけだが、駅周辺のビル街はどれもこれも築50年近い大老朽地帯なので、この先の建て替えラッシュが始まれば、ランドマークの地位は新ビルに移動かもしれない。

狸小路も、150年もたって落ちぶれてしまうかと思っていたら、どうも平成後期からこれまた虫食い状態ではあるが店舗の再生が始まり、6丁目より先は昔の遊郭地帯に戻るかのように、新たな集客施設であるビジネスホテル街になってしまった。おまけに、ホテルが乱立しているように見えるが宿泊価格は乱高下していない。と言うか、高値安定だ。
これもまた、新しいビジネスの取り組みだと思うが、古手のビジネスホテルチェーンは全く元気がない。コロナの後は、新旧交代の時期が来たようだ。

全国チェーンの中古本店が、店舗のオリジナルキャラを売り出していると言うのも、これまたちょっと驚く光景だ。埼玉の自宅近くにもおなじブランドの店はあるが、その店に「店・キャラ」はいない。
この店の商売はすでに古本ではなく、フィギュアやキャラクターグッズのリセールに移っているのだから、このオリジナル造形も不思議ではない。一時期は主力化していた中古ゲーム販売もすでに撤退モードに見える。本も、ゲームも、キャラ収集もそれぞれの嗜好に合わせたエンタメ消費なの、主力商品が時代により変わっていくのは当たり前のことだが、チェーン店が個店単位でアキバ化していくと言うのも、これまたすごい光景に見える。
このキャラは、「ビジュアル系」なステルス・ランドマーク、みたいなものかもしれない。リアルの世界では紙切れ一枚のポスターによる表現だが、ネット社会では圧倒的な露出があるのかも、などと考え込んでしまった。
もはや、ランドマークとは目に見えるものではなく、人の記憶の中に残されているもの……的な時代になってしまったのかなあ。