街を歩く

駅麺で思い出した

2024年に念願の砂場そばに行ってきた

BSの旅番組にはなかなかユニークなものが多い。地上波のテビ番組は基本的にギャーギャーうるさいものが多いのは、視聴率稼ぎを若年層、つまりF1層に充てるせいだ。が、このF1層がテレビを見ない。動画はネットで好きなものを拾ってくるので、そもそも動画受像機としてのテレビすら必要としていない。だからF1狙い(20ー30代女性)を狙って作った番組が、全く想定各層に届かないというのが今のテレビ業界の最大課題だと思うのだが、決してそれを改めようとしない不思議な業態だ。
では、今熱心にテレビを見るのは誰かというと、ジジババ層しかいない。ところが、現代のジジババはジーンズとコカコーラを標準装備とした最初の世代なので、時代劇など見ない。見るとすれば90年代のトレンディードラマの高齢者版、シェアハウスで暮らす高齢者グループの日常みたいなものになる。
某国営放送は、意外とこの辺りの対応がよろしいので、報道番組以外のほとんどが高齢者志向の番組編成となっている。いわくローカルニュース重視でバラエティー・エンタメ系も出演者は全て高齢者みたいな感じになる。当然、若者世代にはウケが悪が視聴率は遥かに高い。

ところが、BSになるとこの状況が一気に変わる。BS各局は高齢者にしか興味がない話題に絞り込み、番組スポンサーを高齢者対応の健康食品や健康器具に特化させている。そもそも制作予算も少ないので、自社制作による旧番組の再放送が中心であり、制作するとしても予算がかからない旅番組中心になる。

そんなかなり偏った旅番組の一つが「駅麺」の旅だ。ローカル鉄道の駅周辺で麺料理だけを巡るという、実に濃い番組になっている。登場する麺屋も老舗だけでなく、駅のホームの立ち食い蕎麦屋あり、駅高架下の洋食店あり、なんともユニークな番組だ。一体、誰がこんなコアな番組を見るのだろうと笑ってしまう。いく場所もローカル線すぎて、東京からだと1日皇帝では絶対無理なところばかりなのだ。

そんな麺鉄ファンとして、一度は行ってみたいと思っていた「鳥取駅」の駅蕎麦屋に行ったことがある。西日本では日本海側にそば文化圏が広がっているので、鳥取でも立ち食いうどんではなく、立ち食い蕎麦屋だった。味付けはお江戸;関東風とは違う優しいものだが、ユニークなのはアゴ(飛魚)のちくわが乗っていることだろうか。

麺鉄に登場した店に行くと、はるばる来たぞ感が強くて、実に満足感が高上がりする。なんとかして一度行きたいと思っているのが、北海道石北線、遠軽駅の蕎麦屋だ。ここで蕎麦を食べるために下車すると、次の列車が来るまで約2時間待ちになるはずなので、旭川から行っても日帰りがしんどい。札幌からだとどこかで泊まりになる。いっぱいのそばのために一泊というのは、なんとも贅沢ではないだろうか。

まさに、旅好きジジイの心をざわめかせる番組で、本来のテレビ番組作りとは、こういう具合に使用層をを絞り込んで傑作ができると思うのだがなあ。今ではYouTubeがその役割を果たしているので、やはりテレビ業界は衰退していくしかないのかもしれない。

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