
コロナ騒動が始まった頃だった。観光客が一気に減り始め、テレビでは毎日政府の対応を糾弾するエンタメ・えせニュース番組が溢れていた。今思えば茶番というしかない喜劇だが、時代が生み出した道化ものもたくさんいた。コロナ女帝なんて言われていた例の方は今では何をなさっているのだろうか。
政策的には今の総理大臣の方がよほど過激なのだが、当時の自民党政権は保守寄りと批判をうけていた。実際にはリベラル野党よりよほど貧民救済に梨花らを注いでいたと思うのだが。待機児童などという言葉は最近聞かなくなった。政治の実績が評価されるまでのタイムラグの典型だろう。当時の首相はマスク騒動で随分叩かれたが、やはり無能なブレーンに優しかったのだな。
大陸系チャイニーズの観光客が溢れかえっていた札幌の名所も、この年は残雪が多かったこともあり、人影一つ見当たらないようになっていたのだ。たしか2月の雪祭りで最初の感染者が発生し、一気に社会が騒然とし始めた。その後は一泊3000円というビックリ価格にまで低下した札幌のビジネスホテルだが、今では10000円でも予約は無理になっている。たった5年でどれだけの変化が起きるのか、思い返せば笑いだすほどだ。
2020年に撮った写真を眺めていると、意外とあちこちで歩いているので、外出禁止令が発令され、三密などというおバカな標語が生まれるのはもう少し先のことだったのだろう。
三密という言葉を聞くと戦前に使われたらしい「鬼畜英米」とか「一億火の玉」みたいなおバカ標語を思い出す。言論統制で大儲けした大新聞社がこぞって好戦的な煽りを行っていたのは、半藤さんの著作に詳しい。今ではリベラルを気取る朝日・毎日の戦前記事を読めば、同じ会社かと思うほどの戦闘バカな記事で溢れている。戦闘的な煽り記事が部数拡販にいかに貢献したか、ということなので、戦争大好きな読者(帝国臣民つまり国民)がたくさんをいたということだ。
コロナを煽るようなメディアは、戦前に戦意高揚で部数拡大を目指した新聞社の純正な後継者であり、その体質は全く変わっていないという頃だろうな。
人の不幸は蜜の味というが、それを商売ネタにしているのがメディアであり、昔も今も何も変わっていないことがわかる。一枚の写真からあれこれ考え込んでしまった。