
狸小路4丁目のど真ん中に山岡家が三軒横並びで店を出したのは2年ほど前だったか。普通の山岡家に、新業態である味噌ラーメン山岡家と魚介スープ山岡家が隣り合わせで営業中だ。その中で一番理解に苦しんだのが味噌ラーメンだったのだが、初めて食べてなるほどなと思った。豚骨濃厚スープが売り物の山岡家だからこそできる、濃厚系豚骨スープの味噌ラーメンを作りたかったのだなと。
豚骨スープが売り物の旭川ラーメン山頭火でも味噌ラーメンは出している。ただ、味噌の味が中途半端というか弱い。そもそも塩ラーメンとして開発されたものを味噌味に仕立てるのはやはり無理があるのだろう。
博多ラーメンも味噌味とはなじみが悪いのは、このベーススープの味付けにある。ところが、革命は起こるもので、これでもかとどかどか味噌を放り込むことで覚醒した豚骨味噌ラーメンが生まれた。それがチェーン店となり、全国に豚骨味噌味が急速に広がった。
伝統的な札幌味噌ラーメン業界にも豚骨味噌ラーメンがジャンルとして開花した感がある。(ちなみに老舗の純連は別系統のとんこつラーメンで、こちらは純蓮一族とでもいうべき拡散を続けている)
豚骨rー雨んの頂点?を目指す山岡家としては、それを見過ごすわけにはいかないということだったのだろう。ただ、なぜか「札幌味噌ラーメン」と名乗ったせいで、従来型の味噌ラーメンのイメージが混交してしまった。(自分の中では)
だから、なぜ山岡家が味噌ラーメン?という疑問に繋がったのだが。なんちゃって味噌ラーメンは嫌だなという気分もあった。
食べてみてはっきりわかったのは、豚骨スープが味噌味に勝つほど強いということで、これは最近の濃厚系味噌ラーメンの中でも最強に近いと感じる。そして、ともかく味が濃い。食べていて喉が渇く。このラーメンはおかずに白飯が食べたくなるほどだ。
今回は味噌ラーメンのバリエーションで胡麻味噌を注文しようとしたのだが、自販機で辛味噌のボタンを間違って押してしまった。仕方ない。胡麻味噌は次回だと諦めて、これを食べ始めたら三口目で汗が吹き出してきた。
あまり辛いとは思わなかったのだが、たっぷりとした発汗作用がある。予想外だった。スパイス・唐辛子が強い感じはしないのだが。完食したら顔が汗だらけになっていた。
カラウマという言葉がピッタリだが、これは味噌ラーメンの地平線まで行った味だなとも思う。なかなかチャレンジしているメニューだった。次回こそ胡麻味噌を食べようと思う。
狸小路はわずか200mほどのアーケードの中にラーメン店が10店ほどひしめき合っている。この中で生き残るのは誰なのか、なかなか興味が尽きない。ちなみに我が一推しは7丁目の赤星であります。これまた個性的なラーメンで好みが分かれると思いますけどね。