
狸小路に随分とラーメン店が増えて、老舗からチェーン店まで各種お取り揃えが完了している。その中で比較的新しい店が狸小路6丁目の入り口にできた。店構えを見て気になっていたのだが、狸小路6丁目はちょっと中心部から離れているので、ついつい後回しになる。
今回は意を決して(大袈裟な)この店に入ってみることにした。店頭に並ぶ看板を見て、ニューウェーブ系のラーメン店だろうと期待していたのだが。

メニューを見ると味噌・塩・醤油と3種類の味は揃っている。辛い系もあるしバラエティーは豊富だ。イチオシが味噌バターラーラーメンというのは気になるが、おそらく味噌が売りの店だろうとあたりをつけ、普通の味噌ラーメンを注文した。出てくるのがものすごく早い。それは良いのだが。
一口食べてあれっと思った。どうもニューウェーブ系ではないようだ。伝統的な札幌味噌ラーメン系統の味がする。スープはあっさり目、麺も昨今の流行りかと比べるとやや細い感じがする。ごくごく普通の昔風味噌ラーメンだった。
店名を見て勝手に新潮流に乗ったラーメンだと思っていただけに、肩透かしを食らった気分だ。なるほど、こっちの方面に味を戻していきたいということなのかなとは思うが、どうにもスープが薄く感じる。濃厚味噌ラーメンになれすぎてしまったらしい。
普通にうまいので文句はないが、特徴がないといいうか、ちょっと物足りない感がある。町中華の味噌ラーメン的というか。お江戸で食べてばこの味は標準的とも言える。ただ、札幌で食べれば異端的とでもいうべきだろう。まあ、ラーメン界ではよくある、思い込みとは違う味だっただけだ。
一度、三平に行って老舗系味噌ラーメンの味をチューニングしておかなければなあ、などと思った。自分の舌の記憶に頼っていてはいけない。こちらの舌がボケてきている可能性も高い。
ただしだが、この店の味はひょっとするとインバウンド向けに調整をしているのかもしれない。そちらの方がありそうな話だ。などなど、あれこれ考えさせられる悩ましいラーメン店だった。