
JR品川駅はすっかりおしゃれな駅中プレイスに変わってしまったが、山手線ホームにはしっかり昭和の名残がある。今ではすっかり数を減らしたホームの立ち食い蕎麦屋だ。山手線では五反田のホーム蕎麦は健在だが、あとはどこに残っているだろう。駅の改修とともにホーム蕎麦は消えて行ってしまったから、常磐線の我孫子の唐揚げそばくらいしか思い出せない。
この品川駅のそばは、羽田空港の始発便に乗ろうとする時にお世話になる。早朝から営業しているのが実にありがたい。6時代であれば店内もガラガラだが7時を過ぎると店内もラッシュアワーを迎えるので、入れないこともある。

さて、朝飯代わりの蕎麦はきつねそばにすることが多いのだが、今回はお江戸名物コロッケそばにしてみた。記憶は定かではないが首都圏の立ち食い蕎麦屋では一般的なコロッケそばだが、名古屋以西では見かけない。仙台の立ち食い蕎麦屋ではかろうじて存在していた。
そもそもコロッケ蕎麦は銀座の老舗蕎麦屋で有名なメニューだが、そのコロッケは「普通のコロッケ」ではなく、肉団子の変形みたいなものだ。立ち食い蕎麦屋のコロッケは、ほぼじゃがいも。決定的に異なっている。
どこかの蕎麦屋でかき揚げのを載せるのであれば、似たようなコロッケを載せても良いと始めたのだろうか。などとあれこれ考えながら食べるのはなかなか楽しい。まずそばを完食し、コロッケの衣がそばつゆを吸ってぶよぶよしてきたら、おもむろに半分にわってそばつゆにひたしてたべる。そしてちょっと芋が溶け出してとろみの出たつゆをぐいっと飲む。なんともチープだが、この食べ方が一番望ましいと思っております。消して、卵など追加してはいけないのがコロッケそばのお作法であります。