
高知の友人に昼飯をご馳走になった。高知県西部にある地方都市で食べたラーメンはなかなか美味かった。昼のピークは過ぎているのに満席が続く人気ぶりだが、確かに高知ではラーメン屋が少ない気がする。その小数点を巡ってラーメン好きが押し寄せるのだろうか。。
高知県は全県人口が70万人弱なので、同じ看板の飲食店が5店以上あると相当な高密度で展開していることになる。ちなみに全国チェーンの外食企業では、出店の目安として人口10万人あたり1店を舗展開する。これが達成できると日本全体でおよそ1000店になる。
実際には山間部などの人口希薄地帯があるので、1000店を超えるのはなかなか大変だ。1000店越えのチェーンといえば、ハンバーガー、フライドチキン、讃岐うどん、シアトルコーヒー、そしてイタリアンファミレスくらいだろう。それに加えて、大都市近郊でて目立つのは回転寿司、焼肉店、町中華チェーン店というところだ。
ところが、この高知ローカル?らしいラーメン店は、これまで目にしたことがないので、ロードサイド中心ではなく、地方都市の繁華街みたいな場所にあるのだろうか。友人にわせると、味噌カツが乗ったラーメンが有名らしい。が、自分の腹具合を考えると、相当コンディションの良いときでなければ挑戦してはいけないメニューみたいだったので、おとなしく普通の味噌ラーメンにした。

出てきたものは、予想とはだいぶ違っている。豚骨ベースの濃厚スープだが、あまり味噌の感じはしない。優し目の豚骨スープという一風変わった感じがする。塩味も強くない。博多系のとんこつラーメンとはだいぶ設計が違うようだ。
麺は中太で柔らかい。個人的な経験で言うと、一体に高知県の麺料理は柔らかめに茹で上がっている。隣県の香川では歯応えのあるうどんが主流だが、高知のうどんは麺はずいぶん柔らかい気がする。大阪のうどんもやわらかいが、それよりもう一息柔らか目と言う感じだ。
このラーメンも、いつもお江戸界隈で食べているラーメンなどと比べると別種と言いたくなるほどやわらかい。ただ、まずいということではない。
やはり麺料理は郷土にあった地方料理であり、同じ名前を使っていても、うどんであれ蕎麦であれラーメンであれ、異種同名なものと思うべきだ。島根県松江の割子そばと福島県山都の水そばは全く別物の料理だ。
九州のラーメンと北海道のラーメンは同じラーメンと言ってはいても、共通点は小麦の麺がスープに入っているくらいのもので、全く別物の料理だろう。そこに文句をつけるなど天に唾を吐くような行為だと思う。どれもそれぞれの地域で美味しいとされていることを理解して、それを食べることができる幸せに感謝するだけだ。
このもやしたっぷり味噌ラーメン高知スタイルもまた一度食べてみたい。ただ須崎市で食べるのであれば鍋焼きラーメンが良いかなあ。
そういえば、四国では愛媛県だけ麺を食べていないなあ、などとこのとき思ったのだが、実は八幡浜にご当地ちゃんぽんを食べに行ったことを失念していた。愛媛といえば鯛めしと刷り込まれているせいだろう。鯛めしもローカル版の超リッチなTKGだと思うけど。あれは上手いなあ。