街を歩く

油そばではない、汁なしラーメン

イオ中田寿夫毛が足りないので、何か赤い食材をトッピングすれば「映える」?

たまたまテレビのスイッチを入れたら、町中華チェーンの人気メニューランキングを当てるというバラエティー番組が放映されていた。ちょっと気になってみてしまった。その訳は、いわゆる油そば、つまりスープのないラーメンが人気上位にあるといっていたからだ。

ちなみに一般的にはスープのないそばは油そばと呼ばれている。濃厚で脂ギラギラな濃いタレとゆでた麺をぐるぐるとかき回して食べるので、まぜそばなどとも言われている。特徴はスパイスの効いた濃厚ダレと香味油の組み合わせだろう。ニンニクや唐辛子など刺激性の強い味付けのものが多い。強いタレに合わせて麺は極太が多い。
油そば専門店もあり、麺をモリモリと食べたい若者世代には、つけ麺と同様に油そばも人気のようだ。
個人的には麺に絡んだタレの油っぽさがどうにも苦手であまり食べてはいない。伝統的なスープに入ったラーメンでさえ過剰なバリエーションがあるので、油そばまで手を伸ばすのが難しいというのも理由だ。つけ麺は言ってもみれば日本蕎麦、もりそば系の延長にある食べ物なので、腹ペコの時には重宝しているが、油そばが苦手なのは大陸系の香辛料過多な麺料理に原型があるせいだろうか。

さて、この汁なしラーメンだが、確かに脂っ気が少ない。タレも濃い味付けだが、あの油ギラギラスパイスたっぷりな感覚は見当たらない。勝手な言い分だが、高齢者向けの「油抜き」油そばという感じがする。
よくタレと混ぜて食べてみたが、さっぱりとした感じだ。ただ、、麺量が多いので食べ飽きる。この辺りの麺量と味付けの兼ねあいは難しい。麺を減らせば味付けは薄くできるが、満腹感に欠ける。麺量を増やせば最初は濃いめの味も食べるにつれて薄まってしまう。あとで足す追いタレ方式にする、あるいは別の味のタレを追加して味変を楽しむとか、なかなかややこしいことになりそうだ。
麺料理として普通にうまいが、また注文するかと言われるとちょいと微妙な感じで、これを選ぶならタンメンの方がより健康的だし、感覚的に野菜たっぷり食べたという満足感もある。普通にラーメンを食べるなら、お江戸では標準味な味付けの「関東系」味噌ラーメンは尖ったところがない分だけ安心感がある。

ただ、値段と麺量のバランスを考えれば、この汁なしラーメンは確かに大食いな方にとってお買い得な商品だ。スープがない分だけ、ささっと食べるのにも向いている。もし、そういう特別な客層に合わせて開発されたのだとしたら、確かにこれは高い完成度があるのだろう。提供時間も早かったし。
油そばは太麺の店が多く、麺茹での時間が長いのが弱点だから、その点でもこの汁なしラーメンは優れものなのだろう。

ただ、ネーミングセンスはいただけない。何か違う名前にならないものですかねえ。

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