
遠い昔、同じ会社で働いていたお仲間と久しぶりに会った。お互い確認してみたら15年ぶりくらいになるらしい。見た目は互いに老けたが、話をすればあまり変わり映えもしない。よく飲み、よく食べ、よく話をした(聞いた)。
昔働いていた会社の人間とはあまり会わない。特に、元上司とは滅多に会わないが、若い頃のお仲間たちと会うのは楽しい。ただ、最初にお断りするようにしているのが、歳とともに話題に上がるものはご遠慮いただきたいといことだ。
一番目が健康と病気話題、二番めが年金関連、三番めが昔は良かった的ノスタルジックな振り返りだ。これを除いたら何が残るのかという向きも多いだろうが(特に引きこもりジジイになると新しい話題が増えないので)、現在進行形の趣味の話とか、最近訪れた楽しいところとか、あるいは自分の知らない「それぞれのお仕事」の話などをしてもらう。
スマホで撮った家屋の写真を見せるくらいはご愛嬌だが、この歳になるとこれも話題としては地雷を踏む可能性が高い。熟年離婚なる大型爆弾を抱えている者が多いからだ。
そんなわけで、昔のお仲間たちと池袋の居酒屋で一献傾けたのだが、ふらりと入った魚居酒屋がなかなか良いところだった。

まず開店前から並んでいた。ほとんどの人が予約していた。つまり人気店なのだが、たまたま開店数分前に見つけたので、運良く予約なしで席が取れた。予約していたら半個室の席になるらしい。お値段はお江戸プライスとして良心的でコスパも良い。お江戸の魚居酒屋でありがちな、劣化品は全く出てこなかった。揚げ物も良好。
女性客も多いのが目立った。週末の昼から酒を飲むのはジジイだけではなく、お若い女性(比較的)もグイグイと飲んでいるらしい。まあ、ジジイが騒々しいのは若い女性のにぎやかさと比べても仕方がないが。ジジイの騒々しさは都市における公害の一種だといつも思う。おそらく耳が遠くなってくると、ああいうふうにあたりの迷惑わきまえない騒音発生事案を起こすのだなあ。

池袋といえばインバウンド客に席巻されていると思っていたが、今回は外国人客がほとんどいない。日本人同伴でどこかの異国の方が一人だけいたが、すぐに帰った。どうやら魚が苦手だったらしい。
春日部から参戦した古き友人は、散々に飲み、実にご機嫌でお帰りになった。次回は大宮開催ということになり、どうやら築100年みたいな老舗(おんぼろ)居酒屋でセットしてくれるらしい。池袋に続き埼玉とは、確かに昔馴染みでしかできな飲み会だなあとしみじみ思いましたよ。
ちなみに埼玉人にとって池袋はお江戸デビューの登竜門で、まず大宮から池袋をめざし都会慣れした後、渋谷、青山、赤坂あたりの大都会ど真ん中へ進出していく。つまり、池袋こそ「我が東京のホームタウン」という埼玉人人は多く(帰りの電車が近いので)、街を歩く人の大半が埼玉人ではないかという錯覚を起こすほど馴染み深い街なのでありますよ。自分の場合もお江戸に来て最初に出張った都会の街は池袋でありました。はい。