
この頃、よく秩父に行っていた。秩父市がコロナ対策で補助金を出していて、秩父行きの切符が特別に安かったせいもある。秩父市の観光事業対策は機能したということか。秩父は自宅から車で行っても1時間くらいとお手軽な日帰り旅行先なのだが、電車で行けば秩父の酒蔵で試飲ができる。そんなあれこれの理由があり、何度か秩父散歩に行った。
埼玉県は案外と知られていないようなのだが、日本酒製造量が多い。関東では一番多いのではないか。酒蔵も埼玉北部にたくさん存在する。秩父はその酒蔵大国埼玉でもちょっと特殊な産地で、日本酒以外にワインや焼酎も生産されている。何より地ウイスキーブームのきっかけとなった、ウイスキーのディストラーがある。
昔はあまり売れていなかったような気がするが、今ではプレミアムがつくほどの人気ぶりで、埼玉県内であっても入手に苦労する。現地秩父に行ってすら、限定本数しか買えない。だから秩父に行くと、大抵は1本だけ地ウイスキーを買ってくることにしていた。
日本全国各地で製造される地域限定生産のウイスキーを試してみたが、秩父のものが一番美味しいようだ。(決して地元贔屓ではない)

秩父といえば12月初頭の夜祭が有名だが、実はこのお祭りは2度ほど行って卒業した。まず、とても寒い。夜祭の山車を写真に撮ろうと一眼レブカメラを抱えてノコノコ行ったのだが、ともかく寒い。おまけにやたら人が多いので、カメラを構えるにも一苦労する。おまけに、どこかで一休みして食事でもしようと思っても、ほぼ全ての店が満席なのだ。
夜祭の翌日にはどの店もガラガラになるので、美味しい蕎麦屋わらじトンカツなどの秩父名物を食べたいのであれば、夜祭翌日以降がおすすめだ。
冬の秩父はともかく寒いが、その分だけ凛とした空気が楽しめる。街中を歩く観光客も少ないので、どこでもスイスイ入れる。お手軽な日帰り旅行や一泊旅行であれば、冬の秩父は案外と良いところだ。おすすめは古くからやっているパン屋と蕎麦屋、そして昭和レトロどころか大正を通り越した明治の風情も感じる「パリー食堂」がイチオシであります。