街を歩く

新宿のパワーとは海から来るのだ

どう見ても海鮮居酒屋風なのだが

新年会を新宿歌舞伎町でやると誘いがかかり、週末の昼過ぎにのこのこと歌舞伎町のど真ん中にある店に出かけた。店名を見る限り海鮮居酒屋と思うではないか。目の前は新宿歌舞伎町名物のゴジラヘッドホテルだ。

友人曰く、焼き鳥の評判がいいのだと。ネットでの店舗評価らしい。なので焼き鳥盛り合わせを頼んだら、ゴロンと一皿で出てきた。なんとも単調なビジュアルで、まるでテイクアウトの焼き鳥をさらに盛った感じだ。
たいてに焼き鳥屋であればこの手の盛り合わせはもう少し大きめの皿に出して、体裁を整えるのではないかと思うのだが……………
びっしりと隙間なく詰まった焼き鳥はちょっと窮屈そうに見える。おまけに、店員が品物の説明をしない。何がないやらわからぬまま当てずっぽうで食べる。

天ぷらも評判だというので注文したら、なんと衣がたっぷりの海老天が来た。この系統の天ぷらは米国あたりに行くとよくお目にかかる。天ぷらという名のフリッターだ。魚のフライに関する認識、つまり衣のカリカリ感を好むというのは日本人特有のものらしく、海外に行って現地のフライ料理を食べても大概はこのフリッタータイプ、衣が厚いものしか出てこない。日本的なトンカツやその一族であるコロッケなどの食感は、実は洋食ではなく近代和食特有のものだ。それは持ち帰り弁当屋ですら守っている絶対のきてだと思うのだが、この店ではなんとも面妖な海外仕様だった。

ネットで予約するとサービスで出てくる唐揚げ。これもネットコメントでは評価が高いのだそうだが、よくいえば普通。厳しくいえば、油の匂いがきついか。まあ、タダで出てきたサービス品に文句をつけても仕方がないだろう。
しかし、本当に見栄えに気を使わない店なのだなと感心してしまった。

海外資本のなせる力 と読み替えるべきでした 
日本人にはこうした店作りはできないでしょう 多分ですけど

店内の様子を見ても、メニュー構成を見ても「海」の気配は全くない。どうやら外国人観光客向けに特化した店らしい。だから日本人客はおまけというか、空いている席を埋める要員的な八曽が感じられる。
おそらく大陸系の外獄人が経営しているのではないか、という疑いを持った。確かに新宿歌舞伎町でリピート客を期待せず、一過性のインバウンド客を相手にしようとしたら、日本風のものをそこそこの値段で出し高速回転させるという商売モデルは成立しそうだ。二階・三階は大人数客をセットメニューで一気に回すという仕掛けになっているのだろう。
歌舞伎町周辺は一気に外国人向けのホテルも増えているし、自分の記憶にある限り外国人客は長居をしない。おそらく二軒・三軒とあれこれ店を試したいからだと思う。だから回転率が良い。あまり注文もせず長居をする日本人よりよほど良質な客であり、ネット情報さえ完備しておけば(それも非日本語対応で)繁盛するのだろうなあ。

店名の「海」の力ではなく、「海外資本」の力ということなのだと、歌舞伎町で思い知らされました。ちなみにレモンサワー、一杯50円という低価格だが、何倍飲んでも酔わない低アルコーツ?(微アルコール)というのもインバウンド向け仕様みたいだ。五杯飲んだらほろ酔い気分になれるかも。

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