街を歩く

くちとりでとしとり

北海道では新年を迎えるにあたり、大晦日の夜に盛大なご馳走大会を開く。いわく、年取り(としとり)という。おせち料理とは大晦日に食べるものだたずっと思っていたが、どうやらこれは北海道と一部の東北だけで行われる風習らしい。
その「年取り」でなぜかお菓子のセットが一人一人に下げ渡される。鮮やかな色使いの鯛や海老などの縁起担ぎの形状をしている。
中身は「餡」だ。これを年取りのご馳走として食べるのだが、おそらく甘いものが貴重だった時代の名残だろう?
味は単純に甘い。あんこをボリボリと食べるイメージだ。食感は餡なので柔らかい。甘いのですぐ食べ飽きる。子供の頃は、もっと洋風な甘さを求めていたので、大抵は食べきれずに食べ残していた。今ではすっかり小降りになっているが、当時は鯛や海老の起きさが、おおむね20cmもある巨大なものだった。

たまたま年末に札幌にいたので、昨今の口取りを見に行ったのだが、これは随分と小ぶりになっていて、おまけに色鮮やかな造形が溢れていた。定番の鯛と海老のほかに行く年の干支と来る歳の干支も入っているあたりが、現代的な芸の細かさだろう。

お土産に一つ買ってきたのだが、どうも観賞用であり食用ではないと思われたようだ。まあ、見た目からするとそうだよなあ。

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