街を歩く

年齢限定アイドル

JR四国が運行するアンパンマン列車が高知駅に停まっている。土讃線を走るアンパンマン列車はボディーカラーが赤いものと黄色いものがあるが、今回停車していたのは黄色だった。
子供向けにはこの黄色い方がデザイン的には喜ばれそうだが。
高知駅のホームと改札を結ぶ中二階にアンパンマン仕様の休憩所があり、そこには小さい子供を連れたファミrーをよく見かける。
そして、そこには恐ろしい罠が仕掛けてあって、アンパンマン列車のカプセルトイ、ガチャガチャがずらっと並んでいる。一回30円で、最新式のものは六種のキャラクタが入っている。ただ、これの前のシリーズは車両六種+線路・踏切・駅舎など4種?で構成されていて、全種コンプリートはほぼ不可能なものだった。同じキャラを4回連続で引き当てた時にはぽっきり心が折れた。
今回は六種なのでコンプリートはできそうだが、恐ろしくて手が出せない。

たまたま乗った特急がアンパンマン列車だったので

どうやらこのキャラクターたちは2歳から4歳に圧倒的な支持を持つそうなのだが、それ以上に年齢が上がると、あっさりと卒業してしまいポケ○ンやプ○キュアと言った上級バージョンに移行するらしい。
確かに小さい子供向けにわかりやすいお話だ。一話完結で必ず悪者?バイキンマンがあれこれ悪さをして、アンパンマンに撃退される。幼児版水戸黄門みたいな予定調和のお話だ。ただし、一部のお話は決して純心というものではなくそこはかとなく悪意が透けて見えることもある。その辺りの匙加減が幼児にもわかるのだろうか。幼児教育という観点で考えると、ちょっと怪しいお話もあるのだが。まあ、子供が大きくなり正義だの愛情だの嫉妬だの復讐だのと言った複雑な感情を理解し始めると、一気にこの手のお話は飽きられてしまうのだから、成長の過渡期に必要な通過儀礼みたいなものなのかもしれない。
小さい頃の世界では悪者と言ってもせいぜいバイキンマンくらいだったのが、ジャイアンやスネ夫みたいな中級悪者が出現し社会の矛盾や非合理を知る羽目になる。その後は成長するにともない、鬼滅〇〇に出てくる鬼舞○無惨みたいな心底から人を憎む存在に惹かれてみたりする。やはり人生最良の時とは素直にアンパンマンを信じていられた頃なのだろうなあ。

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