
自分ては何の感慨もないうちに師走に入っていた。歳をとると時間が過ぎるのが早くなるというが、確かにそんな気がする一年だった。今年の夏も記録的暑さでとか、〇〇年連続の猛暑で、とかあれこれ姦しいものだったが、その夏の暑さもうっすらとした記憶しかないのだからなあ。
毎年思うことだが、師走の時期の寒さは堪えるので早く夏になってほしい。そして夏になる前には初鰹の季節が来る。それが人生の楽しみなのだと思っていたが、どうやらカツオの生態系に変化が起きているらしい。
高知県のカツオの町に行って、今年の鰹の食べ納めをしてみたのだが、いつもの通り美味しい鰹を食べていたら、この時期なのに意外とさっぱりした味だった。魚屋の大将がいうには、冬になったにも関わらず魚体が小ぶりで脂が少なめの初鰹みたいなのが上がっているのだそうだ。12月といえば戻り鰹も最終期なので、身がうっすらと白くなる脂の乗ったトロ鰹みたいなものを期待していたのだが、どうやら鰹の世界も暑い夏に騙されてしまったようだ。

例年であれば年末にかけては水揚げも減り生の鰹は手に入りにくくなるはずだが、今年はまだ大丈らしい。美味しい鰹が年末まで食べられるというのは、ありがたいのだが不思議な気分だ。