
関東一円のラーメン屋・町中華では当たり前に提供されるタンメンとは、塩味のラーメンの上に山盛りの野菜炒めが乗ったものだ。関東を離れると見かけなくなるが、野菜ラーメンとかもやし麺のように名前を変えて、似たようなメニューは存在する。ただし、スープは塩味ではなくなることが多い。大手チェーン幸○苑では、味噌野菜ラーメンなるものが存在しているが、これは味噌味のタンメンだと思っている。個人的には塩味より味噌味の方が好みだ。ちょっと飲みすぎた翌日、お腹に優しく体に良さそうなものとして、タンメンを頼むことがあったが、最近は飲みすぎることもないのでしばらくタンメンのお世話人はなっていない。
さて、自宅近くに本店のあるぎょうざの満州では、タンメンが定番メニュー存在する。ところが、それに加えて旨辛菜麺(うまからさいめん)という、辛い味のタンメンもどきが存在する。最近ではすっかり定着した感のある辛味噌スープではなく、辛い醤油味的なスープに、これまた辛い野菜炒めが乗っている。だから、体が弱っている時はあまりお勧めできないのだが、今の時期のように気温が下がってくると、無性に食べたくなる。辛くて野菜たっぷりというのが、とこか健康的に感じられる。カプサイシンとか、1日の必要な野菜は350gとか、そういう言葉が脳裏を掠めていく。いわゆるラーメンを食べる時の免罪符的な働きをするのかもしれない。
ぎょうざの満州の店名の通り、全てのメニューが餃子セットにできるので、実は肉メニューが少ないラーメン店なのだ。蟹玉の乗った天津麺とか、チンジャオロースーが乗った肉系麺は見当たらない。チャーシュー麺はあるが、それ以外は基本的に野菜が乗った麺メニューに絞り込まれている。そろそろあんかけもやし炒めが乗ったもやし麺とか、五目あんかけの乗ったカントン麺風、うまにラーメンが恋しい季節になる。
色々な意味合いで高齢者社会に合わせてメニューを組み立てている「健康志向?」な町中華チェーンなのだが、これまで選択制だったチャーハンの白米・玄米を選ぶ方式から、「玄米白米半々」チャーハンに変わった。世の外食チェーンはこの店に学ぶ点が多い気がする。旨辛菜麺というメニューにそれが端的に現れているような気がするのだが。
そういえば、端的という言葉は中学の科学教師に教わったのだが、学ぶというのは理系・文系関係なしに教えてくれる先輩から伝えられる、そういうことだろうな。調理、外食の世界も同じでラーメン屋から学ぶことは唐揚げ屋でもピザ屋でも役に立つ……………はずだ。