街を歩く

居酒屋の蕎麦に感嘆した

自宅近くに居酒屋チェーンの郊外バージョンの店がある。平成の一時期に流行った、繁華街ではない立地への出店で、飲酒運転の厳罰化に伴い衰退したコンセプトだ。ただ、この店は立地自体が駅前にある駐車場併設という奇妙な形態をしていて、両隣に大手ファミレスチェーン店がある面白い場所だ。結局、コンセプトは居酒屋とファミレスの中間店を行ったり来たりしながら、最近の改装により酒を飲めるファミリーレストランという業態を確立したようだ。おかけで高齢者の昼飲みスポットとしてランチタイムも賑わっている。

コロナの時期にはやった昼営業の飲み屋業態は、コロナ後平常運転に戻り昼飲みの場所が激減したが、生存者利得はやはり存在する。すっかり昼のみに味を占めた高齢者が11時の開店を目掛けて集まってくるのだから、業界関係者は再度、自社の業態やコンセプトを見直した方が良いのではないだろうか。ランチ営業の王者であるラーメン店も、日高屋のような高齢者昼飲み需要を捕まえていないと、空席が目立つようになっている。
ましてや定食屋や蕎麦屋など、ランチは良いがディナー帯の弱い業態は本格的な変革がひつようなのだとおもうけれどねえ。

というようなことを考えながら、居酒屋のランチにあるまじき「かもセイロ」を頼んでみた。冷凍麺の性能が上がっているせいか、普通の蕎麦屋と変わりない質だったので驚いた。そばの盛りは通常の蕎麦屋の8割くらいで少なめだが、夜の締めとしても利用しているのだから、そういう設計なのだろう。なかなかよく考えられていると感心した。蕎麦屋の二毛作はうまくいかないことが多いらしいが、居酒屋の二毛作はやはり業界のエアポケットみたいなものなのだろうな。落とし穴という意味でみんな手を出してうまくいくのはごくわずか。

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