街を歩く

新橋で飲んだ

新橋で打ち合わせが終わった後、駅前で軽く飲むことになった。新橋に来たのは何年ぶりだろうと思うくらい、最近は近寄る機会がなかった。去年、東京の東側で行った場所は神田くらいだ。日本橋は2年前に行ったきりだし、少なくとも山手線の東半分にはほとんど足を踏み入れていない。
新橋はやたらと飲み屋があるが、どこで飲もうかと思ってもさっぱり思いつかない。昔は月に一・二度くらいの頻度で訪れていたはずなんだがなあ。新橋駅前ではなく虎ノ門寄りにいくことが多かったせいだろうか。
ふらふらと歩いていて、ちらちと見えた看板に見覚えがある。ちょっと記憶が混乱していたのだが、赤坂にある土佐料理の店と記憶が入れ違っていた。あれ、なんでここに広島の酒屋の店が……………赤坂にあるはずでは、という感じの勘違いだった。
確かにこの店は、駅前で便利なので度々使っていた。コロナの生き残りとしては尊敬すべき店だと思う。開いてて、よかった。

店は小ぶりで、いかにもお江戸の居酒屋らしい席が密集した作りだが、そこは文句のつけるべきところではない。席につき箸袋を見てなんとなくジンときた。広島の繁華街にある同名の直営店には、よくお世話になったが、あちらは割烹に近い高級料理店だった。こちらは新橋駅前のサラリーマンにとって憩いの場所だし気軽に入れる。
注文するのは当然ながら日本酒の「冷」だが、料理は同行した知人に任せることにした。高知から来たお客さんで、お江戸の食べ物が口に合うかどうか自信がない。せめて、自分の食べたいものを注文して貰えば良いと思った。
案の定、テーブルの上に出てきたものは、揚げ物や野菜料理で、魚は姿もない。漁師町から来た友人に東京で生魚を勧める無謀さは持ち合わせていないので、逆に安心した。


広島の本店?では、よく広島名物の小鰯を頼んだものだが、こちらの店では見かけない。鮮度が命の魚だから仕方がないが、「コイワシ」はまた一度食べてみたいものだなあ、などと冷酒を飲みながら思い出していた。

新橋で群れをなして歩くサラリーマンを見ていて、コロナとはなんだったのだろうかとぼんやり考えたりもして。久しぶりの新橋の夜はなんとも微妙な生ぬるさでありました。

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