
高知県中土佐町久礼は港町、漁師町で港沿いに広がる小ぶりな町だ。そこで、元漁師のあきさんさんがやっている店に行ってきた。一軒目の居酒屋であれこれ食べた後、静かに飲みたいなと思っていたのだが、なぜかこの日に限り?狂乱の久礼小学校同窓会に巻き込まれてしまった。普段は滅多に歌うこともないカラオケを、何曲も歌わされる(半強制だった)始末で、店から帰り道はどっと疲れを感じた。
まあ、それでもあきさん、みほさんと飲む酒は実に高知っぽいので、我が第三外国語である高知弁(久礼弁)のヒアリング能力を確かめるためには、必須コースなのでもありますよ。
でも、次回はもうすこし静かに飲みたいなあ。懐かしのお宝レコードでもかけながらね。

この店に行く前の居酒屋は、これまた質実剛健な料理の店だ。元ホテルの料理長だったと聞いている店主が作る料理は、味は良いのだが見かけがどうも簡素すぎる。どうやら自分の店で料理すると、見栄えなどあまり気にしなくなるらしい。漁師町のお客は見栄えを整えてもオーっと唸ってくれることはありそうもない(個人的感想です)ので、手抜きというよりニーズの不足だろうなあ。かつおを皿鉢という大皿にドカンと盛った方が喜ばれるのは間違いない。
出している料理はどれも家庭料理っぽいのだが、味はプロ仕様というなかなかの優れもので、味付けは濃いめ。おまけに漁師町なのに意外と魚料理は少ない。そういえばこの店で刺身を食べた記憶がないなあ。(魚屋の大将が持ち込みでカツオを持参するくらいだ)
大都会の居酒屋と比べて、ホッとする落ち着きがあるは、この町のせいだろうか、それとも大将のおかげだろうか。