
北海道庁の旧庁舎、通称赤煉瓦庁舎がお化粧直しをしてリニューアルオープンした。ただ、押し寄せているのは外国人観光客ばかりで、中に入ろうとしたが、かなりの混雑ぶりなので諦めた。今回のリニューアルで入場には300円を払って入るような仕組みに変わった。
遠目に見ると前と変わりないが近づいてみると、あちこちで古びていたレンガも秋雨然されたようで、綺麗になっている。
北海道開基100年を祝う式典の時に、現在の形、つまりセンターにドームがあるように復元リニューアルされた記憶があるので、今回は50年ぶりの大改修だったのだろうなあ。まだ庁舎内に自由に入れた頃、構内の床が板張りで防腐剤の油の匂いがしていたのを覚えているのだが、今回はどうなったのだろうか。
北海道は人口500万人を抱える大地方自治体なのだが、その割に本庁舎がこぢんまりとしている。札幌圏が人口250万人くらいだから、大きく分けると札幌とそれ以外の地方都市の集積になる。北海道内の東西南北に拠点を張り巡らす分権地方政治体制なので、本庁がコンパクトに住んでいるというのもある。
ちなみに地方拠点は昔は支庁、今では総合振興局問い名称で各地に出先機関が配置されている。支庁の大きさは役人が概ね鉄道を使えば日帰りで行き来できる範囲で設定されているのではないかと推測している。今では自動車での移動が可能だし、高速道路もかなり整備されたので、基本的には札幌を除く北海道を四分割くらいすれば統治可能だと思うが、そうすると役職が減るので役人は誰も賛成しないだろうなあ。
札幌中心部から車で30分も走らずに、周り一面が大農業地帯になるので、道路もの維持が大変だろうが、本州の人口稠密知多と比べれば地方行政は簡単ではないかなあ、などと思っているが……………まあ、元々が北からの侵略に備える国防地帯であり、冷戦終了までずっとその体制を維持していた時と比べればねえ。ちなみに、北海道では僻地にある田舎道でも戦車が通れる規格になっているらしいですよ。