街を歩く

夏の空 2題

北広島は基本的に丘と平野の町だ。平野部はほとんどが畑と牧場になっている。河川の近くには田んぼもあるのだが、やはり畑作の町だろう。丘陵部は昭和中期に整地され大規模団地になった。その当時に建てられた家のほとんどは建て直され、新旧の建築様式が混在するなかなかシックな街並みになってきた。分譲時の敷地面積が広く、かつ建蔽率がやたら低いこともあり、一区画を二分割にしたりできないので、ゴミゴミとしたショートケーキハウスが混在することもない。
そんな団地の一番上から空を見上げると、視界を遮るものは樹齢50年を超えた木々くらいのものだ。空が高いなと思う。
ただ、この街は一年の大半が曇りになる場所で晴れた日は本当に貴重なのだが、最近の夏場は気温の上昇とともに雲量が減っているみたいだ。夏特有のモヤっとした湿り気もないので、ただただ空が青い。

同じく札幌の大通公園も、雲で覆われていることが多いのだが、最近の夏はまさに夏空、快晴という日が多い。札幌市内中心部はビルに囲まれた灼熱エリアだが、大通公園の周辺だけはそれなりに空が見える。
12月から3月までは雪に覆われる札幌の街だが、その分だけ6月から8月の夏は爽快な気分が味わえる。こんな日は大通公園のベンチに座り、売店で買ってきた「焼きどうきび」を食べるに限る。北国の短い夏だけに、素敵な1日になるはずだ。

流石に暑い年だったが、もう北国の夏は終わり。これから短い秋と長い冬がやってくるのだ。それが毎年とても残念。

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