街を歩く

北広島市役所から見るエスコン

実家のある北広島市は人口200万人の政令都市、札幌のベッドタウン的な位置にある。昔は交通の便が悪く、札幌市民、特に地下鉄沿線に居住する連中から僻地扱いされたものだが、今では札幌千歳空港間をつなぐJR千歳線の大拡充により、札幌駅まで18分となり、札幌中心部までのアクセスは市内各所よりよほど便利になっている。
その北広島市で市役所が新しくなったのが数年前だが、行く機会もなかった。今回所用があり市役所に行ってみると、なんと最上階はテラスになっていてカフェもあるというではないか。
時間を見つけてテラスに上がってみたら、正面にエスコンが見える。いつもはJRを利用するたびに横を通過していたから、車窓の景色としてはみている。が、こうしてたかいところからみると高台の上に独特のフォルムがそびえている。
密閉式の新設スタジアムなのだから、道路のアクセスや室内への採光に制限があるはずもなく、この市役所から見える向きに正面が来るように設計施工されたのだとわかる。確かに、スタジアム建設に伴い様々な税優遇がなされ、それが札幌ではなく北広島にスタジアム建設が決定した理由だったはずだ。当然、スポンサー?へのサービスとして、市役所から見る姿も決められたに違いない。
札幌市はとにかくこの手の誘致活動が下手くそだ。オリンピックを断念し、ドル箱スタジアムには逃げら、結果的には大赤字を抱えるダメっぷりだ。市側の対応の不味さ、関係者へのふるまいが高ビーすぎるのだろうなあ、と思う・

テラスから東側を見ると夕張付近の山地まで平野が広がる。石狩平野の南部には東京23区がスッポリ入るが、その大半は農地だ。北広島市も市街地は車で5分もあれば抜けてしまう。そのあとは、ただただ田んぼと畑が広がる。のどかな農村地帯だ。
冬の雪がなければすみやすいまちなのだがなあ。おそらく、雪遊びが好きな方にとっては移住の適地だと思う。
ちなみにJR駅前にできたホテルだが、一泊3万円近い高級ホテルで、現在は野球観戦の利用より、何故か外国人観光客が多いみたいだ。この農村地帯に聳える高級ホテルというのも、これはこれでとても不思議だなあ。
なかなか味のある街になったものだ。

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