
札幌大通公園近くで見つけたポスターだが、まず突っ込みたいのは「とうもろこし」ではなく「とうきび」だろう。この季節であれば大通公園内の屋台で焼きトウキビが売っているはずだ。なぜ、とうもろこしというかな?
そして難解北海道語のおそらく筆頭である「たべらさる」が、解説がいるだろうということだ。
〇〇さるという表現は、自分では意図しないのにもかからず、ある動作、好意が半強制的におこなわれる、というような意味合いを持つ。この場合は、自分では食べる意思が倍にも関わらず、食べるのをやめられないというニュアンスだ。強制性を持った受動態みたいな感じだろうか。
トウキビを一本食べたところで腹は満ちたし、もうやめた方が良いと思うのに、その自分の意思とは裏腹に2本目にてが伸び、3本目にも手が伸びる。何か、自分の意思以外のものがトウキビを食べるように強制しているのだ、だから自分は悪くない、自分では止められないのだという弁解が色濃く滲む表現だ。
行列に並んでいたら何かの拍子に前の人を押してしまった状態なのに、「おささったもなあ、ごめんね」、などと自分の責任をどこかへ放り出すっような表現をする。
鍵がかからさるなどもありがちな言い方だ。自分では鍵をかけるつもりもないのに、鍵をかけてしまったことへの言い訳だったりする。
まあ、確かに焼きとうきびは美味いしやめられなくなる。ただ、それをまるで自分のせいではないように言い訳するのが北海道人的な生き方なのだな。無責任というよりは、まるで神の言いつけに従ったような他人感こそ、全国各地からの移民で構成された北海道人特有の、人との距離の取り方なのだろうと思う。